2025年04月20日

オルセー美術館でも模写が許されていました。

2025年2月1日にSSブログからSeesaaブログに全記事を移行させました。Seesaaブログに慣れるために、昔の記事に手を加えてブラシュアップして再掲載させことから始めさせていただきます。
ヴェルサイユ宮殿を22記事ほど紹介させていただいたので、次はパリのオルセー美術館を紹介したいので連続8つの記事をブラシュアップして掲載いたします。本記事が/8です。
写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
クリックすると拡大
以前にパリのルーブル美術館の模写している光景を紹介したことがあります。同じパリにあるオルセー美術館(Musée d'Orsay)でも模写されている方がおられました。ルーブル美術館では沢山の模写している人を見かけましたが、オルセー美術館で気が付いたのは1人だけでした。模写できる静かな場所はルーブル美術館に比べて少ないので、見学者の多い場所の作品は模写の許可が下りないのだと思います。

クリックすると拡大皆さん興味があるようで沢山の人が模写を見学されていました。
右の写真はルーブル美術館での模写の光景です。
イーゼル(画架)と椅子がルーブル美術館と同じでした。そのことから同じようなシステムだと感じたのでルーブル美術館での模写を行う手順を紹介します。
 ① 模写したい絵の希望を美術館に伝える。
クリックすると拡大 ② ダメな場合は美術館の提案の中から選択する。
 ③ 日本大使館の推薦書と無犯罪証明書を入手する。
 ④ 許可されたら模写の出来る時間帯に行って模写する。
   模写期間 一つの絵で3ケ月以内
   模写料金 無料
   その他  イーゼル(画架)と椅子は借用可
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見学の人がいなくなるまで待つことにいたしました。
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やっと、こちらの写真を撮ることが出来ました。
クリックすると拡大

こちらが模写していた絵です。こちらの絵はコローと言う画家の作品でした。
クリックすると拡大調べてみると同じタイトルで同じ名前の作品が何枚も書いていました。女性が手に持っている楽器はマンドリンです。
下の5枚の作品の中で3枚の作品にマンドリンが描かれています。クリックすると判ると思いますが、左から2枚目と右端は服装は同じですが違う作品です。
 作家 カミーユ・コロー Camille Corot
 作品 L'Ateiier de I'artiste アーティストのスタジオ
 制作 1865年
クリックすると拡大
クリックすると拡大

下記の写真に写っている風景画と人物画の計3枚の絵がコローの作品です。
コロー(Corot)のフルネームはJean-Baptiste Camille Corot(ジャン=バティスト・カミーユ・コロー)です。コローは印象派の前の時代の画家で、日本では馴染は少ない気がしますが、クリックすると拡大コローの影響を受けた画家は、印象派・ポスト印象派のピサロ、モネ、セザンヌなど、野獣派のマティス、ドランなど、立体派のピカソ、ブラック、グリスなどが挙げられるほど次世代に影響を与えた画家として有名なようです。詩情あふれる森や湖の風景画で知られると同時に「真珠の女」のような人物画にも傑作があります。イタリアなどに旅して絵を描いてはいますが、パリの裕福な織物商人の子として生まれ、パリで育ち、パリで没した生粋のパリッ子の画家と言えると思います。
 名前 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
    Jean-Baptiste Camille Corot
 生誕 1796年7月17日 バリ
 死没 1875年2月22日 パリ(満78歳没)
クリックすると拡大

コローの絵の周辺で気になった作品を紹介します。本記事内の5人の画家(作家)の写真は全てフリー百科事典のWikipediaから転用させていただきました。クリックすると拡大
こちらは牛が沢山書かれた大きな絵です。こちらの絵は、娘も気になったようで接写しています。
 作家 ローザ・ボヌール Rosa Bonheur
    1822年~1899年(満77歳没)
 作品 Labourage nivernais dit aussi Le Sombrage
 制作 1849年
クリックすると拡大

接写していたいた理由は、写真をクリックしていただくと判ると思います。大きな作品にも関わらず細部まで本物と間違えるほど詳細に書かれているのでした。牛の表情も豊かに描かれていました。ボヌールは、当時は珍しい女性画家でした。本名はマリー・ロザリー・ボヌール(Marie Rosalie Bonheur)で、フランスの写実主義画家です。動物の姿をありのままに捉えた作品を多数残したそうです。ジョルジュ・サンドやサラ・ベルナールなどと並び、フェミニズム初期を代表する人物の一人だそうです。
クリックすると拡大

