


ダイヤモンドヘッド(Diamond Head)はワイキキの町の南東にあります。そのダイヤモンドヘッドにハワイ旅行の2日目の朝に登ってみました。上の写真は6日目にパンチボウル(Punchbowl)から撮ったダイヤモンドヘッドです。手前のビル群はワイキキの町です。ダイヤモントヘッドの右端の最も高いところに登りました。
ダイヤモンドヘッドは、この航空写真のように火山の火口の周囲のリング状の山なのです。約40~50万年前に出来たダイヤモンドヘッドは火山活動で噴出した火山砕屑物が火口の周囲に積もって丘を形成して出来た火山砕屑丘だそうです。


路線バスはトンネルの内側まではいかないことから、ホテルからダイヤモンドヘッドの内側まではタクシーで行きました。観光用のトロリーバスはトンネルを通って内側まで行きますが、午後からは別の場所に行く計画を立てていたことから時間優先のために行きも帰りもタクシーにいたしました。


━━ ダイヤモントヘッド登山道ルート
━━ タクシールート ホテル~ダイヤモンドヘッド火口
━━ トンネル
こちらが外側からダイヤモンドヘッドの内側に入るトンネルです。トンネルを歩いている人も沢山おられました。乗用車の前を走っているのが観光用のトロリーバスです。

ここで入山料1ドルを払います。

写真に見えているいるのがダイヤモンドヘッドの最高峰の部分で、皆さんが目指すところでもあります。駐車場には沢山の車が停まっていました。

こちらは観光用のミニレンタカーではないかと思われました。前輪が2つで後輪が1つの三輪車でした。

ここが登山道の入口です。火山の火口が登山ルートの出発地点なのは世界的には珍しいと思います。ダイヤモンドヘッドのように約40~50万年前に出来た火山は、日本ならば今でも活動する可能性があるので危険ですが、ハワイ諸島全体が北西に移動していることからオアフ島の下にはマグマは無くて、今はハワイ島の南東半部の下にマグマがあるのです。したがってオアフ島の火山の火口は安全なのです。

その入口に「DIAMOND HEAD STATE MONUMENT」が建てられていました。この時、9時でした。

最初はこのようななだらかな道が続いていました。

出発地点にはゴミ箱が設置されていました。一般ゴミ用とボトル&缶用の2種類でした。

ダイヤモンドヘッドに関する質問形式の看板が建てられていました。

これから目指すところどす。ダイヤモンドヘッドの名前は空から見た形がダイヤモンドの指輪に似ているからだと思っていましたが、実は19世紀にイギリスの水夫たちがこの山を登った時に火口付近の方解石の結晶をダイヤモンドと間違え「ダイヤモンドヘッド」と名付けたと言われているそうです。 ハワイの先住民は「マグロの額」という意味でハワイ語でレアヒ(Lēʻahi)と呼んでいるそうです。

登山道沿いにはマメ科の木が沢山生えていました。

なだらかな道が続いていますが、山の部分に近づいていることが感じられる景観となってきました。

休憩している人たちも見かけるようになってきました。

山道になってきました。

頂上付近が見える景観になってきました。

火口周辺の低い部分から外側の景色も見えてきて、かなり高くまで登ってきたことが感じられる景観にもなってきました。

溶岩と思われる岩を登る道になってきました。

振り返ると登ってきた道が見えました。

上を見るとまだまだ道が続いていました。

道の途中に見晴らし台がありました。

その見晴らし台の場所にはウインチが設置されていました。昔にこれで荷物を上げたのでしょうか。

さらに上りが続きました。

急な階段になってきました。

その階段を登りつめると岩をくりぬいたトンネルがありました。

トンネルの内部です。

トンネルを抜けるとコンクリートでできた急な階段が続きました。頂上に近づいてきている実感が湧いてきました。階段段は99段だそうです。

急なコンクリートの階段を登りつめるとコンクリーのトンネルがありました。

トンネルの先には螺旋階段がありました。どれだけ登ると頂上に着くのだろうと少し不安にしてくれました。螺旋階段は52段だそうです。

螺旋階段の辺りは1910年に作られた軍事施設のFire Control Station(射撃統制所)だったのです。1900年代(20世紀)に入り、海が一望できるダイヤモンドヘッドはオアフ島の沿岸防衛に理想的な場所とされ、1904年に連邦政府に買い上げられたのち、1908年から1943年まで大砲の砲台などが据え置かれ、軍事要塞化され、山の尾根には沢山のトーチカ(コンクリート建造物)が作られました。ただし現在まで1度も使われることはありませんでした。

