

長男家族から父の日のプレゼントとして北海道で有名なブランド鰈(カレイ)のマツカワ(松川)と真ツブが届きました。えりも漁業協同組合の文字が印象的でした。右下の小さな写真は長男がもうすぐ一才の時です。
長男家族が2014年4月1日に関西から北海道に転勤になってから父の日に下記リストのように北海道の名産品のプレゼントを送ってくれるようになりました。

2015年 厚岸産の牡蠣
2016年 時鮭 ぼたんえび
2017年 本ししゃも ホッケ
2018年 桜マス ホッケ ほたて メロのカマ
2019年 夕張メロン 高糖度とまと 姫たけのこ アスパラ 椎茸 わらび
2020年 王鰈(マツカワ) 真つぶ
下の写真が父の日のプレゼントの王鰈(マツカワ)と真つぶ貝(4つ)です。


箱を開けると大きな鰈と活きた巻貝が出てきました。マツカワは体の表面が松の皮に似ていることからつけられた名前ですが、漢字では松皮と松川が使われ、不思議と松川が使われる方が多いようです。雄は50cm、雌は80cmになるそうで、えりも以西海域では35cm以上が漁獲されてブランド名「王鰈」として出荷されるそうです。大きさを計ってみると45.4cmだったので最大に近いマツカワでした。
生息しているのは北日本海、南オホーツク海、間宮海峡、千島列島、北西太平洋であることから、日本では北海道が最も漁獲が多いようです。カレイ科(俗にいうカレイ)は世界で約100種が知られていて、その中の数十種が日本近海で獲れるそうです。カレイ目カレイ亜科にはカレイ科だけでなくヒラメ科(俗にいうカレイ)も含まれます。

門 脊索動物門 Chordata
亜門 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 棘鰭上目 Acanthopterygii
目 カレイ目 Pleuronectiformes
亜目 カレイ亜目 Pleuronectoidei

亜科 オヒョウ亜科 Hippoglossinae
属 マツカワ属 Verasper
種 マツカワ Verasper moseri
漢字 松川 松皮
英名 Barfin flounder
別名 マツカワカレイ タカノハガレイ ヤマブシガレイ ムギガレイ
シロマツカワ キマツカワなど

王鰈(マツカワ)と真ツブは写真のように氷の中に入れられていました。鮮度を保つ昔からの本格的なやり方に感激いたしました。一時はマツカワの漁獲量が極端に少なくなり「幻の魚」と呼ばれていたそうですが、人工的にふ化させて育てた稚魚(幼魚)の放流がおこなわれるようになり漁獲量は増えてきているそうです。マツカワ属(Verasper)はマツカワとホシガレイの2種だそうです。

参考に箱の中に入っていたマツカワ(王鰈)の説明書を掲載いたしました。レシピも書かれていました。クリックすると特別に大きく拡大するように設定いたしましたので興味のある方はクリックしてみてください。

真つぶ(マツブ)は活きたまま入っていました。
マツブの和名はエゾボラで、Wikipediaには多くのツブ貝(エゾバイ科)がある中で「最も高級な種。大きな物は高価。」と書かれていました。
界 動物界 Animalia
門 軟体動物門 Mollusca
綱 腹足綱 Gastropoda
目 吸腔目 Sorbeoconcha
科 エゾバイ科 Buccinidae
亜科 エゾバイ亜科 Buccininae
属 エゾボラ属 Neptunea
種 エゾボラ Neptunea polycostata Scarlato
通称 真つぶ(まつぶ)
英名 Ezo-neptune、Whelk、 Winckle

真つぶのレシピも書かれていました。クリックすると特別に大きく拡大するように設定いたしましたので興味のある方はクリックしてみてください。

最近は魚を捌く機会がなかったこともあり、久しぶりに五枚おろしをしました。腹身2枚と背身2枚と骨1枚で5枚です。写真は腹身1枚と背身1枚とエンガワ(縁側)です。さばいている時の写真を掲載するつもりでしたが、出刃包丁の切れが悪かったために手こずってきれいに捌けなかったので写真はやめました。包丁を事前に研いでいたらよかったと後悔いたしました。途中から刺身包丁を使い始めたらきれいに切れたので、もう少し早く刺身包丁を使えばよかったとも後悔いたしました。幸い皮引きはうまく行ったので出来栄えは悪くありませんでした。
実は北海道から魚の捌き(さばき)裁きが可能かどうかの確認の電話があったのが6月11日でした。私が6月14日から21日まで関西に行くことを伝えると6月13日の午前中に付けることになりました。実際に着いたのは13日の朝の9時でした。つまり6月13日中に食べ切るために6月13日の昼食と夕食で食べることにいたしました。捌く時の写真を撮らなかったので五枚おろしの略図も掲載しました。


