2013年06月23日

九寨溝 火花海と火花瀑布



紹介した臥龍海より下流側にある景観は走るバスからの景色となります。かなりのスピードで走っているので手前の景色は流れてしまいます。火花海(かかかい / ひばなかい)は海抜2187メートルのところにある湖で、水深9メートル、総面積36352㎡にもなります。真青な水面に太陽が照りつけ、さざ波が立つとまるで火花が散るようにきらめくために火花海の名前がついたそうです。

火花海は双龍海と臥龍海の間にあり、周囲は緑に囲まれていて、幾重にも重なった緑の中で鏡のような水面が翡翠のように輝くそうです。よく見ると、さざ波が立つているようにも見えます。


火花海から双龍海に流れ落ちている滝が火花瀑布(かかばくふ / ひばなばくふ)です。火花瀑布の特徴は湖に直接に流れ落ちていることでした。落ちている湖は次に紹介予定の双龍海(そうりゅうかい)です。右の写真がネットから拝借した双龍海へ流れ落ちる火花瀑布の写真です。この右の写真で判るように双龍海も素晴らしい色を見せる湖なので間近で見ると素晴らしい景色なのだと思います。速く走るバスの中からしか見れなかったのは残念です。


滝を拡大いたしました。この次は是非とも歩いて見てみたいところでした。100分の1から200分の1に縮小すると日本の鍾乳洞の中の棚田状の景観になるのが九寨溝です。九寨溝の樹正溝の中の位置を示します。上流からの順番です。
①屏牛海 ②老虎海 ③樹正瀑布 ④樹正群海 ⑤臥龍海 ⑥火花海 ⑦火花瀑布 ⑧双龍海 ⑨蘆葦海 ⑩盆景海  
ラベル:九塞溝 樹正溝
posted by SORI at 05:14| Comment(4) | TrackBack(2) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

九寨溝 臥龍海(がりゅうかい)



九寨溝の樹勢溝で歩いて散策をしたのは老虎海~樹勢瀑布~樹勢群海まででした。樹勢群海の下流にも素晴らしい景色が続いているそうなので歩いて見れないのが残念です。でも樹勢群海の一つ下流側にある臥龍海(がりゅうかい)はバスの待っている駐車場から見ることが出来ました。
こちらが臥龍海です。臥龍海は海抜2215メートルのところにある小さな高山湖です。

伝説では、かつてこの湖の近くの川に黒龍がおり、それが付近に住む人々を苦しめていたが、それに同情した白龍が住民を助けようとして黒龍と戦いになったと伝えられています。白龍は力尽きてこの湖に沈んでしまったが、湖の底で黄龍に変わったと伝えられています。人々はこの伝説にちなみ、臥龍湖と呼ぶようになったそうです。
湖底には左の写真のように龍の姿に見える岩があることからも、その名が付いたとも言われています。その岩は、石灰分が析出して出来たトラバーチンの、かつての堰で、地形が変わって水位が上がり水没したものだと思われます。上の写真で左の方の白っぽいところが、その岩だと思います。下の写真では右の方の白ぽいところが、その水に沈んだ石灰分で出来た堰だと思います。


この写真の一番奥が臥龍海で手前の方が樹勢群海と思われます。


臥龍海や樹勢群海がきれいに見える駐車場です。無料の巡回バス乗り場があり、九寨溝の入口から上がってきたバスが転回しているところです。


九寨溝の樹正溝の中の湖の写真を特定するのは意外と難しいのです。特にあまり知られていない湖は悩みます。今回の臥龍海に関してはブログの中には火花海より下流側にある記載もありました。ネットで掲載されている湖も微妙に違いました。そこで3種類の地図を比較してみました。記載していない湖や滝がありましたが順番に違いはなかったことから臥龍海は樹正群海と火花海との間にあるのは間違いなさそうです。このようにして場所の検証をして掲載しています。
  屏牛海             屏牛海             屏牛海
  老虎海             老虎海             -
  樹正瀑布           樹正瀑布            樹正瀑布
  -                樹正群海            樹正群海
  臥龍海             臥龍海             臥龍海
  火花海             -                火花海
  火花瀑布            -               -
  双龍海             双龍海             -
  蘆葦海             芦葦海             芦葦海
  盆景海             盆景海             盆景灘
posted by SORI at 00:53| Comment(12) | TrackBack(3) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月20日

九寨溝の水車小屋 樹正磨房



九寨溝の樹正群海の中にこのような小屋がありました。小屋は水の流れる上に建てられており趣のある景観を見せてくれました。

このような激流の中に建てられていますが、流されることもなく小屋が残っているのは水量が安定しているためだと思います。


建物の下には珍しい木製の水平の水車が取り付けられていました。実は水車小屋だったのです。表示板に書かれていた小屋の名前は樹正磨房でした。「磨」の文字から日本語で言えば粉搗き小屋というところでしょうか。