Observation Deck(山頂展望台)
4階 Groupment Command Post “Battle Commander’s” Position
3階 Primary Station, Observation Post Battery HARLOW
2階 Secondary Station, Observation Post Battery Randolph
1階 Secondary Station, O.P. Ft. DeRussy, “Fire Commander’s Position” です。

螺旋階段を登りつめると、やっと外の光が見えてきました。
上の図のPrimary Stationの階です。

施設内からの景色です。西北西方向の景色です。

南南西方向の景色です。この時、9時32分でした。上り始めた火口のモニュメントの場所がちょうど9時だったので、ここまで32分でした。

建物の外に出ました。そこには青い海が広がっていました。

南東方向です。

沢山の人が写真を撮っていました。右の部分がコンクリート構造物です。

ワイキキの町が見えます。我々の泊まっているホテルも見えました。

ワイキキの町の方向の景色を拡大いたしました。左の白い建物が我々の泊まったホテルがあるところです。

そのホテルの建物群を拡大いたしました。この建物群で最も右端の建物が我々の泊まったホテルです。

ワイキキの町を拡大いたしました。

我々が泊まったホテルの辺りからダイヤモンドヘッドの頂上付近を撮った写真です。右側の高いところが山頂の展望台です。その山頂の展望台の地下が、上で紹介した太平洋戦争前からの軍事施設Fire Control Stationです。Fire Control Stationから山頂の展望台に登りました。左側の高い部分はトーチカの屋根の上です。

Fire Control Stationから頂上展望台の方向に向かう道です。

頂上展望台へ向かう道の途中から別の軍事施設(トーチカ)が見えてきました。施設の上に人が沢山立っていました。この近くに1943~1944年に建設されBattery 407と呼ばれる軍事施設には海に沈んだ戦艦アリゾナの主砲(35.6cm砲)を設置する計画がありトンネルや砲台は完成しましたが、主砲の周辺機器が使用不可能であったことからダイヤモンドヘッドに主砲が設置されることはありませんでした。ただし後部3番、4番砲塔は無傷のままだったためにオアフ島の東海岸に設置されてペンシルベニア砲台と命名されたそうです。

これがダイヤモンドヘッド頂上の展望台からの景色です。素晴らしい景観でした。標高は232mです。出発地点の火口の標高はGoogle地図で確認すると64mのため標高差は168mとなります。

ここからはワイキキの町全体を見ることが出来ました。

登山道以外は歩くのは禁止です。ホテル近くから撮った写真では軍事施設(トーチカ)の方にも人が行っていました。

軍事施設(トーチカ)とワイキキの町です。

やはり海がある景色はきれいです。

トーチカを拡大いたしました。頑丈そうな構造から、かつては軍事施設であったことが感じられます。

ダイヤモントヘッドに関する説明板も設置されていました。上で紹介したFire Control Stationの断面図は、この説明板の写真から切り取りました。

ダイヤモンドヘッドの内側の火口部分です。建物がある部分が出発地点です。

頂上の展望台から降り始めました。

人が立っている場所の下にもコンクリートの建物がありました。実はこの場所は立ち入り禁止になっているのですが、景色がいいためか人が入っていました。コンクリートの設備はFire Control Stationから頂上展望台の方向に向かう道から見えたトーチカです。

下山方向に進むと別の展望台に行く道があったので、そちらの展望台にも行ってみました。この写真は戻るときに撮ったもので向こう側からこちらに来たのです。

これが今回のルートで最も東側の展望台です。

東方向です。遠くに岬が見えています。岬はココヘッドで、ココヘッドの付け根にある山はココクレーターです。この日の午後にこちらの方向に行ってみました。

上の写真の一部を拡大すると軍事要塞の名残のトーチカが写っていました。

Google地図の3Dで確認すると尾根のトーチカだけでなく、その下の中腹にも大型のトーチカが作られていました。大型の大砲が設置されていたものと推測されます。ちなみにトーチカはロシア語(точка)だそうです。


出発地点の写真です。左端に外側から火口に入ってくるトンネルが写っています。

ここは中腹部分です。

火口部分に下りてきてあらためて頂上付近の写真を撮りました。

冷たいものを飲んだ後にタクシーに乗ってホテルに戻りました。ホテルに着いたのは11時10分でした。ホテルを出発したのは8時45分だったので2時間25分でダイヤモンドヘッドを満喫できました。

山頂付近の登山ルートや展望台を紹介します。太い鶯色と薄紫色でトンネルと階段を表しています。Fire Control Stationからはオレンジ色ルート(━━)で下山いたしました。




