
ハワイ島2日目のハワイ島一周ツアーで、全記事で紹介したキラウエア火山の近くを通って着いたところはプナルウ黒砂海岸(Punaluu Black Sand Beach)でした。海の方を見ると荒々しい波が打ち寄せるきれいな景色の場所でした。本来は晴天のそらですが、この時はキラウエア火山の噴煙が空を覆っていました。火口から出た噴煙は貿易風で南西方向に流されて海岸の沖合を流れているようで、海岸自体の空気はきれいでした。
こちらがプナルウ黒砂海岸の全景です。1枚の写真では入らないので2枚の写真をつなげてみました。左側の方がビーチ(海岸)で、上の写真の岬のように見えるところは、この写真の右端です。キラウエア火山の噴煙がはっきりとわかります。 この光景はSVでも確認できます。

プナルウ黒砂海岸は小さな入江の奥にありました。その入江が上の写真です。左下の駐車場(青色ラインが楕円のループになっているところ)の辺りから撮りました。青色ライン(━━)が我々のバスが通ったコースです。
海岸の名前の由来の黒砂(Black Sand)です。火山の爆発で噴出した溶岩が冷えて固まった玄武岩が波で砕かれてできた黒砂のビーチだと考えられているそうです。クリックすると同じ縮尺で広い範囲を表示します。

こちらがビーチ(海岸)の部分です。人は沢山おられますが、不思議と泳いでいる人やサーフィンをしている人は見かけませんでした。ある目的のために観光客の人が来ていたのです。

こちらの写真を時間をかけてじっくりと見てほしいのです。二人の女性たちの足元に少し色の違った岩らしきものがあるのが判っていただけると思います。少し色の違った岩らしきものは、実は絶滅危惧種のアオウミガメ(青海亀)なのです。

こちらの角度からの方が判りやすいと思います。黄色の楕円のところにウミガメが集まっています。クリックすると拡大するので、わかりやすいと思います。

こちらがウミガメ(海亀)たちです。この1枚の写真の中で数えただけで10匹ほど写っています。人間は危害を加えないことが判っているようで安心して日光浴をしています。人が近づいても逃げようとしません。1匹だけが海から離れていました。動かないのでじっとしているので産卵ではなく単に休んでいるだけのようです。ネットに記載されている内容では、ウミガメがプナルウ黒砂海岸で甲羅干しする目的は日光浴だそうです。そのため、沢山のウミガメを見たい時は午後の時間帯に来ることを推奨されていました。

でも近づいてはいけません。ウミガメと接する3つのマナーが書かれた看板が立てられていました。立て看板は逆V型看板(A型看板)の移動可能なタイプでした。
① ウミガメには近づかず、離れたところからご覧ください。
② ウミガメに乗ったりさわったりしないでください。
③ ウミガメにエサを与えないでください。

見える範囲で、マナーの看板が置かれていたのは2ケ所だけで、周囲に石が並べられていることからウミガメたちが登ってくる場所が決まっているのか、


海から一番遠くに離れたウミガメを前方から撮りました。

1匹を拡大しました。ウミガメと呼ばれているのはカメ目ウミガメ上科で、現生種としてはウミガメ科(5属6種)とオサガメ科(1属1種)です。ウミガメ(ウミガメ上科)の中の最大種はオサガメですが、ウミガメ科の中の最大種は、今回のアオウミガメです。そのアオウミガメの分類を紹介します。

門 脊索動物門 Chordata
亜門 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 爬虫綱 Reptilia
目 カメ目 Testudines
科 ウミガメ科 Cheloniidae
亜科 アオウミガメ亜科 Cheloniinae
属 アオウミガメ属 Chelonia Brongniart, 1800 1属1種
種 アオウミガメ Chelonia mydas
英名 Green Sea Turtles

のんびりと甲羅干ししているアオウミガメはかわいらしいです。


もう一枚、アオウミガメの写真を紹介します。日本では主に小笠原諸島で産卵し、南西諸島でも産卵するそうです。産卵以外で今回のように身近で見ることが出来るわけではなさそうです。和名ではアオウミガメですが英語ではGreen Sea Turtlesです。信号の青色を海外では緑(Green)と呼ばれているのと似ています。体が緑色(青色)系なのは主食の海藻類の色素が体脂肪に取り込まれているためそうです。

