


前記事「カリチーを作ってみました。」で、現在使っているコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)のフラッシュ部が故障して修理したことを紹介しました。2002年から今までにコンデジは7台購入いたしました。久しぶりに、2006年12月に購入した2台目のコンデシを使ってみようとすると長く使っていなかったためかオートフォーカス(AF)が正常に動いてくれなかったことから、廃棄する決心がつきました。

名前 Canon IXY 1000
寸法 91.2mm × 59.6mm × 28.2mm
重量 165g
仕様→ポチッ
IXY 1000を購入して一番最初に撮った写真(IMG_0001.jpg)です。JR神戸駅の前のビルの31階から西方向を撮りました。紅白鉄塔の方向の山は須磨の鉢伏山と思われます。直線距離は約9kmです。神戸の街の景色の写真は、クリックすると4倍(面積:16倍)に拡大するように設定いたしました。
この場所で食事をした記事を紹介します。→ ランチ ディナー
初撮影の2006年12月25日の夕食は三宮の「とけいや」で、しゃぶしやぶを食べましたが、そのしゃぶしゃぶの記事と、翌日の12月26日

右の肉の写真は40枚目と99枚目でした。

購入日 2006年12月24日
初撮影 2006年12月25日 8時23分

今まで購入した7台のコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)と購入年を紹介します。頭に修と書いているのは修理したことがあるカメラです。S120は画質が良くてコンパクトで気に入っていたのですが、2015年4月10日に海外のタクシーの中でポケットから落ちて失くしました。日本に帰ってきてすぐにG7Xを買ったのです。G7Xが現在一番よく使っているカメラです。最後のNikonのCoolpixは、海外出張の時にカメラを家に忘れて成田空港で買ったものです。今回分解したIXY 1000は2010年4月20日故障して撮像素子(CCD)の交換修理をしています。右の少し大きな写真がG7Xです。G10は故障したのではなくメーカーからリコールが届いて修理してもらったのです。 J:日本製 C:中国製
これ以外のデジタルカメラは一眼レフのCanon EOS 5Dがあるだけです。

修 2006年12月 J Canon IXY 1000
修 2008年11月 J Canon Power Shot G10
2010年05月 C Canon IXY 200F
2014年02月 J Canon Power Shot S120
修 2015年04月 J Canon Power Shot G7X
2015年07月 C Nikon Coolpix S2900








IXY 1000が2010年4月20日に故障した時の写真です。購入して3年4ケ月のことでした。一見は露出が異常のように感じますが、クリックして拡大すると単なる露出異常ではないことが判ると思います。この時は本カメラ(IXY 1000)とG10を持って行ったので、一部の写真だけの被害に留まりました。

クリックが面倒な方のために拡大写真を掲載いたしました。この縮尺であれば、拡大しなくても、単なる露出異常ではないことが判ると思います。すでに説明の通り、この時はG10を持っていたのですが、G10はコンデジですが大きいのでズボンのポケットには入らないために、すぐにコンパクトなIXY 200Fを買いました。しかしながら画質は4年前のIXY 1000の方が良かったことから2010年9月にIXY 1000を修理して、状況に応じてG10(大きい)とIXY 1000(手振れ防止無し)とIXY 200F(手軽)と一眼レフを使い分けていました。コンデジ3台体制はS120を買った2014年4月まで約3年半ほど続きました。

2010年9月の修理後すぐの2010年9月7日~9月10日にベトナムのホーチミンに行って撮った写真です。修理(CCD交換)費用は1万円でした。
この写真を使って書いた記事はこちらです。→ポチッ

2010年4月にコンデジも故障する可能性があることが分かってからは、海外に行く時や日本でも宿泊で出かけるときは、常にコンデジ2台を持って行くようになりました。括弧内( )内は故障した時の予備(故障予備)です。昨年のハワイ旅行でも一眼レフ1台+400mmレンズとコンデジ2台を持って行きましたが、コンデジ1台は故障予備なので一切使いませんでした。飲み会の中で特に沢山お酒を飲むことが予想される場合は、念のため故障予備の方を持って行くことがありますが、飲み会でカメラを失くしたことはありません。

コンデジの併用(使い分け)と故障予備
2002年07月~2006年12月 Optio430RS
2006年12月~2008年11月 IXY 1000
2008年11月~2010年04月 G10 IXY 1000
2010年04月~2010年05月 G10
2010年05月~2010年09月 G10 IXY 200F
2010年09月~2014年02月 G10 IXY 1000 IXY 200F
2014年02月~2015年04月 S120 (G10)
2014年04月~2015年07月 G7X (G10)
2015年07月~2019年03月 G7X (S2900)
2019月03月4日~3月30日 S2900 (G10)
2019月03月31日~ G7X (S2900)

