

前記事で島武意海岸の積丹ブルーの景色を紹介しましたが、その場所から0.3kmで積丹出岬灯台の近くの展望デッキ(展望台)に行けると案内板の地図に書かれていました。その先も遊歩道は続いているのですが0.3kmならば2歳児が歩いて行けると考えて、積丹出岬灯台まで行ってみることにいたしました。その積丹出岬灯台が上の写真です。灯火の海抜は141.0mで地面から灯火までの高さは10.6mであることから出岬の灯台が建てられている地面の標高(海抜)は130.4m(=141m-10.6m)となります。トンネルを抜けた島武意海岸・展望台の標高が70mであることから、そこから60m登ってきたことになります。
灯台名 :積丹出岬灯台(しゃこたん・でみさき・とうだい)
所在地 :北海道積丹郡積丹町入舸町 (出岬) 〒046-0327
Irikacho, Shakotan, Shakotan District, Hokkaid?
光度 :実効光度9.9万カンデラ
光達距離 :19.5海里(36.1km) or 21.0海里(38.9km)
塗色構造 :白赤横線塔形
灯質 :単閃白光 毎5秒に1閃光
灯火海抜高:141.0m
灯火地上高:10.6m
塔高 :13.0m
地面標高 :130.4m(=141.0m-10.6m)
岬ピーク :134m
点灯年月日:1965年12月22日
改築年月日:1987年12月
灯火部分を拡大いたしました。クリックすると3倍(面積で9倍)の大きさの拡大写真を表示します。52年間、積丹の海の光となってきた灯火です。こちらは遠くから見ると5秒間隔でひかります。発光間隔は灯台毎に定められていて、その違いからどの灯台であるか判断できるようになっているそうです。したがって近隣にある灯台の光り方(灯質)は全て異なっています。

灯台レンズの部分を拡大いたしました。灯台レンズの等級により分類されているようです。塔頂までの高さとの相関関係からレンズ直径は30cmで、この写真ではレンズは陸方向に向いているため回転灯器と想像されることから中型灯台に分類されるのだと思います。
大型灯台 第1~3等レンズ or 90,120cm回転灯器
中型灯台 第4~5等閃光レンズ or 30,40,60cm回転灯器/キセノン灯器
小型灯台 第5~6等不動閃光レンズ or 37.5cm以下の無等不動レンズ
ちなみに現存する第1等灯台(レンズ径184cm)は次の5つです。
犬吠埼灯台(千葉県)、経ヶ岬灯台(京都府)、出雲日御碕灯台(島根県)、
室戸岬灯台(高知県)、角島灯台(山口県)

上の写真とは反対側から撮った灯火部分の写真です。
こちら側にもレンズが付いています。この時のレンズは、東北東と西南西の方向で止まった状態でした。

これが灯台の展望デッキ(展望台)か灯台までが0.3kmと書かれていた案内板の地図です。

最初は2歳児も歩いていましたが、すぐにおんぶとなりました。そして実際に歩き始めてすぐに0.3km(300m)ではないことが分かりました。さらに高低差60mの急坂は2歳児は厳しかったのです。さらに抱っこにもなりました。帰りは下り坂なので全部ではないけれども結構歩いていました。この道では単独で来ている何組ものアジア系の外国人の家族に出会いました。




Google航空写真で距離を測ってみました。駐車場から積丹出岬展望台までの距離は627m(━━)で、駐車場からトンネル入り口までが58mのため、トンネル入口から灯台までは569m(=627m-58m)もあったのです。569m進んで60m上るということは平均で10.5%の傾斜なので、幼い子にはきついことが分かってもらえると思います。
灯台から展望台までが43mなのでトンネル入口から灯台までは526m(=627m-58m-43m)となります。0.3kmがどちらの表示だったとしても2倍近い距離でした。しかし0.3kmと書かれていたおかげで、今回の積丹出岬灯台を見ることが出来たのでした。灯台の名前の頭には積丹が付いていますが、岬の名前は積丹出岬ではなく単に出岬です。
O 出岬




━━ 遊歩道 駐車場→積丹出岬・展望台(展望デッキ)
━━ 島武意海岸トンネル
2歳児を連れて積丹出岬灯台まで来た証拠写真です。ここでも抱っこでした。展望デッキ側から見た積丹出岬灯台です。