これが小屋の全景です。大きな水車は少なくとも2つ確認できたので、おそらく3つ以上の水車があったものと思います。この写真でも真中の渡り通路の少し右側の建物の下に水車が確認できると思います。


水車小屋の中にはマニ車もありました。これも水の力で回しているマニ車です。


小屋の外にはもっと大きなマニ車が回っていました。水の力はいろんな形で利用されているようでした。
posted by SORI at 15:10| Comment(20) | TrackBack(2) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月14日

九寨溝 老虎海(ろうこかい)



犀牛海の横を下ってきて老虎海に着きました。紅葉の季節は湖畔の森の景色が湖に写って湖に虎が横たわっているかのように映るので老虎海と名付けられたそうです。紅葉の季節に是非とも見てみたいものです。

この湖からの水はすぐに樹正瀑布に流れ落ちていきます。湖から滝に流れ落ちる水の音が、虎の咆哮に聴こえることから老虎海と名付けられた説もあるそうです。


ここでバスから降りて樹正瀑布の方向に徒歩で散策いたしました。
  標高  2298m
  長さ  約300m
  幅    150m
  面積 4932,3㎡


適度な深さになるときれいな色を見せてくれるのが九寨溝の湖です。神秘的な五花海と同じ水だからでしょうか。この辺りも5m位の深さでしょうか。


この辺りから水の流れが速くなっていきます。水か浅いと単にきれいな水になってきますが木々の中を流れるような湖は独特の雰囲気があります。
九寨溝には沢山の湖があるので撮った写真の名前を特定するのに苦労しました。湖の写真を撮る合間に湖の名を書いた石碑や案内板を写真に撮っていると特定するのに多少苦労が軽減と思いますのでお勧めします。


さらに進むと流れが激しさを増してきました。さらに進むと樹正瀑布群に入っていきます。九寨溝の樹正溝の中の位置を示します。上流からの順番です。
①屏牛海 ②老虎海 ③樹正瀑布 ④樹正群海 ⑤臥龍海 ⑥火花海 ⑦火花瀑布 ⑧双龍海 ⑨蘆葦海 ⑩盆景海
ラベル:九寨溝 樹正溝
posted by SORI at 04:30| Comment(10) | TrackBack(2) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月13日

九寨溝でバター茶を初体験


写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

九寨溝から降りて来て九寨溝の入口に着いたのは17時10分でした。こことホテルの間のレストランで夕食を摂ることにしました。バスに乗って10分で上のレストランに到着いたしました。観光地の中心なのか大きなレストランでした。
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入口ではチベットの民族衣装の人たちが迎えてくれます。レストランの内側から撮った写真です。白い布を首にかけていますが、似たような習慣が内モンゴルでもありました。チベットでは帽子をかぶる習慣が一般の地域よりも多いようです。標高が高く夏でも涼しいので冬は極寒の世界だからかもしれません。
右の写真の女性の帽子が印象的でした。男性もたくましい服装でした。


こちらはレストランの外側で迎えてくれたメンバーです。地域の特徴なのか、観光地のためなのかわかりませんが、美人の人が多かったのも印象的でした。
 店名 夢幻九寨 Jiuzhai Dream
 住所 301 Provincial Rd, Jiuzhaigou Xian, Aba Zangzuqiangzuzizhizhou, Sichuan Sheng


このようにセットされていました。特徴なのが右上の茶色の器です。これは木製の器ですが、この器でタイトルに書いたバター茶を飲むのです。食前には普通の中国茶も出てきました。


この日はチベット料理と四川料理の中から選ばれたと思いますが、このようなチベットの特徴のある肉料理が多かったです。
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これはヤクの胃袋の料理だと思います。これもチベットを感じさせてくれる特徴のある料理でした。


これもヤクの肉だと思います。ビーフジャーキーのような燻製肉のような保存性のある肉だと思います。
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沢山の料理が出てきました。すべての料理を紹介したいので一部を小さな写真にさせていただきました。左上がキュウリを味噌で食べる料理です。右上は野菜を同じように味噌で食べます。左下は地元のビールですが、ここも標高が高いのでビールを飲んだのは私だけでした。右下は沢山のキノコが使われた料理でした。野生のエノキのような茸でした。



こちらがバター茶を木の器に入れてくれているところです。陶器の大きな急須で、各自の器のバター茶が減ってくると入れてくれます。
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クリックすると拡大こちらがバター茶です。飲んでみると意外な味でした。バターの感じはなくどちらかというと麦の香ばしさがあるミルクティーのような感じでした。ただし甘みはありませんでした。バター茶は主にチベットを中心としたアジアの遊牧民族の間で飲まれる茶飲料の総称で部族によって味が違うのかもしれません。ネットで作り方を調べると、煮出したお茶にヤクバター(ヤクの乳から作ったギー)と岩塩を加えてドンモと呼ばれる専用の撹拌器具を使って、脂肪分を分散させてつくると書かれていました。右のドンモを使ってバター茶を作っているラマ僧の写真はWikipediaから拝借いたしました。今回のバター茶に関して聞くと、やはり煎った麦が入っていると言われていました。


