2015年02月15日

九寨溝 樹正瀑布(じゅせいばくふ)



九寨溝の樹正溝地区にある樹正瀑布(じゅせいばくふ)を紹介します。
上の写真は老虎海から樹正瀑布へ流れていく水の流れです。樹正溝という名前は水の中に沢山の樹木が生えていることからつけられた名前ではないでしょうか。この場所から、下の湖である樹正群海に流れ落ちていくところが樹正瀑布ですが、今まで紹介した滝と違う特徴があります。2つあります。それをわかってもらうためにここから降りながら撮った写真を順番に紹介いたします。

上の写真から10m進むと滝が現れました。これが樹正瀑布です。


滝の横から見ると滝の淵まで湖になっており、手前の方は渓流のように流れていました。


滝を下から見ました。落差は十数m程度の落差の滝でした。落差はありませんが、かなりの幅がありました。落ちた水は滝に平行に急流となって流れていきます。


その急流に沿って歩くと同じ滝ですが姿を変えていきます。


さらに急流に沿って歩いていきます。滝の先が見えてきます。


こんなにも急流に流れ落ちてくる滝が散策路の間近に迫ってきました。なかなかの迫力です。急流に沿って降りてきても滝の落差は同じように見えました。滝の落ち口も急流に沿って傾斜しているのか、あるいは単なる錯覚なのかは判りませんが不思議な滝でもありました。


滝は見えなくなってきましたが散策路の横をものすごい勢いで水が流れ落ちていくのです。これで滝が終わったわけではありません。さらに先にも滝が現れてきます。


さらに進むと少し穏やかな滝もありました。1つ目の特徴が滝の中に樹が生えていることなのです。まさに樹正瀑布にふさわしい滝でした。下に下りてくると多少静かなたきになってきます。


さらに進んで遠くから滝を眺めました。樹木に邪魔されて樹正瀑布群の全貌は判りませんが、それが樹正瀑布の名にふさわしい滝なのかもしれません。


進むつれて段差も小さくなってきました。


当然ですが水は素晴らしくきれいでした。


段差は小さくなってきましたが、まだまだ滝が続きます。九寨溝の樹正溝の中の位置を示します。上流からの順番です。
①屏牛海 ②老虎海 ③樹正瀑布 ④樹正群海 ⑤臥龍海 ⑥火花海 ⑦火花瀑布 ⑧双龍海 ⑨蘆葦海 ⑩盆景海


この辺りから樹正群海と呼ばれる領域に入っていきます。これら景観は水に溶けた石灰分が再結晶して出来るトラバーチの大規模な現象で鍾乳洞の中で作られる棚田のような景観が巨大な棚田として出現したようなものなのかもしれません。樹正瀑布は何段にも連なった滝だったのです。樹正瀑布群と呼んだ方がいいかもしれません。2つ目の特徴は沢山の滝が連なって瀑布群で、かつ急流に沿って複雑に流れ落ちる滝だったことです。
posted by SORI at 18:37| Comment(10) | TrackBack(2) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月21日

バスの窓から見えるチベット族の村々

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
クリックすると拡大

九寨溝の中のチベット族の村はすでに紹介いたしましたが、ここでは黄龍や九寨溝に向かうバスの中から見ることが出来たチベット族の村々を紹介いたします。是非とも訪れてみたくなる景観が広がっていました。黄龍に向かう途中の3900mからの景色で遠くに見える山々は5000m級で、この村は標高3700~3800mの高地でチベット族の人たちが暮らしている村です。こちらは「天空の村」と呼ぶにふさわしいところでした。ここをもう少し進むと標高4007mの雪山梁峠があります。

村のあたりを拡大してみました。段々畑が山のすそ野に作られているのが印象的でした。建物は小さくてわかりにくいと思いますが立派な家々が立ち並んでいました。


さらに村を拡大しました。チベット族の村の象徴であるルボリが確認できます。
撮影角度は3枚ともすこしづつ違います。


こちらは九寨溝に向かう途中にあった標高3200mのところにあったチベット族の集落です。集落を見下ろす山の麓に白っぽい飾りがありました。


その飾りを拡大しました。塔を中心に五色の旗が沢山飾られている下に、チベット語と思われる文字が書かれていました。


建物のあたりを拡大いたしました。九寨溝の中で見た家の前の塔は石で出来ていましたが、こちらの村では各家に木を寄せた円錐形の塔が経っていました。家々も大きく立派でした。こちらでも山のすそ野に5色の旗の「のぼり」がいくつも立てられてチベット族の地域に来ていることを実感させられました。


