2016年05月09日

萌黄の館(旧シャープ邸) 神戸・北野異人館

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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神戸・北野異人館で「風見鶏の館」の次に訪れたのが萌黄の館(旧シャープ邸)です。ここは有名な風見鶏の館と隣接しており「風見鶏の館」との共通券(2館券)で入りました。高校生以下と身体障碍者は無料です。また神戸市民であれば65歳以上の人も無料です。
今回廻った12館の中では最も古い異人館で国の重要文化財でもあります。
この建物はアメリカ合衆国総領事ハンター・シャープ(Hunter Sharp)の邸宅として明治36年(1903年)に建照てられました。この建物は命名された時の色から「白い異人館」と呼ばれていたが1987年からの半解体修理で創建時の外壁の色は"萌黄色"であったことが発見されたことから、1989年に建物の愛称が「萌黄の館」に変更されて建物の色も萌黄色に塗られました。「風見鶏の館」の重厚なネオ・バロック様式に対し、「萌黄の館」は軽快な典型的コロニアル様式の2階建て建築です。装飾の基本はバロック様式で、2つの異るデザインのベイ・ウインドーやモザイク装飾の階段など随所に贅沢な意匠が見られ、日本の様式も散見されます。
  旧名称  シャープ邸
  用途   公開文化財、資料館
  設計者  A.N.ハンセル
  構造形式 木造2階建、寄棟造、桟瓦葺、上下窓鎧戸付
  敷地面積 803.66m²
  延床面積 383.34m² (1階192.91m²、2階190.43m²)
  竣工   1903年(明治36年)
  所在地  兵庫県神戸市中央区北野町3-10-11
  座標   北緯34度42分03.52秒  東経135度11分21.32秒
  文化財  国の重要文化財(1980年12月18日指定)