━━ 登山道
━━ 山頂付近散策ルート
━━ トンネル ━━ 階段
4日目にオアフ島からハワイ島へ移動する飛行機から撮ったダイヤモンドヘッドの写真です。ダイヤモンドヘッドのことをハワイ先住民は「マグロの額」という意味でハワイ語でレアヒ(Lēʻahi)と呼んでいるそうです。Lē(レ)が額でAhi(アヒ)がマグロです。

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もっと時間がかかるのかと思いました。
展望台空の眺めが、いいですね。。
最後はきつい上り坂と階段だったので1時間くらいかかったように感じましたが実際は30分程度なので驚きました。すばらしい景色なのでお薦めの場所です。
ダイヤモンドヘッド、かなり道が整備されていますが、やはり山なので、のぼりばかりが大変だったでしょうね。でも、景色が美しいですね。登った甲斐が」ありましたね。ハワイの山の上からの風景は、本当にきれいですね。
(なんでやねん)
残念ながら、ダイヤモンドヘッドの頂上までは登りませんでした。
途中の展望台のようなところまででした。
案外短時間で登れるんですね。
今日は湿度も低く過ごしやすいようです。
高い場所からの景色は、やはり格別でした。
驚いたのは登山している男性で長ズボンは私だけでした。町の中でも長ズボンは珍しい存在でした。
最後の階段→トンネル→階段→トンネル→螺旋階段の登りはきつかったですが、上が見えていて距離が短いので耐えることが出来ました。
オアフ島に長く住んでいる日本人の方でもダイヤモンドヘッドに登っていない方がおられました。何度も行かれている人も含めてダイヤモンドヘッドは身近過ぎて意外と行っていない方が多いのかもしれません。
確かに韓国語&テモリで検索するとハゲと出てきました。韓国に関しても詳しそうですね。
頂上近くが昔の軍事施設だとは知りませんでした。これも楽しい思い出となりました。今日は12名が集まって泉カントリーでゴルフなので、すごしやすいのはたすかりました。ゴルフの後は勝田台近くで飲み会です。
ダイモンドヘッドの登頂されましたか、
眺めは最高ですね(^_-)
以前、泊ったホテルから、ダイモンドヘッドが
見えていて、その時は登れるのは知りませんでした。
今度、機会が有れば登って見たいです。
自分の足で登るのは値打ちがあるように思います。町も海もきれいに見えました。
最初はなだらかで、頂上に近づくほど極端に傾斜がきつくなるのがダイヤモンドヘッドでした。まさに巨大要塞でした。
彼女が行った際には登らなかったらしいけど・・・
セグウエイで登山できるツアーがあったらしくて・・・
それなら登山嫌いの私も挑戦できるかなって(笑)
でもこうしてみると登山道って狭いね・・・
あれってもしかして火口の駐車場までだったのかな??
あはは・・・だとしたらちょいとがっかり的な感じだね(笑)
ダイヤモンドヘッドからの景色は最高ですね。
海の色のグラデーションがとても素敵です!
ホノルル市内ではSegwayが沢山走っていました。確かにSegwayで階段などは難しいい細い道ので、Segwayで登ることが許されるのは駐車場までかあるいは前半の広い道までで、あとは歩きになるような気がします。それでもSegwayで行くのは楽しいと思います。
私もSegwayに乗ってみたかったけれどもレンタルしてもらえる場所が判りませんでした。
ハワイの海はほんとうにきれいでした。太平洋の真ん中なので汚染とは無縁のように感じました。
お薦めの場所と聞いていたので、2日目の朝に行ってみました。ほんと満喫させていただきました。
そこから見るワイキキの町がまた綺麗ですね~!
この時って彼女はシェラトンに宿泊したんだけど、その付近のようなことは言ってたかも??
因みに彼女はそのセグウエイでビーチを走り回ったんだけど・・・
現地で申し込んだツアーなのに、なぜか日本人だけしかツアーに参加してなかったったのが印象的だったって(笑)
ホント・・・クマったもんだ!!
ほんときれいでした。娘の一押しの場所でもありました。娘が学生時代に学会の発表がハワイであった時に体験したそうです。
調べてもらえたのですね。次に行った時には是非とも乗ってみたいと思います。ハワイはまだまだ日本人観光客の牙城なのです。欧米の人は左ハンドルの人達なのでレンタカーを借りるのかもしれません。
人の数もコースも凄いです。見晴しも最高でしたね。
爺も行きたいけどもう登山は無理です。
ダイヤモンドヘッドの記事を見ていただいてうれしいです。ほんとすばらしかったです。頂上に着く寸前は急なので、息が上がりました。それだけに値打ちがありました。