
2019年5月6日掲載 タイトル:雑木林の藤の花

ふじの花(藤の花)の季節になりました。毎年、藤の花(フジの花)の名所である

最初に藤の花を見つけたのがこちらの場所です。今が一番見ごろだったようです。この雑木林には右の写真のキンラン(金襴)やギンラン(銀欄)の花が



上の写真の左側で藤の花が沢山咲いている部分を拡大いたしました。

雑木林の周囲を歩くと、さらにの藤の花が咲いている場所が見つかりました。前が家庭菜園の畑になっていて日当たりが非常にいいところです。特に東南東方向が開けているので太陽の方向を考えて朝早くに撮りに来たわけです。この画面の中でも5ケ所に藤の花が咲いていました。

上の全体の写真の最も右側の藤の花が咲いている部分をアップいたしました。藤のツルがここまで伸びているのです。

右から2番目の場所もアップすると見事でした。藤(フジ)はマメ科フジ属のつる性落葉木本で、日本固有種です。海外のフジはフジ属に属する別の品種だそうです。フジには、つるの先端側から見てつるが右巻き(時計回り)と左巻きの二種類があるそうです。右巻きの藤の標準和名が「フジ」または「ノダフジ」で、左巻きの藤の標準和名か「ヤマフジ」または「ノフジ」だそうです。

被子植物 Angiosperms
真正双子葉類 Eudicots
コア真正双子葉類 Core eudicots
バラ類 Rosids
真正バラ類Ⅰ EurosidsⅠ
目 マメ目 Fabales
科 マメ科 Fabaceae
亜科 マメ亜科 Faboideae
連 フジ連 Millettieae
属 フジ属 Wisteria
種 フジ(藤) Wisteria Floribunda
和名 藤 フジ ノダフジ ヤマフジ ノフジ
英名 Japanese Wisteria

フジの花が咲いていた雑木林を航空写真で紹介します。新興住宅地の中に残っている雑木林なのです。将来は住宅地になってしまうのかもしれません。上3枚の写真は、この航空写真の右側から雑木林の方向に向かって撮った写真です。

もう少し近づきました。これが自然の中の藤の花です。

藤の花だけに覆いつくされている藤棚の美しさはありませんが、自然の中で沢山の花が咲いている姿はきれいであり、見事でした。

藤の花は沢山の花が房状に咲きますが一番上から下の先端に向かって順番に咲いて行くようです。まだ先端部分の花は開いていませんが、上の方はまだしおれた花がない今の時期が最もきれいなのかもしれません。

いくつもの房が縦に連なって長い房のようになっている部分もありました。

その中間部分を拡大いたしました。

更に拡大して見ました。

光がよくあたっている部分を拡大いたしました。

花の房が横に並んでいる部分もありました。それが、2段、3段となっている姿は圧巻でした。

上の写真の上段部分です。写真を撮った朝の6時50分にこだわったのは、太陽の日の当たる角度でした。

これは2段目です。見事なので冒頭の写真にも使わさせていただきました。

高い部分を遠くから焦点距離400mmで撮りました。クリックすると1房を拡大します。三脚は持ってこなかったので手振れ防止機能だけが頼りでした。

完全に開いた部分とこれから開いていく先端部分です。

上の写真までは日が当たっている写真なので日陰にある花の写真も撮ってみました。日陰の部分の花も不思議な美しさがあります。

咲き始める境界線の辺りを拡大いたしました。
クリックするとオリジナルサイズに拡大いたします。

花を拡大いたしました。
こちらもクリックするとオリジナルサイズに拡大いたします。

クリックが面倒な方のために拡大写真を掲載いたしました。
今回の写真は平成31年3月に修理したコンデジのG7Xと、EOS 5Dで2種類のズームレンズを使って撮りました。焦点距離が24~105mmのレンズと100~400mmのレンズです。

2019年5月14日追記 タイトル:藤のツルの写真を追加しました。

雑木林の中のフジのツル(蔓)がどのようになっているのか気になって、雑木林の中に入ってみました。あちらこちらに太いツルが木に巻き付いていて迫力がありました。下から見ると左巻き(反時計回り)、つまり上から見る(先端から見る)と右巻き(時計回り)です。

他のフジのツルの状態を紹介します。この雑木林にも、いろんなツル性の植物がありますが上の写真とこの4枚の写真は近くにフジの花や葉があったのでフジのツルであることは確認出来ました。上段の左の写真のフジのツルは木に巻き付いていますが、他の3枚の写真のフジのツルは木に巻き付いていません。ツルは単独では上に立ちあがっていけないので、3つのフジ共に巻き付いていた木が朽ち果ててしまったと思われます。これを見て古い藤なのだと感じました。藤の生命力の強さと、高い場所に沢山の花を咲かしていた理由が判りました。写真をクリックすると全長を大きく拡大いたします。木に巻き付いている左上の写真の藤も下の方は巻き付いていないことから、最初に巻き付いた木は、他の3枚のように朽ち果てたものと思われます。下段の右の写真は太いツル以外に細いツルが何本も見受けられ、太いツルに細いツルが巻き付いています。