上の写真は正面から撮ったものですが、こちらは建物の裏通りに廻って撮った写真です。「萌黄の館」のシンボルである鮮やかな萌黄色がきれいなので是非とも裏通りにも廻ってみることをお薦めします。
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こちらの異人館「萌黄の館」のもう一つのシンボルが暖炉用の3本のレンガの煙突です。こちらの煙突は建物の正面から見える煙突です。
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こちらが裏から見ることが出来る残りの2本のレンガの煙突です。煙突のレンガの色が途中から変わっているのに気が付かれたでしょうか。
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1995年の阪神・淡路大震災ではシンボルの3本の煙突がすべて崩落し外壁に亀裂が生じるなどの大きな被害を受けたが、1年をかけて復旧されました。
クリックすると拡大大きくて重い煙突の中には屋根を貫き部屋の中に落ちたものもあったそうです。あるものは庭の一角には落下したそうです。庭に落ちた煙突は、そのままの姿で庭に展示されていました。大きさを知ってもらいために人が横に立っている写真も掲載いたしました。確かに屋根を貫くほどの重さだと思います。
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下の写真は庭から撮った「萌黄の館」です。他の異人館に比べて広い庭園があるのも特徴の一つです。
神戸市には異人館(幕末+明治)と洋館(大正+昭和初期)を合わせて90ほどの西洋館があり、日本の中でも最も多い数だと思います。Wikipediaで紹介されている1863年~1915年の異人館の一例として紹介されている館は21棟ありますが、その中で神戸市の異人館が12棟も占めていることでも神戸は異人館多いことを示しているのだと思います。同じ港町の横浜市が入っていないのを不思議に思われた方も多いと思います。その原因は1923年に発生した関東大震災にあります。震災以前の異人館で残っているのは1922年に建てられたイギリス7番館だけだそうです。今回、12ケ所の異人館を訪問しましたが、その中で「萌黄の館」を含めて3ケ所がWikipediaの主な異人館のリストに入っていました。
 文久03年(1863年)  長崎市  旧グラバー邸
 慶応01年(1865年)  長崎市  旧オルト住宅
 慶応02年(1866年)  鹿児島市 旧鹿児島紡績所技師館
 明治02年(1869年)  長崎市  旧リンガー住宅
 明治05年(1872年)  朝来市  ムーセ旧居
 明治13年(1880年)頃 神戸市  旧居留地十五番館 / 旧アメリカ領事館-
 明治15年(1882年)  北秋田市 旧阿仁鉱山外国人官舎
 明治22年(1889年)  神戸市  旧ハンター住宅
 明治29年(1896年)  神戸市  シュウエケ邸
 明治32年(1899年)  神戸市  旧キャセリン・アンダーセン邸
 明治35年(1902年)  神戸市  旧ハッサム住宅
 明治36年(1903年)  神戸市  旧シャープ住宅 「萌黄の館
 明治37年(1904年)  神戸市  旧トーマス住宅「 風見鶏の館
 明治38年(1905年)  高松市  旧ワサ・ダウン住宅 (神戸市から移築)
 明治38年(1905年)  神戸市  旧ハリヤー邸 「うろこの家
 明治39年(1906年)  神戸市  旧ヘイガー邸 「みなと異人館」
 明治40年(1907年)  神戸市  旧ブルクマイヤー邸 「北野物語館」
 明治42年(1909年)  姫路市  ダイセル異人館
 明治45年(1912年)  神戸市  旧グッゲンハイム邸
 明治後期(    )  長崎市  旧ウォーカー住宅
 大正04年(1915年)  神戸市  旧ドレウェル邸 「ラインの館」
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こちらの異人館では部屋の説明がしっかりと表示されていました。これは嬉しいです。ここは食堂兼居間です。ヒアノの両側から光が入ってくるように窓が付けられています。
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こちらには応接室と書かれていました。
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こちらは化粧室です。
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こちらには寝室と書かれていました。
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ベッドか全て写った寝室の写真です。
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南側に建物全体を貫く室内の広いバルコニーはすばらしいです。今回見た異人館の中で、ここだけにありました。
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当時は寝室として使用されていましたが、その後、リビングとして使われたそうです。
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こちらは子供部屋です。
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階段の中2階から上がっていく階段がありました。右側の扉が開いている部屋が浴室でした。
奥は使用人の部屋でしょうか。そちら公開されていませんでした。
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こちらが浴室です。大きな浴槽が身を引きました。
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トランペット像の向こうに「萌黄の館」が見えます。
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下記の地図のが萌黄の館(旧シャープ邸)です。今回、12の異人化に行きましたが最後に訪れたのが、今回紹介の異人館である萌黄の館(旧シャープ邸)です。今回は3館券(1300円)、7館券(3000円)、2館券(650円)を使いましため4950円ですが単独で支払うと7100円となります。この中で4館だけを選らべと言われるとオランダ館、うろこの家、英国館、風見鶏の館となります。でも異人館の全てのパワースポットにも訪れたいし、どの異人館も特徴があり見る価値がある上、すべてを見て初めて違いが分かるので、今回のように共通券で全て廻ることをお薦めします。この会の紹介以外に公開されている異人館は沢山あるようなので散策してみてください。シュウエケ邸(明治29年) 、キャセリン・アンダーセン邸(明治32年)、ハッサム住宅(明治35年)、ブルクマイヤー邸(明治40年)、ラインの館(大正4年)、居留地十五番館(明治13年)は歩いていける距離にあります。数分で行けるブルクマイヤー邸はスターバックスの店として利用されています。ハンター住宅(明治22年)、ヘイガー邸(明治39年)、グッゲンハイム邸(明治45年)は乗り物に乗る必要があります。
  700円 大正期  オランダ館    オランダ総領事邸 ヴォルヒン邸
  500円 テーマ館 デンマーク館   ヨハン・フラウベルト邸跡
  500円 テーマ館 オーストリアの家 W.クンツェ邸跡
  1050円 明治38年  うろこの家    ハリアー邸
  550円 明治後期 山手八番館    サンセン邸
  550円 明治後期 北野外国人倶楽部 フリューガ邸
  550円 明治後期 坂の上の異人館  中国領事館 チン邸
  550円 明治35年  ベンの家     アリソン邸
  550円 明治37年  洋館長屋     ボシー邸
  750円 明治40年  英国館      フデセック邸
  500円 明治37年  風見鶏の館    トーマス邸
  350円 明治36年  萌黄の館     シャープ邸
 今回内部に入らなかった異人館
 コンビニエンスストア、神社、他
 ━━ 2016年3月16日の散策ルート 阪急三宮駅ⒶⒷⒸⒹⒺⒻⒼⒽⒾⒿⓀⓁ
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2016年05月07日