次にマツブをと捌きました。金づちで殻を割って中身を取り出したところです。サザエやアワビは内臓も全て食べれますが、他の貝などを襲って食べるツブ貝類は唾液線に毒(テトラミン)があるので唾液線をきれいに取り除く必要があります。内臓はきれいに取り除いて筋肉の身の中にある唾液線を取り除くために身に縦に切れ身を入れます。テトラミンでの死亡例はないそうですが、間違えて食べてしまうと頭痛や目まいや視覚障害などが数時間続くそうです。熱が加わってもテトラミンは分解しないので、丸まま焼くような壷焼きでは食べれません。他の肉食の巻貝の唾液腺にもテトラミンが含まれることがあるようです。
真ツブのさばき方→動画1 動画2 動画3

こちらの写真が内臓を取り除いた後にきれいに洗って縦に包丁を入れた写真です。


出来上がった昼食用の2個分のマツブの刺身です。マツブに関しては夕食用は活きたまま残しておいて食べる寸前に上と同じように捌きました。

マツカワ鰈の刺身です。

流石、活き締め航空便なので新鮮で、鰈ですがプリプリでした。

ワサビ醤油と肝醤油を作りました。肝醤油はきれいに水洗いした肝を叩いて潰して醤油を混ぜたものです。説明書の「王鰈の肝和え」を参考にして作りました。

刺身なので昼間ですが熱燗(日本酒)にいたしました。やはり鰈の刺身は美味しかったです。

夜でも熱燗だけで終わるのですが、やっぱりビールでも食べたくなってしまいました。

こちらが真ツブ貝の刺身です。やっはり美味しかったです。活きたツブ貝の刺身は久しぶりでした。

白ワインも開けて昼食ですが飲んでしまいました。ただし1杯だけにいたしました。

新線で高級な食材なので、チューブのワサビではなく本ワサビで食べたくなりました。夕飯用に本ワサビを買いに行って鮫皮のおろしで丁寧におろしました。

ねっとりとした状態に出来ました。

夕食ではアラで煮付けを作りました。

大鰈(まつかわ)の刺身です。

作りたての真ツフの刺身です。

昼食で白ワインを開けたので夕食では最初から白ワインにいました。

やっぱり本ワサビは美味しかったです。

新鮮な鰈の煮付けは絶品でした。

真ツブの刺身も本ワサビで食べることが出来ました。

最後は熱燗でいただきました。昼間は熱燗(日本酒)→ビール→白ワインでしたが、夕食は白ワイン→熱燗(日本酒)となりました。

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それにしてもお刺身に見事に変身しましたね
美味しそう、日本酒がすすみそうです
1日で食べてしまったのはもったいなかったけれども、鮮度が一番なので、かえって良かったかもしれません。
料理も多々。食べきれませんね。
珍しくラガービール。
ぎゃらりぃは1月ごとに作家さんが変わって、展示入れ替えになります。常設でもいろいろ置いてます。来月は抽象画になります。
つぶ貝も美味しそう♪
ビールも進みますね。
高級品が届くなんて素敵です。
素晴らしい父親だったのでしょう(^-^)
マツカワカレイ、味は最高ですね♬
キャラリーに展示される方は広範囲なのですね。さらに広がることを期待しています。久々の5枚おろしでしたが、その後で美味しいものが食べれるので捌き甲斐がありました。
小さなカレイやヒラメを5枚おろしするのは簡単ですが、大きくなると難しくなることを知りました。これからはよく切れるように包丁を研いでから捌くことにいたします。でも美味しくいただきました。
お刺身も貝もプリップリだったでしょうね~!
それにしても、SORIさんとてもキレイに5枚におろしていらっしゃる。さすがです!!
大きさに驚かされました。最初は大型の平目かと最初は思いましたが、滅多に食べることが出来ない新鮮な鰈と分かりました。新鮮な鰈の刺身は美味しいことは知っていましたが久しぶりに食べることが出来ました。
鰈は味が独特で大好きです。平目に比べると身が柔らかいので新鮮なことは絶対条件ですが、ブリッと身が引き締まって美味しかったです。
包丁の切れが悪かったのもありますが、大きくなると難しくなることを知りました。大好きなエンガワ(縁側)の部分は身と一緒に外せなくて、身を取った後の骨の部分から外しました。刺身包丁はそこそこ切れたので皮引きはうまく出来て、5枚の状態の見かけだけはきれいになりました。
マツカワと真ツブの説明書、当然のように拡大して拝見しました!
鰈は肝あえが美味しそう~ ツブはやっぱり刺身だよね~
と思いながら見ていたら…実際に美味しそうな肝あえとツブ刺しが!
熱燗、ビール 合いますよね^^
白身魚なので白ワインも合いそうです^^
