ヴェルサイユ宮殿を22記事ほど紹介させていただいたので、次はパリのオルセー美術館を紹介したいので連続8つの記事をブラシュアップして掲載いたします。本記事が4/8です。



以前にパリのルーブル美術館の模写している光景を紹介したことがあります。同じパリにあるオルセー美術館(Musée d'Orsay)でも模写されている方がおられました。ルーブル美術館では沢山の模写している人を見かけましたが、オルセー美術館で気が付いたのは1人だけでした。模写できる静かな場所はルーブル美術館に比べて少ないので、見学者の多い場所の作品は模写の許可が下りないのだと思います。

右の写真はルーブル美術館での模写の光景です。
イーゼル(画架)と椅子がルーブル美術館と同じでした。そのことから同じようなシステムだと感じたのでルーブル美術館での模写を行う手順を紹介します。
① 模写したい絵の希望を美術館に伝える。

③ 日本大使館の推薦書と無犯罪証明書を入手する。
④ 許可されたら模写の出来る時間帯に行って模写する。
模写期間 一つの絵で3ケ月以内
模写料金 無料
その他 イーゼル(画架)と椅子は借用可

見学の人がいなくなるまで待つことにいたしました。

やっと、こちらの写真を撮ることが出来ました。

こちらが模写していた絵です。こちらの絵はコローと言う画家の作品でした。

下の5枚の作品の中で3枚の作品にマンドリンが描かれています。クリックすると判ると思いますが、左から2枚目と右端は服装は同じですが違う作品です。
作家 カミーユ・コロー Camille Corot
作品 L'Ateiier de I'artiste アーティストのスタジオ
制作 1865年


下記の写真に写っている風景画と人物画の計3枚の絵がコローの作品です。
コロー(Corot)のフルネームはJean-Baptiste Camille Corot(ジャン=バティスト・カミーユ・コロー)です。コローは印象派の前の時代の画家で、日本では馴染は少ない気がしますが、

名前 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
Jean-Baptiste Camille Corot
生誕 1796年7月17日 バリ
死没 1875年2月22日 パリ(満78歳没)

コローの絵の周辺で気になった作品を紹介します。本記事内の5人の画家(作家)の写真は全てフリー百科事典のWikipediaから転用させていただきました。

こちらは牛が沢山書かれた大きな絵です。こちらの絵は、娘も気になったようで接写しています。
作家 ローザ・ボヌール Rosa Bonheur
1822年~1899年(満77歳没)
作品 Labourage nivernais dit aussi Le Sombrage
制作 1849年

接写していたいた理由は、写真をクリックしていただくと判ると思います。大きな作品にも関わらず細部まで本物と間違えるほど詳細に書かれているのでした。牛の表情も豊かに描かれていました。ボヌールは、当時は珍しい女性画家でした。本名はマリー・ロザリー・ボヌール(Marie Rosalie Bonheur)で、フランスの写実主義画家です。動物の姿をありのままに捉えた作品を多数残したそうです。ジョルジュ・サンドやサラ・ベルナールなどと並び、フェミニズム初期を代表する人物の一人だそうです。


作家 コンスタン・トロワイヨン Constant Troyon
1810年~1865年(満54歳没)
作品 Boeufa allant au labour, effet de matin
制作 1855年

こちらはÉdouard Sainの作品です。本絵はÉdouard SainのWikipediaの

作家 エドゥーアード・セイン Édouard Sain
1830年~1910年(満80歳没)
作品 Fouilles à Pompéi
制作 1865年


作家 エルネスト・メソニエ Ernest Meissonier
1815年~1891年(満75歳没)
作品 Femme en prière à Saint-Marc de Venise