風見鶏の館(旧トーマス邸) 神戸・北野異人館

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神戸・北野異人館で「英国館」の次に訪れたのが風見鶏の館(旧トーマス邸)です。上の写真は、こちらの異人館のシンボルとなっている風見鶏です。風見鶏の館は1904年(明治37年)にドイツ人貿易商であるゴットフリート・トーマス(Gottfried Thomas 1871~1950年)の個人住宅として、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデの設計により建てられたネオ・バロック様式を基調として建てられた異人館で、重厚な煉瓦造りの外観と、屋根上の風見鶏を特徴としています。建物は見事ですが、このポールの長さだけでも3mを超えています。
クリックすると拡大その風見鶏により風見鶏の館と呼ばれ、また当初の居住者の名から旧トーマス邸あるいは旧トーマス住宅とも呼ばれています。施主のトーマス自身は、この家をハウス・レナニア(ラインの館)と呼び、ドイツ風の重厚なデザインの中に内装には随所に世紀末のユーゲント・シュティール(アール・ヌーヴォー)様式を取り入れられています。国の重要文化財にも指定されています。上の写真をクリックすると建物全体の写真を表示します。

シンボルの風見鶏は建物の一番高いところに立っています。上の風見鶏の写真は、こちらの写真から切り取ったものです。
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建物全体の写真ですが、一部が工事中でした。この高さで2階建なので、いかに天井が高い建物であるかを想像していただけると思います。
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下記の航空写真の中のが「 風見鶏の館」です。12の異人館を廻って11番目に訪問したのが今回の異人館でした。
  坂の上の異人館      旧中国領事館 旧チン邸
  ベンの家         旧アリソン邸
  洋館長屋         旧ボシー邸
  英国館          旧フデセック邸
  風見鶏の館        旧トーマス邸
  萌黄の館         旧シャープ邸
 今回内部に入らなかった異人館
 コンビニエンスストア、神社、他
 ━━ 2016年3月16日の散策ルート 阪急三宮駅


