2018年07月19日

ホノルル美術館 日本・中国・韓国美術編

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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ハワイ旅行の初日に行ったホノルル美術館はすでに下の着色文字の記事で紹介いたしました。意外なことに日本美術の展示に関しても力が入っていました。日本美術の中で最大のコレクションは浮世絵で、その数は10,000点にもなるそうで、米国で最も優れた浮世絵のコレクションの一つと言われています。日本の国立西洋美術館に保管されている松方コレクションの浮世絵の約8200点よりも多い数です。中国や韓国の美術品も沢山展示されていました。上の図でも分かるように日本・中国・韓国美術はホノルル美術館の中でも広いスペースが使われて展示されていました。個の3つのエリアの合計スペースは西洋美術と同程度が使われているほど力が入ったものでした。個々の作品の写真を撮らなかったのが悔やまれまクリックすると拡大す。
 青枠 日本美術エリア Japanese Art
 緑枠 中国美術エリア Chinese Art
 赤枠 韓国美術エリア Korean Art
今までに紹介したホノルル美術館の記事です。
クリックすると拡大クリックすると拡大クリックすると拡大 絵画編 西洋美術
 Art of Hawaiʻi エリア編
 特別展編 Erick Swenson
 モダンアート編
 日本・中国・韓国美術編   ←  今回
 
日本・中国・韓国美術エリアは東洋的な中庭の周りに配置されていました。
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こちらが日本美術エリアです。美術館の主なコレクションは、ホノルル美術館創設者(女性)であるAnna Charlotte Rice Cooke(結婚前:Anna Charlotte Rice)によって集められたものです。日本語ではアナ・ライス・クックあるいはアナ・シャーロット・クックと書かれています。
彼女は息子4人と娘2人に恵まれました。そして彼女だけでなく夫も長男も次男もWikipediaに書かれているほど著名で活躍した人達です。
彼女の夫の名前はCharles Montague Cookeで、長男の名前も同じCharles Montague Cooke Jr.(動物学者)で、次男の名前はClarence Hyde Cooke(実業家、政治家)です。彼女はハワイの初期の宣教師を先祖とする裕福な一家に1953年に生まれ、1874年に結婚して、1882年に現在のホノルル美術館の場所に家を建てて住んだそうです。夫の事業が成功したこともあり多くの美術品を集めていました。そして夫が亡くなった18年後の1927年に住んでいる家を取り壊して美術館を建てたそうです。そのCooke夫人が特に日本美術に興味を示していたと言われていまクリックすると拡大す。
彼女は1920年代~1930年代に横浜の野村洋三を通して多くの有名な作品も購入したそうです。
野村洋三は1894年に右の写真のサムライ商会(古美術商)を24歳で開業し、1938年にはホテル・ニューグランドの会長になり、横浜商工会議所会頭なども務めた人です。
クリックすると拡大右の小さな写真はCookeファミリー(Cooke夫婦、子供、孫)です。夫が写っていることから撮影されたのは1909年か、それより少し前であることから、ホノルル美術館が建てられる前の敷地に建っていたCooke夫婦の家の庭で撮られたものだと思われます。
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絵画だけでなく漆器(特に沖縄漆器)、彫刻、茶道具、武家文化美術品などといろんな分野の美術品が集められているそうです。とは言え日本エリアでは絵画コレクションが圧巻です。
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こちらが中国美術エリアです。いろんな美術品が多く並べられていましたが特に陶磁器は沢山展示されていました。日本エリアと同程度のスペースに沢山いろんな時代の陶磁器が並べられていました。
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こちらは韓国美術エリアです。こちらも陶磁器が多く展示されていました。
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ここの韓国陶磁は米国の屈指のコレクションだそうです。今まで見る機会が少なかっただけに値打ちがありました。
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posted by SORI at 16:45| Comment(18) | ハワイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
海外でどういう日本美術が人気だったか見てみたいです^^
飾られている絵画や掛け軸も気になります(^O^)
Posted by ニッキー at 2018年07月17日 12:55
ニッキーさん こんにちは
外国人はその時代の日本人の感覚にとらわれない面があるので日本人より先に良いものを見つけ出すこともよくありますね。伊藤若冲もアメリカ人収集家ジョー・プライスのコレクションにより飛躍的にその知名度と人気が出た作家でした。
Posted by SORI at 2018年07月17日 16:06
着物、タンスの中に一杯ありますが…
Posted by 夏炉冬扇 at 2018年07月17日 18:35
夏炉冬扇さん こんばんは
着物いっぱいのタンスは一財産ですね。
Posted by SORI at 2018年07月17日 18:40
こんばんは、アジア圏の作品をハワイで見れるとは。また違った趣ありますね
Posted by みぃにゃん at 2018年07月17日 19:53
SORIさん こんばんは。
浮世絵が10,000点とはスゴいですね。
日本でこれ以上所蔵している美術館はあるんでしょうか?
ハワイは日系人が多いと思われますが、韓国系・中国系の
人も多いのかな?
Posted by johncomeback at 2018年07月17日 20:08
集めた美術品の点数もさることながら、
これだけの点数を集めるとは、スゴい富ですね。
Posted by 横 濱男 at 2018年07月17日 21:41
みぃにゃんさん おはようございます。
ほんと、ハワイの美術館で日本などのアジア圏の美術品に出会えるとは思ってもいませんでした。
Posted by SORI at 2018年07月18日 05:53
johncomebackさん おはようございます。
ホノルル美術館の中にある図書館(Robert Allerton Art Library)には麻布美術館から寄贈された15,000冊の書籍が収蔵されているそうです。日本との関係を感じます。もちろん韓国系・中国系の方もおられると思いますが、やはり日系の方が圧倒的に多いようです。
Posted by SORI at 2018年07月18日 06:01
横 濱男さん おはようございます。
ほんと、私も気になりました。
10000x?円と、計算してしまいました。
Posted by SORI at 2018年07月18日 06:04
東洋美術というと陶器が
メインなんですね
素的なコレクションに癒されましたね
Posted by kazu-kun2626 at 2018年07月18日 07:06
kazu-kun2626さん おはようございます。
欧米の人達は東洋の陶器があこがれだったのでしょうね。そして、日本の浮世絵にも価値を見出していたのだと思います。
Posted by SORI at 2018年07月18日 07:19
SORIさん お早うございます。
モンデ酒造山梨工場に
コメントを有難うございます。
この時は、団体バスだったので、たっぷり
試飲が出来ました(^_^)v
最近、国産ワインも美味しくお値段も手ごろに
なって来ましたね。

