2020年02月26日

買ってきた小さなサボテンが花を咲かせました。 雪晃(Parodia haselbergii)

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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クリックすると拡大以前に右の写真のオキザリス・ナマクアナの花を紹介したことを覚えておられる方もおられると思いますが、そのオキザリス(カタバミ属)が気に入って昨年の11月6日に別の種類のオキザリスを買いに行った時に、300円~500円の小さなサボテンも5つほど買いました。驚いたことに買ってから2ケ月半後(74日目)の2020年1月19日に1つのサボテンに花が咲き現在(2020年2月22日)も咲いているので、咲き始めてから、現在までの姿を紹介したいと思います。

2019年11月6日に買ってきたのがこちらの写真の3種類のオキザリスと5種類のサボテンでした。サボテンの名前は左から雪晃(400円)、黄金司(300円)、美青丸(300円)、ブカレンシス(400円)、バニーカクタス(550円)で、価格は税込です。花が咲いたのは一番左の雪晃(セッコウ)でした。
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こちらが植え替え前の雪晃です。
小さなポットに400円(税込)のタグが貼られています。
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植え替えたオキザリスとサボテンです。
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植え替えたサボテンの写真です。この時はさほど注目していなかったので単独の写真は撮っていなかったので、上の写真から切り取りとって回転させて掲載させていただきました。
この時点で花の蕾らしいものは全くありませんでした。
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サボテン用の荒い土なので少しの振動でも安定しないことから、簡単に鉢やサボテンが倒れないように4つまとめてステンレスの器に入れました。寒くなって夜には家に入れるのですが、まとめて移動できるので便利でした。
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晴れた日は毎日外に出していたのですが、2020年1月19日に写真のように花が咲きました。少し前から赤い蕾が付いているのは気が付いていたのですが、突然に咲いたのでした。最初に撮った写真がこちらの写真です。
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花を上から撮りました。FC2ブログでも本記事を掲載しました。記事掲載初期にはGoogle Imagesに本写真も出ていましたが今はありません。→ポチッ
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拡大しました。さらに赤い蕾が2つあるのが分かっていただけると思います。
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横からみた拡大写真も紹介します。雪晃の花期は概ね春と秋だそうですが、今回の場合が最も寒い冬(1月と2月)であるように、実質的には特に定まっていないそうです。天候や育てている環境で大きく前後するそうです。寒くなって夜は暖房の効いた屋内に入れて、温かい昼間は外に出すことを毎日つづれていたことで冬に咲いたとも考えられます。
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翌日の1月20日のサボテンです。少しだけ花びらが開いたようです。この時はどこまで開くのか判らないので頻繁に撮りました。
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1月20日の拡大写真です。
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さらに1日経った1月21日の写真です。オキザリスの花は毎日開閉を繰り返していましたが、サボテンの花は夜も昼も開いたままでした。1月19日と比べると花びらが広がってきて来ているのが分かっていただけると思います。
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1月21日の花を横から撮った写真です。新しい蕾が大きく膨らんできています。
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最初の2輪が咲いて5日目の1月24日に新しい2つの蕾も咲いて4つの花が咲いた状態になりました。1月24日に咲いた花はまだ花粉を出していませんが、1月19日に咲いた花も花粉は少ない状態です。
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同じ写真ですが、花の部分を拡大いたしました。大きく開いた左右の花の間から新しい花が咲いて来たことが分かっていただけると思います。
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1月30日の状態です。後から咲いた花も大きく開いたので、4つの花がいずれも大きく開いた状態となりました。花粉が少し見られるようになりました。
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上の写真の翌日の1月31日です。4つの花の花びらが開いた姿は見事でした。
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拡大いたしました。花粉の量が増えたように感じます。
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さらに1日経った2月1日の状態です。
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花を拡大いたしました。
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変化を見ていただくために2月4日の写真も紹介します。
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こちらが拡大写真です。
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花粉が多くなったようなので花粉が付着した部分を拡大いたしました。
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関西に出発する前日の2月6日の状態です。
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写真には写っていませんが花びらの下に小さな蕾が2つありました。関西から帰宅する2月17日までは確認できないので気になっていました。1月24日に咲いた方の花にも花粉が沢山付いていました。
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関西から帰ってくると4つの花はしぼんでいて、小さな蕾だった花が咲いていました。写真の中に萎んだ4つの花がらが残っています。留守にしていた11日間に劇的に変わりました。家内に聞くと6つの花が同時に咲くことはなく、4つの花がしぼんでから2つの花が咲いたそうです。関西から帰宅した翌日の2020年2月18日の写真です。
4つの花がしぼんだ日は正確には判らないのですが2月13日前後で4つとも同時に近かったそうです。
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上の写真を撮った2月18日の正面からの姿です。
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拡大した花の写真も紹介します。
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2月22日の朝の状態です。朝日に当たってきれいな透き通るような色になっていました。2月18日とあまり変わっていません。花は長持ちするようです。サボテンの品種は雪晃(せっこう)で、サボテン科パロディア属(旧ブラジリカクタス属)に分類されるそうです。Parodia haselbergii(ドイツ語:翻訳)にはParodia haselbergii subsp. haselbergii(Parodia haselbergii ssp.haselbergii)とParodia haselbergii subsp. graessneri(Parodia haselbergii ssp graessneri)があるようです。日本で呼ばれている雪晃と黄雪晃なのかもしれません。調べてみるとParodia haselbergii ssp.haselbergiiは雪晃で、Parodia haselbergii ssp graessneriは黄雪晃でした。
原産地はブラジルで、リオグランデドスル州(Rio Grande do Sul)の西部および北西部と、 サンタカタリーナ州(Santa Catarina)の南部に広く分布しているそうです。緯度(Latitude)的には-29.4°~-27°なので日本で言えば奄美大島や喜界島(緯度:28.3°)あたりになります。クリックすると拡大
確かではありませんがサンタカタリーナ州の北のパラナ州(Paraná)にも自生している記載もありました。
 界 植物界     Plantae
   被子植物    Angiosperms
   真正双子葉類  Eudicots
 目 ナデシコ目   Caryophyllales
 科 サボテン科   Cactaceae
 連 ノトカクタス連 Notocacteae
 属 パロディア属  Parodia
 種 雪晃      Parodia haselbergii
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雪晃の原産国のブラジルと対蹠地(地球の裏側)を重ねた地図を紹介します。
沖縄と鹿児島の間あたりの地球の裏側が自生地で、奄美大島あたりが中心であることがクリックすると拡大分かっていただけると思います。日本の対蹠地(たいせきち)の大部分が海ですが、右の地図のように種子島の南西部~奄美大島~沖縄~石垣島~与那国島までの島々と五島列島の一部には、陸地(赤色)の対蹠地があることが判ります。クリックすると地球全体の対蹠地地図を表示します。
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2月22日の花を拡大した写真も2月18日と似ています。朝は花粉はあまり出ていませんでしたが、昼過ぎには花粉が目立つようになっていました。
咲いた日と花粉が多くなった日と花が萎んだ日をまとめてみました。ただし私が関西に行っていた2月7日から2月17日に関しては正確ではないので2日程度のずれはあります。日付の右側の数値は咲いた日からの経過日数です。20~24日間ほど花が開いているようです。花が咲いている期間が長いのも雪晃の特徴のようです。僅かですが6輪が同時に咲いていた期間もあったようです。
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2020年2月26日16時47分の雪晃です。咲いている2輪の花が咲き始めて16日目であり、最初の花が咲いた日から39日目です。この日までに39日間も花を楽しませてくれていることになります。購入日からは113日目です。
今日は朝から厚い雲に覆われていて気温も上がらなかったことから外には出さずに屋内に置いていましたが、写真を撮るために外に出しました。少し暗かったのでフラッシュを使って撮った写真を掲載させていただきました。
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クリックすると拡大下の写真が2020年3月1日9時6分で、右の写真が2月29日10時22分の状態です。
花が萎んだ日を確定するのは難しいけれども、最後に咲いた2輪の花が萎んだ日は3月1日として表に日付を入れました。最後の花は19日間咲いたことになり、最初の花が咲いて42日目なので43日間ほど6つの花で楽しませてくれたことになります。
現       象 最初の2輪 次の2輪 最後の2輪
咲いた日 1月19日 0日目 1月24日 0日目 2月11日 0日目
花粉が多くなった日 1月30日 11日目 2月01日 8日目 2月22日 11日目
花が萎んだ日 2月12日 24日目 2月13日 20日目 3月01日 19日目
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夕方の2020年3月1日16時34分の写真も紹介します。朝(9時6分)の写真からさらに萎れ具合が進行し色も抜けてきていることから、花の萎れた日を3月1日にしたのは正解のようです。
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3月2日の写真を紹介します。
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ラベル:サボテン 植物
posted by SORI at 19:05| Comment(44) | 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月22日

