
昔はよくスーパーで生イカが売られていて、それを買ってきて家で捌いてイカ刺しやイカ丼を食べましたが、最近は近くのスーパーで生イカが売られていることが見かけなくなりました。原因にはイカの不漁もあると思いますが、自分でイカを捌く人が減ったのも理由なのかもしれません。そんな中で生スルメイカが売られていたのです。

捌いて皮をむいた状態です。細く切り始めてから写真を撮りました。右側が細く切った身です。生イカにはアニサキスがいることがあるので、捌く時や皮を剥く時はよく見ながら作業を行いました。

下足(げそ)やヒレ(耳 エンペラ)の部分は塩を振りかけてオーブントースターで焼きました。ヒレも刺身にするつもりで片面は皮を剥いたのですが、もう片方の皮を剥くのが面倒になり下足と一緒に焼くことにいたしました。

イカ丼と刺身として食べるために細く切ったイカです。スルメイカの分類を紹介します。偶然ですが、前記事に出てきたクイーン・コンク貝(Aliger gigas)も軟体動物でした。ただしクイーン・コンク貝は腹足綱で、スルメイカは頭足綱です。参考ですがタコとイカとは亜綱の鞘形亜綱(Coleoidea)まで同じです。上目はイカが十腕形上目なのに対してタコは八腕形上目(Octopodiformes)です。右の小さな写真は函館に行った時に函館の朝市で撮った活イカです。もちろん函館では活イカの刺身と活イカ丼をいただきました。→ポチッ1 ポチッ2

門 軟体動物門 Mollusca
綱 頭足綱 Cephalopoda
亜綱 鞘形亜綱 Coleoidea
上目 十腕形上目 Decapodiformes
目 ツツイカ目 Teuthida
(開眼目 Oegopsida)
亜目 スルメイカ亜目 Cephalopoda
科 アカイカ科 Ommastrephidae
亜科 スルメイカ亜科 Todarodinae
属 スルメイカ属 Todarodes
種 スルメイカ Todarodes pacificus
漢字 鯣烏賊
英名 Japanese Flying Squid Japanese Common Squid

イカ刺しの好きな方のために拡大いたしました。活イカほどではないけれども真白で透明感のある刺身であることから、新鮮なイカであることが分かっていただけると思います。朝食べたらもっと活イカに近かったと思います。おそらく青森の漁港から直送されてきたのだと思います。
単にイカ(烏賊)というと十腕形上目の総称になります。十腕形上目を大別するとコウイカ目とツツイカ目の2目で、5目に細かく分類する場合は、コウイカ目はコウイカ目とダイゴイカ目とトグロコウイカ目の3つに別れ、ツツイカ目は閉眼目と開眼目の2つ別れ計5つの目に分類されます。つまりイカを2目に分類する場合はスルメイカはツツイカ目となり、5目に分類する場合は開眼目となるわけです。世界最大のイカであるダイオウイカや小さなホタルイカも開眼目に分類されています。閉眼目の中にはヤリイカやアオリイカやケンサキイカが入ります。

イカ丼のために用意したワサビ醤油とシソ(大葉)です。シソは大きな袋に入って99円で売られていたもので、別の日に同じものの枚数を数えてみると45枚入っていました。

先ずは炊き立てご飯の上にイカを乗せました。その上からワサギ醤油をかけました。

イカの美味しさを感じてもらえるかもしれないので熱々のご飯の上のイカを拡大いたしました。この写真もクリックすると拡大するので是非ともクリックしてほしいです。

イカ刺しの部分を拡大いたしました。その上にシソを乗せて、その上にイカ刺しを乗せてワサビ醤油をかけて、最後に海苔をふりかけて完成です。

味噌汁を並べて完成です。イカ刺しは単独でもいたただ来ました。もちろん日本酒(剣菱)の熱燗も用意いたしました。

こちらが味噌汁です。大根と大根の葉の味噌汁です。

単独で食べたイカ刺しも紹介します。

下足焼きの写真も紹介します。乗せている皿は刺身を乗せている皿と同じで、栃木県那須郡珂川町にある小砂焼の国山窯で買ってきた皿です。

やっぱり新鮮なイカのゲソ焼きは美味しかったです。

イカ丼もイカ刺しもゲソ焼きも熱燗にピッタリでした。萩焼のお猪口と備前焼の徳利です。

イカ丼の2杯目す。イカ刺し、シソ、イカ刺しの順に乗せてワサビ醤油をかけたところです。

海苔を乗せて完成です。こちらも美味しくいただきました。今までに我家でイカ丼を作った記事は2つありました。→ 2010年 2013年
もしかしたら7年ぶりに作ったイカ丼なのかもしれません。