ここからコンデジ(IXY 1000)の分解写真を紹介します。
これが分解した全部品です。全てネジで取り付けられているので、この状態ならば組み立てることが出来ます。12年以上前のカメラです。ケースの材料はチタン(Titanium)です。1万円でCCDを交換してもらいましたが、意外と大変な作業だと感じました。

分解のために外したネジは45個でした。さらに6個程度付いていたので使われていたネジは50個以上でした。時計用のドライバー1本(1種類)で全て外せました。上では組み立て可能と書きましたが、沢山の種類のネジがあるため、素人では実質組み立ては不可能でした。

レンズユニット(オプチカルユニット)です。
焦点距離 7.7~23.1mm (35mmフィルム換算:37~111mm)
F値 F2.8~F4.9
構成枚数 5群7枚 (非球面レンズ2枚)

レンズユニットも分解してみました。

レンズユニットの中に一体化された絞り機構のユニットがありました。その裏と表を紹介します。


カメラの心臓部の撮像素子(映像素子)です。購入時の2006年12月の撮像素子(CCD)ではなく、2010年9月に取り換えた撮像素子(CCD)です。

撮像素子(さつぞうそし)がきれいなので拡大して見ました。

撮像素子(映像素子)だけ取り外しました。
この撮像素子は1/1.8型CCD(7.1mm x 5.4mm)で総画素数は1040万画素です。2006年の時点においてはハイレベルです。
写真サイズは3648x2736ピクセルです。ちなみに最近使っているコンデシG7Xの撮像素子は1.0型CMOS(13.2mm × 8.8mm)で、使っている一眼レフ5Dの撮像素子はフルサイズCMOS(35mm × 24mm)です。撮像素子の大きさがカメラやレンズの大きさに比例するのです。
参考ですがスマホ(iPhone)用は1/3.2型CMOS(4.4mm × 3.3mm)です。撮像素子にはCCDとCMOSとMOSの3種類が昔からありましたが2006年頃はCCDが主流でした。最近ではCMOSが主流になっています。

CCDは光が当たると美しい色を反射させていました。左右の写真の光の当たる方向は正反対です。左の写真は下方向からで、右の写真は上方向からです。


カメラの中に入っていた電子基板です。右の基盤はフラッシュ+基盤です。

こちらがメインコントロール部分でしょうか。沢山の集積回路(IC)が付いています。大きい順に番号を読み取ってみました。
CK4-M00 SEC 634 D775 K5Y6313L TM ECF166P4
NN12098A 634A7017
D3539GF 0632FOK

こちらも重要な電子基盤のようです。次の2つの集積回路(IC)が付いています。
MB39C303A 0634 M73 E1
M63064 HP 6J 005

フラッシュ基盤は表と裏を紹介します。裏側(左側)には電気を貯めるコンデンサーと思われる円筒形のものがあり電圧の330Vと静電容量の170μFが書かれています。型番は380677Nです。


フラッシュ(ストロボ)の光が出る部分を分解してみました。直管タイプの発光管と反射板が分かっていただけると思います。このエレクトロニックフラッシュは1939年にマサチューセッツ工科大学教授であったアメリカ人、ハロルド・エジャートン博士によって実用化されました。このフラッシュは、キセノンガスが封入されたガラス管の内部電極にコンデンサー充電された高電圧を印加することで管内のガスをイオン化させた上で急激にインピーダンスを低下させて放電させると、瞬間的にキセノンガスが発光する原理を利用しています。

動きに関係する小さな部品も紹介します。歯車とバネとモーターです。参考に1円硬貨も横に置きました。

部品の大きさを知ってもらいたくて大きい方のモーターを1円玉に乗せてみました。右側が小さい方のモーターです。上の写真の歯車やバネがいかに小さいかが分かっていただけるのではないでしょうか。

裏面の液晶です。この時代のカメラの液晶にはタッチパネル機能はありませんでした。仕様は高輝度・広視野角2.5型低温ポリシリコンTFT液晶カラーモニターです。2.5型ということは対角の長さが63.5mm(=2.5in x 25.4mm/in)の液晶です。