オキザリス・ナマクアナ(Oxalis namaquana) カタバミ属

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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上の黄色い花は、昨年の10月ごろに頂いた小さな株が大きくなって株数が増えたものです。花数は少ないけれども昨年も可憐な黄色い花を咲かせた後に株分けをして植え替えたのが上の植木鉢です。ところがその後しばらく経ってから刈れてしまっていたのですが、今年(2019年)の10月になって芽がでてきて11月に入って沢山の花を咲かせし始めたのです。黄色い花も可憐ですが、気になっているのが細い松葉のような6本の葉です。

可憐な花を咲かす6枚の葉を持つこの植物の名前が気になってネットで検索もしたのですが見つかりませんでした。検索ワードとしては「黄色い花」「6枚の葉」「冬咲き」「秋咲き」などを組み合わせて画像検索をしたのですが、黄色い花の細い6本の葉を持つ植物の画像は出てきませんでした。
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私が「なかなか花の名前が見つからない」と家内に話したところ、家内は画像検索ではなく、通常のウェブで「冬咲きの花」で検索して1つ1つ確認していき、オキザリスという名前にたどり着いたのです。検索で探すのは自信があったのですが、家内に先を越されてしまいました。オキザリスの検索ワードを追加してさらに探してみた結果、この花がオキザリス・ナマクアナ(Oxalis namaquana)であることが分かったのです。
ずばりの名前が出てきたサイトはこちらです。→ポチッ
オキザリス(Oxalis)は単体の種ではなく沢山の種が含まれるカタバミ属を表していたのです。カタバミ属の中の種としてのカタバミは雑草のように至る所に生えています。クローバーのような三つ葉で小さな黄色の花を咲かせます。そのカタバミと同じ種類(属)だったのです。右の写真の上が今回のオキザリス・ナマクアナで、真中が今回の種に見た目が近いシボレカタバミで、下が雑草あつかいされているカタバミです。
  界 植物界         Plantae
クリックすると拡大    被子植物        Angiosperms
    真正双子葉類      Eudicots
    コア真正双子葉類    Core eudicots
    バラ類         rosids
クリックすると拡大    真正バラ類 I       eurosids I
  目 カタバミ目       Oxalidales
  科 カタバミ科       Oxalidaceae
  属 カタバミ属       Oxalis
クリックすると拡大  種 オキザリス・ナマクアナ Oxalis namaquana
 別名 ナマクエンシス     Oxalis namaquensis
 近種 シボリカタバミ     Oxalis versicolor
 近種 カタバミ        Oxalis corniculata
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葉が主役の気に入っている写真です。
花はは上から見ると真黄色ですが、裏から見ると赤い縞模様がありました。この特徴と花の形がシボレカタバミ(オキザリス・バーシカラー)と似ていました。家内が候補としてリストアップした名前を記録しておきます。オキザリス・ペンタフィラ(Oxalis pentaphylla)の中には今回に似た六つ葉や五つ葉のタイプもあるようです。Oxalis pentaphyllaはOxalis polyphyllaの変種のようです。 Oxalis pentaphyllaにはゴヨウカタバミという和名があります。右の連続写真は世界(英文サイト)の珍しいオキザリスの写真です。
クリックすると拡大 オキザリス・ボーウィ       紫
 スプリング・チャーム オキザリス
 オキザリス・バーシカラー
 パルム オキザリス
 オキザリス・ロバータ       黄
 桃の輝き
 オキザリス・トリアングラリス   紫
 オキサリス・アーティキュラータ  うす紫
 オキザリス・ペンタフィラ     桃 葉は松葉状
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これが気に入った六つ葉です。オキザリスは三つ葉が多いけれども四つ葉もあり、五つ葉や六つ葉もあると書かれていました。
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オキザリスは種類が多く、大きく二つに分けて夏に休眠する種類と冬に休眠する種類があるそうです。今回のオキザリス・ナマクアナは夏に休眠するタイプだったので。諦めて捨ててしまわなくてよかったと思いました。
植え替えは基本的には休眠期に行なうのが良いと書かれていました。夏に休眠する種類は秋に芽を出して秋から春にかけて花を咲かせるタイプと秋だけ花を咲かせるタイプと、春に芽を出して春に花を咲かせるタイプがあるそうです。昨年のことははっきり横覚えていないのですが調べた範囲では花期は10月~12月のようです。
 原産地 :南アフリカ北ケープ地方のナマクアランド
 植付適期:7月~9月
 花期  :10月~12月
 休眠期 :5月~7月
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この花には夜にしぼむ特徴がありました。この写真は19時51分にフラッシュを使って撮った写真です。しぼんでも同じ花が翌日には開きます。
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花を咲く時間を調べてみることにいたしました。
この日は日出は6時05分でした。この写真は7時19分に撮ったので日出時刻から1時間14分後ですが夜の上の写真とほとんど変わりません。ちなみにこの彦朝から夜まで快晴でした。水平線近くの建物のために日は直接当たっていませんが周辺は明るくなっていました。この後は約30分間隔で写真を撮りました。7時48分の時は日は当たっていましたが、花が開く様子はありませんでした。
 日出:06時05分   正午:11時22分   日没:16時40分
 昼:10時間35分   夜:13時間25分
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9時01分の写真ですが花の開き具合は変化がありません。日出から2時間56分が経ち、太陽の日が直接当たって1時間13分以上経っても花が開かないことが分かりました。
9時頃には出かける予定でしたが出発を延期して観察を続けました。
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花が開き始めたのを確認出来たのは9時33分の写真でした。日出から3時間28分後でした。完全に開く時間が知りたくて出発をさらに延ばしました。
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こちらの写真は9時42分です。9分間でかなり開きました。日出から3時間37分です。
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花の拡大写真です。
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時刻は9時53分です。日出から3時間48分になります。9時42分よりは少しだけ開きました。
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時刻は9時58分です。日出から3時間53分になります。手前の2つの花を見てもらうと上の写真よりも開いていることが分かってもらえると思います。
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クリックすると拡大角度を変えて太陽に向かって撮りました。
使っている培養土には右の写真のサボテン・多肉植物用の土を使っています。昨年植えた時には植物の性質は判らなかったので、一番安全な水はけのよい土にしたわけです。根づいてくれて株も増えてしっかりと花が咲いてくれたので正解だったようです。
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開いた花を拡大いたしました。冒頭の写真と比べるともう少し開くと思われますが観察は終了して出かけることにいたしました。見ていた感じですが10時30分(日出から4時間25分後)までには完全に開いたと思います。逆光で撮ると花の裏の赤い模様が表からも確認出来ました。
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用事を済ませて戻ってきて撮った写真です。時刻は11時54分(日出から5時間49分後)で、花は完全に開いていました。
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用事というのはオキザリスを買いに行くことだったのです。名前を調べていて買いたくなったのです。同じオキザリスはなかったのでお店にあった3種類のオキザリスを買ってきました。
買いに行ったお店は京成バラ園でした。前日に、家に比較的近い園芸店(J.H.)に買いに行ったのですが売られていなかったので、すこし足を延ばしたのです。
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今回購入したオキザリスの名札を紹介します。花の名前のオキザリスはカタバミ属の総称なので種の名前ではありません。右端だけは「桃の輝き」という固有名詞が書かれていました.。あとはバーシカラーとイエローと色だけが書かれた居ました。園芸種は交配が行われるために自然の中の種を充てるのは難しいのかもしれません。ただし、バーシカラーのオキザリスに関しては、シボリカタバミ(Oxalis versicolor)と思われることからオキザリス・バーシカラー(Oxalis versicolor)が種名であり学名でした。英語名としてキャンディケインソレル( Candy Cane Sorrel)の名前がありました。クリックすると裏面の説明の拡大版を別画面で表示します。管理ポイントとしては3種共に「日当たりがよく、水はけの良い場所で育てる」ようにと書かれています。
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家内がサボテンが欲しいというので5種類のサボテンを買いました。左側の4つは京成バラ園で買い、一番右側は家の近くの野菜の直売店で買いました。前々日に野菜の直売店に野菜を買いに行った時に一番右のサボテンを見て買いたくなったのです。実際に買ったのは京成バラ園からの帰り道でした。サボテンの名前は左から雪晃(400円)、黄金司(300円)、美青丸(300円)、ブカレンシス(400円)、バニーカクタス(550円)で、価格は税込みです。
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クリックすると拡大植え替えたオキザリスとサボテンです。
左端のサボテンの雪晃は2020年1月19日に、右の写真のように赤い花を咲かせました。→ポチッ
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買ってきて植え替えた3種のオキザリスは、オキザリス・ナマクアナの後ろに並べました。
左端と真中は松葉のような細い葉ですが六つ葉ではなく三つ葉でした。右端はクローバーのような三つ葉です。カタバミの大型版という感じです。
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4つのオキザリスの葉を紹介します。今回購入したオキザリス(カタバミ属)は細葉や丸葉の違いがありますが、いずれも三つ葉であることが分かりました。オキザリス・ナマクアナの葉は単なる六葉というだけでなく細くて整った形をしていて特徴的な葉であることが印象付けられました。
   今回購入の「桃の輝き」      今回購入の「バーシカラー」
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   今回購入の「イエロー」       オキザリス・ナマクアナ
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こちらが「桃の輝き」です。
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バーシカラーと書かれていたオキザリスは葉の形は違いますが、オキザリス・ナマクアナと非常に似たいるので3枚の写真で紹介します。
  属 カタバミ属       Oxalis
  種 シボリカタバミ     Oxalis versicolor
 英名 Oxalis versicolor / Candy Cane Sorrel
    オキザリス・バーシカラー/キャンディケインソレル
シボリカタバミ(Oxalis versicolor)と思われることからオキザリス・バーシカラー(Oxalis versicolor)が種名であり学名でした。英語名としてキャンディケインソレル( Candy Cane Sorrel)の名前がありました。
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花の裏の模様が特徴的です。
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花の表と裏が両方写った写真です。
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こちらがオキザリス・ナマクアナです。花が上のオキザリス・バーシカラーと似ているのでここで掲載しました。
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別の角度からの写真も紹介します。
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花が開いていく時間を上で紹介したので、花が閉じる時間を紹介します。同じ日の夕方に観察いたしました。この日の日の入りは16時40分に対して、この写真は15時15分(日没1時間25分前)です。まだ花は全開状態でした。
 日出:06時05分   正午:11時22分   日没:16時40分
 昼:10時間35分   夜:13時間25分
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上の写真の44分後の15時59分(日没41分前)です。すでに花が少し閉じ初めていました。太陽の光があたっていても弱くなると花が閉じるようです。葉が黄色く見えているのは太陽の光が横からさしていることから反射して金色に見えているのです。
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閉じつつある花を拡大いたしました。
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写真の時刻は16時37分なので日没3分前の写真です。ほぼ閉じた状態になっていました。
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上で紹介した写真ですが、19時51分にフラッシュを使って撮った写真です。日没後3時間11分の写真になります。完全に花が閉じた状態です。
カタバミ属(Oxalis)は沢山の種類があり、知られているだけで850種ほどあるそうですが、Wikipediaのカタバミ属(Oxalis)の中に書かれている和名のある18種(下記)の中にはOxalis namaquanaは入っていませんでした。
 コミヤマカタバミ  Oxalis acetosella
 イモカタバミ    Oxalis articulata あるいは Oxalis rubra
 ハギカタバミ    Oxalis bahiensis
 ハナカタバミ    Oxalis bowieana
 ベニカタバミ    Oxalis brasiliensis
 カタバミ      Oxalis corniculata
 ムラサキカタバミ  Oxalis debilis subsp. corymbosa
 オッタチカタバミ  Oxalis dillenii あるいは Oxalis stricta
 アマミカタバミ   Oxalis exilis あるいは Oxalis amamiana
 ミヤマカタバミ   Oxalis griffithii
 キダチハナカタバミ Oxalis hirta
 オオヤマカタバミ  Oxalis obtriangulata
 ゴヨウカタバミ   Oxalis pentaphylla
 オオキバナカタバミ Oxalis pes-caprae
 フヨウカタバミ   Oxalis purpurea
 エゾタチカタバミ  Oxalis stricta あるいは Oxalis fontana
 モンカタバミ    Oxalis tetraphylla
 シボリカタバミ   Oxalis versicolor
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2020年2月22日のオキザリス・ナマクアナです。2019年11月末に花は終わりました。寒さで葉の色は赤くなっていますが、新しい葉が沢山出てきて株の勢いは増しています。今は夜から朝にかけて寒くなるので、他のオキザリスと同じように日が当たらなくなると家の中に入れて、朝は太陽の日が当たるようになると外に出しています。他のオキザリスは今でも花をつけています。
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追伸
2019年11月14日から11月22日まで関西に行きます。その間は皆様の所に訪問出来ないことをお許しください。
posted by SORI at 12:39| Comment(30) | 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月22日

