


ハワイの2日目の午前中はダイヤモンドヘッドに行ったことはすでに紹介いたしました。午後からはオアフ島のホノルルのワイキキから東の方向のいろんなビーチを見て回りました。最初はダイヤモンドヘッドの真下にあるクイレイ・クリフス・ビーチ(Kuilei Cliffs Beach)で道路沿いにある見晴らしの良い展望駐車場から写真を撮りました。クイレイ・クリフス・ビーチの西隣がダイヤモンドヘッド・ビーチ(diamond Head Beach)です。
駐車場から真下を見た写真でです。Google地図で確認すると海面からの高さは33mでした。その場所から東方向が上の写真です。中央の波打ち際にサーファーが写っています。

この場所はサーファーに人気の場所でサーフィンの季節の休日には道路沿いには沢山の車が並びサーフアーたちがボードを持って高低差33mを歩いてビーチに下りるそうです。写真をクリックするとサーファー達が沢山写っているのが分かってもらえると思います。歩いて33mを歩いて下りるだけの価値のある波に出会えるのだと思います。

波の白とサンゴ礁の色と遠くの青い色が美しい海でした。

ふと下を見ると黒いものが水中を移動していました。この写真で右(西)から左(東)に動いていました。人間の大きさに比べてかなり大きくて2mは越えているようでした。

すこし拡大してアザラシの類だと感じました。アザラシに似た動物としてはアシカとオットセイがあります。アシカとオットセイは頭を上げて陸上でも歩行できますが、アザラシは陸上では這うようにしか移動できません。3種類の中ではアザラシが最も泳ぎに適した体形のようです。オットセイもアシカ科ですが硬い剛毛の下に柔らかい綿毛のがあることから寒冷地に適しているようです。
3枚の小さな写真はネットから転用させていただいたもので、左からアザラシ、アシカ、オットセイです。



アシカ 鰭脚類アシカ科
オットセイ 鰭脚類アシカ科

海面までの距離があるためにカメラのレンズのズームを目いっぱいの104mmではこれが精いっぱいでした。黒い動物は水中を泳いでいて水面の波のためにクリアーな輪郭は判りませんが体形的な感じからアザラシに間違いないようでした。400mmのレンズも持っていたのですが、移動していることから交換する時間がありませんでした。

アザラシが写った最初の写真から左の方に移動した写真です。

さらに左方向(東方向)に移動した写真です。少し離れて小さく写っています。アザラシを最初に撮ってから、この写真まで僅か2分間のことでした。

今回のアザラシを目撃した場所(




ネットで検索すると2017年6月にハワイモンクアザラシがカイマナビーチで赤ちゃんを出産した記事や写真が沢山掲載されていました。その中から4枚の写真を転用させていただきましたビーチ名にちなんで、赤ちゃんの名前はKaimana(カイマナ)と名付けられたそうです。母親の名前はRocky(ロッキー)で2000年にカウアイ島で生まれて2002年からワイキキ(Waikīkī)を時々訪れるようになったことから、もしかしたら私が見たアザラシはRockyかもしれません。ただし、オアフ島全体では40~50頭のハワイモンクアザラシが生息しているので別のアザラシの可能性もあります。
4枚の写真の1枚目が親子(MOM & PUP)の写真です。


3枚目と4枚目はカイマナビーチのアザラシの親子を見るためにみんなが集まっている写真です。お母さんのRockyは10頭目の出産だったそうです。9頭目まではカウアイ島で出産して、ワイキキで初めての出産だったそうです。そして現在、妊娠しているそうです。同じ場所で出産する習性があるので、専門家の間では今年もワイキキのビーチで可愛い赤ちゃん(11頭目)を出産する可能性があると考えられているそうです。
カイマナビーチでハワイモンクアザラシの赤ちゃんを見ることが






朝食の記事→ポチッ ポチッ

ホテルの泊まった部屋からの写真ですが、上で転用させていただいた4枚目の写真のビーチの監視塔が(2H)が写っています。

まさにこの場所で赤ちゃんを産んで育てていたのです。可愛かったことでしょう。写真にはワンちゃんが写っていますが、その時は犬を連れてくることが出来なかったことでしょう。

我々が泊まったいたホテル(New Otani Kaimana Beach Hotel)が写っているカイマナビーチ(Kaimana Beach)の写真です。手前の四角の建物が泊まったニューオータニ・カイマナビーチ・ホテル(New Otani Kaimana Beach Hotel)です。

カイマナビーチ(Kaimana Beach)は、北西から南東に連なっている8つ(又は9つ)のビーチの総称であるワイキキビーチ(━━)の最も南東側に位置するビーチです。ハワイ全体で最も人間が多いワイキキビーチ(Waikiki Beach)で母親のRockyが出産したのには、自分なりの考えがあったように感じます。少なくとも人間が好きなのではないかと思いました。
━━ ワイキキビーチ Waikiki Beach 約3.35km