別の角度からの異人館全体の写真です。風見鶏の館前は広場になっていて沢山の人が座って雰囲気を楽しんでいるように感じました。
 旧名称  トーマス住宅
 用途   公開文化財、資料館
 旧用途  ゴットフリート・トーマスの個人住宅
 設計者  ゲオルグ・デ・ラランデ
 構造形式 煉瓦造、石造および木造、2階建(一部3階建)、
      半地階および塔屋付、寄棟造、スレート葺]
 敷地面積 607.30 m²
 建築面積 217.80 m² (建蔽率36%)
 延床面積 891.03 m² (容積率147%)
 階数   地上2階、地下1階、塔屋付
 竣工   1904年(明治37年)
 所在地  兵庫県神戸市中央区北野町3-13-3
 座標   北緯34度42分5.09秒  東経135度11分22.15秒
 文化財  重要文化財(国指定 1978年1月21日)
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その広場の中に等身大の不思議な銅像が置かれていました。トランペットを吹いている男性がベンチに座っている像です。
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門を入ったところでチケットを買いました。2館券となっているのは12番目の萌黄の館(旧シャープ邸)と一緒になったチケットだからです。2つの異人館は同じ広場に接するように建っているのです。
入館料は高校生以下と身体障碍者等、その介護者1名は無料です。また神戸市民であれば65歳以上の人も無料です。
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こちらの階段の上が玄関になります。ここから建物の中に入りました。
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中に入って、こちらの建物の見事さに驚かされました。建物の中央部分は1階も2階も大きなホールのような部屋があり、その周囲に部屋が配置それていました。ドアの部分の高さだけでも3mはある感じです。
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上の写真の奥の部屋がこちらです。部屋の見事さに驚かされました。今回、12の異人館を廻りましたが一番見学者が多かったのが、この風見鶏の館です。
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こちらは最初に入った部屋です。
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天井の高さでも異人館の屈指だと感じました。見事な照明も多かったです。
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ピアノも置かれていました。部屋が広いででピアノも小さく見えてしまいます。
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建物の中は不思議な配置になっていてこのような空間が広い部屋に付属していました。
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絵画や当時のし野心も展示されていました。絵は小松益喜が描いた作品名「山本通風景」です。山本通りは異人館通りとして知られています。
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こちらの写真でも建物の広さや見事さが分かってもらえると思います。いろんなところに暖炉が配置されていました。上の写真と同じ形式の暖炉です。
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階段の空間の見事さも群を抜いていました。
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こちらは朝食の間です。こちらの部屋には当時の沢山の写真が説明付で展示されていました。
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その写真を拡大してします。
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交換された風見鶏も展示されていました。大きさが分かってもらえると思います。こちらの風見鶏の大きさから、冒頭の写真の風見鶏のポールの長さが3mを超えていると判断いたしました。是非とも冒頭の写真と見くらべてみてください。
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見事なドレッサーが置かれていました。
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こちらの部屋も広かったです。
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部屋の奥の小部屋にもドレッサーが置かれていました。
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ドレッサーを拡大いたしました。横にはミシンも置かれていました。
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広い部屋に付属して小さな空間が作られているのが特徴でした。それだけ複雑な構造の建物でした。
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その空間にはテーブルとイスが置かれていました。
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追伸
明日、2016年5月8日から5月15日までフランスに旅行に行ってきます。その間、皆様のところへの訪問が出来ないことお許しください。帰国後にフランスの記事を掲載させていただきます。
posted by SORI at 23:18| Comment(16) | TrackBack(1) | 神戸・異人館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月05日

英国館(旧フデセック邸) 神戸・北野異人館

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神戸・北野異人館で「洋館長屋」の次に訪れたのが英国館(旧フデセック邸)です。右のパスポートチケットで最後に訪れた異人館でもあります。クリックすると拡大建物は109年前の明治40年(1907年)に建てられました。

下記の航空写真の中のが「英国館」です。
  坂の上の異人館      旧中国領事館
  ベンの家         旧アリソン邸
  洋館長屋         旧ボシー邸
  英国館          旧フデセック邸
  風見鶏の館        旧トーマス邸
  萌黄の館         旧シャープ邸
 今回内部に入らなかった異人館
 コンビニエンスストア、神社、他
 ━━ 2016年3月16日の散策ルート 阪急三宮駅