マツバウンラン(松葉海蘭)の花 刈られてしまいました。

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

2019年5月21日追記 タイトル:マツバウンランが刈られてしまいました。
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ついに5月13日に芝刈りが始まりました。その時の写真です。
手前がマツバウンランが沢山咲いているエリアです。マツバウンランが沢山咲いている部分は最後に刈る順のように感じますが、草も沢山生えてきており、いつかは草と一緒に刈られてしまうのだと思っていました。

4日間の成長を調べるために5月15日と5月19日に、同じ株に巻き尺を当てて写真を撮りました。クリックすると拡大左が5月15日(高さ54.3cm)で、右が5月19日(高さ55.8cm)です。4日間の成長は1.5cmのみ、つまり1日あたりのが成長は3.75mmでした。最初の頃に比べると成長は遅くなっていることは残っている子房(種の元/咲き終わった花)の間隔を見ても判ります。同じ株を見つけ出すために根元にゴルフのティーを差し込んでおきました。計算式:3.75mm=1.5cm÷4×10
 令和元年5月15日 高さ54.3cm   令和元年5月19日 高さ55.8cm
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計測に使った花を上からの角度で拡大いたしました。
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さらに拡大いたしました。クリックするとピントが合っている部分が限られていることが分かってもらえると思います。
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5月19日の全体の姿を紹介します。計測に使った株とは別の株です。
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上半分です。
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花の部分を拡大いたしました。クリックすると同じ縮尺で縦長の写真を表示します。
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そして5月21日にマツバウンランが沢山咲いている辺りの芝刈りが行われ、すべての芝刈りが完了いたしました。写真は沢山のマツバウンランが咲いていた場所です。クリックすると切られたマツバウンランが地面に少し残されているのが判ると思います。天気予報を見ると、その日は朝から雨が降っていて、作業をしていたと思われる午前中は特に強い雨だったようです。翌日の5月22日にグランドゴルフが行われたようです。そのために前日の大雨の中でも芝刈りが行われたのだと思います。
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2019年5月11日掲載 タイトル:マツバウンラン(松葉海蘭)の花
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近く空き地にマツバウンラン(松葉海蘭)の紫色の花が沢山咲いていたので写真を撮りました。昨年までは雑草が茂る空き地でしたが、グランドゴルフが出来るようにと、この冬に芝生を植えたそうです。その芝生の部分から沢山の花が咲いていたので調べてみるとクリックすると拡大オオバコ科(旧:ゴマノハグサ科)の二年草または一年草のマツバウンランでした。葉の形が松葉で、花が右の写真のウンラン(海蘭 Linaria japonica)に似ていることからマツバ・ウンランの名がついたそうです。昔はマツバウンランもウンランもウンラン属でしたが、今はキンギョソウ連マツバウンラン属とキンギョソウ連ウンラン属に分類されているようです。
マツバ・ウンランの一般的な高さは20~60cmだそうですが、私が写したマツバ・ウンランは40cmくらいでした。花が次々に上に向かって咲いて行くので、さらに高くなると思います。花の写真のほとんどはすでに紹介した藤の花を撮った同じ日の2019年5月5日に撮りました。つまり令和元年の子供の日に当たる令和元年5月5日に撮ったわけです。5月12日に巻き尺で測ると、茎が複数出ている比較的大きな株の場合の高さは50~61cmでした。

