ヴェルサイユ宮殿を22記事ほど紹介させていただいたので、次はパリのオルセー美術館を紹介したいので連続8つの記事をブラシュアップして掲載いたします。本記事が2/8です。



フランス旅行の最終日(7日目)の最初に訪れたのが、我々に馴染み深い作者が活躍した1848年~1914年の作品

朝の8時50分に到着するとすでに紹介したように1番でした。
その時の記念写真が右です。
9時30分に開館して中に入って最初に見た景色がが上の写真です。この空間はオルセー美術館がオルレアン鉄道のオルセー駅だったころは蒸気機関車が入ってきた空間でした。
右の写真はオルセー駅時代のものですが、正面の時計の下が、

元、ホームがあった場所の中央はゆっくりとした上り坂のスペースが作られてその両側に展示室が設けられていました。冒頭の写真で左側がセーヌ川がある方で、そちらに2つの時計のある建物があり、その最上階も展示室になっていました。

最上階に向かう前に最初に入った1階の展示室はジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)とオノレ・ドーミエ(Honoré Daumier)でした。こちらの部屋はMilletの作品の部屋です。教科書で見たことのある作品が沢山展示されていました。

ジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)の作品を3枚紹介します。
作家 ジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)
1814年~1875年(60歳)
作品 Des glaneuses 落穂拾い
制作 1857年

作家 ジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)
作品 La Fileuse 糸紡ぎの女 (オーヴェルニュの山羊飼い)
制作 1868年~1869年

作家 ジャン=フランソワ・ミレー(Jean-François Millet)
作品 La Printemps 春
制作 1868年~1873年

オノレ・ドーミエ(Honoré Daumier) の作品も紹介します。
教科書で見たことがあるような気がします。
作家 オノレ・ドーミエ(Honoré Daumier) 1808年~1879年(70歳)
作品 Crispin et Scapin クリスパンとスカパン
制作 1864年

紹介した絵画以外にも下記の作者の絵画の写真を撮りましたが、最上階に上がることを優先したので、後でゆっくりと鑑賞いたしました。左側がJules BretonのLe Soirで、中央がErnst HébertのLa Mal'ariaで、右側がAchille BenouvilleのLe Colisee vu du Palatinです。中央と右側の写真はクリックすると拡大いたします。



Jules Breton
Ernst Hébert
Achille Benouville

最上階に上がって撮った写真です。
正面の時計のあるところから入ってきてここまで上ってきました。この高さのところに、今回紹介する展示室があります。この高さに展示されている作品だと想像しながら見てほしいです。

我々が最初に目的をもって訪れた展示室です。
展示室の名前は印象派展示室(Galerie des Impressionnistes)で、主な作家として5人の巨匠、ルノアール(Renoir)、モネ(Monet)、マネ( Manet)、セザンヌ(Cézanne)、ドカ(Degas)が書かれていました。最初にここに来たかった理由が分かってもらえると思います。時計塔の展示室パヴィヨン・アモン(Pavillon amont)もこの5フロアーにあります。2009年より2年をかけて改装工事が行われて2011年10月末にリニューアルオープンした中でも最大の目玉が今回の展示室だそうです。

もちろん作品は5人だけではなく沢山の印象派の作品が集められた空間でした。

チケットの当日買の人たちの中で一番で入館できた上に、最上階にすぐに上がったおかげで、人の少ない空間で絵を楽しむことが出来ました。

最上階の印象派展示室は濃いグレーの壁で統一されていました。

ロダンの作品も展示されていました。
作家 オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin) 1840年~1917年(77歳)
作品 L'Homme qui marche 歩く男
制作 1907年~1910年

先ずはマネの絵を2枚紹介したいと思います。
どこかで見た絵でした。
作家 エドゥアール・マネ(Édouard Manet) 1832年~1883年(53歳)
作品 Le Déjeuner sur l'herbe 草上の昼食
制作 1863年

こちらも見覚えがあります。
作家 エドゥアール・マネ(Édouard Manet)
作品 La Dame aux éventails 扇を持つ女性
Nina de Callias ニーナ・ド・カリアスの肖像
制作 1873年


作家 エドガー・ドガ(Edgar Degas)
1834年~1917年(83歳)
作品 La Classe de danse ダンス教室
制作 1873年~1876年 (1874年頃)

作家 エドガー・ドガ(Edgar Degas)
作品 Danseuses montant 階段を上がる踊り子
制作 1886年~1890年

この絵を描いていた1893年頃のドガは、ほとんど目が見えず、親指で絵の具を塗っていたそうです。それだけに印象的な色彩の絵になって、人気があるようです。
作家 エドガー・ドガ(Edgar Degas)
作品 Danseuses bleues 青い踊り子
制作 1893年