スルメイカの漁獲量(日本)が少なくなってきているニュースを毎年聞きます。気になったので1951年からのスルメイカと全イカの漁獲量の推移をグラフにしてみました。使ったデーターは全国いか加工業共同組合のホームページです。元の資料は農林水産省大臣官房統計部の漁業・養殖業生産統計年報だそうです。
別の資料などによれば2019年は2018年の98%(=4.4万トン÷4.5万トン)に下がり、2020年にはさらに下がると予想されているようです。

上のグラフでは最近の数値が読みずらいので2008年からのグラフを紹介します。


全イカの漁獲量に関しては明治27年(1894年)からデーターが揃っているのでグラフで紹介します。イカの漁獲量は明治・大正・昭和初期と拡大を行ってきましたが、温暖化の気候変動などの影響が大きくなると共に漁獲量は減ってきたようです。1926年~1950年のスルメイカ単独の集計は抜けていますが、この期間のスルメイカの漁獲量は全イカの約90%だと思われます。太平洋戦争が終わって復興と共にイカの漁獲量も急速に伸びたことがうかがえます。本グラフをクリックすると拡大グラフを表示するように設定いたしました。

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大好きな塩辛を作りたくても、1杯では作れないので躊躇しちゃいます
いか丼美味しそうに出来ましたね~
函館の人は白いイカは食べないそうで、先日函館で食べたイカは完璧透明でした(*^-^*)
函館のホテルに泊まると、朝食はイカ刺しが食べ放題だったことが印象的でした。イカは大好きなのですが、久しぶりだったので格別に美味しく感じました。2017年に北海道に行った時はイカが壊滅的な不漁で、あまり食べれませんでした。きっと地元の人が一番ショックだったでしようね。
小生もイカ好きで捌いて頂いています。
ゲソは、新鮮であれば塩辛にします。
寿司屋でアルバイト時に覚えました。
新鮮なイカ、都内では滅多に手に入らないのです(涙)
白ご飯に乗ったイカ丼、美味しそう!!
日本人に生まれて感謝な感じです。
ゲソ焼きもお酒のつまみには最高です。
小生だと擦った生姜を添えたいですね!?(=^・ェ・^=)
やっぱりイカの一本売りを見かけなくなっているのです。拡大写真を見ていただいてうれしいです。こんど、また新鮮なイカが売られていたら買うつもりです。楽しみが1つ増えました。
新米が熊本の伯父さんから届いたばかりなのでタイミングもよかったです。ほんと、日本人に生まれて良かったと感じる瞬間ですね。
私もゲソは大好きです。お寿司でもゲソの握りは必ず注文します。
ほんと重量感があるスルメイカでした。また店頭に並ぶことを願っています。
これはこれはおいしそうなイカではないですか!
日本酒にあいますよね・・熱燗が最高です。
イカといえば、愛媛の知人からイカ釣りができるとか聞きました。
大きなイカを冷凍で送っていただいたこともありました。コロナが落ち着いたら行ってみたいです。
近くのスーパーでこれほど新鮮な生イカに出会えるとは思ってもいなかったので驚きました。そこは目玉商品が変わるので、滅多に出会えないと思います。ほんとラッキーでした。
釣ったイカは美味しいでしようね。
イカ丼も美味しそうだし、ゲソの焼きも美味しそう♪( ´▽`)
新鮮なイカだといろんな食べ方が楽しめますね( ^ω^ )
昔だったら1本物のスルメイカはいつでも手に入りましたが、なかなかお目にかかれなくなったので、冷凍ものでもいいからと探していました。そんな中で新鮮な生の1本物のスルメイカが見つかったのです。ほんと、いろいろ楽しめました。
コリコリで。
イカは新しいほど美味しく感じます。新鮮なイガがとれる近くに住んでいる人の特権ですね。
あー明日はイカにしようーっと。
イカは美味しいですね。堪能させていただきました。
滅多にないことなので、新鮮なイカを見つけた時は買うことにしました。次はいつ食べれるでしょう。
見ていると食べたくなりました!!
黄金崎にコメントを有難うございました。
夕日が当たると黄金色に輝きき伊豆では
一番きれいな岬です。
伊豆サイクリングの時には立ち寄られてことと
思います。松くい虫の影響で昔と比べると
大きな松の木は少なくなり、昔の風景とは
だいぶ変わっていると思います。
イカ丼良いですね、最近はお店で生きたイカの
お造りが食べられるようになり、家では
刺身用イカは調理しなくなりました。