ご自分で5枚におろされたり 貝の処理をされたり…
SORIさんすごい!!
大きな鰈、エンガワも相当な量が取れたのでは…。
そして本わさび!鮫皮があるなんてさすがです。
チューブのわさびとは全然違いますよね。
繊細なお味の白身魚と貝には やっぱり本わさびですね(*^^*)
拝見しましたよー\(^o^)/
出石焼のお皿に盛りつけられて、山芋の入ったつゆでいただくんですね。
お蕎麦を食べて、小さなお皿を重ねていくのが楽しそうです♪
説明書を拡大して見ていただけたのですね。嬉しいです。
カレイの刺身と真ツブの刺身を見て、昼食ですが日本酒を飲んでしまいました。さして最後に開けた白ワインも夜の部で飲み干すことになりました。特に鰈の最身に白ワインは合いました。
肝で食べる鰈の刺身も良かったです。肝は艶がありきれいなピンク色でした。鰈と言えばエンガワですね。幅も厚みもありました。ほんと贅沢な一品でしたる
出石皿そばの記事を見ていただきありがとうございます。久しぶりに食べたくなりました。ついつい沢山食べてしまいます。
北海道の美味しい食材を開拓してもらっています。いろんな食材が美味しいのに驚かされます。今回の大鰈にも驚かされました。
ウチは団扇でした、ジョークじゃないです(^^;
わが家は何も無し。。。(;゚ロ゚)
マツカワカレイの刺し身と日本酒の組み合わせは最高ですね。
気持ちが大切ですね。そんな意味では団扇は心がこもっていると推察いたします。
大きさに驚かされました。魚を捌いたのは久しぶりでした。特に5枚おろしはかなり前だと思います。自分でさばくのもいいものだと思いました。
最初に日本酒だと思いました。カレイの刺身にはそれほど日本酒が合っているように思いました。
北海道は美味しい食材が多いです。転勤で遠くに行くのは大変だけど、北海道は食べるものも含めて楽しめることも沢山ありそうです。
ほんと新鮮な魚は大好きです。特にカレイは昔から好きだったけれどもなかなか手に入らないのでご無沙汰していました。だからこそ、美味しくいただきました。
真つぶ貝も大きくて食べがいがありそう( ^ω^ )
美味しくて嬉しい父の日だったんですね=(^.^)=
ほんと、父の日のプレゼントは嬉しいですね。神奈川に住んでいる娘からも鎌倉野菜が届きました。こちらも近いうちに紹介したいと思います。
今年も北海道から美味しいものが届きましたね。
大きな鰈、お刺身も煮つけも美味しそうです!
5枚おろしがとてもきれいに出来てるので驚きました。
SORIさんすごいです!
毎年違うプレゼントなので楽しみです。北海道から届く家内への母の日のプレゼントも北海道の食材が主体で工夫されています。
刺身は鮮度が大切ですが、煮付けも新鮮な魚は格別の美味しさがあります。
明王院にコメント有難うございました。
東洋のポンペイを見下ろす、愛宕山のふもとの五重塔は
美しかったです。
素敵なプレゼントが届きましたね(^^)v
お酒が進みそうな、お料理がどれも美味しそうです。
木造の五重塔は地震の多い日本での誇れる建造物であり文化です。
事情があり1日で食べてしまいましたが、鮮度が大切な食材だったので
かえって良かったのかもしれません。
また一つ北海道の食材を教えてもらいました。まだまだありそうです。
おいしそうですね
本物の生ワサビの美味しさを表現するのは難しいのですが、本物の生ワサビに比べるとチューブ入のワサビは辛いだけて言えば違いが判ってもらえるのかもしれません。
ご指摘のようにエゾバイ科の貝は肉食だそうです。意外と肉食の貝が多いことも知りました。昔はエゾバイ科に分類されていたバイ科の貝も肉食だそうです。
SORIさん(奥さん)、お料理上手だから、贈る方も嬉しいですね。
料理の中で魚介類を捌くのだけは昔から私の役目でした。したがって今回は煮付け以外は私がやりました。魚介類の中で例外なのがイワシ、アジ、秋刀魚で、これは家内が捌きます。サバは大きさ次第なのでその都度自然と決まります。
最高のプレゼントですね。煮付けもおいしそう。真ツブもいいですね。肉食で毒を持っているとは知りませんでした。貝といえば、海藻かプランクトンを食べているものだと思っていたのです。
SORIさんのブログは色々なことを教えてくださるので、勉強になります。ありがとうございます。
久しぶりの5枚おろしも楽しめました。最近はお造り(刺身)として魚を捌く機会が少なくなっていることに気が付きました。新鮮な魚を1匹まるまま売っているお店が減ってしまったようです。切り身で買うことが増えました。よく考えてみるに、関西出身だし、お造りの表現はよく使います。サザエの罪里でマツブをそのまま壷焼きにしていたらアウトでした。