2025年04月20日

オルセー美術館 ゴーギャン ロートレック

2025年2月1日にSSブログからSeesaaブログに全記事を移行させました。Seesaaブログに慣れるために、昔の記事に手を加えてブラシュアップして再掲載させことから始めさせていただきます。
ヴェルサイユ宮殿を22記事ほど紹介させていただいたので、次はパリのオルセー美術館を紹介したいので連続8つの記事をブラシュアップして掲載いたします。本記事が/8です。
写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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クリックすると拡大パリのオルセー美術館の5つ目の記事です。
オルセー美術館(Musée d'Orsay)の最上階の印象派展示室を見た後に地上階に下りました。地上階には沢山の作家の作品が展示されていました。ここでは沢山の作家の作品を紹介したいと思います。
地上階の展示室は。1900年に建てられたオルセー駅のガラスのドーム下の屋内に、クリックすると拡大上の写真のように中央の通路を挟んで両側に1986年に展示室が建てられて、オルセー美術館として開館して沢山の作品が展示されていました。右は当時の駅だった写真です。
 正式名称 Musée d'Orsay
 専門分野 19世紀美術
クリックすると拡大 常設展示 4000作品
 来館者数 3,440,000人/年 (2015年)
 開館   1986年
 最寄駅  地下鉄 ミュゼ・ドルセー駅

オルセー美術館に関する前記事でファン・ゴッホを紹介いたしました。1888年に南仏アルルに移っていたファン・ゴッホと9週間の共同生活を送ったほどファン・ゴッホと関係が深かったのがゴーギャンです。先ずはゴーギャンの作品から紹介していきたいと思います。こちらの壁の作品はすべてゴーギャンです。ファン・ゴッホの作品群の隣に展示されていました。
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ゴーギャンと言えばタヒチを思い浮かべます。最初にタヒチを訪れたのが1891年4月からで資金が尽きて1893年8月に国の費用で帰国したそうです。1895年6月から2度目のタヒチに向かい6年を過ごした後にマルキーズ諸島に行ったそうです。そのマルキーズ諸島で1903年5月8日にゴーギャンは亡くなりました。
作品名のヴァイルマティは、マルキーズ諸島の神話に登場する絶世の美女で、神に見初められてその妻となったそうです。ヴァイルマティが座っているのは玉座だそうです。
 作家 ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin) 1848年~1903年(満54歳没)
 作品 Vairumati ヴァイルマティ
 制作 1897年
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作品名のアレアレアとはポリネシア語で「喜び」「楽しさ」を意味するそうです。
 作家 ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)
 作品 Arearea アレアレア
 制作 1892年
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ゴーギャンの晩年期の作品で、パルテノン神殿東側の浮き彫り彫刻に着想を得て描かれた作品と考えられています。
 作家 ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)
 作品 Le Cheval blanc 白い馬
 制作 1898年
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ロートレックの作品も沢山ありました。そのうち3枚を紹介します。ロートレックのフルネームはアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)です。正式には姓(苗字)がトゥルーズ=ロートレック(Toulouse-Lautrec)です。ファン・ゴッホ(Van Gogh)と違い、単にロートレック(Lautrec)でも世界的に通じるようです。南仏のアルビで生まれました。ロートレックの生家は伯爵家でフランスの名家です。最後は母親の邸宅であるマルロメ城で両親に看取られ脳出血で36歳の若さで亡くなったそうです。
 作家 ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)
    1864年~1901年(満36歳)
 作品 Femme de profit 又は Madame Lucy
 制作 1896年
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ジャンヌ・アヴリルは実在のフレンチカンカンのダンサーです。クリックすると拡大本名はジャンヌ・ボードン(Jeanne Beaudon)です。Wikipediaに書かれているほど有名な女性で、絵が描かれた翌年の1893年(25歳時)の写真(右)が残っています。彼女(1868年生れ)はロートレックより4歳年下でした。
 作家 ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)
 作品 Jane Avril dansant 踊るジャンヌ・アヴリル
 制作 1892年
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ジャンヌ・アヴリルの写真と同じ構図の絵も描かれていました。絵よりも本人の方が美人で可愛いと思います。両方ともに1893年(25歳)です。
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こちらは非常に大きな作品です。1890年に描かれた有名な「ムーラン・ルージュの舞踏会」と同じタイトルですが5年後に書かれたものです。
 作家 ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)
 作品 La Danse au Moulin Rouge 又は
    La Goulue et Valentin le Désossé
 制作 1895年
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ロートレックが両親に看取られながら亡くなったマルロメ城の航空写真です。
 名前 Château Malromé
 住所 Saint-André-du-Bois Gironde Nouvelle-Aquitaine