この日のメインであるヤクのリブステーキ(焼肉)です。まさに骨付きカルビを焼いたものです。


このヤクの骨付きカルビは拡大写真も掲載させてもらいました。


そして四川料理の麻婆豆腐です。今回の成都と九寨溝の食事では朝食以外ですべて麻婆豆腐を食べました。これはやっぱり外せないですね。
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ここでも出てきました生のドクダミのサラダです。以前に成都で食べて以来でした。さすがにドクダミは不人気でしたがドクダミが生で食べられていることを知っただけで値打ちがありました。(笑)  もちろん食べてみました。やっぱりドクダミでした。いろんな大きなキノコの料理が右上です。左下は鶏肉とキュウリの料理で右下はゼンマイの料理です。こちらでは肉と野菜が中心でした。



こちらもヤクの肉料理です。お皿には一緒にキュウリが乗っていました。
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ヤクの肉がさらに出てきました。こちらのお皿にはポテトが乗っていました。チベットはやっぱり肉料理が多かったです。そして肉料理には必ず山盛りの乾燥粉末の唐辛子がついてきました。
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途中から目の前の舞台でチベットの踊りや歌が披露されました。まだ早かったこともあり2チームだけでした。女性が1チームで男性が1チームでした。
クリックするとYouTubeに登録した動画を表示します。

動画も撮ったので紹介します。


女性は踊りで男性は歌を披露してくれました。レストランに着くのが早すぎたようです。もう少し遅く来ると、もっと沢山の人が次から次へと舞台に上がるのだと聞きました。


さらに食事は続きました。やはり野菜と肉料理ですが、後半は饅頭に挟んだり乗せたりする料理も2種類出てきました。さらにデザート系の甘い料理も出てきました。周りのテーブルも盛り上がっていました。



クリックすると拡大クリックすると拡大

スープも美味しかったです。こちらのレストランでは魚料理は出てこなかったです。チベットでは魚を食べる習慣がなかったことが関係しているのかもしれません。
posted by SORI at 19:36| Comment(24) | TrackBack(3) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

九寨溝 犀牛海(さいぎゅうかい)



上の写真は九寨溝・樹正溝地区にある犀牛海(さいぎゅうかい)です。
九寨溝はYの時の谷あいに沢山の景勝地がある場所ですが、大きく3つに分かれています。それは則査窪溝と日則溝と樹正溝で、午前中に長海五彩池がある日則溝を見て、諾日朗センターで昼食を食べた後に五花海珍珠灘などがある日則溝を見ました。日則溝の珍珠灘瀑布を見た後、最後に樹正溝を見ました。樹正溝は九寨溝の中でも入口に近い地区で標高も2000m~2400mの場所です。ここを上から下がりながら見ていくのですが樹正溝の最も高いところにあるのが犀牛海なのです。
徒歩で散策したのは犀牛海の次の湖である老虎海から樹正瀑布を通って樹正海だったので犀牛海は車の中からの写真での紹介となりました。
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犀牛海は全長約2.2kmの樹正溝内最大の高山湖で標高は2400mのところにあります。変化に富む風景が特色だそうです。水深は平均17mでもっとも深いところは40mを越えとも言われています。


伝説では、重病のチベット族のラマ僧があの鎧のような動物であるサイ(中国語:犀牛)に乗ってこの湖を訪れ、この湖の水を飲むと、奇跡のように病気が回復したそうです。そこで、ラマ僧は日々湖の水を飲み、この地に残ることを切望して、最後にはサイ(日本語:犀)に乗ったまま湖に入り永遠にこの地に住むことになったことから、この湖は犀牛海と呼ばれるようになったとのことです。日本語で言えば「サイの湖」というところですね。珍しい名前の湖でした。


確かに大きな湖で、いろんな景色を見せてくれました。あの透き通ったブルーを見せてくれた五花海と同じ水が流れているのです。この辺りはかなりの深さなのでしょう。濃い青色を見せてくれていました。


こちらは対岸の景色が湖に写った景色です。深さが10mから数mになってくると湖底もくっきりと見えて九寨溝ブルーを見せてくれます。上の写真と同じ水、同じ湖とは思えないほど場所によって変化に富む湖でした。九寨溝の樹正溝の中の位置を示します。上流からの順番です。
①屏牛海 ②老虎海 ③樹正瀑布 ④樹正群海 ⑤臥龍海 ⑥火花海 ⑦火花瀑布 ⑧双龍海 ⑨蘆葦海 ⑩盆景海
posted by SORI at 16:03| Comment(6) | TrackBack(0) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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