右から英国館、洋館長屋、ベンの家が並んでいる景観は壮観です。
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建物の入口に置かれている車の前でシャーロックホームズ(Sherlock Holmes)が着ていたようなインバネスコートを着ている方がおられたので、お願いして写真を撮らせていただきました。車はエリザベス女王も使っていたのと同型のダイムラーリムジン(Damler DS420 Queen Mother's car)です。
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実は、このコートが無料で貸し出してくれていたのです。
説明を見ていると英国館は、やはりシャーロックホームズを意識したコンセプトになっていました。
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庭から見た建物です。建物は医師フデセック氏の住居として使われていた建設当時のままに保存されているコロニアル様式の異人館です。
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別の角度から見た英国館です。広くはありませんがイングリッシュガーデンを楽しむことが出来ます。
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玄関を入ったPassage(廊下)も雰囲気がありました。
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最初に目に入ってきたのがバーでした。ここでスコッチウイスキーを飲んでいたのだと思います。
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少し人数が多い場合は、こちらでウイスキーを飲んだのだと思います。
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さすがイギリスです。別の部屋にもバーがありました。さすがスコッチウイスキーの本場です。驚いたことにこの場所で、英国館の公開時間が終了後にパブ(PUB)がオープンします。20名から70名のパーティーも対応可能だそうです。うれしいことにパスポートチケットを持っている人はテーブルチャージは無料だそうです。ENGLISH PUBの雰囲気を日本で味わえる場所でした。
クリックすると拡大 名前 KING of KINGS
 住所 神戸市中央区北野町2-3-16
 電話 078-241-2338
 営業 17:00~01:00(L.O.:24:00)
 座席 31席 個室あり
 定休 日・祝 (要相談)
 食べ http://tabelog.com/hyogo/A2801/A280103/28000207/
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食べログのホームページに掲載されていた料理の写真を紹介します。
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英国館はゆったりとくつろげる空間が多かったです。昼間、こちらの部屋のソファーは見学者が座ることが出来ませんが、夜のPUBでのパーティーの時は、こちらの部屋のソファーはお客に解放されるようです。
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暖炉の前は一番くつろげるのかもしれません。館内はバロックからビクトリア朝時代の格調高いアンティーク家具・調度品や様々な絵画・美術品に飾られ、往時の英国人の生活様式がうかがえました。
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ベットルームも紹介します。家具のレベルも高かったです。
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ほんとくつろげる空間が多かったです。
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名探偵シャーロックホームズ(Sherlock Holmes)のロンドン・ベーカー街の部屋が再現された空間もありました。シャーロックホームズは、クリックすると拡大アーサー・コナン・ドイルの推理小説の主人公であり、架空の探偵です。 天才的な観察眼と推理力を持つ、世界でたった一人の顧問探偵(consulting detective)でもあります。ロンドンのベーカー街221Bにあるハドスン夫人所有のアパートで、相棒のジョン・H・ワトスン医師と共同生活をしている設定でした。
トレードマークのパイプを手に持っているので、右に座っている人のがシャーロックホームズだと思われます。右の肖像画にも似ています。そうすると左の人がジョン・H・ワトスン医師の可能性が高いです。
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バスルームも公開されていました。
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こちらのコートも自由に着ることが出来ました。若いカップルが着て記念写真を撮られていました。こちらの壁にはシャーロックホームズをイメージした額がかけられていました。
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広い食堂も当時の雰囲気を再現しているようでした。
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こちらがテーブルの上です。
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昔は、このバルコニーでお茶を飲んでいたのではないでしょうか。
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是非とも雰囲気を味わってください。
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庭には井戸もありました。
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屋外の雰囲気も紹介します。
本記事で、うろこの家グループのパスポートチケット(異人館巡り8館プレミアムパス)で訪れた異人館の紹介をすべて終わります。下のリストでは7館ですが、うろこ美術館を入れて8館です。英国館の入館料はうろこの家の次に高いのですが、それだけ見ごたえのある異人館だったと思います。うろこの家1050円は、うろこ美術館の入館も含まれているので妥当なところだと思います。
クリックすると拡大入館料を単独で支払うと合計は4550円ですがパスポートチケットは3000円でした。小学生は800円です。
 1050円 明治38年 うろこの家    ハリアー邸
 550円 明治後期 山手八番館    サンセン邸
 550円 明治後期 北野外国人倶楽部 フリューガ邸
 550円 明治後期 坂の上の異人館  中国領事館
 550円 明治35年 ベンの家     アリソン邸
 550円 明治37年 洋館長屋     ボシー邸
 750円 明治40年 英国館      フデセック邸
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パスポートチケット(異人館巡り8館プレミアムパス)は30ページで構成されています。その中で英国館に係わる全8ページを紹介します。2ページづつなので4画面です。最後の画面は異人館共通なので専用は3画面(6ページ)と他が1画面(2ページ)or2画面(4ページ)に対しい1.5倍から3倍も書かれていました。
最初が15~16ページです。タイトルは英國館に蘇るシャーロック・ホームズ(Sherlock Holmesin 英國館)です。
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こちらは17~18ページで、「異国情緒あふれるコロニアル様式の異人館」とのタイトルが付けられていました。実は英国館だけ記念スタンプを押し忘れました。18ページの中央の⑥の部分が記念スタンプを押す場所です。
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夕刻から始まるイングリッシュ・バブ(ENGLISH PUB)であるKING of KINGSにも25~26ページの2ページが割かれていました。酒飲みにとっては魅力的な企画ではないでしょうか。
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最後のページの29~30ページに8つの館の位置が書かれて地図が掲載されていました。 チケットプラザ の正面に英国館があります。
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ラベル:神戸 異人館
posted by SORI at 23:59| Comment(16) | TrackBack(0) | 神戸・異人館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月03日