下のマルロメ城(Château Malromé)の写真はWikipediaから転用させていただきました。ロートレックが名家の生まれだったことが実感されます。
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セザンヌの作品は最上階の印象派展示室(Galerie des Impressionnistes)に沢山ありましたが、地上階にも展示されていたので地上階の3作品を紹介します。
 作家 ポール・セザンヌ(Paul Cézanne) 1839年~1906年(満67歳没)
 作品 La Femme étranglée
 制作 1875年~1876年
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セザンヌと親交のあった画家のアシル・アンプレールの肖像画です。
 作家 ポール・セザンヌ(Paul Cézanne) 1839年~1906年(満67歳没)
 作品 Achille Emperaire アシル・アンプレール
 制作 1868年~1868年
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 作家 ポール・セザンヌ(Paul Cézanne) 1839年~1906年(満67歳没)
 作品 L'Avocat (l'oncle Dominique)
 制作 1866年
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次の3作品はすでに印象派展示室の中の作品として紹介したセザンヌの作品です。前の記事を見ていない方で興味のある方は写真をクリックしてみてください。拡大写真を表示します。
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モネの作品も最上階と地上階にも展示されていました。地上階の作品を紹介します。
 作家 クロード・モネ(Claude Monet) 1840年~1926年(満86歳没)
 作品 Madame Louis Joachim Gaudibert
 制作 1868年
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 作家 クロード・モネ(Claude Monet) 1840年~1926年(満86歳没)
 作品 La Pie
 制作 1868年~1869年
クリックすると拡大

 作家 クロード・モネ(Claude Monet)
 作品 Femmes au jardin
 制作 1866年
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こちらは印象派展示室の中のモネの作品です。興味のある方は写真をクリックしてみてください。拡大写真を表示します。
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クリックすると拡大 クリックすると拡大 クリックすると拡大

モネの作品も最上階と地上階にも展示されていました。地上階の作品を紹介します。
 作家 エドゥアール・マネ(Édouard Manet) 1832年~1883年(53歳)
 作品 Monsieur et madame Auguste Manet
 制作 1860年
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マネの代表作の一つで、この絵をご存知の方は多いと思います。吹いている楽器は木製の横笛ファイフ(Fife)で、絵の指づかいを真似て吹くと「ソ」の音が鳴るそうです。
参考ですが、今回の記事では額付きのし野心で掲載させていただいていますが、この写真のように大きく曲がって写っています。他の絵も大なり小なり曲がって写っているのが多いと思います。カメラの位置が絵の中心だときれいな長方形で取れるのですが、絵の正面から撮ると照明が反射するケースが多いため中心からずらして撮っています。そのために額が曲がって写っていることが多いのです。この絵の場合は左から撮って照明の反射を避けているのです。
 作家 エドゥアール・マネ(Édouard Manet) 1832年~1883年(53歳)
 作品 Le Fifre 笛を吹く少年
 制作 1866年
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こちらも印象派展示室の中のマネの作品です。興味のある方は写真をクリックしてみてください。拡大写真を表示します。本記事で紹介した作品の作家はゴーギャン、ロートレック、セザンヌ、モネ、マネでした。
今までに掲載したオルセー美術館に関する記事も紹介します。タイトルをクリックすると記事を表示します。
 オルセー美術館 建物編
 オルセー美術館 印象派展示室
 オルセー美術館 ファン・ゴッホ
 オルセー美術館でも模写が許されていました。
 オルセー美術館 ゴーギャン ロートレック (今回の記事)
クリックすると拡大 クリックすると拡大
posted by SORI at 16:56| Comment(37) | TrackBack(2) | オルセー美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ステキな絵がいっぱいですね。
中学のとき美術部で、ゴーギャンを模写したことを思い出しました。
Posted by リンさん at 2017年06月04日 00:02
リンさんさん おはようございます。
美術部に所属されておられたのですね。すばらしいです。
常設展示が4000点なので1作品を10秒で見ると、全部で40000秒(約11時間)になります。
Posted by SORI at 2017年06月04日 01:27
お早う御座います。
パリには2回行ってるのにオルセー美術館は?
各国の美術館が頭の中でこんがらかってるので
見てる筈なのにこれという記憶がない!”ク~~!”
Posted by 旅爺さん at 2017年06月04日 05:35
眼福ですね。
Posted by beny at 2017年06月04日 07:24
お邪魔致しまする。
難しい事は、分からない小生ですが好きなんですよ絵が。
風景画など観ていますと、ついつい絵に引き込まれ自分の頭の中で
色々想像いや妄想してしまうのです。(^◇^)
Posted by 影風響 at 2017年06月04日 07:27
絵画はチャンスがあれば一度は見てみたいと思っています。
Posted by そら at 2017年06月04日 07:58
絵画を久しぶりにたっぷり観させて頂きました
なかなか 目に触れることがないので 良い刺激になりました
忙しく過ぎて行く日々
たまには いつもの自分から離れて 観ることも大切だなーってね(^ ^)ありがとうございます
Posted by チャー at 2017年06月04日 08:23
おはようございます。ゴーギャンってタヒチで永住ではなかったのですね、駅に美術館日本では考えられないですね。
Posted by みぃにゃん at 2017年06月04日 08:57
旅爺さんさん おはようございます。
日本人の知っている作家の数が多いことから、日本人の間でのオルセー美術館の人気は最近格段に上がったようです。ツアー会社の企画にも影響を与えているようです。今回もパリに在住している日本人の方に勧められて行きました。
Posted by SORI at 2017年06月04日 09:04
benyさん おはようございます。
まさに眼福でした。朝一番に行って良かったです。
Posted by SORI at 2017年06月04日 09:21
影風響さん おはようございます。
いろんなタイプの絵があって楽しむことが出来ました。風景画は癒されます。
Posted by SORI at 2017年06月04日 09:25
そらさん おはようございます。
パリの三大美術館に収蔵されている作品は原則、次の通りです。そのためか、オルセー美術館は我々の知っている作品はが多い気がします。
 ルーブル美術館     1848年以前
 オルセー美術館     1848年~1914年までの作品
 ポンピドゥー・センター 1914年以降
Posted by SORI at 2017年06月04日 09:38
チャーさん おはようございます。
普段は接する機会が少ないだけに、美術館に行ったのは値打ちがありました。今回は4日目にルーブル美術館に行き、最終日の7日目にオルセー美術館に来たわけです。
Posted by SORI at 2017年06月04日 09:47
みぃにゃんさん おはようございます。
ゴーギャンはずーとタヒチに行くことにあこがれていましたが貧乏で行けませんでした。タヒチに長く住む前もパナマとマルティニーク島に行きましたがすぐに破産して苦労していたそうです。1891年2月にパリのオテル・ドゥルオーでの絵の売立てが成功して旅行資金が出来たことから、すぐに旅だったそうです。
Posted by SORI at 2017年06月04日 09:55
オルセーはじめ海外の美術館のよいところは人だかりが無い事
でしょうか? 好きなものを好きなだけ観る、、。
良いですよね!
Posted by YOUR-MOM at 2017年06月04日 13:02
こんにちは。
本物の絵画鑑賞 ! 素晴らしいですね〜
Posted by yakko at 2017年06月04日 16:10
素晴らしくうっとりしますね^^

