2015年05月08日

箱根火山情報 テレビのニュースはブログのアクセス数に敏感に反映されます。 大涌谷噴火

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

初めてSo-netに記事を掲載したのは2009年5月5日でした。今回のGWで6年目に入りました。そんな中で2015年5月4日から突然3つの記事のアクセス数が跳ね上がりました。これは2015年4月26日から大涌谷付近からの火山性地震が増加に伴い、気象庁が5月3日午後に臨時の火山情報を発表したことを受けて、箱根町は2015年5月4日早朝から大涌谷周辺のハイキングコースの立ち入りを禁止することを決定したのが切っ掛けのようです。着色の記事名をクリックすると記事を表示します。
記事4/305/15/25/35/45/55/6
大涌谷で黒玉子を食べました。2734387411351084719
箱根火山 早雲地獄498236860194
箱根火山 大涌谷00235550
その他合計3555384040693940402540943836
総アクセス数3586388341174040523352434799

2015年5月7日時点の累計アクセス数や累計nice!数です。
掲載記事数1,488記事別累計アクセス数 2015年5月7日
累計nice!数224,675大涌谷で黒玉子を食べました。13,326
累計アクセス数6,615,363箱根火山 早雲地獄4,588
niceをくれた人7,956箱根火山 大涌谷 1,337


過去記事の平均アクセス数は2.5件/日です。そんな中で、一つの記事が一日に1000を超えるアクセス数になることは珍しいことです。今回、沢山のアクセスのあった「大涌谷で黒玉子を食べました。」の記事は2013年9月25日に掲載した過去記事なのです。つまり平均の454倍だったわけです。


このグラフから5月4日以降のアクセス数の増加は特にスマホからのアクセスの影響が大きいことが読み取れます。突然の大涌谷への立ち入り規制により、旅行先から検索したのかもしれません。So-netによるアクセス解析で分かるのは、ブログのアクセスに使用されているOSなので、使われているOSを次のように分類してグラフを作成いたしました。
 スマホ   iPhone Android iPod BlackBerry Windows_Phone
 PC     Win7 Win8.1 Mac_OS_X WinVista WinXP Linux 
        Unix Win8 Win2k Win2k3 Win98 WinNT
 iPad    iPad
 携帯    DoCoMo Ezweb SoftBank
 不明 他  不明  Playstation_Portable 


大涌谷がらみの検索ワードが5月4日から急上昇していることからYahooやGoogleからの検索が増えたことでアクセス数も増えたものと思われます。その他の検索ワードの中にも大涌谷がらみのキーワードが入っています。
検索ワード4/264/274/284/294/305/15/25/35/45/55/6
黒たまご4942651011243342169
箱根231546312665749
大涌谷233549463524
黒卵119484912
早雲地獄11223132236
噴火10121412215
黒玉子16810
その他847768707828763804782976122612291293
合計8677857188357808207971024167017441608


箱根関連の5月の合計の検索ワードランキングです。
ちなみに検索ワード総数は7032種類/26425件です。その中で「黒たまご1217」は2位の「日光東照宮754」を押さえて、堂々の1位でした。箱根が5位、早雲地獄が11位、大涌谷が12位、黒卵が16位、噴火が20位、黒玉子が36位と7032個の検索ワードの中で50位以内に箱根関連検索ワードが7個も入ったわけです。


検索数自体も通常の2倍近くまで跳ね上がりました。Yahooでの検索数は4月23日~5月12日間の平均で92%(9484/10358)です。検索することを「ググる」といいますが、これでは「ググる」ではなくて「ヤフる」です。


5月4日に掲載された箱根火山の記事です。
すでに2015年3月27日には大涌谷に限定した避難マニュアルが作成されて発表されていました。大涌谷の黒玉子の製造場所の温泉池が立ち入り禁止区域内にあり、黒玉子が作れなくなったことから規制区域外の観光センターの売店でも黒玉子は販売中止それたそうです。
箱根山の火山性地震増加 大涌谷の遊歩道を初規制

カナロコ by 神奈川新聞 5月4日(月)7時3分配信

気象庁は3日、箱根山(箱根町)の大涌谷付近の浅い場所を震源とする火山性地震が増えていると発表した。突発的な蒸気噴出現象が発生する可能性があり、箱根町は、大涌谷の半径約3キロの範囲で遊歩道とハイキングコースを4日から立ち入り禁止にする。同町によると、火山性地震による規制は初めて。

気象庁は「直ちに噴火する兆しはみられない」として、噴火予報は「平常」を維持。立ち入り禁止区域以外の温泉地などには影響ないという。

気象庁によると、4月1日以降の火山性地震は約150回で、特に4月26日から急増。そのうち、体に感じる揺れ(震度1相当)は4回だった。5月3日朝には、大涌谷近くの温泉施設で蒸気が勢いよく噴出しているのが確認された。

箱根山では2013年にも5カ月間に約500回の火山性地震を観測するなど、活動が活発になることがあった。気象庁は4日に現地に職員を派遣して詳しい状況を調査する方針。

◇GWに痛手

箱根町は3日、緊急会見を開き、大涌谷周辺の自然研究路(遊歩道)とハイキングコースを4日から閉鎖すると発表した。観光客が特に多い大型連休中の規制について、町は「観光面では痛手だが、万が一に備えた」と安全を優先する姿勢を強調した。

閉鎖するのは、自然研究路の入り口から「玉子茶屋」付近までの約300メートルのほか、駒ケ岳や早雲山などにつながる半径約3キロにわたる四つのハイキングコース(全長計約12キロ)。

周辺では火山性地震だけでなく、通常は高さ10メートル程度の噴気が20メートルを超えているほか、火山性ガスや地殻変動も同時に観測している。規制は活発な活動が終息するまで続くが、県温泉地学研究所は「今回のような群発地震は数年に一度起きており、通常1~2カ月、長いときは半年で終息する」と分析している。

5月6日には噴火警戒レベルもレベル1(平常)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げられました。噴火警戒レベルは火口周辺規制ですが、大涌谷以外の箱根全体の観光客が減ってしまう被害は、一部の派手な報道の影響も無縁ではないようです。箱根町は真面目に安全を最優先に対応しているので過剰な反応は気の毒です。
対象範囲は次の通りです。レベル1と2の違いは火口内と火口周辺です。
  レベル1 火口内等
  レベル2 火口周辺
  レベル3 居住地域の近くまで
  レベル4 居住地域を含む
  レベル5 居住地域を含む