洋館長屋(旧ボシー邸) 神戸・北野異人館

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神戸・北野異人館で「ベンの家」の次に訪れたのが洋館長屋(旧ボシー邸)です。上の写真が洋館長屋です。二つの家が左右対称に配置されているようにたてられていますが、この建物は外国人向のアパート(Apartment)として明治37年に建てられました。アパート = 長屋から、洋館長屋とネーミングされたようです。この長屋を仮の住まいとした異邦人の中にはロシアの亡命貴族もいたと伝えられています。壁の外装は下見板張りオイルペイント仕上げで、当時の代表的な洋館仕様だったそうです。
神戸と言えば異人館と言われるほど沢山の異人館があります。
横浜にも昔は沢山の異人館がありましたが、1923年の関東大震災によってほとんどが失われてしまい震災以前の建物で残っている西洋館は、関東大震災の一年前の1922年に建てられたイギリス7番館だけで、そのほかの西洋館は関東大震災以降に建てられたものだそうです。
一方、神戸は1995年に発生した阪神・淡路大震災により北野町を含む中央区の約60棟の異人館の約3割が失われました。被害を受けた異人館は修理や復元が行われて中央区には約40棟が残り、現在も多くの外国人が居住しているジェームス山地区(垂水区)の約50棟と合わせると神戸市には計90棟余りの異人館および洋館が現存していることになります。神戸では、幕末期から明治期に建築された西洋館を異人館と呼び、大正期から第二次世界大戦までに建築された西洋館を洋館と呼んで区別しています。
フリー百科事典のWikipediaの中で、日本全国の100年以上前(1863年~1915年)の主な異人館として21棟が紹介されていますが、その中で神戸市は12棟と突出しています。
 神戸市  12棟 居留地十五番館(1880年)、風見鶏の館、うろこの家など
 長崎市   4棟 グラバー邸(1863年)など
 朝来市   1棟 ムーセ旧居(1872年)
 北秋田市  1棟 阿仁鉱山外国人官舎(1882年)
 高松市   1棟 ワサ・ダウン住宅(1905年) 神戸市から移築
 鹿児島市  1棟 鹿児島紡績所技師館(1866年)
 姫路市   1棟 ダイセル異人館(1909年)

洋館長屋をgoogle地図で見ると仏蘭西館(フランス館)と書かれていることから以前は仏蘭西館と呼ばれていたのだと思います。確かにフランス国旗やフランス国旗をモチーフとした下の写真のような飾りが付けられていました。フレンチスタイルのユニークな異人館でした。
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下記の航空写真の中のベンの家()と英国館()の間のが洋館長屋です。
  坂の上の異人館      旧中国領事館 旧チン邸
  ベンの家         旧アリソン邸
  洋館長屋         旧ボシー邸
  英国館          旧フデセック邸
  風見鶏の館        旧トーマス邸
  萌黄の館         旧シャープ邸
 今回内部に入らなかった異人館
 コンビニエンスストア、神社、他
 ━━ 2016年3月16日の散策ルート 阪急三宮駅


建物の内部は「長屋」とは思えないほど豪華でした。
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最も広いリビングです。邸内にはフランス美術品、豪華な調度品を中心に、アール・ヌーボーのガラス工芸家エミール・ガレらの作品で埋め尽くされていました。奥が食堂のようです。
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奥の食堂です。
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食堂からリビングを見ました。
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沢山の部屋が横に並ぶように配置されていました。
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上の写真の一つ奥の部屋です。さらに奥がベッドルームになっていました。
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こちらがベッドルームです。
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ベッドルームの入口から反対方向も撮りました。絵画としてはシャガール、パリ期の藤田嗣治氏らの作品が展示しています。
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階段横にドレッサーが置かれていました。
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こちらの部屋も豪華でした。奥に子供部屋があります。
右の壁にアールヌーボー(Art Nouveau)やアールデコ(Art Déco)のガラス工芸コレクションが飾られていました。作家は次の通りです。
クリックすると拡大  Daum Frères-Augguste Daum(1853-1909)
  Antonin Daum(1864-1930)
  Charles Martin Emile Gallé(1846-1904)
  René Lalique(1860-1945)
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こちらが子供部屋です
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ラベル:異人館 神戸
posted by SORI at 23:20| Comment(10) | TrackBack(0) | 神戸・異人館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月01日