芝生を植えて1ケ月後ぐらいに撮った写真です。2019年3月9日ですが、全く緑にはなっていませんでした。この場所からマツバウンラン(松葉海蘭)がクリックすると拡大生えてきたのです。現在は芝の育成期間のためマツバウンランも自由に伸びていますが、来年以降は芝の手入れのために刈られる可能性が高いので、今回のようなマツバウランの写真を撮ることは出来ないかもしれません。今は右の写真のように芝生も緑になっています。
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それでは令和元年だからこそ撮れたマツバウランの写真を紹介していきます。
クリックすると拡大マツバウンランは下の方に細長い葉をつけて、先端に紫色の花を4月から6月にかけて咲かせます。同じ花が長く咲いているのではなく先端に向かって新しい花が咲き変わっていくので2ケ月近く花を楽しむことが出来るのです。松葉海蘭の原産は北アメリカです。したがって日本では帰化植物になります。本州、四国、九州の日当りの良い場所に生えているそうです。分類を紹介します。
  界 植物界      Plantae
    被子植物     Angiosperms
    真正双子葉類   Eudicots
  目 シソ目      Lamiales
  科 オオバコ科    Plantaginaceae
  連 キンギョソウ連  Antirrhineae
  属 マツバウンラン属 Nuttallanthus
  種 マツバウンラン  Nuttallanthus canadensis
 和名 松葉海蘭 マツバウンラン
 英名 Nuttallanthus canadensis  Canada toadflax
    Old-field toadflax     Blue toadflax
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花の先端部分を拡大いたしました。これから咲いて行く花芽が先端に沢山あるのが確認できると思います。現在咲いている花の下には咲き終わって、これから種を付ける花柄部分も判ると思います。
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別の日の写真ですが、花を拡大してみます。上の花の写真とは違う花色のように写っていますが、太陽の日の当たり具合で違う色の花のように写ってしまいました。目で見た感覚では上と下の中間ですが、どちらかと言えば、こちらの花色に近いです。
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1つの花を拡大して見ました。
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茎が細くて背が高い上に、強い風が吹いていたので、ピント合わせに手間取るだけでなく被写体のブレもあるので写真を撮るのは大変でした。その風の強さを感じてもらいたくて動画も撮りました。風が弱いときでも厳しかったです。特に焦点距離400mmでの撮影は難しかったです。その400mmで撮った写真を3枚ほど下に紹介します。快晴で晴れていたのは幸いでした。


沢山の花がありますが、ピントが合っているのは1つです。
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細い茎に虫がとまっている花にピントが合っています。
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すこし大きく写った写真も紹介します。
クリックすると拡大花の名前が判らなかったので「芝生に生える花」でGoogleの画像検索をしましたが、出てくるのはネジバナ(もじずり)ばかりでした。136番目279番目にやっと同じ花(右の写真)が出てきてマツバウンランであることが分かりました。
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地面から花までの全体の姿を紹介したいので縦長の写真を掲載いたしました。本写真をクリックすると2倍のサイズ(面積で4倍サイズ)に拡大いたします。クリックすると拡大
写真サイズは954 x 3000ピクセル(pixel)です。
5月5日の時点で終わった花は、左が0個、中央が8個、右が5個でした。この数を覚えておいてください。
数が判りにくい場合は右の小さな写真をクリックしてみてください。花が終わった順に番号を付けています。
クリックすると拡大

1週間後の5月12日にも天気が良かったのでマツバウンラン(松葉海蘭)の写真を撮りに行きました。この日にマツバウンランの高さを巻き尺で測ると、茎が複数出ている比較的大きな株の場合の高さは56~61cmでした。1週間でけっこう伸びた印象でした。茎が1本の中で最も低いものは26cmでした。
この写真の株では、すでに花がしおれて種になりつつある子房(咲き終わった花)が19個ありました。その子房に下から番号を付けてみました。1番から19番までは15cmで、19番から先端までは2.4cmでした。5月5日の時点に同じ株を撮っていないのですが、5月5日の何枚かの写真を見ると子房(咲き終わった花)の数は0個から8個でした。そのことから1日に咲く数は計算上は1.6個(=(19-8)÷7)~2.7個(=19÷7)になります。仮に1日に2個づつ花が咲くとしたら1週間で14個分の高さなので、ずいぶん伸びたことが分かってもらえると思います。少なくとも花が咲き始めてから17.4cmはのびていて先端に沢山の花芽が残っているのでさらに高くなるものと想像されます。
クリックして拡大すると番号を付けている位置が判りやすいと思います。
クリックすると拡大

クリックするのが面倒な方のために先端を拡大した写真を掲載いたしました。
クリックすると拡大

この日も花を大きく撮ってみました。先端部分に沢山の蕾があることから、まだまだ新しい花が咲き続けるのが判っていただけると思います。
クリックすると拡大

すでに正面から花をアップした写真を紹介しているので横向きの花をアップしました。
クリックすると拡大

花の形が判りやすい角度からもアップしました。風で花が揺れているのでピント合わせは運任せでした。偶々、この花にピントが近づいて撮れたのは1枚だけでした。上の写真に花にピントが合っている時は、この花は少しボケている状態でした。
クリックすると拡大

それぞれの写真を切り取った写真を並べてみました。
クリックして拡大するとピントの合っている部分が判りやすいと思います。
クリックすると拡大クリックすると拡大

蜂も蜜を吸いに来ていました。
クリックすると拡大
ラベル: 帰化植物
posted by SORI at 13:41| Comment(34) | 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月14日

雑木林の藤の花 つるの写真を追加しました。

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

2019年5月6日掲載 タイトル:雑木林の藤の花
クリックすると拡大
ふじの花(藤の花)の季節になりました。毎年、藤の花(フジの花)の名所であるクリックするとネットの写真を表示栃木県足利市迫間町のあしかがフラワーパーク(右の写真)にある樹齢140年以上・日本最大面積の「迫間のフジ」を見に行きたいと思うのですが、未だに実現していません。今年も行けそうにないので雑木林に咲いている藤の花を撮りに行くことにしました。そこで令和元年の子供の日に当たる令和元年5月5日(2019年5月5日)の朝の6時50分に雑木林に行って撮ったのが上の写真の藤(ふじ)の花です。

最初に藤の花を見つけたのがこちらの場所です。今が一番見ごろだったようです。この雑木林には右の写真のキンラン(金襴)やギンラン(銀欄)の花がクリックすると拡大クリックすると拡大沢山咲いています。さらにイカリソウの花も見ることが出来ます。昔は別の雑木林でクマガイソウを見かけましたが、造成が進んで見なくなりました。
クリックすると拡大

上の写真の左側で藤の花が沢山咲いている部分を拡大いたしました。
クリックすると拡大

雑木林の周囲を歩くと、さらにの藤の花が咲いている場所が見つかりました。前が家庭菜園の畑になっていて日当たりが非常にいいところです。特に東南東方向が開けているので太陽の方向を考えて朝早くに撮りに来たわけです。この画面の中でも5ケ所に藤の花が咲いていました。
クリックすると拡大

上の全体の写真の最も右側の藤の花が咲いている部分をアップいたしました。藤のツルがここまで伸びているのです。
クリックすると拡大

右から2番目の場所もアップすると見事でした。藤(フジ)はマメ科フジ属のつる性落葉木本で、日本固有種です。海外のフジはフジ属に属する別の品種だそうです。フジには、つるの先端側から見てつるが右巻き(時計回り)と左巻きの二種類があるそうです。右巻きの藤の標準和名が「フジ」または「ノダフジ」で、左巻きの藤の標準和名か「ヤマフジ」または「ノフジ」だそうです。
クリックすると拡大  界 植物界      Plantae
    被子植物     Angiosperms
    真正双子葉類   Eudicots
    コア真正双子葉類 Core eudicots
    バラ類      Rosids
    真正バラ類   Eurosids
  目 マメ目      Fabales
  科 マメ科      Fabaceae
 亜科 マメ亜科     Faboideae
  連 フジ連      Millettieae
  属 フジ属      Wisteria
  種 フジ(藤)    Wisteria Floribunda
 和名 藤 フジ ノダフジ ヤマフジ ノフジ
 英名          Japanese Wisteria
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フジの花が咲いていた雑木林を航空写真で紹介します。新興住宅地の中に残っている雑木林なのです。将来は住宅地になってしまうのかもしれません。上3枚の写真は、この航空写真の右側から雑木林の方向に向かって撮った写真です。