クリックすると拡大2003年の気象庁報告書によると活火山とは過去一万年以内に噴火したことのある火山のことで、世界の活火山の数は1548で、日本の活火山の数は108でしたが2011年6月に2火山が追加され現在は110となっています。つまり世界の7%の火山が日本にあることになります。日本の陸地は世界の0.25%なので火山が格段に多いと言えます。右の地図は2009年に内閣府で作られた地図です。110の活火山の中で火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山は37(=13+24)あるようです。110活火山の内訳は次の通りです。
  ランクA 13火山 100年 or 1万年活動度が特に高い活火山
  ランクB 36火山 100年 or 1万年活動度が高い活火山
  ランクC 38火山 100年 and 1万年活動度が低い活火山
  その他  23火山 データー不足等
日本全国の110の活火山の中で、噴火警戒レベルが設定されているのは30火山/31ケ所です。①~⑤が警戒レベルを表しています。クリックすると現在発表されている警戒レベルを表示します。その後の変化は次の通りです。
  2015年5月29日 口永良部島 レベル3→レベル5
  2015年6月11日 浅間山    レベル1→レベル2
  2015年6月30日 箱根山    レベル2→レベル3


こちらが箱根ロープウェーから見た大涌谷です。写真は2013年8月24日~25日に家族6人で行った時に撮ったものです。大涌谷は二回の過程を経て形成されたそうです。約3100年前、箱根火山で水蒸気爆発による山崩れが発生し、堆積物が貯まりクリックすると記事を表示さらに約2900年前に小規模な火砕流が発生、冠ヶ岳ができ、また火山砕屑物が積もったそうです。この火山砕屑物と山崩れによる堆積物の間が現在の大涌谷となっています。 かつては「地獄谷」と呼ばれていましたが、明治天皇・皇后の行幸啓に際し、1876年(明治9年)9月5日に「大涌谷」と改称されたそうです。
クリックすると拡大

左がネットから拝借させてもらった2015年5月5日の蒸気噴出口の写真です。確かに2013年8月24日にロープウェーから同じ蒸気噴出口を撮った右の写真の数倍の量の水蒸気です。5月6日からロープウェーは運行停止いたしました。
クリックすると拡大クリックすると拡大

最近のの大涌谷の蒸気噴出状態の写真を転用させてもらいました。
左から2015年5月8日、10日、11日です。
クリックすると拡大クリックすると拡大クリックすると拡大

大涌谷の動画も紹介いたします。本動画は時事通信社/JIJIPRESS が2015年5月11日に掲載した動画です。枠内に時事通信社の記事の内容を紹介します。
神奈川県の箱根山では11日も活発な火山活動が続き、箱根町湯本では午後2時15分ご­ろ、体に感じる震度1の揺れを観測した。大涌谷では引き続き蒸気が勢いよく噴出してお­り、気象庁は火口周辺警報(噴火警戒レベル2)を維持して大涌谷周辺の小規模噴火に警­戒を呼び掛けている。

同庁によると、火山性地震は10日に266回発生し、活動が高まった4月26日以降で­最も多かった。湯本では体に感じる揺れが5日ぶりにあり、震度1を5回、同2を1回観­測。この震度2の地震の規模(マグニチュード)は3.0(修正値)と推定され、一連の­地震で最大規模だった。

11日の火山性地震は午後3時までに36回起きた。傾斜計などで山が若干膨らむ地殻変­動が観測されているが、大きな噴火の兆候は見られない。


動画が撮影された場所と同じ位置から撮られた写真をネットから転用させていただきました。こちらは2015年5月11日に撮影されたそうです。
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大涌谷の航空写真です。細い橙色の線が、上で紹介の動画を撮影したラインです。 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1292-22あたりから撮られたと思われます。
   大涌谷 地獄沢 蒸気噴出口
   大涌谷駅
   延命地蔵尊
   黒たまご売店の一つ(大涌谷観光センター)
   黒たまご茶屋
   黒たまご温泉池
   閻魔台(えんまだい)
   大涌谷散策路
   玉子専用のロープウェイ 
   箱根ロープウェイ
   動画撮影ライン(細い橙色ライン)


大涌谷の閻魔台のあたりの2013年8月24日の写真です。写真の右下の建物が黒玉子を製造販売している黒玉子茶屋です。地熱と火山ガスの化学反応を利用した「黒たまご」は、生卵を温泉池でゆでると、気孔の多い殻に鉄分(温泉池の成分)が付着し、これに硫化水素が反応して硫化鉄(黒色)となり、黒い殻のゆで玉子ができあがるのです。
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こちらの早雲地獄の写真は強羅公園から2013年8月24日に撮りました。
早雲地獄は1953年7月26日にて地滑りが発生し、土石流となって2 km下流の強羅橋(彫刻の森駅付近)まで流下し、約80万立方メートルの土砂を堆積させたそうです。土砂の流下速度は秒速約7 mだったとされており、埋没面積7 ha、死傷者28名を出す惨事となりました。
この災害以降、砂防工事が行われていますが、源頭部の早雲地獄では新たな火山性の地滑りや崩壊地の拡大が確認されており、再度の土砂災害が危惧されているそうです。このことから、早雲地獄では新たな土砂供給を減少させるために、すべり面より下の層にアンカーを打ち込むアンカー工事が1996年から2000年にかけて行われたそうです。今でも火山として活動していることが感じられました。


箱根カルデラの範囲の地形図です。
   強羅公園
   早雲地獄
   大涌谷
   箱根山最高峰の神山


国土地理院の「箱根山の火山活動に伴う地殻変動の検出について」→ポチッ
④5月07日~5月21日の観測データの解析結果を追加 最大20cm

                  2015年05月07日からだと 最大15cm

③4月17日~5月15日の観測データの解析結果を追加 最大12cm

②3月01日~5月10日の観測データの解析結果を追加 最大8cm

①2015年5月8日に火山活動の地殻変動を大涌谷で検出 最大6cm

陸域観測技術衛星2号「だいち2号」の観測データを利用して、箱根山の火山活動に伴う地殻変動を大涌谷で検出

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定期的に大涌谷の火山情報関連の記事を追加いたします。
2015年5月17日
有感地震100回超える 箱根・大涌谷

カナロコ by 神奈川新聞 5月17日(日)7時3分配信

大涌谷周辺の火山活動は16日も活発で、火山性地震が増加した4月26日以降に県温泉地学研究所が観測した震度1~3相当の有感地震の総数は100回を超えた。

温地研によると、15日は最終的に54回の有感地震があり、震度3相当の揺れを4回観測するなど、地震活動はこれまでで最も激しくなった。16日も引き続き地震が多く、揺れを体に感じない微小な地震も含め午後9時までで241回を数えた。有感地震も繰り返し観測されている。

気象庁が観測した火山性地震の回数も15日が最多で471回に達した。

5段階の噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)が続いており、同庁は引き続き小規模な噴火の恐れがあるとみて警戒を呼び掛けている。