やはり日本人ツアーの人たちはウミガメの写真を撮られていました。カメさんたちは、いつものことのように気にするそぶりはありませんでした。

沢山の人間に囲まれても、まったく動じる感じはありませんでした。


ウミガメの甲羅の上に女性が乗ったモニュメント(または記念碑)がありました。モニュメントにはKAUILA AND THE SEA TURTLES OF PUNALU'Uと書かれていて、ネット上ではKauila and the Sea Turtles of Punalu'u Markerと説明されていました。説明板の内容から想像するに女性の名前はKauila(カウイラ)で、人の姿になることが出来る特別なウミガメのようです。詳しくは下で紹介している説明板を拡大して読んでいただけると判ると思います。 Ka’uのコミュニティーによって建てられたそうです。記念碑の後ろの白い車が我々ツアーメンバーのバスです。

説明板を紹介します。書かれている内容を枠内に転記いたしました。Google翻訳をしてみました。雰囲気は分ると思います。→ポチッ
KAUILA AND THE SEA TURTLES OF PUNALU'U
The mystical turtle, Kauila, makes her home in the Ka’u District at Punalu’u Bay. According to Hawaiian mythology, Kauila was empowered with the ability to turn herself from turtle into human form and would play with the children along the shoreline and keep watch over them. The people of Ka’u loved Kauila as the guardian of their children and also for her spring that gave them pure drinking water.
The presence of Kaulia can still be felt today by the sea turtles that inhabit this special place. The Hawaiian Hono (Green Sea Turtle) can be regularly seen in the bay feeding on limu growing in the shallows. In addition the honu’ea (Hawksbill Turtle) sometimes enters the bay at night to crawl ashore and deposit eggs in the black sand. Both species of sea turtles are fully protected under the U.S. Endangered Species Act and wild life laws of the State of Hawaii. Enjoy watching these marvelous creatures but do not touch or disturb them in any way.
Created in 1995 in honor of the turtles of Punalu’u through the cooperative efforts of the Community of Ka’u, UH Hilo Marine option program, County of Hawaii, NMF’s and the Honu Project made possible by the generosity of the Gummow favily, and artist Dave Zarrilla.


円形部分のウミガメと女性(カウイラ)を切り取りました。クリックすると円形部分全体を表示します。カウイラはまさに海亀の化身だと感じました。

こちらは前記事「キラウエア火山には行けませんでした。」の最後に掲載した、キラウエア火山あたりから噴煙が上がっていることが判る写真はプナルウ黒砂海岸から撮った写真だったのです。

今回の記事を含めるとハワイ島一周ツアーに関しては下記の着色部分を7つの記事で紹介したことになります。あとはオーシャンビューとロイヤル・コナ・コーヒー・ショップです。プナルウ黒砂海岸を出発したのは15時50分ごろでした。オアフ島に戻るフライトはコナ空港を20時19分発のHA0307で、オアフ島のホノルル空港に到着するのは21時04分でした。