その言葉しか出てきません
Posted by さゆり at 2017年06月04日 18:29
教科書でみるのが沢山。
直接だと鳥肌立つでしょう。
Posted by 夏炉冬扇 at 2017年06月04日 18:53
笛を吹く少年は日本に来た時に観に行きました。
いつかオルセーは行ってみたいです。
Posted by rappi at 2017年06月04日 20:20
YOUR-MOMさん こんばんは
ほんと、日本で行われる、なんとか展とは違いますね。先日、家内が行った新国立美術館のミシャ展は90分待ちだったそうです。
朝一番と言うことも重なってゆったりとみることが出来ました。
Posted by SORI at 2017年06月05日 00:56
yakkoさん こんばんは
ほんと、堪能させてもらいました。
Posted by SORI at 2017年06月05日 00:57
さゆりさん こんばんは
さすが芸術の都、パリです。すばらしい作品が沢山ありました。
Posted by SORI at 2017年06月05日 00:58
夏炉冬扇さん こんばんは
教科書で見たものを見つけると感無量です。ほんと沢山ありました。
Posted by SORI at 2017年06月05日 01:00
rappiさん こんばんは
笛を吹く少年を見られたことがあるのですね。私は教科書だけでした。照明の感じから、こちらでも特別のもののようでした。その照明の反射のおかげで写真撮影は苦労しました。
Posted by SORI at 2017年06月05日 01:02
見たことのある絵画が並んでいると、思わず嬉しくなり見入ってしまいました^^
どれも素敵ですね~!
Posted by Rinko at 2017年06月05日 07:41
Rinkoさん おはようございます。
ほんと、そうですね。
やはり見たことのある絵を、集中的に探してしまいました。
Posted by SORI at 2017年06月05日 08:50
素敵な作品です!
Posted by もーもー at 2025年04月20日 17:33
niceです!
Posted by エバンス at 2025年04月20日 17:50
拝見しました。
Posted by 侘び助 at 2025年04月20日 19:46
(# ̄  ̄)σ・・・Nice‼です♪
Posted by てんてん at 2025年04月20日 20:24
もーもーさん おはようございます。
ほんと、素敵な作品がいっぱいありました。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:52
エバンスさん おはようございます。
nice ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:53
侘び助さん おはようございます。
訪問 ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:56
てんてんさん おはようございます。
Nice‼ ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:57
じゅんぺさん おはようございます。
nice! ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年04月22日 05:43
てんてんさん おはようございます。
Nice‼ ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年04月22日 05:45
shihoさん おはようございます。
nice! ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年04月22日 05:48
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