20015年5月23 2週間で15cm隆起 2014年10月9日から20cm隆起
大涌谷、地面15センチ隆起 火山ガスの影響か


2015年5月23日(土)5時0分配信 カナロコ by 神奈川新聞

活発な火山活動が続く箱根山(箱根町)の大涌谷で、地面の一部がこの2週間に最大15センチ隆起していたことが22日、国土地理院の解析で分かった。噴出する火山ガスなどの影響で地下の浅い部分が膨張しているとみて、気象庁や県温泉地学研究所も警戒している。

国土地理院は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の衛星が捉えたデータから大涌谷の地殻変動を調べており、今回が4回目の解析。初回の7日に5センチほどの隆起が確認された地点が局所的に20センチに隆起したことが、21日の観測データから分かったという。

地形の膨らみがみられるのは、激しい噴気が続く温泉供給施設付近の半径100メートルの範囲内。火山活動が活発化した当初に隆起が目立った地点より南西側の変動が顕著になってきているという。

また、気象庁は22日から、大涌谷のカメラ画像をホームページで公開。立ち入り規制区域内の箱根ロープウェイ大涌谷駅に急きょ設置した高感度カメラで、夜でも噴気の状況を確認できる。

温地研によると、同日の火山性地震の回数は午後7時までで59回だった。

◇地震減少傾向も「沈静化はまだ」/温地研

大涌谷周辺の火山活動について、県温泉地学研究所の竹中潤研究課長は22日、箱根町が実施している定例会見で「火山性地震の回数は15日をピークに減少傾向にあるが、地殻変動などは続いており、火山活動が沈静化したとはいえない」と説明した。

また同会見で町は、大涌谷で配管メンテナンス作業を行う温泉供給業者が立ち入り禁止エリアの縮小を求めて提出していた上申書について、「活動がまだ沈静化していない中では狭めるのは難しい」との見解を示した。業者には、電話などで伝えたという。

町は噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられた場合に、避難指示が出される大涌谷周辺の半径1キロ以内の旅館や住宅など約30軒に対して回覧板を通じて近く説明する方針。ただ、対象の住宅の世帯数などは把握していないという。

2015年5月24日 箱根山の火山活動活発化のメカニズム
箱根山の活動、ガス目詰まりが原因か 東海大分析

2015/5/24 2:00 日本経済新聞

箱根山(神奈川県箱根町)の活発な火山活動は、地下のマグマから発生するガスが一時的に周辺の岩にブロックされ、その後一気に解放されたことで起きたとする分析結果を東海大の大場武教授(火山化学)らが23日までにまとめた。

マグマ周辺の岩には通常、ガスが通り抜けできる穴があいているが、地下水などで運ばれた鉱物が大きく成長して穴をふさぐ「目詰まり」が起きたとみられる。

大場教授は「蓄積されたガスが出尽くせば、火山性地震は終息するだろう。マグマに変化は起きておらず、マグマ噴火の可能性は低い」と話している。引き続き水蒸気噴火の恐れはあるという。

大涌谷周辺から出る水蒸気にはマグマで発生するガスと、マグマの近くを通る地下水が熱せられてできる水蒸気が混ざっている。長期にわたりこの水蒸気の成分を調べている大場教授によると、今年2月~4月24日にかけ、マグマから来るガスの比率が下がっていた。この比率は5月8日になって急上昇した。

マグマを取り囲むように、ガスを通さない岩の層が形成されたと考えられる。ガスが閉じ込められ内部の圧力が上昇、その後この層に穴があき、4月26日以降の火山性地震や激しい蒸気の噴出につながったらしい。

箱根山では2013年8~10月にも同様の変動があり、その後に地震が増加した。成果は千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合大会で25日に発表する。

箱根山は、5月3日に火山活動が活発になってきたことを示す「解説情報」が出され、6日には噴火警戒レベルが1から2に引き上げられた。〔共同〕

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2015年6月30日 警戒レベル2 → 警戒レベル3
【速報】初の警戒レベル3 小規模噴火発生を確認

2015年6月30日(火)13時17分配信カナロコ by 神奈川新聞

気象庁は30日、箱根山(箱根町)の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げたと発表した。これに伴い、避難指示エリアが火口から半径約1キロに拡大される。同庁によると、ロープウエー大涌谷駅付近で降灰を確認、大涌谷でごく小規模な噴火が発生したとみられる。箱根山のレベル3への引き上げは初めて。

2015年7月21日 大涌谷で火山灰の噴出確認
【速報】大涌谷で火山灰の噴出確認

2015年7月21日(火)18時1分配信カナロコ by 神奈川新聞

活発な火山活動が続く箱根山(箱根町)の大涌谷で21日正午ごろ、噴煙とともにごく微量の火山灰が噴出したことを気象庁の機動観測班が確認した。時間は10秒程度。噴煙の高さは50メートルで、噴火に関する記録基準に満たなかったとして同庁は噴火とは判断していない。

また、地下のマグマや熱水の移動を示す火山性微動も発生していない。噴火警戒レベルは3(入山規制)が継続しており、引き続き小規模な噴火に警戒するよう呼び掛けている。
posted by SORI at 18:51| Comment(22) | TrackBack(4) | 箱根 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月17日

122年前にタイムスリップ 富士屋ホテル

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箱根・椿山荘で蕎麦を食べた後は宮ノ下の街を散策しようと宮ノ下駅を降りました。雨も強くなってきたこともあり、宮ノ下と言えば富士屋ホテルということで、雨宿りを兼ねて富士屋ホテルの中に入って見ることにいたしました。宮ノ下の富士屋ホテルは135年前の1878年(明治11年)に創業した老舗ホテルで1932年にチャップリンなどの外国の有名人が訪れたことで有名なホテルです。チャップリン以外ではタイ王国国王・王妃(1931年)、ヘレン・ケラー(1937年)、昭和天皇(1965年)が宿泊されました。

上の写真も含めて3枚が本館の写真です。本館は1891年(明治24年)に竣工したそうなので、122年前の明治の姿を見せてくれているのです。富士屋ホテルチェーンは宮ノ下の富士屋ホテル以外に3つの直営ホテルと8つの運営受託ホテルがあります。直営ホテルは「富士屋ホテル」「湯本富士弥ホテル」「箱根ホテル」「富士ビューホテル」です。運営受託ホテルは「甲府富士屋ホテル」「フルーツパーク富士屋ホテル」「大阪富士屋ホテル」「八重洲富士屋ホテル」「二の平渋谷荘」「箱根千代田荘」「ヴィラ本栖」「キヤノン箱根館」です。
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古くは宿泊客に外国人が占める割合が高く、外国人専用であった時期も長かったこともあり、日本文化を伝える展示や工夫がされています。長い間には増築なども行われたものと感じました。
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こちらは富士屋ホテルの御花殿でヘレン・ケラーが泊まられたようです。御花殿は1936年に竣工したそうなので新築1年目に泊まられたことになります。御花殿も77年目の建物ということになります。