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びっくりですね。
黒砂海岸には沢山の亀が産卵に来るんですね。
観光客が近くに居ても産卵は平気なんですね。
良いのが見られましたね。
素敵ですね~
昨日秩父から無事戻りました
雪中キャンプでしたよ(笑)
これだけの数のウミガメを自然の中で見ることが出来るとは思いませんでした。ほんとびっくりです。
入江であることや、砂の状態など、自然環境がウミガメさんに気に入られたのだと感じています。いい光景でした。
秩父巡礼いいですね。いろいろと楽しめたことでしょう。入社して10年目ごろに秩父のプロジェクトを担当して、試運転の時に長く秩父の民宿に泊まっていました。行きたいところはたくさんあましたが、結局はプロジェクトが完了するまではどこにも行けませんでした。終わって1日だけ行ってみました。
ウミガメを一度にたくさん見れたのはラッキーでした。もしかしたらキラウエア火山の噴火が影響(訪れる人が少ないなど)したのかもしれません。
昔、シパダンで産卵を見たことがありますが真夜中でした。
産卵を見られたとは瑞です。単なる日向ぼっこのようです。不思議な場所です。
沢山の自然のウミガメを見れるとはすごい場所だと思います。
こんなにたくさんのウミガメを見ることが出来て
貴重な体験ですね^^
キラウエア火山が見れなかった代わりのご褒美なのかもしれません。
カメさんは安心しきっていました。
溶岩が冷えて固まったのかー…面白いです。初めて見ました!
ウミガメさんたちは観光客に慣れているんですね(*^^*)
こんなにたくさんの、自然のウミガメを間近で見られるなんて羨ましいです。実際に見たら感動でしょうね^^
カウイラの石碑も拡大して拝見しました。
ウミガメたちが大切にされているんですね。
ハワイ島には沢山のビーチがありますが、この海岸に沢山のウミガメが集まるのは、やっぱり居心地がいいのでしょうね。さらに産卵にも適しているとはすばらしいビーチです。黒くて少し大きい砂が、もしかしてウミガメたちに好まれているのかもしれません。ネットで確認すると数が少ない日もあるようなのでラッキーだったようです。
カウイラの石碑も拡大して見ていただいてうれしいです。ウミガメは神秘的なので伝説も語り継がれたようです。
ウミガメは人に成れているようでした。でも猫ちゃんのように寄ってくることはなかったです。
以前ハワイに住んでいた友人からウミガメの写真が送られてきました♪
こうして間近で見られるなんて、すごいですよね~(^。^)
有難うございました。
駅のホームや車内からも、観音様のお顔は見えますが
近くから見ると優しいお顔が良く分かります。
ハワイのビーチのウミガメを見学に行った記憶が有ります、
カメさんは保護されているので、近づいてもお昼寝
していました。
沖縄も海に囲まれているのでウミガメに出会える機会は多そうですが、Rinkoさんでさえ見たことがないので、やはり陸に上がっているウミガメが見られることはラッキーだったと感じました。まして産卵ではなく日向ぼっこをしているウミガメなのでなおさらだと思いました。
ウミガメを見られたのは、もしかしたら、同じプナルウ黒砂海岸かもしれないですね。近づいてもお昼寝しているところも同じですね。
ハワイは自然がとても豊かですね。ウミガメがかわいいです。
皆で大事に守ってあげないといけませんね。
先日、王子動物園に桜を観に行ってきました。もちろん動物園も本当に久々に行って、動物たちを見て癒されました。元々動物が好きなので。たくさんの親子連れが来園していて、にぎやかでした。
ここの桜はソメイヨシノで、かなりきれいですね。友達と楽しみました。園内にある洋館も公開しているので、見物しました。夜桜も有名だそうです。桜のトンネルを通り抜けると幻想的な雰囲気を味わえると、友達が言ってました。
ほんと、ほかの陸地から遠く離れた場所だからこそウミガメも集まってくるのかもしれません。ハワイ諸島を作った火山活動のの恩恵の一つなのかもしれません。
王子動物園の桜はきれいだったことでしょう。王子動物園は懐かしいです。結婚して神戸市須磨区に住んで子供が出来てから東京に転勤になるまで毎年、王子動物園に行っていました。会社が、関西地区の全社員に年に一回、王子動物園への入園をサービスしてくれたのです。東京に転勤になってからは同じようにディズニーランドの入場券をサービスしてくれました。
ハワイには沢山のビーチがあって、いくつかのビーチでウミガメを見ることが出来るそうですが、日光浴のために沢山のウミガメが上陸するのはプナルウ黒砂海岸(Punaluu Black Sand Beach)はオアフ島とハワイ島の中では一番のように感じました。知られていないだけで、人が少なく観光客が行く機会の少ない、ハワイ島やオアフ島以外のハワイの島々にはきっとウミガメが集まる場所があっても不思議はないように感じました。
私も自然のウミガメを近くで見たのは初めてでした。よかったです。
「近くで」と言ったのはベトナムで低空の飛行機の上から海の中のウミガメを何度か見たことがあるからです。
私もこの海岸に行き、カメを見ました。
火山も行けました。
もう10年前のことです。
早く、コロナが収束しますように。
火山を見られた上に、ウミガメにも出会えたとは羨ましいです。
火山は噴火で立ち入り禁止でした。道路は火山の近くを通るのでこの海岸にも行けないのではないかと心配していただけに、ウミガメに出会えてほんとよかったです。