
フランスのマルセイユの記事を掲載してきたので、今回は右の写真の一番最近のフランス旅行の中でのロアールの城めぐりの記事を順次紹介していきたいと思います。



先の記事で紹介した通りフランス旅行6日目のロワールの城めぐりで洞窟レストランでの昼食の後に行ったのがクロ・リュセ城(Château Clos Lucé)です。本記事でクロ・リュセ城を紹介したいと思います。この建物は15世紀半ばに建てられ、1490年にシャルル8世のものとなり王妃アンヌ・ド・ブルターニュが王族として最初に住みました。このクロ・リュセ城はフランス王フランソワ1世が幼年期を過ごした城でもあります。しかし、最も有名なのはフランソワ1世がイタリアから招いたレオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)が1516年から晩年の1519年まで住んだことだと思います。
ヴァロワ朝フランス国王
第7代 シャルル8世 1470年生まれ 在位:1483年~1498年
第8代 ルイ12世 1462年生まれ 在位:1498年~1515年
第9代 フランソワ1世 1494年生まれ 在位:1515年~1547年
クロ・リュセ城の説明(Wikipedia) → フランス語 日本語翻訳
離れて広い庭の方からクロ・リュセ城を撮りました。
こちらのクロ・リュセ城には11年前の2005年12月4日にも訪れたことがあり、その時は「ダ・ヴィンチが暮らした家」というタイトルで記事を掲載いたしました。2005年はクルーの館(Manoir du Cloux)と呼ばれていたと思います。

広い庭が南南東方向に広がっていました。

城の敷地を紫色ライン(━━)で囲いました。ただし敷地境界線は航空写真で控えめに判断いたしました。森さらに広がっていることから、もっと広い範囲が城の領地である可能性があります。


━━ 駐車場~クロ・リュセ城(クルーの館) クロ・リュセ通り 337m
民家のような建物も敷地内にありました。こちらの建物も歴史がありそうです。

見学は右の塔から入り2階の渡廊下を通って建物の中に入りました。

2階の渡廊下は、このように城につながっていました。

建物の反対側からの写真です。

城に付属した建物を撮りました。

角度を変えて撮ってみました。

上で紹介した写真の場所が判るように、航空写真を3Dにしたものを紹介します。
画面の拡大/縮小/移動が出来ます。
城の中に入るために見学ルートの入口である塔を登り、2階の渡廊下を進んでいるところです。

2階の渡廊下には可愛らしい小学生たちが並んでいました。

レオナルド・ダ・ヴィンチの寝室(La chambre de Léonard de Vinci)
いきなりレオナルド・ダ・ヴィンチの寝室(La chambre de Léonard de Vinci)に入りました。立派なベッドが印象的でした。

暖炉の上の紋章が印象的でした。

暖炉の上の紋章を拡大いたしました。王冠があることから、この紋章はヴァロワ朝の紋章だと思われます。ヴァロワ朝は中世フランス王国の王朝で1328年から1589年まで続きました。1328年にカペー朝が断絶したため、カペー家の支流でヴァロワを所領とするヴァロワ家からフィリップ6世が即位してヴァロワ朝が始まったそうです。

マイバス社のツアーのガイドの方がいろいろと説明してくれました。ここにはルネサンス時代のベッドや戸棚がそのまま保存されているそうです。

こちらの椅子もルネサンス時代だと思います。

今回のバスツアーで最初に訪れたシュノンソー城と同じように生花が各部屋に飾られていました。

沢山の見学者が来られていました。

こちらの戸棚も見事でした。

マルグリット・ド・ナヴァルの寝室(La chambre de Marguerite de Navarre)
レオナルド・ダ・ヴィンチが亡くなった後のことですが、フランソワ1世の姉のマルグリット・ド・ナヴァルが住んでいた時代もありました。こちらの部屋は壁のレンガが印象的でした。

天井の梁やシャンデリアが特にすばらしい部屋でした。

マルグリット・ド・ナヴァルはクロ・リュセ城でエプタメロンを執筆したそうです。エプタメロン(七日物語)は72篇の短編から成る物語で、彼女の代表作でもあります。マルグリットはエプタメロンを1542年から執筆し始めたそうです。