当然と言えば当然なのですが、踊り子以外のドガの絵も沢山ありました。
作家 エドガー・ドガ(Edgar Degas)
作品 Le Champ de courses
制作 1876年~1887年

ドガはこのような彫像も作っていました。これは話題のものです。ドガの生前に唯一発表された彫刻作品です。発表時はロウで作られていて死後に、ブロンズ像が鋳造されたそうです。ドガは、この彫像以外にも沢山の彫像を制作しましたが、すべて亡くなってから発表されたそうです。
作家 エドガー・ドガ(Edgar Degas)
作品 Petite Danseuse de Quatorze Ans 14歳の小さな踊り子
制作 1881年

こちらのブロンズ像の説明板は単独で撮っていないけれども作品と一緒に写ってい説明版の文字の雰囲気はEdgar Degasのようです。上の作品の近くに置かれていたことと、バレリーナのブロンズ像であることからエドガー・ドガと思われます。調べた結果、フランス語名は分かりませんでしたが英名は下記のとおりです。さらに後ろに並んでいるブロンズ像もドガの作品であることが分かりました。
作家 エドガー・ドガ(Edgar Degas)
作品 Dressed Dancer at Rest(英名) 予想仏語名:Danseuse de Reste
制作 1895年頃

アルフレッド・シスレーの作品も沢山ありました。その中から3枚を紹介します。
作家 アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley) 1839年~1899年(59歳)
作品 La Neige à Marly-le Roi
制作 1875年

作家 アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley)
作品 Le Repos au bord du ruisseau
制作 1878年

作家 アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley)
作品 Canal du Loirg
制作 1884年

クロード・モネの作品を6枚紹介します。
作家 クロード・モネ(Claude Monet)
作品 Em norvégienne
制作 1887年

作家 クロード・モネ(Claude Monet)
作品 La Seine à Vétheuil
制作 1879年

こちらは2枚が並べて展示されていました。人物を風景画とした描いた「戸外の人物習作」で、この絵を描いた後は人物画を描かなくなったそうです。
1875年に描かれた有名な「日傘をさす女」と構図は似ていますが、11年後に描かれたこの2枚の作品は描き方は全く違うのです。クロード・モネによる最後の実験的人物画作品のひとつ「戸外の人物習作(Essai de figure en plein-air)」です。

作家 クロード・モネ(Claude Monet)
作品 Essai de figure en plein-air
戸外の人物習作(左向きの日傘の女) と
戸外の人物習作(右向きの日傘の女
制作 1886年


2017年7月1日にテレビ東京の番組「美の巨人たち」で今日の一枚として「日傘をさす女」がテーマーになっていました。11年後に描かれた今回の2枚との関係を詳しく説明されていました。

2枚の「戸外の人物習作」が描かれた7年前の1879年に32歳の妻を病気で亡くしたことが新しい作風への変化になったようです。妻を戻るにして描いた左の絵に比べて、右の2枚の顔がはっきりしていないのは妻の面影ともいわれています。その後、完全な風景画と変わっていったようです。
1875年 日傘をさす女 1886年 戸外の人物習作(2枚)

作家 クロード・モネ(Claude Monet)
作品 Meules
制作 1890年

作家 クロード・モネ(Claude Monet)
作品 Vétheuil
制作 1900年

ポール・セザンヌの絵を3枚紹介します。
作家 ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)
作品 Paysan assis 坐る農夫
制作 1900年~1904年

作家 ポール・セザンヌ (Paul Cézanne)
作品 Pont de Maincy
制作 1879年

作家 ポール・セザンヌ (Paul Cézanne)
作品 Montagne Sainte-Victoire
制作 1890年

ベルト・モリゾ(Berthe Morisot) の作品で、見た記憶があったので写真を撮りました。
作家 ベルト・モリゾ(Berthe Morisot) 1841年~1895年(54歳)
作品 Chasse aux papillons
制作 1874年

1人の作家でも沢山の絵が所蔵されているようでした。娘が写真を撮っている壁面はカミーユ・ピサロ(Camille Pissarro) の作品で、奥の壁面には後で紹介するアルマン・ギヨマン(Armand Guillaumin) の作品(イブリーの落陽)などが飾られていました。

こちらがカミーユ・ピサロの作品です。
作家 カミーユ・ピサロ(Camille Pissarro) 1830年~1903年(73歳)
作品 Gelée blanche
制作 1889年

アルマン・ギヨマン(Armand Guillaumin)の作品を2枚紹介します。
作家 アルマン・ギヨマン(Armand Guillaumin) 1841年~1927年(86歳)
作品 Soleil couchant à lvry イブリーの落陽
制作 1873年