もう少し近づきました。これが自然の中の藤の花です。
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藤の花だけに覆いつくされている藤棚の美しさはありませんが、自然の中で沢山の花が咲いている姿はきれいであり、見事でした。
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藤の花は沢山の花が房状に咲きますが一番上から下の先端に向かって順番に咲いて行くようです。まだ先端部分の花は開いていませんが、上の方はまだしおれた花がない今の時期が最もきれいなのかもしれません。
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いくつもの房が縦に連なって長い房のようになっている部分もありました。
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その中間部分を拡大いたしました。
クリックすると拡大

更に拡大して見ました。
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光がよくあたっている部分を拡大いたしました。
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花の房が横に並んでいる部分もありました。それが、2段、3段となっている姿は圧巻でした。
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上の写真の上段部分です。写真を撮った朝の6時50分にこだわったのは、太陽の日の当たる角度でした。
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これは2段目です。見事なので冒頭の写真にも使わさせていただきました。
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高い部分を遠くから焦点距離400mmで撮りました。クリックすると1房を拡大します。三脚は持ってこなかったので手振れ防止機能だけが頼りでした。
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完全に開いた部分とこれから開いていく先端部分です。
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上の写真までは日が当たっている写真なので日陰にある花の写真も撮ってみました。日陰の部分の花も不思議な美しさがあります。
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咲き始める境界線の辺りを拡大いたしました。
クリックするとオリジナルサイズに拡大いたします。
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花を拡大いたしました。
こちらもクリックするとオリジナルサイズに拡大いたします。
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クリックが面倒な方のために拡大写真を掲載いたしました。
今回の写真は平成31年3月に修理したコンデジのG7Xと、EOS 5Dで2種類のズームレンズを使って撮りました。焦点距離が24~105mmのレンズと100~400mmのレンズです。
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2019年5月14日追記 タイトル:藤のツルの写真を追加しました。
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雑木林の中のフジのツル(蔓)がどのようになっているのか気になって、雑木林の中に入ってみました。あちらこちらに太いツルが木に巻き付いていて迫力がありました。下から見ると左巻き(反時計回り)、つまり上から見る(先端から見る)と右巻き(時計回り)です。クリックすると拡大すでに書いているように。先端方向から見て右巻きのこの藤の和名は「フジ」または「ノダフジ」ということになります。すでに紹介の通り、日本にはフジ(ノダフジ 右巻き)とヤマフジ(ノフジ 左巻き)の2種類があります。

他のフジのツルの状態を紹介します。この雑木林にも、いろんなツル性の植物がありますが上の写真とこの4枚の写真は近くにフジの花や葉があったのでフジのツルであることは確認出来ました。上段の左の写真のフジのツルは木に巻き付いていますが、他の3枚の写真のフジのツルは木に巻き付いていません。ツルは単独では上に立ちあがっていけないので、3つのフジ共に巻き付いていた木が朽ち果ててしまったと思われます。これを見て古い藤なのだと感じました。藤の生命力の強さと、高い場所に沢山の花を咲かしていた理由が判りました。写真をクリックすると全長を大きく拡大いたします。木に巻き付いている左上の写真の藤も下の方は巻き付いていないことから、最初に巻き付いた木は、他の3枚のように朽ち果てたものと思われます。下段の右の写真は太いツル以外に細いツルが何本も見受けられ、太いツルに細いツルが巻き付いています。
クリックすると拡大クリックすると拡大
クリックすると拡大クリックすると拡大

太いツルが巻き付いた太い木もありました。ツルが幹に食い込んでいます。つる性植物はフジだけではないので、この写真だけでは、つる性植物の名前は特定できません。上を向いてみても見ても葉の形は判りませんでした。クリックすると拡大とりあえずは上の方の写真を撮って家で確認してみることにいたしました。クリックすると裏側と上部の写真も同時に表示します。
クリックすると拡大

こちらはその写真から一番上の部分を切り出したものです。シルエットは藤の葉に似てはいますが、この辺りはニセアカシヤ(ハリエンジュ)の木も多いのです。ニセアカシヤの葉も、写真の葉のシルエットに似ていてニセアカシヤの可能性もあることから、太い幹に巻き付いている太いツルがフジであることは確定できませんでした。
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参考にフジの葉とニセアカシヤの葉の写真を掲載します。イメージですが葉のシルエットにはフジ(藤)の方が近いように感じます。両者ともに分類的にはマメ科マメ亜科までは同じで、クリックすると拡大右の写真のように花も似ています。ただしニセアカシヤはつる性植物ではありません。フジはフジ属でニセアカシヤ(ハリエンジュ/針槐)はハリエンジュ属です。ニセアカシアは北米原産で、日本には1873年に輸入され本物のアカシアが入ってくるまではアカシヤと呼ばれていたそうです。
        フジ             ニセアカシヤ
クリックすると拡大クリックすると拡大
クリックすると拡大

雑木林の雰囲気を紹介します。
この写真の中にもつる性植物がいくつか写っています。
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雑木林の地面には藤の小さな木も沢山生えていました。細いつるを伸ばして、つかまるものを探しているようでした。小さな苗がある場所の共通しているのは、木漏れ日があたっている場所でした。この写真でも、木漏れ日が当たっているのが分かっていただけると思います。
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予想した通りに雑木林の中にはキンラン(金蘭)の花も咲いていました。
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せっかくなので、この雑木林のニセアカシヤの写真を紹介します。ちなみに上でフジと比較のために掲載したニセアカシアの写真も含めて全て2019年5月15日に撮った雑木林のニセアカシヤです。
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花を大きく撮った写真も紹介します。すでにしおれ始めた花も多く見受けられるので、花の時期はフジと類似しています。その中でもきれいに咲いている花を撮りました。ニセアカシヤの分類も紹介します。葉や花が似ているはずで、ニセアカシヤはフジとはマメ亜科まで同じです。フジはフジ属でニセアカシヤはハリエンジュ属です。
   界 植物界      Plantae
     被子植物     angiosperms
     真正双子葉類   eudicots
     コア真正双子葉類 core eudicots
     バラ類      rosids
     マメ類      fabids
   目 マメ目      Fabales
   科 マメ科      Fabaceae
  亜科 マメ亜科     Faboideae
   属 ハリエンジュ属  Robinia
   種 ハリエンジュ   Robinia pseudoacacia
 一般名 ニセアカシア
  英名          Locust tree
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ラベル:
posted by SORI at 14:06| Comment(46) | 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月14日

ネコヤナギの花は雄花(雄株)でした。

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

2019年3月10日追記 タイトル: ネコヤナギの花の記事
アクセス解析の機能で昨日(2019年3月9日)のブログのアクセス状態を確認すると、6年前の2013年3月12日に掲載した本記事「ネコヤナギの花は雄花(雄株)でした。」に、1日に50回のアクセス(ページビュー)があったことから、調べることも兼ねてブラシュアップいたしました。
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2013年3月13日追記 タイトル: ネコヤナギの花は雄花(雄株)でした。
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2013年3月12日に、ネコヤナギの写真を撮って掲載するときに調べて雌雄異株であることを知りました。写真などから雌花ではないかと記載しましたが、もう一つ自信がなかったので今朝確認に行きました。
ねこやなぎ(猫柳)の特徴はネットで調べると次のように書かれていました。
・雄花の特徴
雄花序は長さ3〜5cm。雄しべは2個。花糸は合着して1個、基部には腺体が1個ある。葯ははじめ紅色で、黄色の花粉を出したあと黒くなる。
・雌花の特徴
雌花序は長さ2.5~4cm。子房はほとんど無柄。白い毛が密生する。花柱は長さ2.5~3mm。腺体は1個。苞は披針形で上部は黒色。下部は淡緑色。両面に長い白毛がある。果実はさく果。成熟すると裂開して、綿毛に包まれた種子をだす。
雄花の特徴である「葯ははじめ紅色で、黄色の花粉を出したあと黒くなる。」と今回、撮った写真の特徴から雄花の可能性が高いことがわかりました。前回も、その特徴がありましたがより鮮明に表れていました。ちなみに枠内の説明の中になった花序(かじょ)は小さな花の集合体のことです。