道の脇の家も何枚か紹介いたします。道の近くでは、ほとんどの家が道よりも高いところに建てられていたため、すべて見上げるような写真となりました。高い石垣が組まれているのが印象的でした。


こちらも石垣が印象的でした。旗の数もすごかったです。


沢山の家がある典型的な村だと思うのですが、道路からの写真だと見上げる構図となってしまいます。道路を挟んで反対側の斜面に登って撮ると素晴らしい景観だと思います。


その構図の写真がこちらですが、こちらは直接に村を撮った写真ではありません。チベット族の人たちの歌や踊りが行われていたステージのバックに張られていた大きな写真のパネルです。おそらく、この辺りで最も有名な村の写真だと思います。
クリックすると拡大

道路から遠く離れた村を撮ると村の様子がよくわかります。少し高いところを走ってる道路から遠くに見えた村です。これは珍しい角度の写真で沢山の家が一列に並んでおり各家の前に大きな庭があることがわかりました。庭には木の円錐の塔が立てられていました。


金色の屋根を持つ立派な建物がある村もありました。このような大きな金色の屋根の建物がある村をいくつもありました。貧しいという印象が一変してしまいました。手前の方にはヤクが放牧されています。このヤクの放牧された光景も印象的でした。こちらも3400m近い標高の場所でした。バスが標高3500m程度を走っているときに撮った写真です。


こちらの村にも金色の屋根の大きな建物がありました。山のすそ野の飾り付けも立派でした。村の前の大きな畑では沢山の人たちが働いていました。


金色の屋根の建物が写っている3枚の写真は、それぞれ別の場所です。ここは比較的道路に近い開けた場所の集落で沢山の人が暮らしている様子でした。


やはり5色の旗のノボリの数は半端ではありませんでした。普通の景色のように見えるけれども、この辺りの標高も3300mあります。マラソンの高地トレーニングにいいかもしれません。


大きな塔が建てられた集落もありました。場所は中国の四川省チベット自治州の九寨溝あたりです。



これらの写真は右の地図の青いラインで示す54kmの道路沿いで撮ったもので、写真は概ね南(下)から北(上)の順番に紹介しています。

地図内のアイコンをクリックすると地形図が現れます。その状態でのアイコンをクリックして縮尺を上げると道のあたりの標高が3000m~3800mの地域であることがわかると思います。富士山の頂上に近いところで暮らすチベット族の村々でした。このあたりの周りの山々はさらに高く、標高4000m~5588m(雪宝頂)です。

地図内のアイコンをクリックすると航空写真に変わります。
posted by SORI at 17:30| Comment(16) | TrackBack(2) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月27日

これがインターコンチネンタル九寨溝の中華料理



中国四川省のチベット自治州にある九寨溝には2泊したことから夕食は2回食べました。九塞溝近くのレストランで食べた夕食はすでに紹介しました。今回は宿泊したインターコンチネンタル九寨溝パラダイスの夕食を紹介いたします。こちらがレストランの入口で小さな入口なのが特徴的でした。チベットの石造りを意識した建物でした。

こちらが現時点で九寨溝NO.1ホテルと言われているインターコンチネンタル九寨溝パラダイスです。すでに紹介したように極寒の季節でも快適に過ごすことが出来るようにいくつかの大きなドームと組み合わされたホテルでした。今回のレストランの一部は左側のドームの中にありました。
この航空写真はホテルのホームページから拝借いたしました。


レストランの内部は広くて、いろんな席や個室が沢山ありました。


我々が予約した個室の入口の飾りです。個室ひとつにこれだけの飾りが付けられているのには驚かされました。


こちらが我々が食事をした部屋です。立派な部屋でした。


さっそく、食事が並べられ始めました。


料理がテーブルに並べ終わるまでゆっくりと部屋の中のソファーでお茶を飲みました。
下の写真が料理が並べ終わったところです。一皿一皿がきれいに飾られていました。この写真だけはクリックすると拡大写真が出るように設定いたしました。拡大写真を見てもらうとわかりやすいと思います。
クリックすると料理を拡大