ベンの家(旧アリソン邸) 神戸・北野異人館

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神戸・北野異人館で「坂の上の異人館」の次に訪れたのがベンの家(旧アリソン邸)です。「坂の上の異人館」から細い坂を下りてくると上の写真景色の大きな道に出ました。この通りの両側には異人館が並んでおり異人館通りと呼ぶにふさわしいところでした。一番左側の建物が「ベンの家」です。なぜ「ベンの家」とネーミングされたかと言うと、英国人冒険家のベン・アリソン氏の家だったからです。左から明治35年(ベンの家)、明治37年(洋館長屋)、明治40年(英国館)と並んだ景観は圧巻です。

下記の航空写真の中のが「ベンの家」です。
この航空写真からもベンの家の前の通りの両側に沢山の異人館が建っていることが分かってもらえると思います。
  坂の上の異人館      旧中国領事館 旧チン邸
  ベンの家         旧ベン・アリソン邸
  洋館長屋         旧ボシー邸
  英国館          旧フデセック邸
  風見鶏の館        旧トーマス邸
  萌黄の館         旧シャープ邸
 今回内部に入らなかった異人館
 コンビニエンスストア、神社、他
 ━━ 2016年3月16日の散策ルート 阪急三宮駅


ベンの家の前の通りの北側の異人館群です。パラスティン邸、旧パナマ領事館、ラインの館、旧アメリカ領事館官舎が連なっていました。
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こちらが正面から見たベンの家です。これまでに紹介した異人館の大半は住宅街の中にあり、道も細いことから建物全体の姿を紹介することが出来ませんでしたが、ベンの家は大きな通りに面しているので建物全体の写真を撮ることが出るのです。今から114年前の明治35年(1902年)に建築されたそうです。最初は外国人居留地に建てられ、のちにこの北野町に移築されたそうです。明治35年築は北野異人館の中でも最も古い部類に入り、塀、壁、窓枠に至るまですべて外国人居留地に竣工した明治35年のままだそうです。
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こちらがベンの家への入口です。外塀も明治35年築当時のままです。
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建物の中に入って最初に目に入って来るのは迫力の動物(はく製)たちです。これは英国人貴族のベン・アリソン氏が冒険家&狩猟家で、世界中を廻って収集したコレクションなのです。部屋の天井が高いのも異人館の特徴です。
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特に2.5メートルの巨大なポーラーベア(Polar Bear 白クマ / ホッキョクグマ)は圧巻でした。ベンの家のホッキョククマの剥製の大きさに関してネット内では2.5m以外に約3m、2.6mとの記載があり正確な数値は確定出来なかったので、一番少なめの数値で記載させてもらいました。ドアよりはるかに高いことでも大きさを実感してもらえると思います。白クマは世界最大の陸上肉食動物だけのことはあり大きかったです。Polar Bear は北極熊の英名です。
白オオカミの剥製もありました。白クマと違い白オオカミと言う固有の種類はなく、森林狼の冬毛の剥製ですが、これほどの純白の白オオカミの剥製は貴重なものだそうです。
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鳥たちも沢山飾られていました。
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こちらは書斎のようです。ベンの家は別名、北野のアドベンチャーワールドと呼ばれています。剥製にはムース、リンクス、ヘラ鹿のほか、絶滅が危惧されている種も多く含まれており、現在においては貴重なものになっています。
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冒険家らしいハンモックも飾られていました。他の異人館と雰囲気の違う異色の異人館でした。
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ラベル:異人館 神戸
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2016年04月29日

