


ベトナムのホーチミン(旧名:サイゴン)で泊まっていたホテルから1分の場所に趣のある建物があったので写真を撮りました。帰ってから調べてみるとホーチミン人民委員会庁舎(Ủy ban Nhân dân Thành phố Hồ Chí Minh 翻訳)でした。この写真は朝の散歩の時に撮りました。
朝の7時ごろですが、結構バイクも走っていました。サイゴンからホーチミンに名前が変わってから随分と随分と年数が経ちました(ベトナム戦争終了後に改名)が地元のベトナムの人はサイゴンという言い方も使われていました。日本の若い人には改名のことを知らない人もいるのでしょうね。
ホーチミン市には重要な3つの組織があります。人民委員会の13名は人民評議会よって選定されます。人民評議会の95人は選挙によって選ばれるが、共産党委員会が全てを指導するので実質的に最高位にあるのは共産党委員会書記となります。
人民委員会の13名のメンバーの現時点の内訳は委員長1名、副委員長6名、各部署を統括する委員6名で構成されています。建物内には29の省庁や、11の他の機関があるそうです。
共産党委員会 指導部門 書記
人民評議会 95人 政治決定機関 議長
人民委員会 13人 執行部門 委員長

動画も紹介いたします。朝、早くですが沢山のバイクが走っていました。
こちらは23時ごろの人民委員会庁舎でライトアップがきれいです。人民委員会庁舎はフランス統治時代に市役所として10年をかけて107年前に建てられたコロニアル建築です。イタリア、ルネサンス様式を採用しているそうです。当時のフランスで流行していた古代ローマを復古させたような力強く、豪華な彫刻、彫像の装飾が特徴とされるためアンピール様式とも言われます。アンピールはフランス語で帝政の意味だそうです。
建設 1898年(起工)~1908年(竣工)
設計 Gardes(フランス)
仕上 Bonnet(フランス)
施工 Lailhacar
住所 86 Lê Thánh Tôn, Bến Nghé, Quận 1

別の角度から人民委員会庁舎です。
ネットで調べるとホーチミンは、ベトナム最大の都市です。南ベトナム陥落後の1975年5月1日、現在の共産主義政府がその指導者の別名であるホー・チ・ミンに因んでサイゴンからホーチミンに改名したとありました。人物のホー・チ・ミンと区別するため、ホーチミン市またはホーチミン・シティとも呼ばれるそうです。旧名はサイゴン(Sài Gòn)で、旧南ベトナムの首都でした。地元住民や旅行者の間ではホーチミン市ではなく現在でもサイゴンという呼称が使われる場合が多いかかれており、確かにサイゴンと呼んでいる人に沢山会いました。ただし特に、こだわっていないようでした。

人民委員会庁舎の前に建てられているホーおじさんの愛称で有名な子どもを抱いたホーチミン像です。逆光で顔の表情が判にくいで明るさを若干調整いたしました。台座にはホーおじさんの表現であるBAC HO(Bác Hồ バック ホー)と書かれています。Bácが「おじさん」の意味です。