ここから下に見える海岸も島武意海岸(しまむい海岸)でした。この建看板で初めて島武意を「しまむい」と呼ぶことを知りました。

こちらは標高130.4mの展望デッキ(展望台)です。ここからの眺望もすばらしかったので紹介したいと思います。2歳児は柵の外側に行きたがって困りました。

さすがに真下の浜辺は見ることが出来ませんでしたが、海が広がっていて130mの高さからの景色だと実感いたしました。



岬の周辺は緑に囲まれていました。遊歩道が続いていて、ここからさらに進むと女郎小岩を見ることが出来るようです。

積丹ブルーを実感してもらうために岩礁のあたりを拡大いたしました。

岬の先をズームすると漁船らしき船が見えました。この岬の先辺りは昔から伝説の地で、アイヌ語ではシケヲシヨラウスと言うそうです。意味は「大きく削られた入江の中に佇むもの」だそうです。

西方向には積丹岬(シャコタン岬)があります。海の向こうに神威岬(カムイ岬)も見えました。神威岬と積丹岬は先日紹介した黄金岬と合わせて積丹三大岬と呼ばれています。積丹岬より上に水平線があるので積丹岬より、この場所の方が高いことが分かります。

上の写真を拡大して見ると、辛うじて神威岬灯台が確認出来ました。
防波堤の灯台を除いて、北海道の灯台は93基あります。それに対して岬が多い積丹半島(積丹郡+古宇郡+古平郡+余市郡)には、不思議なことに神威岬灯台と積丹出岬灯台の2基の灯台だけなのです。下の写真をクリックすると同じ縮尺で広範囲を表示します。この景色も積丹出岬灯台付近から見える景色なのです。積丹出岬灯台から神威岬灯台までの直線距離は11.7km(Google地図)です。右の2枚の小さな写真はWikimediaなどから転用させていただきました。

所在地 :北海道積丹郡積丹町神岬町草内
光度 :37万カンデラ(実効光度17万カンデラ)
光達距離 :21.0海里(38.9km) or 23.0海里(42.6km)

灯質 :単閃白光 毎15秒に1閃光
灯火海抜高:82.0m
灯火地上高:10.2m
塔高 :11.0m
地面標高 :71.8m(=82.0m-10.2m)
岬ピーク :83m
点灯年月日:1888年8月25日 (明治21年)

帰りは下りだったので2歳児も結構歩きましが、途中で座り込んだので抱っことなりました。でも最後は駐車場まで歩きました。
北海道の93基の灯台を枠内に紹介します。
日方泊岬灯台 檜山石崎灯台 洲根子岬灯台 奮部灯台 上泊埼灯台 香深灯台 金田ノ岬灯台 海驢島灯台 元地灯台 留萌灯台 石埼灯台 鴛泊灯台 仙法志埼灯台 沓形岬灯台 栄浜埼灯台 野付埼灯台 紋別灯台 音稲府岬灯台 サロマ湖口灯台 羅臼灯台 能取岬灯台 幌泉灯台 襟裳岬灯台 えりも港南突堤灯台 葛登支岬灯台 薫別灯台 鴎島灯台 日浦岬灯台 汐首岬灯台 恵山岬灯台 函館港第三防砂堤灯台 アヨロ鼻灯台 静内灯台 ポンモシリ岬灯台 苫前埼灯台 金比羅岬灯台 天売島灯台 赤岩埼灯台 焼尻島灯台 苫小牧灯台 木巻岬灯台 茂津多岬灯台 本目岬灯台 十勝大津灯台 稚内灯台 宗谷岬灯台 増毛灯台 神威岬灯台 積丹出岬灯台 幌灯台 石狩灯台 矢越岬灯台 松前灯台 白神岬灯台 松前小島灯台 ヨシ島灯台 日和山灯台 小樽港島堤灯台 浜鬼志別灯台 弁慶岬灯台 大丸磯灯台 大丸磯灯台 知床岬灯台 宇登呂灯台 チキウ岬灯台 室蘭港新日本製鉄ふとう灯台 北見枝幸港島堤灯台 北見神威岬灯台 日高門別灯台 落石岬灯台 納沙布岬灯台 緩島灯台 花咲灯台 ハボマイモシリ島灯台 ノッカマップ埼灯台 貝殻島灯台 香深港北島堤南灯台 広尾灯台 琵琶瀬港島堤北灯台 湯沸岬灯台 厚岸灯台 後志泊港灯台 釧路埼灯台 昆布森灯台 水垂岬灯台 小歌岬灯台 岩内港北突堤灯台 砂埼灯台 青苗岬灯台 室津島灯台 稲穂岬灯台 浦河灯台 豊浦港南島堤灯台