古い面影が残るホテルで根強い人気があるようで、この日も結婚式が行われていました。確かに記念の日のイベントにぴったりのホテルなのかもしれません。建物の外観は和風ですが内部が洋風なのが特徴です。


本館内部です。122年前の構造であることから趣がある反面、通路が狭いなどの不便な面もうかがえました。


噂の宮ノ下の富士屋ホテルを見るだけのつもりで入ったのですが雨が強くなってきたので宮ノ下の街を散策するのは諦めて富士屋ホテルでゆっくりとしようとラウンジ/オーキッドでお茶でも飲むことにしました。頼んだのケーキセットで飲み物は紅茶を頼みました。


混んでいて申し込んで順番が回って来るのに45分も待たされてしまいました。下のケーキは富士屋ホテルの名物スイーツの「マーブルケーキ寄木細工風」です。
約60年前のレシピを、箱根の伝統工芸である寄木細工のデザインを銜えて復刻したケーキだそうです。メイプル、ナツメグ、シナモンが香る昔懐かしい味わいのケーキでした。
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こちらも代表的なスイーツです。名前は宮ノ下シークリームでこちらも懐かしい味わいのものです。表面には砕いたアーモンドと粉砂糖が振り掛けられていました。
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こちらも昔ながらのアップルパイです。今風というよりは全般的にオーソドックスなケーキでした。
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こちらは私が頼んだスイーツで、昔ながらの富士屋ホテルの物ではなく、巷で流行っている「アサイーボウル」です。ヨーグルトにアサイーのペーストやバナナやラスベリーが入ったスイーツです。真中あたりの紫のペーストがアサイーです。これで1000円だったので、ここはやっぱり富士屋ホテルの伝統スイーツである宮ノ下ロールか宮ノ下浅間のモンブランにした方が良かったかもしれません。
クリックすると拡大「アサイー」の和名はワカバキャベツヤシでブラジル・アマゾンが原産のヤシ科の植物だそうです。果実の外見はブルーベリーに似ているそうです。アサイーの実は非常に栄養価が高くポリフェノールは約4.5%も含まれています。これはココアの約4.5倍、ブルーベリーの約18倍ともいわれています。他にも、鉄分はレバーの3倍で、食物繊維、カルシウムなども豊富だそうです。ジュース状にし、そのまま飲むか、牛乳やヨーグルト等の乳製品、バナナやイチゴあるいはそれらの果汁などと混ぜて飲むことが多いそうです。右の写真はWikimediaから拝借したアサイーの木です。
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箱根の家族旅行の2日間のルートです。沢山の交通機関を利用させてもらいましたが、循環バス(100円)以外の、すべて乗り物に箱根フリーパスで乗れました。フリー切符を使わないで個別に支払いをしたとすると7940円なので2940円(=7940円 - 5000円)ほど、お得だったことになります。
 初日 (2013年8月24日)
  1150円 小田急      新宿→箱根湯本        ロマンスカー
   390円 登山電車    箱根湯本→強羅        昼食 強羅公園
   410円 ケーブルカー  強羅→早雲山
   820円 ロープウェイ  早雲山→大涌谷        大涌谷
  1020円 ロープウェイ  大涌谷→桃源台        芦ノ湖
   970円 海賊船      桃源台→箱根町       箱根関所
   930円 登山バス    箱根町→箱根湯本
        徒歩       箱根湯本→塔ノ沢温泉   福住樓
 2日目 (2013年8月25日)
        循環バス    塔ノ沢温泉→箱根湯本   出山鉄橋
   390円 登山電車    箱根湯本→彫刻の森    彫刻の森
   160円 登山バス    彫刻の森→小涌園      椿山荘(蕎麦)
   160円 登山バス    小涌園→小涌谷
   130円 登山電車    小涌谷→宮ノ下        富士屋ホテル
   260円 登山電車    宮ノ下→箱根湯本
  1150円 小田急      箱根湯本→新宿        ロマンスカー
  7940円 合計


富士屋ホテルの場所を地図で示します。他のマークは箱根家族旅行で記事にした場所です。赤色ラインは交通機関を使った移動ルートです。マークやラインをクリックすると場所や交通機関の名前を表示します。同時に表示するアドレス又は記事のタイトルをクリックすると記事を表示します。試しに青色マークをクリックして、さらに出てきた窓の中の着色文字をクリックしてみてください。

より大きな地図で 箱根家族旅行 を表示
こちらが新宿からのルートが入った地図です。下記に箱根の家族旅行で書いた記事を紹介いたします。タイトルをクリックすると記事を表示するように設定いたしましたので興味のある記事があれば是非ともクリックしてみてください。
クリックすると拡大  122年前にタイムスリップ 富士屋ホテル
  箱根・椿山荘で手打ち蕎麦をいただきました。
  Happy Animal Party展 洪易 彫刻の森美術館
  彫刻の森美術館 家族6人で行きました。
  地元の食材にこだわった朝食でした。 福住楼
クリックすると拡大  温泉宿の夕食
  大正時代の名物風呂
  塔ノ沢温泉の朝の散策
  泊まったのは文豪が愛した宿でした。 福住樓
  箱根の関所
クリックすると拡大  芦ノ湖と言えば海賊船
  箱根ロープウェイ 大涌谷→桃源台(芦ノ湖)
  大涌谷で黒玉子を食べました。
  箱根火山 大涌谷
  箱根ロープウェイ 早雲山→大涌谷
クリックすると拡大  箱根火山 早雲地獄
  箱根の一日目のランチは「徳島の地鶏・阿波尾鶏」
  途中駅のある箱根登山ケーブルカー
  箱根登山鉄道を堪能いたしました。
  箱根ロマンスカーに乗りました。

より大きな地図で 箱根 家族旅行 を表示
posted by SORI at 10:59| Comment(38) | TrackBack(0) | 箱根 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月16日

箱根・椿山荘で手打ち蕎麦をいただきました。

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
クリックすると拡大
すでに報告の彫刻の森美術館を見学の後の昼食は椿山荘(ちんざんそう)に手打ち蕎麦を食べにいきました。久しぶりに家族全員での旅行なので、思い出に残る場所として箱根旅行を計画した時点で「文豪の宿に泊まる」と「椿山荘で手打ち蕎麦」はが決めてくれていました。幸いにも彫刻の森美術館から椿山荘までは1.5km程度の距離なのです。ただしバスに乗ってしまったために渋滞で時間がかかりました。