クリックすると拡大同じ牛の絵ですが別の作者です。こちらの作品は見た記憶がありました。
 作家 コンスタン・トロワイヨン Constant Troyon
    1810年~1865年(満54歳没)
 作品 Boeufa allant au labour, effet de matin 
 制作 1855年
クリックすると拡大

こちらはÉdouard Sainの作品です。本絵はÉdouard SainのWikipediaクリックすると拡大中に入っているので代表作の中の一つだと思います。沢山の女性たちが描かれた作品です。
 作家 エドゥーアード・セイン Édouard Sain
    1830年~1910年(満80歳没)
 作品 Fouilles à Pompéi
 制作 1865年
クリックすると拡大

クリックすると拡大そして、こちらはErnest Meissonierの作品です。タイトルから判断してベネチア(ベニス)のサン・マルコ大聖堂で礼拝している女性を描いた作品です。
 作家 エルネスト・メソニエ Ernest Meissonier
    1815年~1891年(満75歳没)
 作品 Femme en prière à Saint-Marc de Venise
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posted by SORI at 05:07| Comment(37) | TrackBack(2) | オルセー美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは^^
こういう所で模写している方たちってとてもお上手なんですよね~まるで贋作でも作っているみたいに(^-^
Posted by mimimomo at 2017年05月24日 12:14
mimimomoさん こんにちは
模写して絵の技術を弁起用している人が多いのに驚きました。日本では写真もダメなので、模写は当然ダメなのでしょうね。
さすが将来の芸術の卵を大切にするパリです。
Posted by SORI at 2017年05月24日 13:39
模写するにはそれなりの技量が必要でしょう。
みんな有名な絵ですね。
Posted by 夏炉冬扇 at 2017年05月24日 18:53
有名な絵画だけに皆さんじっくり拝見されてなかなか独占できないのでしょうねどの絵画も丸で写真の如く繊細なタッチですね~
Posted by みぃにゃん at 2017年05月24日 20:25
美術館で模写出来るのはいいですね。
でも模写している絵・・・少し離れていますが、よく見えますね。
眼がいいんですね。(^^)
Posted by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 at 2017年05月24日 21:13
夏炉冬扇さん おはようございます。
接写したくなる絵でした。
Posted by SORI at 2017年05月25日 02:48
みぃにゃんさん おはようございます。
今回の紹介の絵は1849年~1865年に制作されたものです。繊細なタッチは、この時代の特徴なのかもしれません。
Posted by SORI at 2017年05月25日 02:53
なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん おはようございます。
確かに離れていても正確に書いているようです。なんだかなぁ〜!! 横 濱男さんの目のつけどころが鋭いです。
Posted by SORI at 2017年05月25日 02:55
ここでも模写が許可されているんですね~。
なぜ日本の美術館では撮影も模写も許されていない所が多いのか、ずっと気になっていたのでSORIさんのこの投稿を読んで少しだけ検索してみました。
フラッシュが絵に品質を損なうのは知っていましたが、一番納得できた理由は「著作権」ですかね~。
それにしても、諸外国に比べると日本は厳しいように思われました^^;
Posted by Rinko at 2017年05月25日 07:42
Rinkoさん おはようございます。
写真を禁止するのは、美術館やその国の人の考え方に事情があるようですね。撮影が自由な国の人が日本に来た時に禁止されていて戸惑うこともあるかと思います。せめて禁止している理由を入口に英語とフランス語とスペイン語で書いてあると理解してもらえると思います。
ちゃんと禁止している理由を書いているところもありました。書いてある理由で一番多かったのが博物館の所有物でないものが入っていることでした。
Posted by SORI at 2017年05月25日 09:00
お早うございます、加茂花菖蒲園(猛禽類)にコメントを
有難うございました。
花菖蒲園ではフクロウの他にも、いろいろな鳥類が見られます。

美術館で模写が出来るなんて、
優秀な芸術家が育ちそうですね(^_^)v
Posted by tarou at 2017年05月25日 09:18
模写が日本で出来ないのは初耳でしたが、申請の仕方まで記載して
くださるSORIさん。勉強になりました。
普段絵画をみないので恥を晒してしまいましたけどね^^;