さらに花を拡大すると黄色の花粉らしきものも確認できました。これだけの量だし、黄色い雄蕊の近くだけについていることから、風で飛んできた花粉ではないと思います。クリックすると拡大クリックするとさらに拡大するように設定いたしました。この写真は上の写真から切り取ったものです。
僅かの距離のさですが、ピントが合っているオシベと、合っていないオシベがあるのは焦点深度の関係です。今となっては古いカメラ(Canon G10)ですが解像度は今でも通用するようです。現在、主に使っているのは EOS 5DとG7Xです。
G10と言えば、東京の大学に通う椿原世梨奈さんが防水ケースに入ったカメラを石垣島で無くして、2年半後の2018年3月27日に台湾の宜蘭県の蘇澳海岸で発見されて持ち主に戻ったことを思い出します。そのカメラがG10の後続機種のG12だったのです。さらに驚いたことにFacebookによってたった1日で持ち主が見つかったことも有名な話でクリックすると拡大クリックすると拡大す。
 ネットでの記事     → 記事1 記事2 
 呼びかけたFacebook  → ポチッ 
偶然ですが、宜蘭県の蘇澳と言えば、海外向けの発電プラントを私が初めて担当して納入したのが蘇澳の某会社でした。私の初めての海外出張で設計者としてプレゼンで訪れた最初の会社も蘇澳の某会社(1988年3月1日)でした。
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こちらがオリジナルの写真の縮尺です。この写真も2枚上の写真から切り取ったものです。この切り取った写真の中には完ぺきにピントが合った部分はありませんが、周辺には何か所かにありました。
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上の3枚の写真を切り取ったオリジナル写真を紹介します。切り取った範囲に赤枠を書き込みました。オリジナルの写真の横縦比は4:3ですが、切り取った写真は最近のカメラと同じ3:2にいたしました。ピントが合っていると思われる部位(10ケ所)の近くに小さな赤色四角()を書き込みました。緑枠が1枚下の写真です。この写真を撮るために連写で7枚撮ってその中の1枚が本写真です。
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上の写真の小さな赤色四角()の一部を紹介します。上の写真の緑枠の部分です。クリックすると同じ縮尺で広範囲を表示します。
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咲き始めたばかりは真っ赤でした。これからも雄花と言えそうです。
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花を一つを見ると「雄しべは2個。花糸は合着して1個」というところが雄花の特徴と合致していますが、こちらはネットの雌花とも似ているので、この写真からは結論が出せませんが、上の3枚の写真から判断して今回のネコヤナギの写真は雄花と思われます。
実が出来るころに再度確認はしたいと思っています。
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近くで雌株(めかぶ)を見つけることが出来なかったので、参考にネコヤナギの雌花(めばな)の写真をネットから転用させていただきました。雄花(おばな)との違いは先端が細いことです。


こちらのネコヤナギの雄花と雌花の比較した図もネットから転用させていただきました。


2013年3月12日掲載 タイトル: 朝のワンコの散歩でネコヤナギを見つけました。
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今朝(2013年3月12日)のワンコ散歩の時に花の開いたネコヤナギを見つけたのでポケットに入れてあったカメラで、この写真を撮りました。右上にはよく見るネコヤナギの蕾が写っています。この写真から見ると、下の方から順番に咲いていくようです。調べてみるとネコヤナギは雌雄異株で、雄株と雌株がそれぞれ雄花と雌花を咲かしますが、これは雌しべ雄しべで、おおわれているようなので雌株雄株でしょうか。雌株か雄株か確定できていないので、この次は雄株雌株を探してみます。ネコヤナギの名前は猫の尾に花が似ていることからつけられたようです。

花を拡大してみました。雌しべ(または雄しべ)が沢山ありました。花粉が出ているようにも見えます。明日にでも、もう一度行ってみて花粉の有無で雄花か雌花かを決着させたいと思います。
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2枚上の写真から花が開いていない綿毛の状態の花芽(もこもこ)の部分を切り取り拡大いたしました。枝の先端の部分です。花は枝の根元から先端に向かって咲いて行くようです。
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少し遠くから撮ったネコヤナギです。畑の中に植えられており畑の周囲には沢山の梅の花が咲いていました。1972年の23版発行牧野新日本植物図鑑では「かわやなぎ」の名前が正式で、一名として「ねこやなぎ」が使われていました。ネットで「かわやなぎ」を調べても少ないので、今は「ねこやなぎが」が正式名のようです。あるいは別の種類として認識されているようにもうかがえます。フリー百科事典のWikipediaでは「ねこやなぎ」も「かわやなぎ」も種名は「ネコヤナギ」でしたが、学名は「Salix gracilistyla」と「Salix gilgiana」となっていました。カワヤナギはネコヤナギの別称で学名は「Salix gracilistyla」と書かれたサイトもありました。
  界 : 植物界     Plantae
  門 : 被子植物門   Magnoliophyta
  綱 : 双子葉植物綱  Magnoliopsida
 亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
  目 : ヤナギ目    Salicales
  科 : ヤナギ科    Salicaceae
  属 : ヤナギ属    Salix
  種 : ネコヤナギ   Salix gracilistyla
 和名 : 猫柳
 英名 : Rose-gold pussy willow 又は Rosegold pussy willow
Salix gracilistyla is a species of willow native to Japan, Korea and China known in English as rose-gold pussy willow.
It is a deciduous shrub that reaches a height of 1–6 m.
Salix gilgiana is a species of willow native to Japan and Korea.
It is a deciduous shrub or small tree, reaching a height of 3–6 m.
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2019年3月10日追記 タイトル: ネコヤナギの花の記事
アクセス解析の機能で昨日(2019年3月9日)のブログのアクセス状態を確認すると、6年前の2013年3月12日に掲載した本記事「ネコヤナギの花は雄花(雄株)でした。」に、1日に50回のアクセス(ページビュー)があったことが判りました。訪問者数が45人なのでロボット検索ではなく個人に検索いただいたようです。訪問者数は同じサイトから複数回アクセスしても1人とカウントされるからです。ネコヤナギの季節であることも関係していますが、今までの経験から判断して、ネコヤナギのことをテレビで紹介した番組があったのではないかと想像しています。2019年3月9日の全体に対する訪問者数は1,099人で、アクセス数(閲覧数/ページビュー)は3,110件でした。
2013年3月13日時点の記事はFC2に登録しています。→ポチッ
これを機会に記事をブラシュアップして、新しい日付で再掲載いたしました。再掲載するとリセットされてしまい、時が過ぎてしまうと過去記事としてのアクセス数は減ってしまう可能性が高いです。結果は1年後に判ります。
画像をクリックするとご自身の、今日のアクセス解析の画面を表示します。
記事初掲載 2013/03/12 閲覧    0 /nice   0 /コメント  0
新日付掲載 2019/03/10 閲覧 12,971 /nice  94 /コメント 18
2019/03/15 閲覧 13,917 /nice 194 /コメント 40
クリックするとアクセス解析画面

6年前の過去記事に3月9日に沢山のアクセスがあった原因を知りたくて1月1日まで遡ってアクセス数(閲覧数)と訪問者数を調べた結果をグラフにいたしました。季節と共に徐々にアクセス数が増えてきた以外にグラフからは特別な事象は見つかりませんでした。クリックするとご自身のブログの2019年1月1日のアクセス解析の画面を表示します。
クリックするとアクセス解析画面

本記事への月別の推移を紹介します。本グラフで見る限り3月のアクセス数(閲覧数)が最も多いようです。グラフをクリックするとご自身のブログの2018年3月(1日~31日)のアクセス解析を表示します。
クリックするとアクセス解析画面

まっくろクロスケのブログ全体のアクセス数(閲覧数)と比較する形で2年2ケ月間(2017年1月~2019年2月)のグラフも作成いたしました。上段が本記事のグラフで下段がブログ全体のグラフです。ネコヤナギの花の記事のアクセスの推移は季節をはっきりと表していることがあらためて判りました。下段の全記事ではアクセス数に比べて訪問者数の比率が少なく感じられるのは1ケ月間の間に同じ方が複数の記事にアクセスいただいても1人してしか集計されないためです。
グラフは縮小して表示しているために文字が小さくなって読みにくいと思いますが、グラフをクリックするとオリジナルのサイズを表示します。
クリックすると拡大

ただし、理由は判りませんが「ネコヤナギの花」で検索すると本記事が上位で出てくるためにアクセス数が多くなっているのは確かでした。刻々と変わっていきますが、2019年3月10日13時の時点ではGoogle検索で1位でした。試してみてください。ただし、「ネコヤナギ」だけの検索では142位までにも入っていません。


画像検索の Google images での「ネコヤナギの花」の検索では本記事の写真が6枚登録されていました。赤枠で囲っているのが本記事の写真です。
クリックすると拡大
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2019年3月14日に、6年前と同じ場所にネコヤナギの写真を撮りに行ってみました。ネコヤナギの木は4株でした。6年前に確認した通り雌株は無く全て雄株でした。日付が近いためか花の咲き具合ほぼ同じでした。咲きつつある花序と、咲く前の花序がありました。
 2013年 3月12日と13日
 2019年 3月14日    に撮影
クリックすると拡大