椿山荘は箱根ホテル小涌園が管理している建物で、今から95年前の大正7年(1918年)に藤田平太郎男爵の別荘として建てられた「国登録有形文化財建造物」です。その歴史ある建物で手打ち蕎麦が食べれることから計画したわけです。下の写真はホームページから拝借した昔の別荘時代の写真です。上の写真と同じ場所であることが判ってもらえると思います。
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入口を入ると右の写真のように長い廊下を案内されますが、廊下の両側が日本庭園の造りは、すばらしいものがありました。さすが貴賓館と呼ばれているだけのことはありました。
この椿山荘は藤田観光グループの発祥の地でもあり、創始者藤田伝三郎の子息藤田平太郎男爵の別荘として建築されたものですが、その後旅館として開放、現在の小涌園の基となったそうです。設計監督は、京都「明治宮殿」の建設でも知られる名工・今井平七です。日本庭園は京都から庭師を呼んで造られたと云われています。
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我々が蕎麦を食べた席です。3方向に縁側があり庭園に囲まれた部屋でした。椿山荘ではこのように蕎麦が食べれる部屋がいくつもあり、ゆったりとした空間で食事が出来ました。


このように大きなテーブルが置かれた部屋もありました。椿山荘は、すべて畳の和室ですが、椅子で食べれるのが特徴でした。


こちらが我々が、お蕎麦を食べた席の近くの縁側からの景色です。この日は2013年8月25日と夏でしたが標高は640mで緑に囲まれているためか涼しかったです。扇風機が置かれていましたが必要はありませんでした。
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こちらが縁側から見る日本庭園です。この庭園を見ながら、美味しいお蕎麦を食べました。家族6人で注文したのは下記の5種類のお蕎麦です。温かい蕎麦は一人だけであとは冷たい蕎麦を頼みました。天城産軍鶏蕎麦は2名が頼みました。
クリックすると拡大   冷 天城産軍鶏蕎麦   2800円 × 2名
   冷 車海老の天ざる    2200円
   冷 季節野菜の天ざる  2200円
   冷 箱根山天ざる     2200円
   温 淡雪豆腐蕎麦     2000円
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それでは蕎麦を紹介いたします。先ずは冬瓜の先付です。
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天城産軍鶏蕎麦には、生わさびが付いてきました。本格的に鮫皮のおろし金が使われていました。


こちらが天城産軍鶏と蕎麦です。軍鶏(シャモ)肉の照り焼きが蕎麦についていました。
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こちらが軍鶏(シャモ)肉の照り焼きです。
ネギがたっぷりと乗った美味しい一品でした。


こちらが箱根山天ざるでヨモギが練りこまれた「よもぎ蕎麦」が使われた天ざるでした。すこし味見をさせてもらいましたが、よもぎの香りが、ほのかにするお蕎麦でした。
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こちらが、私が頼んだ季節野菜の天ざるです。
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お蕎麦を拡大いたしました。
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こちらが野菜天婦羅です。これが車海老の天婦羅に代わったのが車海老の天ざるです。
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こちらが温かい淡雪豆腐蕎麦です。
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最後にデザートが出されました。温かいお茶と一緒にいただきました。左の器には蕎麦湯が入っています。
ゆっくりと出来る雰囲気が良かったです。家族の話も弾みました。
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こちらを検討されている方のためにメニューを紹介いたします。クリックすると拡大するので、読みやすくなると思います。これ以外に単品料理もありました。→ポチッ
単品料理としては、出し巻き玉子(500円)~近江牛と旬野菜のせいろ蒸し(4000円)まで、10品が書かれていました。お蕎麦を食べる場合は管理しているホテルに行く必要はなく、直接冒頭の写真の椿山荘に行けば案内してもらえます。我々も予約はしないで直接に行きました。
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ここまで「文化財の建物」、「広い日本庭園」、「美味しい手打ち蕎麦」、「ゆっくり出来る雰囲気」を紹介しましたが、もう一つ紹介したいものがあります。
玄関との間の廊下脇には蔵があり、その中には絵画が納められていました。その蔵の中の絵画は自由に見ることが出来ました。その蔵の中には常時16点ほどが展示されているそうです。
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蔵は2階建になっており、こちらが1階の部屋です。
右の大きな絵が山本丘人(1900~1986年)の「晩雪」です。
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こちらが2階の部屋です。蔵とは思えない広さで、天井の大きな木が印象的でした。
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見覚えのある絵があると思ったら、東郷青児(1897~1978年)の「婦人像」でした。


右の蔵の入口は分厚い扉でした。
正面に見える入口の奥にも蕎麦が食べれる部屋がありました。
有名な東京の椿山荘との関係が気になりますが、同じ藤田観光の経営です。東京の椿山荘も藤田平太郎男爵の別宅だったそうです。
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下記の地図で左下のマークが椿山荘で右上のマークが彫刻の森美術館です。椿山荘の詳細を紹介いたします。
  名前 箱根茶寮 椿山荘
  住所 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297
  電話 0460-82-8050
  営業 11:00~18:00(L.O.17:30)
  定休 無休
  席数 48席
  建物 大正7年(1918年)築 95年前
  地図 http://goo.gl/maps/4DooL

より大きな地図で 箱根 椿山荘 を表示
posted by SORI at 20:20| Comment(36) | TrackBack(0) | 箱根 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月13日

Happy Animal Party展 洪易 彫刻の森美術館


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2013年8月25日に行った箱根の彫刻の森美術館(以降は"彫刻の森"と表示)の記事を掲載いたしましたが、沢山の方が台湾の洪易(Hung Yi)氏の作品に対して興味を持たれたようなので、ここで洪易(ホンイ)氏の作品を紹介させてもらいます。
クリックすると拡大右の写真はネットから拝借した洪易氏の写真です。
実は彫刻の森では2013年7月27日~12月1日に洪易さんの特別展が開かれていたのです。テーマは「Happy Animal Party」です。それではハッピー・アニマル・パーティー展を、ご案内いたします。この特別展は日本での初個展で今回の展覧会では、洪易の彫刻が本館ギャラリーの3つの展示室を埋め尽くすだけでなく、屋外にも展示されていました。先ずは屋外から紹介いたします。入口に近い円形広場に大きな2体の作品が置かれていました。