写真の中に見えているトンネルの先に、赤ばふんうに丼を食べた食事処「みさき」があります。ここの駐車場から、僅か2kmの距離です。

最後に縦長の大きな写真で積丹出岬灯台を紹介します。クリックすると2倍(面積で4倍)に拡大いたしますので、灯台の表面がタイルでてきていることも確認できると思います。

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でしたね。
僕も昨日近くのハイキングコ-スに
3歳の上孫ちゃんと行きましたが
途中負ぶいましたが重くてすぐ歩かせ
ました(笑)
がんばって歩いた分、気分爽快だったでしょうね^^
私が幼い頃、お前は灯台に行くんだとーと
言われふーん。と思ってました。物心がついてから、
海の灯台ではなく陸の〇大だんだなーと思いました。
張られていますね
モザイクのように美しいですー☆
近くに行かなきゃ見えてこない
ことってあるんですよねー。
凄いです!(^-^)V
iPhone7の新色にディープブルーが入りましたね。昔からの色だけれでも神秘的な色合いですね。
私の子供が小さいときに背負子に乗せて六甲山を歩いていたことを思い出しました。その子供が大きくなって、本人の子供を背負ったり抱っこしたりして歩いたのだと実感いたしました。
130mの高さからの景色は、まさに爽快でした。ほんと歩いてよかったです。
今でも灯台が使われているようです。GPSの時代であっても必要な人は多いのだと思います。小さいときから教育熱心だったのでしょうね。確かに小さいときは灯台と〇大の発音だけでは区別がつかなかったことでしょう。
クリックして見てもらえたのですね。
今でも美しい灯台ですが、新しいときは、さらにきれいだったことでしょう。
写真を撮ったおかげでタイルに気が付きました。屋根のドームやてっぺんの飾りも趣があります。
頑丈な南京錠が2個かけられていたのでなかに入ることは出来ないようでした。灯台に登れるとさらに10m高い場所からの景色となるので、灯台の周辺と海の景色のコラボはすばらしい景観となると思います。
一番上から眺めたら素晴らしいいでしょうね。
管理の問題、色々あるんでしょうね。
でも2歳のお孫さんと一緒に行けて思い出に残りますね。
無人の現役の灯台なので故障したら困るので上ることは出来ないのでしょうね。ほんといい思い出となりました。
ここからの景色も素晴らしいですね。
2歳のお孫ちゃんも
抱っこやおんぶをするパパとママも大変でしたね。
小さな子にとっては、さすが60mの高低差と600mの距離は大変でした。そうなんです。パパとママも大変でした。
妻と2人で
沖行く船の¨
好きです。
灯台のある景色はロマンがあります。海から見える灯台もロマンを感じます。
万治の石仏に、コメントを有難うございました。
写真では何度も見ていましたが、
実物も優しいお顔の石仏でした。
岬の先には灯台がつき物ですね(^_^)v
晴れた日は最高のロケーションに
灯台は有りますね。
ちょっとゴシック系の物語や映画のように
霧の奥からぼんやりと浮かび上がる風景が目に浮かびます。
僕の知っている灯台は
なにやら近代的で実用的なものなものですから
こんな趣のある灯台にはほれぼれしちゃいますw
おんぶされながらでもお孫ちゃん、
ご両親やSORIさんたちと一緒に頑張った時間は
年を重ねてもきっと宝物になっていくのでしょうね。
お父さまお母さまもお疲れ様でした^^
確かに見渡せる場所に建っているわけですから、最高のロケーションですね。北海道は空気がきれいなので、霧などで霞んでいなければすばらしい景色を見せてくれるようです。
漁をする人たちを昔から見守ってきたのだと思います。130mの断崖の上に建つ灯台は見事でした。
いいところですよね~以前から目をつけているのですがなかなかチャンスに恵まれません。
私も積丹は初めてだったので感激いたしました。運よく天候にも恵まれました。