太いツルが巻き付いた太い木もありました。ツルが幹に食い込んでいます。つる性植物はフジだけではないので、この写真だけでは、つる性植物の名前は特定できません。上を向いてみても見ても葉の形は判りませんでした。


こちらはその写真から一番上の部分を切り出したものです。シルエットは藤の葉に似てはいますが、この辺りはニセアカシヤ(ハリエンジュ)の木も多いのです。ニセアカシヤの葉も、写真の葉のシルエットに似ていてニセアカシヤの可能性もあることから、太い幹に巻き付いている太いツルがフジであることは確定できませんでした。

参考にフジの葉とニセアカシヤの葉の写真を掲載します。イメージですが葉のシルエットにはフジ(藤)の方が近いように感じます。両者ともに分類的にはマメ科マメ亜科までは同じで、

フジ ニセアカシヤ



雑木林の雰囲気を紹介します。
この写真の中にもつる性植物がいくつか写っています。

雑木林の地面には藤の小さな木も沢山生えていました。細いつるを伸ばして、つかまるものを探しているようでした。小さな苗がある場所の共通しているのは、木漏れ日があたっている場所でした。この写真でも、木漏れ日が当たっているのが分かっていただけると思います。

予想した通りに雑木林の中にはキンラン(金蘭)の花も咲いていました。

せっかくなので、この雑木林のニセアカシヤの写真を紹介します。ちなみに上でフジと比較のために掲載したニセアカシアの写真も含めて全て2019年5月15日に撮った雑木林のニセアカシヤです。

花を大きく撮った写真も紹介します。すでにしおれ始めた花も多く見受けられるので、花の時期はフジと類似しています。その中でもきれいに咲いている花を撮りました。ニセアカシヤの分類も紹介します。葉や花が似ているはずで、ニセアカシヤはフジとはマメ亜科まで同じです。フジはフジ属でニセアカシヤはハリエンジュ属です。
界 植物界 Plantae
被子植物 angiosperms
真正双子葉類 eudicots
コア真正双子葉類 core eudicots
バラ類 rosids
マメ類 fabids
目 マメ目 Fabales
科 マメ科 Fabaceae
亜科 マメ亜科 Faboideae
属 ハリエンジュ属 Robinia
種 ハリエンジュ Robinia pseudoacacia
一般名 ニセアカシア
英名 Locust tree