その一つがこちらです。どうやら象の彫刻のようです。
カラフルな彫刻たちはスチール塗装だそうです。台湾のニュース(中時 電子報)でも箱根の特別展のことが取り上げられていました。→原文 翻訳
この象に対する説明を枠内に転記いたしました。どうやら彫刻の森の展示会のために特別に製作したようです。それぞれが日本の文様の象と台湾の文様の象のようです。クリックすると普通よりは大きく拡大するように設定いたしましたので、是非ともクリックして確認してみてください。
為了這次個展,洪易特別製作《分享象》,兩頭大象「身穿」台灣客家花布和日本花布「外衣」,兩頭象鼻高高舉起夾住一顆可愛的小蘋果,象徵文化交流。「我想把台灣人的熱情傳達出來。」洪易說,「日本藝術家也善於使用色彩,但營造出來的氣氛不同,我的色彩熱情,這也符合我的人格特質,希望日本人看到會發出『哇』的聲音,露出開心的表情。」
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クリックすると拡大こちらは龍のようです。細長い龍を丸く表現しています。ちゃんと足が4本ついています。右がネットから拝借した写真です。人間の背丈より大きいです。中国語の説明ですが「相看兩不厭  洪易作品《圓龍》有別於傳統威武龍的形象,洪易與圓龍對看,相當逗趣。(吳垠慧攝)」と書かれていました。
翻訳ソフトでは圓龍が龍のことのようです。
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迫力のある大きな鳥です。中国語作品名は「鴛鴦」のようです。おそらく日本語の作品名は「おしどり」ということになるのでしょう。
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親子のアヒルが微笑ましいです。
前を走っているのは作品名「奔跑兔 / スキップうさぎ / Hopping Bunny」です。
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「スキップうさぎ」の別の角度の構図を紹介いたします。可愛らしいです。2013年の作品です。
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タワーの近くのカラフルなアニマルたちです。このエリアには8体の作品があります。左端作品は台湾のニュースでは「馬上有猴」と書かれており馬の上に猿が乗った作品のようでが、ここでの作品名は②「龍馬」と書かれていました。右の動物が三段に乗った作品は④「羊三兄弟」です。「羊三兄弟」の後ろの3つの作品名は、いずれも⑤~⑦「羊」です。「龍馬」のすぐ右横に見える小さな作品は③「骨頭狗 / ほねほねイヌ」です。
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こちらも別の角度から紹介いたします。左端の小さな作品も①「骨頭狗 / ほねほねイヌ」です。
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クリックすると拡大タワーの上からの景色です。霧で霞んでいますが、眼下に上で紹介した洪易氏の8つのカラフルな作品と足湯が見えます。足湯は、美術館の敷地内から湧きでる温泉を利用した100%源泉掛け流しの天然温泉だそうです。足湯に入りながら洪易氏の作品を、ゆっくりと鑑賞できそうです。
疲れた足を癒して、また元気に散策が続けられるため配慮なのかもしれません。


足湯のある入口から最も遠いタワーのあたりから入口に近い本館に戻ってきました。ここから本館の作品を紹介いたします。本館ギャラリーのガラス窓を隔てた屋外のアニマルたちです。中国語の「骨頭狗」という作品に似ています。日本語作品名は「ほねほねイヌ」なので、犬なのでしょう。
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見る方向によっていろんな動物に見えてきます。ネットの「小虎」という作品に似ています。小さい虎なので猫でしょうか。
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室内と屋外が一体となった展示となっていました。
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本館ギャラリーの一階半地下の展示室です。ここに写っているのは猫に蛇に犬だと思います。


これは猫でしょうか。沢山の小さい猫たちに囲まれています。「招財猫」という名が付けられているようです。
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小さい猫たちを紹介いたします。
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手前がヘビで奥が猫のようです。
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もう一つヘビを紹介いたします。
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解放的な雰囲気の展示室でした。
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もう一つの一階の展示室です。こちらは白と青だけで表現されたパンダです。大きな部屋に2体のパンダです。広い空間が不思議な世界を伝えてくれていました。
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左のパンダはメガネをかけているようです。
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子供たちと比べると大きさが判ってもらえると思います。
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2階の展示室が圧巻でした。沢山のカラフルなアニマルたちで埋め尽くされていました。ちなみに屋内展示も写真撮影はOKですが、フラッシュは禁止されているのでフラッシュOFFをお忘れなく。
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ヘビやネズミや鳥たちがいます。
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カラフルなパンダもいます。
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いろんな動物たちがいます。
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これはどんな動物なのでしょう。たぶん胴長ワンちゃんのダックスフントではないでしょうか。いろいろ想像するのも楽しいです。
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こちらのカエルも見事です。
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これはなんという動物なのでしょう。
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見事な模様を紹介したくて縦長で掲載いたしました。鷺や鶴のような足の長い鳥のようです。左右の足が反対です。左の足が後ろ向きです。それ以前に靴を履いているのも不思議な作品です。さらに鳥なのに手があります。撮った写真を調べた結果、題名が判りました。実際のカササギ(鵲)は右下の写真ですが、足の長い鳥ではありませんでした。クリックすると拡大右の鵲はシンプルな色のようですが羽を広げるとブルーのきれいな色が入っています。
喜鵲(中国語)=鵲(日本語)です。
  題名 喜鵲 / 切り絵のカササギ / Magpie
  種類 スチール塗装 Painting on steel sheet
  製作 2013年
posted by SORI at 10:49| Comment(34) | TrackBack(1) | 箱根 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月12日

彫刻の森美術館 家族6人で行きました。

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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クリックすると拡大箱根の塔ノ沢温泉に泊まった翌日(2013年8月25日)は家族6人で「彫刻の森美術館(以降の説明では"彫刻の森"と記載)」に来ました。この日は朝からの雨であったことから宿でゆっくりしてから出かけることにいたしました。100円/人の巡回バスで箱根湯本に出て箱根湯本駅から箱根登山鉄道に乗って彫刻の森駅まで行きました。
宿を出た時は雨は本降りでしたが、幸いにも彫刻の森に着くと小降りになっていたため写真を撮ることが出来ました。小雨とは言えどもカメラ(EOS)に雨がかかるのはよくないので、傘をさして箱根湯本のお土産屋さんで、もらったレジ袋をカメラにかぶせて持ち歩きました。上の写真は入口近くから見た彫刻の森です。この辺りは「円形広場」とよばれています。高い塔の作品はカール・ミレスの「人とペガサス」です。赤い作品は2013年12月1日まで展示されている臨時的な作品です。概ね見てきた順番に紹介しますが、歩くコースによって見る順番は変わってきます。

彫刻の森のホームページから拝借した彫刻の森の詳細の地図を紹介します。沢山の試作品が展示されているのが判っていただけると思います。下の地図は左が北方向で上が東方向で、登山鉄道は右から左に登っています。Google地図と鉄道の方向を比較してみてください。クリックすると拡大するので作品の名前が判ると思います。
 名称 箱根 彫刻の森美術館

 英名 THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM

 開園 1969年 (44年前)