クリックすると拡大こちらが咲きつつある花序です。この日の千葉県佐倉市は晴でした。ただし撮影時の気温はネットで見ると8℃でした。
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posted by SORI at 23:28| Comment(40) | TrackBack(0) | 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月16日

キンランの花が沢山咲きました。


元々本記事は2010年5月に掲載させていただいたものですが、2018年1月12日に行われた新年恒例の「歌会始の儀」において、天皇陛下がラン科の可憐なキンランの咲くさまを詠まれましたので、本記事の末尾に追記する形で紹介いたします。歌会始の写真は新聞社に共同配信された写真を借用させていただきました。

2010年5月13日掲載 タイトル:きんらん(金蘭)の花が咲きました。
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数日前にキンランの蕾を見つけました。「きんらんの花」を探していました。沢山の花が付いた株を見つけたので紹介いたします。こちらの写真はクリックすると拡大します。

クリックすると拡大花が開いたキンランは珍しいようなので拡大写真も掲載いたします。こちらの写真もクリックすると少し拡大するように設定いたしました。この写真は右の写真から切り取ったものです。
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フラッシュを使った花の画像も紹介いたします。鮮やかな黄色が浮かび上がってきます。元々キンランは、ありふれた和ランの一種でしたが、1990年代ころから急激に数を減らし、1997年に環境省レッドリストの絶滅危惧II類(VU)に指定されました。こちらもクリックすると広範囲を拡大して表示するように設定いたしました。
クリックすると拡大

クリックすると拡大下の写真で分かるように花で頭が重たく風で揺れるので三脚を使っても鮮明な写真を撮るのは難しいかったです。なんとか上のような写真を撮ることが出来ました。キンランの花の近くでは、右の写真のぎんらん(銀蘭)の可憐な花も見つけました。


クリックすると拡大ワンコの散歩の時に見つけた金蘭(キンラン)の蕾です。右の写真は車で行ける場所で見つけたキンランやエビネや熊谷草などの和ランの宝庫で撮ったキンランです。
 和ランの宝庫のキンランの記事→キンランの森
 学名:Cephalanthera falcata



2013年5月24日追記 
タイトル:近くの雑木林に沢山のきんらん(金蘭)が咲いていました。

久しぶりにキンランの花の写真を撮りに出かけました。
きんらん(金襴)は山や丘陵の林の中に生える地上性のランで、高さ30-70cmの茎の先端に4月から6月にかけて直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の花を総状につけます。近くの雑木林にも普通に見つけることが出来て2010年5月14日に掲載させてもらいました。その時は気にしていませんでしたが、最近は、全国的には数がが減ってきて1997年に絶滅危惧II類(VU)に指定されてた貴重な花であることをコメントにいただき、気になったので以前に見つけた場所にキンランを探しに行ってきました。幸いにも以前と同じようにキンランが咲いていました。

時間にして10分(カメラの時計で8時22分59秒~8時32分25秒)で下記の12株を見つけました。3枚目の写真には2株が写っているので正確には13株になります。写真を撮りながらなので短時間で13株を見つけたことになります。上の写真は下の7番目の写真のキンランで10個の花をつけている株です。8番目のキンランも沢山の花をつけていました。こちらの花数は9個でした。このように立派な株もあり、一安心でしたが、この雑木林も住宅地の造成で十分の一に縮小してしまったのです。面積が圧倒的に減ってしまった上に、住宅地がすぐ横に出来たことからキンランの花が人目についてしまうので今後が心配です。近隣の人がキンランを大切にしていただけることを願っております。12の写真は見つけていった順番に掲載しております。





上の写真は家から歩いて10分くらいの場所の雑木林で撮ったものです。
昼過ぎにも家から歩いて5分ほどの雑木林にも行ってみました。そこで下の写真のきんらんを3株ほど見つけました。
一番左のキンランは花が17個もついています。これは貴重だとおもいます。土曜日と日曜日だけですが、どのように咲いていくかを見守っていきたいと思います。一番右のキンランは茎が途中で折れていましたが花はきれいに咲いていました。こちらの雑木林は前の雑木林よりも暗いためか少し咲き方が遅いようでした。現在は絶滅危惧II類(VU)に指定されています。
  界 植物界   Plantae
  門 : 被子植物門  Magnoliophyta
  綱 : 単子葉植物綱 Liliopsida
  目 : ラン目    Orchidales
  科 : ラン科    Orchidaceae
  属 : キンラン属  Cephalanthera
  種 : キンラン   Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume


自然の中で、そっと見守ってほしい理由は、枠内で紹介しているネットで書かれていた人工栽培の難しさです。自生地からキンランのみを掘って移植しても5年程度で枯死してしまうそうです。
元々は、ありふれた和ランでしたが、雑木林の減少や野生ランブームによる乱獲で1990年代ころから急激に数を減らしてしまったそうです。
キンランの人工栽培はきわめて難しいことが知られているが、その理由の一つにキンランの菌根への依存性の高さが挙げられる。ラン科植物はラン菌根と呼ばれる独特の菌根を形成し、ほとんどのものは多かれ少なかれ菌根から炭素(エネルギー)を含む栄養分を獲得しているため、その正常な生活には菌根が欠かせない。多くのラン科植物の場合、菌根菌(ラン科に限ってはラン菌という言葉も習慣的に用いられる)はリゾクトニアなど強い腐生能力を持つ腐生菌であるが、腐生菌は落ち葉や倒木などを栄養源にして生活している。

ところがキンランと共生する菌は腐生菌ではなく、樹木の根に外菌根を形成し、共生している菌であることがごく最近明らかにされた。外菌根菌の多くは腐生能力を欠き、炭素源を共生相手の樹木に依存しているため、共生相手である特定種の生きた樹木がなければ生存することができない。そのような菌に炭素源を依存するキンランは、間接的に樹木から栄養を摂取しているとも言える。従って理論上は菌根性樹木・菌根菌・キンランの三者共生系を構築しなければ栽培できない。自生地からキンランのみを掘って移植した場合には、ほとんどが数年以内に枯死するようである。 同様の例はアルブトイド菌根に依存するイチヤクソウ科植物にもみられる。

上の2ケ所とは違う別の雑木林にキンランを探しに行ってみました。実は2010年に紹介した花びらの開いたキンランがあった雑木林です。そして私の家から雑木林の入口までならば1分で行ける一番近い雑木林でもあります。ただし中が広いので探すのは大変なのですが、今回は30本のキンランを見つけました。最初のキンランを撮影したのが7時55分10秒で最後のキンランを撮影したのは8時55分31秒だったので1時間で30株を見つけたことになります。30本すべて見つけた順番に紹介します。気が付かれたと思いますが、こちらの雑木林では花びらの開いたキンランが多かったです。それも後半から多く見つかっている傾向があります。場所が近いことを示していることから、何らかの遺伝子(DNA)が関係しているのかもしれません。











30枚の写真の一番最後の拡大写真を掲載します。本記事のキンランの写真は全て千葉県佐倉市の家の近くで撮りました。



2018年1月13日追記 
タイトル:歌会始の儀で天皇陛下がキンランを歌われました。

新年恒例の「歌会始の儀」が2018年1月12日に行われて、天皇陛下がキンランの咲くさまを詠まれました。その新聞社のネット記事を枠内に転記する形で掲載させていただきました。
2018年のお題は「」でした。2019年のお題は「光」だそうです。
日本経済新聞 2018年1月13日(土)

皇后さま、陛下への思い詠む 皇居で歌会始

社会 2018/1/12 11:41


新年恒例の「歌会始の儀」が12日、皇居・宮殿「松の間」で開かれた。今年のお題は「語」。天皇、皇后両陛下、皇族方、天皇陛下に招かれた召人(めしうど)、選者のほか、一般応募2万453首から選ばれた入選者10人の歌が、古式にのっとった独特の節回しで朗詠された。

 天皇陛下

  りつつあしたの苑(その)を歩み行けば林の中にきんらんの咲く

 皇后さま

  るなく重きを負(お)ひし君が肩に早春の日差し静かにそそぐ



宮内庁によると、陛下は皇后さまと朝の散策を日課にしており、皇居・東御苑の二の丸庭園でキンランを見付けた時の情景を詠まれた。キンランは春に咲くラン科の珍しい植物で、陛下が戦後間もない時期に中学時代を過ごされた東京都小金井市で初めて見た、思い出の花という。