見事な皿や壺も展示されていました。クリックすると拡大いたします。

美しい窓も印象に残りました。

立っているのはガイドの高橋保さんです。
フランス文化・歴史、言語学に詳しい方でした。

折りたたみの椅子が珍しくて写真に撮りました。これもルネサンス時代のものだと思われます。

錫製の皿や蓋つきジョッキも展示されていました。このジョッキでビールを飲んでみたいです。

1階の最初の部屋
2階から1階に降りました。

階段を降りたところに置かれていた棚の説明も受けました。

これが、その棚です。

壁には見事なガラスの皿が飾られていました。

その見事な皿を2つ紹介します。

もう一枚の皿です。

真白の生花です。

廊下の天井の梁やレンガの壁や窓も芸術的です。

天井の梁には飾り模様が描かれていました。

小さな礼拝堂がありました。これは幼い子どもを亡くし悲嘆にくれていたアンヌ・ド・ブルターニュのために建設されたチャペルだとされています。壁にレオナルドの弟子にあたる人物が4つのフレスコ画を描き、そのフレスコ画のひとつが、城の名称である「クロ・リュセ」の由来ではとの意見もあるそうです。

1階広間(La grande salle)
居間として使われたのでしょう。

こちらのテーブルの上の生花も見事でした。


下の写真は上の写真と反対側です。
レオナルド・ダ・ヴィンチを紹介します。
正式 レオナルド・ディ・セル・ピエーロ・ダ・ヴィンチ
Leonardo di ser Piero da Vinci
誕生 1452年04月15日 フィレンツェ共和国 ヴィンチ
死没 1519年05月02日 フランス王国 アンボワーズ

フランソワ1世の像も置かれていました。

こちらの飾り棚も見事です。

こちらの椅子も写真を撮りたくなるほどの物でした。

沢山の昔の家具が置かれていました。

キッチン(La cuisine)
こちらはキッチンです。子供たちも沢山見学に来ていました。

広いキッチンでした。

歴史を感じさせてくれるものばかりでした。

こちらの金属の食器も印象に残りました。

子供たちも印象に残りました。

さらに下の階に降りる階段がありました。

歴史を感じさせてくれる窓ガラスでした。

レオナル・ド・ダビンチに関わる展示
半地下の階にはレオナル・ド・ダビンチに関わる展示が行われていました。
沢山の発明品がありました。こちらは大砲でしょうか。

斬新な発明品に溢れていました。左は自転車のようです。

子供たちは特に熱心に見ていました。

建造物の設計図も展示されていました。

地下に降りる階段がありました。レンブラントが住んでいたクロ・リュセ城とフランソワ1世国王が住んでいたアンポワール城は地下通路でつながっています。

今回のクロ・リュセ城(







━━━ パリ→シュノンソー城 239km





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どんな生活をしていたんでしょうかねぇ?
素敵な床にダヴィンチは暮らして
いたんですね~
目に入るもの全てに想像が膨らみますね^^
いつも素敵は写真をありがとうございます。
なんて素敵なところなんでしょう
見入ってしまいました
確かに気になりますね。家具などから見ても贅沢な生活ではなかったようですが、なんといっても王様からの特別待遇であったことは間違いなさそうです。
自然に恵まれて、環境的にすばらしいところです。イタリアから引っ越してくる魅力があったのでしょうね。
ロマンを感じる空間でした。昔のままに残っているのはすばらしいことです。
透明のガラスもステンドグラスのようでした。何もかもが洗練されていました。
レトロなものがいろいろありますね。
ガラスに細工がしてあるようですね。
きっと遠くから来ているのだと思います。修学旅行か遠足か課外授業なのでしようね。みんな楽しそうでした。
レンガがたくさん使ってあるとっても素敵なお城ですね。
ダビンチがここで暮らし、あのベッドで寝てたと思うと
感動しちゃいますね!
ダビンチもあんな自転車に乗ってたのかななんて
想像するのも楽しいですね。
数百年前なので、透明の板ガラスは高価で貴重なものだったと思います。ベルサイユ宮殿を作ったころフランスの威信をかけて良質のガラスを作ったと書かれたものを見たことがあります。
ダビンチの発明品はほんの一部だけを紹介しました。教科書に出てくるような有名な発明品も沢山ありました。建物としては、もっと立派なお城が沢山あると思いますが、ダビンチが住んでいたことで、観光客も多く、人気のお城でした。
フランスは撮影OKでいいですね
ルーブルのモナリザももOKでした
nice!です。
nice ! ありがとうございます。
nice! ありがとうございます。
作品保護のためにフラッシュ撮影は禁止されていますが、フラッシュなしならルーブル、オルセーなど有名なところは全て写真撮影OKでした。嬉しいですね。
ほんと、ほしくなるほど美しい皿ですね。それも数百年前のものなので値打ちがありそうです。
団体で小学生の人が沢山見に来ていたのもうなづけます。素晴らしいところで教材になりそうなものも沢山ありました。
Nice‼ ありがとうございます。
nice! ありがとうございます。
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