 歴史 日本初の野外美術館

 電話 0460-82-1161

 地図 http://goo.gl/maps/uEr1R

 住所 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121
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彫刻の森の入口は駅に近い北にあります。この彫刻は最も北側にある作品の一つで、題名は「嘆きの天使」です。作品や作者の名前は一部だけしか記録していないのでわかる範囲で紹介します。記録していない作品名はネットで調べました。こちらの作者はフランソワ=ザビエ.クロード・ラランヌです。
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彫刻の森は70,000㎡の広い屋外に並べられた沢山の近・現代を代表する彫刻家達の作品を散策しながら見れることが魅力の一つです。こちらはエミール=アントワーヌ・ブールデルで作品名は左から「力」、「勝利」、「自由」、「雄弁」です。
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左の作品はピーター・ピアス(アメリカ)が設計した「しゃぼん玉のお城」です。1979年から2011年まで3回に分けて作られたようです。もともとはジャングルジムのようにクリックすると拡大子供たちが中で遊べるように考えたもののようですが、今は入ることが出来ません。小さい子供たちには、大きすぎたのかもしれません。
カラフルな作品は台湾の洪易(Hung Yi)さんの作品で、その中で遠くに見えるのが2013年作の「スキップうさぎ」です。台湾の洪易さんの作品はいろんなところに展示されていました。冒頭の写真の中の赤いカラフルな作品も彼のものだと思います。
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案内表示の代わりの足跡が洒落ていました。


しゃぼん玉のお城からネットの森に抜けて行く途中にあった作品です。2体の像の内奥の小さい方がフランチェスコ・メッシーナ作の「ベアトリーチェ」です。大きい方も女性の像ですが、まだ調べ切れていません。 
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クリックすると拡大吊橋から作品が見える場所もありました。水の上にある赤い造形物は1969年に作った作品名「浮かぶ彫刻 3」です。この作品の小さい方は風が吹くと水の上を滑って、大きい方から離れたり、近づいたり、向きを変えたりと、まるで池の鯉や自然との対話を楽しんでるかの様に見えるそうです。作者のマルタ・パンは1960年代から「浮かぶ彫刻」のシリーズを制作し、世界中の美術館や公園に設置しているそうです。
池の横の通路の向こう側にはカール・ミレス作のイルカの上に人魚が乗った「太陽の輝き」があります。クリックするとわかると思います。
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こちらはライナー・クリスターの「白い仮面を付けた頭像」です。 小道の真中に不気味に立てられていました。この画面は自動で切り替わります。表が3秒で裏が2秒です。この画像を含めて切り替わる画像は4枚あります。探してみてください。間隔はまちまちですが最長で5秒です。


薄暗い小道を抜けると開けた場所に出ました。ここには大型の作品がたくさん並べられた魅力的な場所でした。球体をつりさげた作品は井上武吉の「マイ・スカイ・ホール(天への道)」です。丘の上の球体はアルナルド・ポモドーロの「球体をもった球体」です。
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起伏のある開放的な広場に沢山の彫刻が集まっていました。一番手前の白くて大きな作品はジュリアーノ・バンジの「偉大なる物語」という作品です。その左側が伊藤隆道さんの「風の刻印」でその左がナウム・ガポの「球形のテーマ」で、その左がマッチンスキー=デニングホフ マルティン・マッチンスキーとブリジット・マイヤー=デニングホフの作品「シュトルム」です。
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この場所を動画でも紹介いたします。


こちらの作品名は「ボクシングをする二匹のうさぎ」で、バリー・フラナガン(イギリス)の1985年の作品です。十字架の上に乗っているところが意味があるようです。遠くに見える二人の女性の像は「みちのく」です。
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「ボクシングをする二匹のうさぎ」の裏には動的な作品もありました。作品名は判りませんが大きな目玉焼を表したものだと思います。近くの木から霧が噴霧さていましたが、これは湯気を表しているのだと感じました。
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このカラフルな像は彫刻の森の説明に沢山出てくるのでシンボル的な作品になっているようです。これはニキ・ド・サン・ファール(Niki de Saint Phalle フランス)の「ミス・ブラック・パワー 」です。説明では「妊娠した友人の日ごとに大きくなっていくお腹に発送をきました。その堂々たる様が全ての女性を讃えています。」とありました。
背景にある平らな作品は猪熊源一郎さんのモザイク壁画の一つである「音の世界」です。1979年の作品です。
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正面から見た「ミス・ブラック・パワー 」です。
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男の人がうつ伏せにになっている作品です。こちらはアントニー・ゴームリーの「密着」です。


ガラス出てきた作品です。岡本覚さんとルクムエナ・センダの作品で、題名は「妖精たちのチャペル」です。2005年の作品でした。
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こちらのスケートをしているような作品の名前は「踊り子」でした。スケートではありませんでした。作者はペリクレ・ファッツィーニ(イタリア)です。


彫刻の森のもう一つの魅力がピカソ・コレクションです。この建物PICASSOと書かれたピカソ館の中に、ピカソの長女、マヤ・ピカソから購入した陶芸作品を中心に、絵画や版画、彫刻や金のオブジェなど300余点が所蔵されています。ピカソの300の作品はすばらしいと思います。残念ながらピカソ館の名かは写真撮影禁止なので作品の紹介は出来ません。メダルド・ロッソとヘンリー・ムーアの作品も緑影ギャラーリーに展示されていました。こちらも撮影禁止でした。その2ケ所以外は室内も含めてフラッシュさせない条件などはありますが撮影は自由でした。
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ピカソ館の前に立つカラフルな大きな作品です。フェルナン・レジェ(フランス)の「歩く花」です。2つの花びらが歩く足のようです。


「歩く花」の裏側です。沢山の方が記念写真を撮られていました。こちらもいろんなところに使われているシンボル的な作品です。


この辺りから傘が必要はなくなってきましたが濃い霧に作品が覆われている状況は続きました。背中を向けている作品はオシップ・ザッキンの「山野を歩くヴァン・ゴッホ」です。目線の先にある大きな組木が「ネットの森」です。
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「ネットの森」の中は子供たちが遊べる空間でした。場内紀子さんの「おくりもの : 未知のポケット2」です。
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クリックすると拡大ネットの森の前に一際目立つ作品がありました。作品名は「人物」で、作家は有名なはジュアン・ミロ・イ・ファラー(Joan Miró i Ferrà)です。フルネームだとなじみがない方もおられると思いますがミロと呼んだ方が判りやすいと思います。
右の写真は後ろ側から撮ったものです。
写真は両方ともにクリックすると拡大いたします。
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こちらは山本信さんの1992年作の「ハイッ」です。子供に人気がありそうです。クリックすると拡大します。
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円筒の建造物がありますが、これも作品の一つです。手前に並んでいるのはすでにいくつかの作品を紹介している台湾の洪易(Hung Yi)さんの作品です。
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上の写真の円筒の建造物状(タワー)の作品の内部です。周囲はステンドグラスで出来ており中央に螺旋階段があります。
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螺旋階段を上ると頂上に上がれます。