作家 アルマン・ギヨマン(Armand Guillaumin)
作品 Femme nue couchée
制作 1877年

こちらはギュスターヴ・クールベの作品です。
作家 ギュスターヴ・クールベ(Gustave Courbet)
1819年~1877年(58歳)
作品 La Mer orageuse
制作 1870年

こちらは若くして亡くなった画家の作品です。モネ、ルノワール、ピサロ、シスレー、ドガ、セザンヌらの作品を買うなどして、画家たちを経済的に助けていたそうです。印象派美術展開催の費用も提供し、自らも画家として作品を出展したそうです。
作家 ギュスターヴ・カイユボット(Gustave Caillebotte)
1848年~1894年(45歳)
作品 Raboteurs de parquet
制作 1875年

本記事で紹介した作品の作家は、ミレー、オノレ・ドーミエ、Jules Breton、Ernst Hébert、Achille Benouville、ロダン、マネ、エドガー・ドガ、アルフレッド・シスレー、モネ、セザンヌ、ベルト・モリゾ、ピサロ、アルマン・ギヨマン、ギュスターヴ・カイユボットでした。
周辺の航空写真を紹介します。航空写真内のマイナスのアイコン(





日本ではあまりないのが残念です。
詳しくはないのですが
ドガの青い踊子が いいなと思いました。
ヨーロッパの美術館は写真撮影がOKなのでいいですね。青い踊り子は検索すると沢山出てくるので人気のようです。さすがお目が高いです。
ほんと、すばらしい才能です。ドガが想像以上にブロンズ像を作られていたのは目が不自由になったのも関係しているのかもしれません。
オルセーに一番で入場とは恐れ入ります。
ここには、教科書に出て来るような有名な絵が軒並みありますね。
ミレーの「落ち穂拾い」やモネの「日傘の女」シスレーの風景画、セザンヌ、などなど私も沢山撮ってきました。
セザンヌのアトリエのあるエックス・アン・プロヴァンスにも行ってきました。
沢山の写真を撮られたのでしようね。本当に知っている絵が沢山ありました。きっと一般的な日本人だと、知っている絵が最も多いのがオルセー美術館だと思います。
私もそこそこ沢山撮りました。コンデジだと無音ですが、手ぶれ防止機能が高いので一眼レフを使いました。シャター音が大きくて、気兼ねしながら撮りました。
オルセー美術館に行かれたことがあるのですね。パリではいろんなところに行かれたのでしょうね。
でも、印象的なのが美術館の壁の色です。赤や黒っぽい壁に絵画。
すごく合ってますねーー!!
ヨーロッパらしいセンスだな~と感心しています。
バラの「エドガー・ドガ」の名前の由来になった絵ですね^^
ドガはブロンズ像製作もしていたのは知りませんでした。
壁の色にはこだわっているのでしょうね。壁の色によって絵の雰囲気が変わると思います。
私もドガが沢山の彫像を作っているとは知りませんでした。
2009年2月、当時のレートで約17億円(1326万ポンド)で落札されたブロンズ像もあるようです。現在のレートだと19億円ですね。写真と同じタイプで大きさは小さいようです。
たくさん見られるんですね(^_^)v
行って見たくなります。
目の前で芸術作品を鑑賞 ! 素晴らしいですね〜(*^_^*)
有名な絵ばかりがずらりと並んで圧巻です
美術のことはあまり詳しくない・・・全然に近いかな。
でも、人によってタッチの違いがあるのが楽しいですね。
去年国立新美術館で見た作品を思い出しました。
ミレー、モネの絵も素敵だったし、カイユボットも印象的でした。
また見に行きたいなあ。
教科書に載っているということは各作家の代表作が多く所蔵されていることなのでしょうね。
ご推察の通り、目の前で世紀の名画を見る感動は特別なものがあります。
次はゴッホの絵を紹介したいと思っています。
みんな魅力的なタッチです。沢山の作家の作品を同時に見れるのはすばらしいことだと思います。
ミレーの「落穂拾い」は有名ですね。セーヌ川の滋養流のミレーが暮らしたバルビゾンのふうけいでしようか。
絵がお好きなのですね。日本にも魅力的な絵が多いですね。
オルセー美術館はよく知っている絵が多いことでは格別だと思います。
美術品はほとんど記憶にありませんが、内部は少しだけ覚えていました。
オルセーが入ったツアーを選ばれたとはすごいです。事前の知識がないとなかなかツアーを選ぶのも難しいと思います。思い出してもらえたのですね。うれしいです。
nice ありがとうございます。
落穂拾い、私は教科書で知りました。小学校の会議室に掛かっていたを覚えておられるのも素晴らしいでする
Nice‼ ありがとうございます。
nice! ありがとうございます。
nice!です!!!
こちらこそ ありがとうございます。