日本の美術館より、コレクションが多いのには
驚きですね、身近な物には興味が薄かったのかな
などとも思ってしまいます。
海外で日本の物を見に行ける機会が有ったら
良いなと思います。
Posted by tarou at 2018年07月18日 07:46
tarouさん はようございます。
確かに1920年代ごろは多くの日本人よりも収集家の外国人の方が浮世絵に興味を持っていたのでしょう。その頃は貴重な江戸時代の浮世絵も安く手に入れることが出来たのかもしれません。
Posted by SORI at 2018年07月18日 07:57
ハワイには沖縄からの移民も沢山いらっしゃるので琉球漆器が主に展示されているんでしょうね~^^
Posted by Rinko at 2018年07月18日 08:42
Rinkoさん おはようございます。
ハワイ島でのツアーの時のガイドの方も沖縄からの移民の人も多かったと聞きました。みなさん苦労されたようですが、今のハワイや日系の人達の基礎を作ったのだと感じました。琉球漆器の良さを認められてたのだと思います。
Posted by SORI at 2018年07月18日 09:36
やっぱりSORI さんのペ-ジに入るのは時間が
かかります多分僕のPCが悪いのでしょう?

今迄長くありがとうこざいました、今回で一応
ブログを休む事にしました、又お会いできる日まで暫くです^_^;
Posted by タカタカ at 2018年07月20日 11:33
タカタカさん こんにちは
私の記事は写真や動画や地図がおおいためにアクセスに時間がかかるのだと思います。
しばらくお休みとのことで、次に会えるのを楽しみにしております。
Posted by SORI at 2018年07月20日 13:49
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