頂上からの景色です。霧が無ければ見渡せたはずですが、すぐ近くしか見えませんでした。それでも森の中にヘンリー・ムーアの作品がいくつか見ることができました。


上から下を見た景色です。これが作品なのです。作品名は「幸せをよぶ<<シンフォニー彫刻>>」で三人の共同製作です。
  考案      鹿内信孝
  レリーフ彫刻 井本淳
  グラス製作  ガブリエル・ロアール


タワーの東側には足湯がありました。足湯にi浸かりながら作品を鑑賞するという企画でしょう。箱根は温泉地であることを思い出させてくれる光景でした。温泉足湯は、美術館の敷地内から湧きでる温泉を利用した、100%源泉掛け流しの天然温泉だそうです。
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寒い時には建物の中からお茶を飲みながら鑑賞することもできます。この建物の二階がメダルド・ロッソとヘンリー・ムーアの作品が見られる緑影ギャラーリーとなっていました。


静かな空間に作品が自然と置かれていました。霧が出ているためにさらに静かな雰囲気が出ていました。ここにはヘンリー・ムーアの作品が並べられていました。右の作品が1959年の「ふたつに分けられた横たわる像:ポインツ」です。飛騨の橋の作品が「ふたつに分けられた「横たわる像:カット」だと思います。遠くに小さく写っているのが「横たわる像」です。
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同じ場所を別の角度から見ました。左の作品が同じくヘンリー・ムーアの「大きな糸つむぎの形」です。「大きな糸つむぎの形」は上の写真にも写っています。右の作品が上の写真でも紹介した「ふたつに分けられた横たわる像:カット」です。
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さらに別の角度から見ました。遠くに先ほど紹介したタワーが見えます。写ってはいませんが、このエリアにはヘンリー・ムーアの「母と子:台座」や「横たわる像:アングル」や「原子の形」や「ふたつに分けられた横たわる像:NO.1」も見ることが出来ます。
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上の写真に写っていなかったヘンリー・ムーアの作品を2点紹介します。こちらが「母と子:台座」です。
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こちらが「横たわる像:アングル」です。
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最初のころに紹介した広い場所に戻ってきました。霧に浮かぶ作品たちが印象的でした。一番右の作品はハンス・エッシュバッハーの「ふぃぎゅーるⅠ」でその左側がナウム・ガポの「球形のテーマ」です。左下の黒いオブジェがフランシスコ・ズニガの「浜辺の人々」でその右上の黒い作品がオシップ・ザキンの「住まい」です。今まで紹介していない作品としては伊藤隆道さんの「16本の回転する曲がった棒」が写っています。
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入口近くに戻ってきました。雨は完全に止みましたが、まだ霧に覆われていました。左端の黒い作品はアレクサンダー・カルダーの「魚の骨」です。ヘンリー・ムーアの「横たわる像:アーチ状の足」も写っています。
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入口に近い建物・本館ギャラリーの内外は、沢山の洪易(Hung Yi)さんの作品で埋め尽くされていました。
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二階に上がるとさらにいろんな作品が並べられていました。2013年7月27日~12月1日に洪易(Hung Yi)さんの作品展が開かれていたのです。
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建物を出ると見事に霧が晴れてきれいな景色を見せてくれました。
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冒頭の写真の円形広場です。洪易(Hung Yi)さんの作品展が開かれていたために、円形広場にも作品が展示されていたのです。したがってホームページの地図には洪易(Hung Yi)さんの作品が書かれていなかったのだと思います。
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短時間の間に遠くの山の方にあった霧も、はれてきました。すでに紹介したヘンリー・ムーアの「横たわる像:アーチ状の足」です。遠くに見える白い塔の上の像は冒頭の写真で紹介したカール・ミレスの「人とペガサス」です。
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動画でも、雨が止んで霧もはれた彫刻の森の雰囲気を紹介いたします。


子供たちが遊べるような部屋もありました。アートホール・マンズールームです。


この出口を通って彫刻の森を離れました。


いろんな作品を動画で紹介します。
posted by SORI at 21:38| Comment(26) | TrackBack(2) | 箱根 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月02日

地元の食材にこだわった朝食でした。 福住楼

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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クリックすると宿全体の配置図を表示家族6人で2013年8月24日に箱根・塔ノ沢温泉の福住樓に泊まりました。
福住樓の明治時代の建物大正時代の風呂食材にこだわった夕食はすでに紹介させていただいたので、ここでは翌朝の朝食を紹介したいと思います。朝食は前日の夕食と同様に大広間の一部を仕切った左の図の「食事の部屋」と書い一番奥の床の間のある18畳の部屋でいただきました。
上の写真がコの字型に並べられた朝食の膳です。
おかげさまで、夕食と同様に、ゆったりとした贅沢なスペースでの朝食を楽しむことが出来ました。

下の写真が縁側から見た大広間の写真です。タイムスリップしたような空間でした。左上の図のように大広間全体が独立した建物で周囲が庭で囲まれていました。
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こちらが福住樓の朝食です。この膳の上に、ご飯とみそ汁が乗せられます。見た目は普通の朝食ですが地元の食材へのこだわりを感じた朝食でした。
つまり地元である箱根、小田原、伊豆、駿河湾などの食材が使われていました。
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クリックすると拡大朝食では珍しい豆腐の冷奴です。
福住楼から500mの場所には豆腐の名店である豆腐処・萩野があるくらい箱根には美味しい豆腐があるようです。
萩野の豆腐かどうかはわかりませんが、一品として出されるだけのことはある豆腐らしい豆腐でした。豆腐と言えば水ですね。だから箱根と言えば豆腐なのかもしれません。右の写真のネギと鰹節とおろし生姜の入った醤油でシンプルにいただきました。


しらす、かまぼこ、わさび漬けも地元の食材と判る一品でした。佃煮も地元の山の幸なのかもしれません。


クリックすると拡大箱根の名前が入った小田原の海苔もうれしい一品でした。
菊大の「ふじ娘」です。
パッケージの色合いが、夕べ出てきた右の写真の特注のビールに似ているので、この海苔も箱根旅館向けの特注品なのかもしれません。ビールのラベルはクリックすると拡大します。


朝食と言えば魚の干物です。干物と言えば、やっぱり小田原のアジの干物です。特に説明はありませんでしたが鯵の干物といえばやっぱり小田原ですね。


熱々の白いご飯に合っていました。味噌汁の部には、細い麩(ふ)が入っていました。麩も地元にこだわった食材のような気がしました。紹介の料理以外に全体の写真を見ていただいたらわかるようにキンピラと漬物がありました。
posted by SORI at 06:18| Comment(18) | TrackBack(0) | 箱根 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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