皇后さまは、早春の穏やかな日差しの中に、多くを語ることなく静かに重責を果たしてこられた陛下を見上げた時の様子を表現された。

天皇陛下は2016年、高齢で象徴としての役目が十分に果たせなくなることなどを案じたビデオメッセージを発表。17年に皇室典範に関する特例法が成立し、19年4月に退位されることが決まった。
皇后さまは、皇太子時代から象徴天皇としてのあるべき姿を模索しながら歩まれた陛下への思いを歌に込められたとみられる。

皇太子ご夫妻は、17年11月に東日本大震災の被災地、宮城県名取市閖上地区を訪問し、災害公営住宅の入居者らと交流したことを振り返られた。被災者の苦労を思い、復興や幸せを願う気持ちを表現されたという。

歌会始 陛下、皇后さまとの時間詠む

毎日新聞 2018年1月12日 22時53分


新年恒例の「歌会始の儀」が12日、皇居・宮殿であり、天皇、皇后両陛下や皇族方の歌が読み上げられた。今年の題は「語」で、一般応募の2万453首から入選した10人の歌も披露された。
陛下は、皇后さまと皇居・東御苑にある二の丸庭園の雑木林を散策された際、絶滅危惧種のラン科の「キンラン」の花を見つけたことを詠んだ。

皇后さまは、陛下が象徴としてのあるべき姿を求めて歩み、多くを語ることなく重責を果たしてきたことを思いつつ、早春の日差しの中で陛下を見上げた際のことを歌にした。また、皇太子ご夫妻は、昨年11月に宮城県名取市の災害公営住宅(復興住宅)を視察されたことを詠んだ。【高島博之】

 天皇陛下

  りつつあしたの苑(その)を歩み行けば林の中にきんらんの咲く

 皇后さま

  るなく重きを負(お)ひし君が肩に早春の日差し静かにそそぐ

 皇太子さま

  復興の住宅に移りし人々のるを聞きつつ幸を祈れり

 皇太子妃雅子さま

  あたらしき住まひに入りて閖上の人られる希望のうれし




歌会始の儀での天皇陛下の御歌(御製 His Majesty the Emperor)の宮内庁公式説明を枠内に転記いたします。
クリックすると拡大
りつつあしたの苑を歩み行けば林の中にきんらんの咲く」

天皇皇后両陛下は、毎日早朝に吹上御苑をご散策になることを 日課とされていますが、特に毎日曜日は、東御苑を訪ねられ、二の丸、本丸の庭園をご覧になります。この御製は、春、ご散策の 途中二の丸庭園の雑木林の中で珍しいキンランをお見つけになっ たときのことをお詠みになったものです。

(注)キンランは、天皇陛下が戦後間もない時期に小金井にお住みになったときに初めてご覧になった、お懐かしい思い出 のある花です。



「In the garden  Conversing with each other

 On our morning walk  We come across in the woods

 Blossoms of kinran* blooming. 」


(Background of the poem)

Their Majesties the Emperor and the Empress take a stroll together in the garden of the Imperial Residence early every morning as part of Their daily routine. On Sundays, They go as far as the East Gardens and walk around the gardens of Ninomaru and Honmaru. In this poem, His Majesty recalls seeing kinran in the course of Their walk in the springtime in the grove of the Ninomaru garden.

*Kinran, or helleborine, Cephalanthera falcata, is a woodland orchid, with small yellow flowers, which blooms from mid-April to mid-May.

*Honmaru is the site of the main compound of the Edo Castle.

*Ninomaru is the site of another compound on the east side of Honmaru, where a garden was laid out, using surface soil brought from a grove in the suburbs of Tokyo. The soil contained the seeds and roots of plants, insect eggs and soil organisms, which explains the existence of kinran in the Ninomaru Grove.

ブログのアクセス解析の2018年1月12日の1時間ごとのアクセスをグラフいたしました。2秒ごとに訪問者と閲覧数(ページビュー)が切り替わるように設定しています。このグラフで分かるように11時と12時に突然にブログへの訪問者と閲覧数(ページビュー)が増加したのはテレビでの放送のが関係していると感じています。平均値より増加している部分がテレビ放送を見た人がキンランを検索して訪問・閲覧してアクセスした数値に近いと思われます。
下の訪問者と閲覧数の時間ごとの数値はブログ全体のため本記事への数値は分かりませんが前後の数値に対し増加した数値が本記事へのアクセスだと思われます。歌会始の儀はNHKの総合テレビで10時30分から11時45分に生放送されました。歌会始の儀のNHKの生放送も毎年恒例だそうです。天皇陛下は最後に歌を披露されたとのことなので11時台に読まれたのだと思います。


2018年1月12日のアクセス解析の画面です。検索キーワードを取得するためのロボット検索(無人検索)で閲覧数が多くなることは偶にありますが、今回の場合はロボット検索の影響を受けない訪問者も多くなっているので、沢山の人が実際に検索をしてアクセスが増えたものと思われます。
クリックすると拡大

歌会始の前後を比較のために1月1日~1月14日のブログ全体と本記事への訪問者と閲覧数のグラフを紹介します。突然に1月12日に沢山のアクセスがあったことが理解していただけると思います。そしてブログ全体への訪問者2105人/日の中で約半分の1063人/日の方が、本記事を見ていただいたことも分かりました。1月13日に歌会始を追記してトップ掲載したことから1月13日以降は過去記事ではなくなりました。つまり1月12日までが過去記事になります。尚、1月8日にブログ全体(全記事)への訪問人数が増えたのは、今回と同様に白鳥飛来の記事への検索が関係していると思われます。通常の訪問者数は1日に約1000人/日なので、それより大きく増える場合は、特定の記事に対する検索が増えたことによる訪問者数の増加と推測されます。参考ですが、1月12日全記事への閲覧数(アクセス数)は3511件/日です。
 2010年5月13日 記事掲載:7年8ケ月前 
 2013年5月24日 記事追記:4年8ケ月前 
 2018年1月08日  訪問者:   3   閲覧数:   3
 2018年1月09日  訪問者:   3   閲覧数:   3
 2018年1月10日  訪問者:   3   閲覧数:   3
 2018年1月11日  訪問者:   1   閲覧数:   1 →ポチッ
 2018年1月12日  訪問者:1,063   閲覧数: 1,204 歌会始の日
 2018年1月13日  訪問者: 223   閲覧数:  332 記事追記
 2018年1月14日  訪問者: 213   閲覧数:  319
 2018年6月24日 累積nice: 328 累積閲覧数:10,529


参考に閲覧数(アクセス数)のグラフも添付いたします。
通常は閲覧数で比較するのですが、上の訪問者数のグラフで説明させていただいたのは数値が安定していることと、ロボット検索(無人検索)の影響が小さいので検索の影響が顕著に出ると考えたからです。


2月19日までの訪問者のグラフも紹介します。クリックすると閲覧数(アクセス数)のグラフを表示します。


1月1日から1時間ごとの訪問者(人/時)と閲覧数(件/時)の推移のグラフです。1月8日と1月12日に訪問者(人/時)が鋭い針のように上がっているのは何らかの検索によってアクセスが増えた場合です。訪問者(人/時)には大きな変化がなく閲覧数(件/時)のみが鋭く上がっているのはロボット検索によるアクセス上昇です。アクセスされ記事から次の記事に関連した検索だと思われます。
 1月08日12時~13時 千葉の白鳥の飛来地
 1月12日11時~13時 キンランの花が沢山咲きました。


歌会の影響が無い前年である2017年一年間の今回の金蘭の記事への訪問者および閲覧数の推移も紹介します。花が咲く時期の2017年5月を中心に訪問者数および閲覧数(アクセス数)が増えているのが分かってもえると思います。2017年の本キンランの記事への閲覧数の総合計は1829件ですが、2018年1月だけで、すでに2,619件(2018年1月19日12時時点)に到達しています。つまり花が咲く時期の5月のアクセス数(831件)を遥かに越えているのです。金蘭の記事への累積閲覧数は2018年1月19日12時において8,409件です。

めもてるさんのキンラン、今年も咲きました。にトラックバックています。
dentoukokesiさんのキンラン&ササバギンラン(5月4日)にトラックバックしています。
posted by SORI at 22:52| Comment(86) | TrackBack(5) | 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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