でも、こういう模写は凄いですね。
わたしは不特定多数の方に見られている時は何も出来ません。
集中力が凄いんでしょうね~
Posted by muku at 2017年05月25日 09:18
tarouさん おはようございます。
やはり、芸術家を育てる風土があるのでしょうね。
Posted by SORI at 2017年05月25日 10:43
mukuさん おはようございます。
絵に相当に自信がないと、みんなの前で模写するのは難しいでしようね。単なる絵を描いているのであれは、気にしなくても、比較する絵が目の前にあるので、みんな見比べてしまうと思います。
Posted by SORI at 2017年05月25日 10:46
おはようございます!
nice!です。
Posted by shiho at 2025年04月20日 05:42
牧歌的な絵がいいです。
Posted by 夏炉冬扇 at 2025年04月20日 07:00
nice!(^_^)
Posted by jun-ar at 2025年04月20日 07:10
おはようございます。
まぁ模写まで許されているとは!
しかも無料で。
私、フランスで生まれていたら絶対絵描きさんになっていたかも。
いや、フルートの神様、マルセル・モイーズがいた!
やっぱりフランスは芸術の国ですね!
Posted by HOLDON at 2025年04月20日 07:42
フランスでは、写真OK,絵の模写もOK
さすがに自由の国ですね
Posted by at 2025年04月20日 08:29
こんにちは。
模写が許されるとは、なんておおらかなのでしょう。
観覧者は原画の制作過程まで鑑賞できますね。
Posted by よしあきギャラリー at 2025年04月20日 09:08
模写されている方がいらっしゃるんですね!
でもこうしてゆっくりと美術品を観れるのは嬉しいです(^^)
Posted by そら at 2025年04月20日 09:49
Take-Zeeです、こんにちは❗
模写できるほど空いているんですね・・・(^-^)!!
Posted by Take-Zee at 2025年04月20日 10:10
館内で模写できるってさすがフランス、芸術の国ですね(*^^*)
Posted by 溺愛猫的女人 at 2025年04月20日 10:19
SORIさん
こんにちは♪
どれも素晴らしいですね♪
ナイスでした♪
Posted by cinamonn at 2025年04月20日 13:34
拝読しました。
Posted by 侘び助 at 2025年04月20日 19:42
nice!です
Posted by じゅんぺ at 2025年04月20日 20:12
shihoさん おはようございます。
nice! ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:22
夏炉冬扇さん おはようございます。
牧歌的な風景は心が和みます。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:24
jun-arさん おはようございます。
nice ! ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:27
HOLDONさん おはようございます。
模写したい人が、沢山出てきそうですね。
画家になることも、あるほどなので絵画がお好きなのですね。親戚で40~50を過ぎてから本格的に始められた人がいます。2人とも成功されています。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:33
よしあきギャラリーさん おはようございます。
写真に関してはヨーロッパはほとんどOKでした。オルセー美術館とルーブル美術館以外で模写している人は見ませんでした。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:38
そらさん おはようございます。
オルセー美術館の場合は知りませんが、ルーブル美術館で日本人が模写をするためには次の手順を踏むことで出来るそうです。
 ① 模写したい絵の希望をルーヴル美術館に伝える。
 ② ダメな場合は美術館の提案の中から選択する。
 ③ 日本大使館の推薦書と無犯罪証明書を入手する。
 ④ 許可されたら模写の出来る時間帯に行って模写する。
   模写時間 月曜~金曜 9:00~13:30 (土日祝日は不可)
   模写期間 一つの絵で3ケ月以内
   模写料金 無料
   その他  イーゼル(画架)と椅子とロッカーは借用可
                            だそうです。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:43
Take-Zeeさん おはようございます。
広いことも重要な条件ですね。混んでいる場所での模写は許されないのだと思います。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:46
溺愛猫的女人さん おはようございます。
ほんとフランスはすごいと思います。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:48
cinamonnさん おはようございます。
ほんと、素晴らしかったです。堪能させてもらいました。
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:49
侘び助さん おはようございます。
訪問 ありがとうございます
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:49
じゅんぺさん おはようございます。
nice! ありがとうございます
Posted by SORI at 2025年04月21日 05:50
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模写している光景も絵になっていました。
Excerpt: 写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。 ルーブル美術館の絵画のエリアで下記の①と②の2つの光景をを紹介しました。ルーブル美術館の特徴が絵画を模写している光景に沢山出会えることなのです。..
Weblog: まっくろクロスケ
Tracked: 2017-05-24 10:48

オルセー美術館 沢山の画家たちの作品
Excerpt: 写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。 オルセー美術館の地上階の展示室の作品の中で今までの記事の中で下記のように22人の作家の作品を紹介いたしました。本記事では、これ以外の沢山の作家の..
Weblog: まっくろクロスケ
Tracked: 2017-07-01 23:41
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