家で調理すればお腹いっぱい食べられますね(^^)v
お酒も進みそうです。
手軽に
美味しそう~
熱燗がすすみますね
以前は、相模湾でイカ釣りして船内で即沖漬けにしたりしてました。
後は、カラストンビが良い酒の肴になるので、この部位が一番最高でした。。
久しぶりに我家で美味しいイカを食べることが出来ました。
スルメイカの英名にJapaneseと付いているほど日本とつながりのあるイカであることを知りました。
ご指摘のように沢山食べれました。漁獲量が減っているためか昔のような値段では食べれませんが、それでも美味しさからすれば安いのかもしれません。
ほんと、熱燗がピッタリでした。
カラストンビの周りは食感がいいので私も大好きです。美味しい沖漬け食べてみたいです。
爺もイカは大好きで爺が死んだら仏壇にイカを、と言ってます、笑
あー熱燗が呑みたくなりました。
神戸に住んでいたころに活きた魚や新鮮な魚が売られていたので、それを買って食べるために始めました。今でも魚介類を捌くのは私の役目です
ほんとイカには熱燗がピッタリです。今回で熱燗用の日本酒(剣菱)が無くなってしまったので、適当な時に買っておく必要があります。最近は新型コロナがあるので偶にしかすーぱーに行かないのです。
そういえば、スーパーでゲソや内臓をとったり、して
売っていますね、あれは買う気がしません。
それぞれおいしいのに。
ほんとうに、1本物は見なくなりました。昔が懐かしいです。スルメイカだけでなくいろんなイカを捌いて食べたのを思い出します。
私もイカ好きの人は多いと思います。昔は注目されていませんでしたが、血液中のコレステロールを下げるタウリンを初めとする健康成分も多く含まれていますね。
こちらではイカが以前はたくさん水揚げされていて漁港近くの商店で発泡スチロール1箱分で2千円前後という時期もありましたが最近の不漁で画像にあるくらいのサイズだと1パイ400円近くしますよ
青森とそれほど価格差がなく都会でも買えるのですね~
安く買えた時代が懐かしいでしょうね。今の状況だと元に戻るのは難しそうです。こちらのスーパーでも普段は1本物のスルメイカは売られていませんが、目玉商品として売られたようなので、新鮮なスルメイカが偶々安く仕入れることが出来たのだと推察しております。次に出会うのはいつのことでしょう。
2016年、2017年はスルメイカの不漁がニュースで連日やっていたいました。2017年に北海道旅行に行って旅館で出てくるイカ刺しが少なかったので記憶に残っています。最近はニュースが長けないので回復したのかと思っていましたが、記事を書く上で調べてみて、さらに減ったことを知りました。そんな中で近くのスーパーで手に入れることが出来たのはラッキーだったことを知りました。次に見かけた時は、夕飯の予定を変更してすくに買うことにいたしました。
だけどめちゃめちゃ美味しそうです。
イカはよく買いますが、煮物かバター焼きしか作ったことがありません。
イカはどのような料理でも美味しいですね。我家は刺身で食べることが一番多いです。ただし、最近は1本物はなかなか手に入らないので切ったものを買っています。
その昔に近所の人から釣り上げたイカを頂き、自分で調理して刺し身と塩辛と焼イカで食べました。当時はアニキサスに対する知識がありませんでした。ラッキーなことに頂いたイカにはアニキサスがいなかったのが幸いでした。
釣ってきたイカは新鮮で美味しかったことでしよう。私も隣の方がイカ釣りに行かれて、その日にいただいて、その日の夕食で食べた時は最高でした。今回と同じようにイカ刺しと焼イカとイカ丼でいただきました。
https://makkurokurosk.blog.ss-blog.jp/2013-02-16
ゲソ天は美味しいですね。私も大好きです。
これからはゲソをを探して見つかった時は天ぷらをしてもらうことにします。イカ漁の漁火が見えるとは素敵ですね。私が漁火を見たのは韓国の被害海岸にあるホテルに泊まった時でした。韓国の東海岸では活きイカが安く食べれました。
https://makkurokurosk.blog.ss-blog.jp/2009-05-23-22
https://makkurokurosk.blog.ss-blog.jp/2009-05-10-27
いつもながら、御自分で調理されるの、本当に立派です。
美味しいものが食べれるからこそ、自分で作れるのだと思います。
久しぶりだったので、きれいに切りそろえるのを忘れていました。