上の写真で右下の方のガラスの細長いお皿には、なにかの食材で赤と緑の模様が書かれていました。この紋様がチベットらしかったです。この料理は金華ハムに四川らしいタレがかかったものでした。


チベット地区らしく肉と野菜が中心でした。いきなり骨付き肉です。唐辛子と山椒の粉が用意されており、この粉に肉をつけて食べるのです。


この料理の飾り付けもきれいでした。いろんな野菜と脂の多い豚肉の料理でした。飾り付けだけでなく、なかなか手の込んだ一品でした。


料理がもっとわかるように別の角度から拡大いたしました。


肉と野菜の料理の周囲に饅頭が並べられていました。


饅頭の裏側は凹んでおり、そこに料理を乗せて食べます。


こちらはシンプルな白菜の料理も糸唐辛子が振りかけてあるところが高級感を出しています。


こちらの肉と野菜の料理も色合いがきれいです。飾り付けには、かなり気を使っているようです。


なかなか食欲をそそる料理だったので拡大写真を掲載いたします。


野菜と干しキノコの料理です。


干しキノコの下には肉が隠されていました。つまり肉とキノコと野菜の料理だったのです。


こちらはいろんな山菜が入った料理でした。


こちらはクルミの料理です。


これはすごいです。すべてタラの芽です。これは値打ちがありました。こちらの料理のお皿の飾り付けも素晴らしかったです。写真の手前の方に少し見えています。


チベットは昔はまったく魚を食べる習慣がなかったことから肉料理が主体でした。こちらが唯一の魚料理でした。


本格的に肉料理が出てきました。こちらでも最も高級なヤクの肉です。手前の唐辛子系の香辛料に付けて食べます。これは美味しいです。


これが上から撮った写真です。


拡大写真も掲載いたします。


セイロに入った蒸し料理です。沢山の舞茸系のキノコが入った料理でした。


こちらでも出てきました。麻婆豆腐です。しっかりとした豆腐が印象的でした。


玉ねぎにニンニクが入った料理です。


青菜の料理も出てきました。


鶏の手羽の料理です。


カボチャの料理です。これが見た目以上に意外と美味しいのです。


鶏のダシが効いた美味しいスープです。スープはとり分けて出されました。


もう一品、スープが出されました。これですべてではありませんが9割くらいは紹介出来たと思います。九寨溝ではレベルの高い料理だと思います。
posted by SORI at 10:38| Comment(24) | TrackBack(0) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月25日

九寨溝 盆景灘(ぼんけいたん)



九寨溝で最後に紹介する景観です。湖の名前は盆景灘(ぼんけいたん)あるいは盆景海で、最も入口に近いところにある湖です。こちらは石灰分が析出して出来たトラバーチンの上を水が流れる灘の一群でした。
盆景とは、お盆の上に土や砂、石、苔や草木などを配置して自然の景色をつくり、それを鑑賞する中国や日本の趣味のことですが、ここの姿が自然の盆景のようなので盆景灘(ぼんけいたん)と名前がついたようです。

こちらでも徒歩で見学している人を沢山見かけました。うらやましかったです。


水が集まって流れるところは水深があるのできれいな緑色を見せてくれていました。。


こちらでも記念撮影をしていました。散策路がよく整備されていました。


ここが最も盆景灘らしい景色でした。最後に紹介しましたが、九塞溝に入って名のある景観の中で最初に出会う湖でもあります。九塞溝ではバスが登って行くときは左に座り下るときは右側に座ることをお勧めします。ただし3つの渓谷の内、日則溝だけは反対です。


地図によっては盆景海と表現されたものもありましたが、盆景灘の方が景観に近い表現でした。今回の記事で樹正溝の主な景観をすべて紹介いたしました。九寨溝の有料地区の渓谷の紹介も、これで終了いたします。
  屏牛海           屏牛海           屏牛海
  老虎海           老虎海           -
  樹正瀑布          樹正瀑布          樹正瀑布
  -             樹正群海          樹正群海
  臥龍海           臥龍海           臥龍海
  火花海           -             火花海
  火花瀑布          -             -
  双龍海           双龍海           -
  蘆葦海           芦葦海           芦葦海
  盆景           盆景           盆景