(

海の方に目線を向けた景色です。この場所でアザラシがいたとは信じられませんでした。ハワイアンモンクアザラシの分類を紹介します。鰭脚下目の下にはアシカ科(7属14種 )とアザラシ科(3属18種)とセイウチ科(1属1種)の3つがあります。イヌ亜目は犬も同じです。犬の場合は、イヌ亜目・鰭脚下目・アザラシ科に相当するところがイヌ亜目・イヌ下目・イヌ科になります。

門 脊索動物門 Chordata
亜門 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 哺乳綱 Mammalia
目 ネコ目 Carnivora
亜目 イヌ亜目 Caniformia
下目 鰭脚下目 Pinnipedia
科 アザラシ科 Phocidae
亜科 モンクアザラシ亜科 Monachinae
属 モンクアザラシ属 Monachus
種 ハワイモンクアザラシ Monachus schauinslandi
英名 Hawaiian monk seal ( ハワイアンモンクシール )
オス 体長:210cm 体重:150-200kg
メス 体長:230cm 体重:250-270kg

下記の地図の着色部分がハワイモンクアザラシの生息地です。北西ハワイ諸島+ハワイ諸島と周辺のサンゴ礁にだけ生息する希少な熱帯のアザラシです。1950年代には北西ハワイ諸島だけで約3000頭が生息していましたが、近年は全体で1000頭近くまで減少してしまいました。保護活動により2013年から増加傾向に転じたようです。生息数に関してはNOAAのホームページの資料(和訳)を参考にさせていただきました。

2014年 1309頭(1235~1420頭)
2015年 1329頭(1268~1437頭)
2016年 1426頭(1347~1541頭)

分布の内訳は右の図の通りです。
北西ハワイ諸島(NWHI) 1100頭
ハワイ諸島(MHI) 300頭

ハワイアンモンクアザラシの赤ちゃんがカイマナビーチで生まれた時のニュースの動画を紹介します。現在、約1,400頭にまで回復しているそうです。これから3,400頭にまで回復させるが目標だそうです。
こちらは生まれて44日目の2017年8月12日(土曜日)にハワイアンモンクアザラシの赤ちゃんをカイマナビーチから安全な場所に移動している動画です。移動は離乳(通常5~6週間)するまで待っていたとのことでした。運んでいるのはNOAAの人達だと思われます。
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アザラシを目撃とは
貴重な体験をされましたね☆
それにしても美しいビーチですね~(*^^*)
高い位置から海を見たいたから見つけられたのだと思います。貴重なアザラシを見ることが出来たのはラッキーでした。
たしかに寒い場所にいるイメージがありますね。
調べてみるとアザラシ科は10属19種からなり北極圏から熱帯さらには南極まで広く生息しているそうです。ただしハワイモンクアザラシはハワイ近辺だけの固有種です。
オアフ島には人気のないビーチもあると思いますが、沢山の人がいるワイキキのビーチで出産したのには驚かされます。もしかしたら人間が沢山いるほうが安全だと分っているのかもしれません。
人間を全く恐れていないのは、ハワイの人達が優しく接している証拠です。ウミガメたちも人間を見ても逃げる様子はありませんでした。
しちゃいますが
ハワイにも生息してるとは驚きです
ほんと世界中にいるのですね。
2002年8月7日~2004年4月12日に多摩川など7つの川で目撃されたタマちゃんはアゴヒゲアザラシでした。思い出します。
昔は乱獲で激変したようですが、今はのんびりと過ごすことが出来るようになったようです。
アザラシの出産・子育てを温かく見守る現地のサポートが素敵ですね^^
ほんと幸運だったと思います。周りの人は気が付いていなかったようです。ハワイは交通マナーの良さにも驚かされましたが、その精神が動物の保護にも表れているように感じました。
(実は今朝よんでナイスを付けたものの気の利いたコメントが見つからず、考え込んでいるうち出かける準備をしなきゃと思い、あわててパソコンをシャットダウンしました)
確かにセイウチも形が似ています。セイウチ(Walrus)は鰭脚下目セイウチ科セイウチ属で、セイウチ科は1属1種(亜種は3)だそうです。500万年程前にはいろんな種が繁栄していたそうです。鰭脚下目の下にはアシカ科(7属14種 )とアザラシ科(3属18種)とセイウチ科(1属1種)の3つがあります。ちなみにトドはアシカ科だそうです。 セイウチの亜種は次の3つのようです。
Odobenus rosmarus rosmarus 大西洋
Odobenus rosmarus divergens 太平洋
Odobenus rosmarus laptevi Chapski ラプテフ海
お気遣いありがとうございます。セイウチのことを失念しておりました。おかげさまでコメントの形で追記出来ました。
悠々と泳いでいて、気持ちよさそうですね。
人間と関りが深い自然の中の野生のアザラシです。身近なところで見れるとはすばらしいです。それを見ることが出来て幸運でした。
可愛く見えても体重が250kgですから、やっぱり怖いと思います。ビーチに上がっているところも見てみたいです。