坂の上の異人館(旧中国領事館) 神戸・北野異人館

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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クリックすると拡大神戸・北野異人館で「北野外国人倶楽部」の次に訪れたのが「坂の上の異人館」です。坂の上の異人館は中国領事館として使われていて、10年前の2006年4月4日には右の写真のように「旧中国領事館」として公開されていました。北野外国人倶楽部と同じく「坂の上の異人館」も明治後期に建てられました。中国領事館でしたが、建物自体は洋館でした。

下記の航空写真の中のが「坂の上の異人館」です。
  オランダ館        旧オランダ総領事邸 旧ヴォルヒン邸
  デンマーク館       旧ヨハン・フラウベルト邸跡
  オーストリアの家     旧W.クンツェ邸跡
  うろこの家/うろこ美術館 旧ハリアー邸
  山手八番館        旧サンセン邸
  北野外国人倶楽部     旧フリューガ邸
  坂の上の異人館      旧中国領事館 旧チン邸
 ━━ 2016年3月16日の散策ルート 阪急三宮駅


こちらの異人館で体験したかったのが「うろこの家」の受付の方に教えていただいた3つ目のPower Spotの狛犬の間を通ることでした。坂の上の異人館の狛犬は「幸運のパワースポット」とのことでした。 
 開運のPower Spot カリンドの猪   うろこの館
 最強のPower Spot サターンの椅子  山手八番館
 幸運のPower Spot 狛犬       坂の上の異人館
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こちらが3つ目のパワースポットである2匹の狛犬で庭への入口の左右に置かれていました。この2匹の狛犬の間を通り抜けると愛情に恵まれて幸せになると言われているので、私も通り抜けました。証拠写真として異人館の方に写真を撮っていただきました。
これで、今年は幸運にめぐまれるでしょうか。
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日本の神社や寺院の入口の両脇に置かれている狛犬と雰囲気が違います。なんとも不思議な雰囲気の狛犬でした。
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玄関から見た狛犬です。これでパスポート・チケットに書かれていたパワースポットの3ケ所をすべて紹介したことになりますが、神戸・北野異人館には、もう一か所パワースポットがあります。それは旧パナマ領事館の入口に置かれている2頭のシーホース像です。このシーホースの頭に触ると願いが叶うと言われています。
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クリックすると拡大こちらが建物の入口である玄関で、入口の左側に「坂の上の異人館」と書かれています。2匹のカメさんにもパワーがありそうな雰囲気でした。左の写真は10年前の2006年4月4日に撮ったものでこちらには「旧中国領事館」と書かれていました。亀の置物や狛犬がなければ洋館でした。ここから内部を紹介します。
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入って廊下を過ぎると大きなリビングがありました。明から清の時代の家具や調度品で中国の雰囲気が演出されていました。
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飾られている美術品も貴重なものだそうです。
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こちらが浴室です。
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階段をふ上がって2階に来ました。
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2階にもリビングのような大きな部屋がありました。
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こちらは寝室です。ベットは中国の雰囲気のものが置かれていました。
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パスポート・チケットの坂の上の異人館(旧中国領事館)のページを紹介しまい。
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今回の「坂の上の異人館(旧中国領事館)」の記事で7つの異人館を紹介したことになります。次は坂を下って の「ベンの家(旧アリソン邸)」に行きました。ベンの家(旧アリソン邸)は後日紹介したいと思います。 
  オランダ館        旧オランダ総領事邸 旧ヴォルヒン邸
  デンマーク館       旧ヨハン・フラウベルト邸跡
  オーストリアの家     旧W.クンツェ邸跡
  うろこの家/うろこ美術館 旧ハリアー邸
  山手八番館        旧サンセン邸
  北野外国人倶楽部     旧フリューガ邸
  坂の上の異人館      旧中国領事館 旧チン邸

  ベンの家         旧アリソン邸
  洋館長屋         旧ボシー邸
  英国館          旧フデセック邸
  風見鶏の館        旧トーマス邸
  萌黄の館         旧シャープ邸
 今回内部に入らなかった異人館
 コンビニエンスストア、神社、他
 ━━ 2016年3月16日の散策ルート 阪急三宮駅
ラベル:神戸 異人館
posted by SORI at 21:48| Comment(8) | TrackBack(0) | 神戸・異人館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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