この航空写真の中心あたりが盆景灘です。黄色のラインがバス道路です。この航空写真は上の3つの地図とは南北が反対で上(北)方向に九寨溝の入口があります。

より大きな地図で 九寨溝散策道路 を表示
盆景灘より少し下流側にある大きなチベット族の村です。航空写真の上(北側)に写っているのが、こちらの村です。これは荷葉寨という名の村です。寨は村のことなので日本語ならば荷葉村となります。九寨溝の溝は渓谷の意味と思われることから、九塞溝を日本語で説明するならば「つのがある渓谷」ということになります。


下の湖の名前は判りませんが、九寨溝入口に最も近い湖です。これが、ほんとうに最後の湖です。名もない湖であっても、きれいでした。この写真を撮って6分8秒後には車から降りて、お世話になった貸切マイクロバス183番の写真(右)を撮っていました。運転手さんお疲れ様でした。


この航空写真の中心が上の写真の最後の湖です。
マイナスマイナスのアイコンを何度かクリックすると九寨溝の入口との関係がわかると思います。
大きな航空写真を見たい場合はこちらです。→ポチッ
posted by SORI at 10:39| Comment(10) | TrackBack(3) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

九寨溝 蘆葦海(ろいかい)



九寨溝の景観の紹介もあと2つになりました。そのひとつ目が蘆葦海(芦苇海)です。 すでに紹介した双龍海の下流にある湖です。アシなどが生い茂り、水鳥の飛び交う湖で、風を感じさせてくれる景観でした。

アシ原の中に水が見える景色でした。こちらの湖もバスの中からの紹介となりました。


水面が沢山見える場所もありました。九塞溝の中の湖は、それぞれに特徴のある景観を見せてくれます。


アシ原の中を川のように水が流れる湖でした。不思議な景観を見せてくれました。九塞溝の3つ渓谷の一つである樹正溝の下流側から2つ目の湖でした。


こちらの湖も遊歩道が整備されており沢山の方が歩いて景色を楽しまれていました。九寨溝の樹正溝の中の位置を示します。上流からの順番です。
①屏牛海 ②老虎海 ③樹正瀑布 ④樹正群海 ⑤臥龍海 ⑥火花海 ⑦火花瀑布 ⑧双龍海 ⑨蘆葦海 ⑩盆景海
ラベル:九塞溝 樹正溝
posted by SORI at 07:06| Comment(8) | TrackBack(1) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月24日

九寨溝 双龍海(そうりゅうかい)



双龍海(そうりゅうかい)です。中国語では双龙海 です。透き通る湖の中にまるで二匹の龍が隠れているように見えるためこの名が付いたそうです。白鳥や鴛鴦が飛び交い、時には野鴨の群れが白鳥とともに舞っている姿を見ることもできるそうです。湖の中の白い部分が龍なのでしょう

火花瀑布から双龍海に直接流れ落ちる景観です。滝の下の湖が双龍海です。


水の色は、さすが九寨溝です。近くで見てみたくなる色です。白い岩が水面近くまで盛り上がってきているのがわかります。


バスが進むにしたがって、いろんな水の色を見せてくれました。この白い部分も2匹の龍にたとえられている岩だと思います。これらの岩は昔の石灰分が析出して作られた棚田状の景観の淵の部分だと想像されます。つまり樹正群海のような湖が水に沈ん出来たものだと思います。何万年、何十万年の歳月によってのみ作られる景観でした。


結構、大きな湖でした。


双龍海でもっとも下流側に位置する場所です。湖底の白い砂が見えます。九寨溝の樹正溝の中の位置を示します。上流からの順番です。
①屏牛海 ②老虎海 ③樹正瀑布 ④樹正群海 ⑤臥龍海 ⑥火花海 ⑦火花瀑布 ⑧双龍海 ⑨蘆葦海 ⑩盆景海
posted by SORI at 00:00| Comment(16) | TrackBack(2) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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