これがチタン(Titanium / チタニューム)のケースです。
本記事は、長い間愛用させてもらった感謝と記念の意味もあります。

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畑に持参するので埃でやられて。
今は防塵使ってます。
コンデシを有償で修理する人は少ないのかもしれません。確かに防塵タイプはいいですね。初期のころは会社で買いました。
でも復元できたのは1つも無くて皆廃棄です。
分解してみてコンデジの凄さが判りました。もちろん組み立ては不可能です。基板から全て、人間が手作りしたらどれほどの値段になるのでしよう。
ビルの上からの写真は、リス太郎さんが住んでおられた方向だと思います。
新しいカメラが発売されて解像度も上がっていきましたが、IXY1000の解像度は長く満足できるものでした。発売された当時でも手振れ防止は付いている時代でしたが、IXY1000はあえて手振れ防止装置を付けないで、解像度に力を注いだ珍しい機種でした。そのため暗いところでの撮影はフラッシュが必須でした。そのような使い方をしたことで長く満足出来たのだと思います。
デジタルカメラの修理は部品交換なのだと思います。
部品の保管はおそらく10年なので、それを超えると修理が難しくなるのでしょうね。
私も初めてコンデジの内部を見ました。勉強になりました。
必ず放電しないと高圧感電しますから要注意です。
2回、端子部触れてしまいました。
目が飛び出るくらいビリビリですよ。(^▽^)
今は、放電治具を持ってますが。。
何度も経験されているようですね。感電までされたとはすごいです。私は初めて分解いたしました。
ビックリです
組み立ての職人さんも大変でしょうね。
ほんと種類が多いので、外していく順番にネジを入れる仕切られた専用のケースに入れておかないと組み立ては無理だと思いました。
コンデジが壊れた事はないです^^
思わずひとつひとつのお写真を見入ってしまいました^^
コンデジが修復不可能になったら分解して本物を見てみたいです(*‘∀‘)
想像ではありますが、故障を経験された方は少ないのではないでしょうか。
私は故障とリコールを計3回経験し、計37000円の出費となりましたが、これもいい経験となりました。写した写真枚数は全てのカメラを合わせて約32万枚なので修理費は1枚あたり0.12円になります。
掲載した写真を見ていただいてうれしいです。ありがとうございます。機会が訪れたら是非とも分解してみてください。
いい経験となりました。購入して12年と4ケ月で故障なので分解の決断が出来ました。
松本城の桜にコメントを有難うございました。
お城には、桜の木が多く植えられてますね、
お城めぐりをしながら桜が楽しめました。
コンデジはSONYのサイバーショットを
はじめに4台ほど購入し、現役の頃は
出張の友として持ち歩いていました。
今は、スマホで十分です。
またその分解を試みたSORIさんの好奇心?すてきです。コンデジといえども、よもや粗末には扱えませんね。勉強になりました。<(_ _)>
SONYの撮像素子はスマホや、いろんなカメラメーカーのカメラに使われているほど高いレベルですね。
掲載している写真では確認は難しいと思いますが、小さな歯車も沢山入っていました。小さなバネも入っていました。カメラは電子機器でもあり、コンピーターであり、精密機器でもあることを分解して実感いたしました。
バネや歯車の写真を追加させていただきました。
しかし、すごい数のネジですねー
無くしたら、コワイ・・・し、元通りにはできそうにないので、
私には無理な話ですが。
長い間、使わさせていただきました。ほんと感謝です。
偶然なのですが、IXY1000を購入して翌日(2006年12月25日)の夜の宴会で一緒に飲んだ人が入った飲み会があります。不思議な縁です。
2006年12月25日の宴会
https://makkurokurosk.blog.so-net.ne.jp/2011-01-29
作るのはロボットが活躍していると思いますが、修理の場合は全て人間が組み立てるのだと思います。ほんと大変だと思います。
愛着があるからこその分解ですね。
圧巻です。
カメラは無くなりましたが、撮った何万枚の写真はいろんな形で永遠に残りました。
持って行ったら1台500円でした。涙
スマホとか、小さすぎて分解しづらいものもあって、中身を観ても分からないものが増えて、どんどん技術が優位になって行くように思います。
500円で買うということは転売が可能なカメラなのですね。いくらで転売しているのでしょう。
ネジの種類と数から考えると、分解した後に元に戻せる人は少ないと思います。 分解の途中段階の写真も撮って置けばよかったと後悔しております。
スマホの部品は小さいでしょうね。興味は湧きますが、スマホは、まだ1台目なので当分は分解することにはなりそうにありません。スマホも携帯も引き取ってもらえるので分解する機会はなさそうです。
デジカメの類は年々性能が上がっていく上に新しいものが出てくるの性能なので宿命なのかもしれません。そんな中で長く頑張ってくれたカメラでした。
細かい部品が沢山
分解って興味があって、ネジ巻き目覚まし時計何度か分解しました
今はネジ巻き目覚まし時計見かけなくなりました
何度目かには壊れて駄目になりました(;´∀`)
ネジ巻き目覚まし時計を分解して組み立てられていたとはすごいです。たしかにネジ巻き目覚まし時計は見かけなくなりました。我家にも折りたたみ式ですが、どこかに眠っていると思います。