こういう所で模写している方たちってとてもお上手なんですよね~まるで贋作でも作っているみたいに(^-^
模写して絵の技術を弁起用している人が多いのに驚きました。日本では写真もダメなので、模写は当然ダメなのでしょうね。
さすが将来の芸術の卵を大切にするパリです。
みんな有名な絵ですね。
でも模写している絵・・・少し離れていますが、よく見えますね。
眼がいいんですね。(^^)
接写したくなる絵でした。
今回の紹介の絵は1849年~1865年に制作されたものです。繊細なタッチは、この時代の特徴なのかもしれません。
確かに離れていても正確に書いているようです。なんだかなぁ〜!! 横 濱男さんの目のつけどころが鋭いです。
なぜ日本の美術館では撮影も模写も許されていない所が多いのか、ずっと気になっていたのでSORIさんのこの投稿を読んで少しだけ検索してみました。
フラッシュが絵に品質を損なうのは知っていましたが、一番納得できた理由は「著作権」ですかね~。
それにしても、諸外国に比べると日本は厳しいように思われました^^;
写真を禁止するのは、美術館やその国の人の考え方に事情があるようですね。撮影が自由な国の人が日本に来た時に禁止されていて戸惑うこともあるかと思います。せめて禁止している理由を入口に英語とフランス語とスペイン語で書いてあると理解してもらえると思います。
ちゃんと禁止している理由を書いているところもありました。書いてある理由で一番多かったのが博物館の所有物でないものが入っていることでした。
有難うございました。
花菖蒲園ではフクロウの他にも、いろいろな鳥類が見られます。
美術館で模写が出来るなんて、
優秀な芸術家が育ちそうですね(^_^)v
くださるSORIさん。勉強になりました。
普段絵画をみないので恥を晒してしまいましたけどね^^;
でも、こういう模写は凄いですね。
わたしは不特定多数の方に見られている時は何も出来ません。
集中力が凄いんでしょうね~
やはり、芸術家を育てる風土があるのでしょうね。
絵に相当に自信がないと、みんなの前で模写するのは難しいでしようね。単なる絵を描いているのであれは、気にしなくても、比較する絵が目の前にあるので、みんな見比べてしまうと思います。
nice!です。
まぁ模写まで許されているとは!
しかも無料で。
私、フランスで生まれていたら絶対絵描きさんになっていたかも。
いや、フルートの神様、マルセル・モイーズがいた!
やっぱりフランスは芸術の国ですね!
さすがに自由の国ですね
模写が許されるとは、なんておおらかなのでしょう。
観覧者は原画の制作過程まで鑑賞できますね。
でもこうしてゆっくりと美術品を観れるのは嬉しいです(^^)
模写できるほど空いているんですね・・・(^-^)!!
こんにちは♪
どれも素晴らしいですね♪
ナイスでした♪
nice! ありがとうございます。
牧歌的な風景は心が和みます。
nice ! ありがとうございます。
模写したい人が、沢山出てきそうですね。
画家になることも、あるほどなので絵画がお好きなのですね。親戚で40~50を過ぎてから本格的に始められた人がいます。2人とも成功されています。
写真に関してはヨーロッパはほとんどOKでした。オルセー美術館とルーブル美術館以外で模写している人は見ませんでした。
オルセー美術館の場合は知りませんが、ルーブル美術館で日本人が模写をするためには次の手順を踏むことで出来るそうです。
① 模写したい絵の希望をルーヴル美術館に伝える。
② ダメな場合は美術館の提案の中から選択する。
③ 日本大使館の推薦書と無犯罪証明書を入手する。
④ 許可されたら模写の出来る時間帯に行って模写する。
模写時間 月曜~金曜 9:00~13:30 (土日祝日は不可)
模写期間 一つの絵で3ケ月以内
模写料金 無料
その他 イーゼル(画架)と椅子とロッカーは借用可
だそうです。
広いことも重要な条件ですね。混んでいる場所での模写は許されないのだと思います。
ほんとフランスはすごいと思います。
ほんと、素晴らしかったです。堪能させてもらいました。
訪問 ありがとうございます
nice! ありがとうございます