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ご訪問くださってありがとうございます。
桜から藤の花に季節は変わりました。
綺麗ですね。
前々からここの藤の花の写真を撮りたいと思っていました。ついに実現させたわけです。
実は紹介の雑木林の中にはイカリソウが咲いています。野生のイカリソウなので花数は少ないけれども可憐です。キンランも沢山咲いています。この雑木林の中のキンランの記事のURLを紹介します。
https://makkurokurosk.blog.so-net.ne.jp/2010-05-13-17
見事な山フジですね~
自然の中で咲くフジも
趣があります
写真も見事ですね
今は田舎の山道を走ると野生のフジをあちこちで見られます。
野生で毎年咲く。楽しみにしている人も多いはず。
いつまでも咲いて欲しい。
大船フラワーセンター(フジ・ハンカチの木)に
コメントを有難うございました。
山の藤も綺麗ですね(^_^)v
以前に書いた記事ですが、藤が一番
素晴らしかったのは「あしかがフラワーパーク」
で見た、藤が素晴らしかったです。
https://webtarou.blog.so-net.ne.jp/2016-05-03-1
https://webtarou.blog.so-net.ne.jp/2016-05-05
今がちょうど見頃なんですね。
この淡い紫色が春から初夏に向かう光の具合にマッチしますね~(*´▽`*)
高い場所までツルが伸びています。フジの生命力を感じます。フジは群生した花の美しさですが、1つ1つの花も拡大して見るときれいです。
足利の藤の花を見られたのですね。羨ましいです。
いつかは見に行きたいものです。
野生のフジはいろんなところで見ることが出来ますね。高い場所が多いけれども、ここでは低いところから高いところまで花が広がっているので花のアップも撮ることが出来ました。
あしかがフラワーパークの藤の花は海外の人達にも人気となり、見に行くのも大変だと聞きました。そんなことで躊躇しているうちに時間が経ってしまいました。あの藤の花を見られたのですね。
昨日はいい天気で、撮影日和でした。おかげできれいな花を撮ることが出来て、紹介することも出来ました。
藤(フジ)の英語名がJapanese Wisteriaとなっているほどで、まさに日本固有の植物だそうです。世界に誇れる花です。確かに大きく拡大して見たのは私も初めてです。花をじっくり見る、いい機会になりました。
自然に生えた藤は、高いところですが綺麗ですよね。
青菅小学校を左に見て、ちょっと行った右の家庭菜園の
右側ですよね。
アップで撮ると非常に綺麗です。
この時期になると、あんなところに藤の花が咲いているんだなあ、と思いますね。
桜の花も同様です。
この雑木林に「キンラン」や「ギンラン」があるんですね。
天気も良かったのできれいに撮れました。影の部分の花もきれいです。バラ園に行った時も、全体を撮るときは晴れている方がきれいに撮れますが、アップで繊細な写真を撮りたいときは雲っているときの方がいいのに共通している面がありました。
ちょうど今日、つれと散歩しながら、
今年は良い藤を見ることがなかったと、話していたところです。
とても良いものを拝見することができました。
ありがとうございました。!(^^)!
藤棚の藤もきれいですが、自然の中の藤も見ごたえがありました。
撮りに来た甲斐がありました。
これだけきれいに咲いていると、散策も楽しいでしょうね
久しぶりに焦点距離400mmで撮りました。車で走っている時に見つけて、後で写真を撮りに行ったこともありました。
実物は、まだ拝んだことがありません。
手入れされた藤もキレイですが、
自然界のでたくましく絡みついている藤も見事ですね。
力強さを感じます。
足利の藤は是非とも見てみたいものです。最高の時の宿をとるのも大変だと聞きました。確かに自然の中の藤の花を見ると生命力を感じます。
山間では時々見かけます。ツルの総延長はすごいのだと思います。
自然の中で自由に(困る事も…)伸び伸び咲いている姿が良いですね。
キンラン・ギンランは盗掘もあり滅多に見る事が出来なくなり残念です。
ほんと自由に伸びて自由に咲いていますね。普段は緑に隠れてフジの存在は判りませんが、今の時期になると花が咲いて存在が実感いたします。
今年は我が家の藤棚は咲きませんでした。
お家の藤が咲かなかったのは残念だったことでしょう。
今回の写真の藤は、近くの公園の藤棚の花に比べて、房自体も大きいし一つ一つの花も大きかったです。
ほんと、好きな方向に延びで自由に花を咲かせている藤でした。
きれいですね。
私も藤の花のアップは初めて撮りました。アップしてみると意外と不思議な花の形でした。
あしかがフラワーパークに行かれたのですね。素晴らしいです。
京成本線→東武スカイツリーライン→東武伊勢崎線→JR両毛線と使うとあしかがフラワーパーク駅に8時5分に着けることが分かったので来年以降で一番いい時期に行ってみたいと思っています。藤の花の時期でも花の咲き具合により料金が900円~1800円に代わるとのことなので入園料は朝7時に決定されるそうですね。数日前から入園料を確認して、いく日を決めたいと思います。
2019年5月8日は「昼の部 大人:1600円 / 子供:800円」でした。
今日の入園料:https://www.ashikaga.co.jp/fee.html
コースターに出来るほどの太さとは驚きました。確かに藤の幹のコースーターは珍しいので喜ばれたことでしょう。
沢山の花が集まった房タイプの花は、1つの花を見る機会がすくないので、1つの花を拡大すると新鮮ですね。私もあらためて花の形を認識いたしました。
見事な山藤ですね♪
アップのお花も素敵です。
キンラン、ギンランが素晴らしいですね。
こちらは段々少なくなってきました^^
近くの公園の藤棚の花よりも見事です。生命力を感じるためか、花もいきいきしているように感じます。今回、雑木林に入りましたがキンランは沢山咲いていました。
それにしても太い蔓ですね
暗い雑木林の中の太いつるは迫力があります。この雑木林は住宅にに囲まれていますがウサギとタヌキを見たことがあります。キジも見かけます。
藤の花を近くで見る事はなかなかありませんが
アップの藤は美しいという言葉がピッタリですね!
藤の花は薄紫色で気品があるのも美しさに関係しているように感じます。ほんと拡大するときれいです。
藤の花の季節になりました。記事を少し修正した時に現在の日寺家で投稿してしまいましたが、すぐに元の日付に戻しました。
過去記事の「韓国へ出発でいきなりアクシデント」と「つくはら湖の湖畔の散策」にもniceをいただきありがとうございます。