パリからのバスツアーのロアールの城めぐりを紹介しましたが、その前日にヴェルサイユ宮殿に行ったので、そのヴェルサイユ宮殿を紹介したいと思います。ヴェルサイユ宮殿は見どころがあったので連続20の記事をブラシュアップして掲載いたします。本記事が15/20です。ちなみにヴェルサイユ宮殿へは泊まったホテルの最寄駅から電車で往復いたしました。



ヴェルサイユ宮殿の庭園は幾何学的なフランス式庭園ばかりとだと思いましたが、自然な森のような庭園や自然豊かなイギリス式庭園も広がっていました。本記事では大トリアノン宮殿から出発して、小トリアノン宮殿や、王妃の村里(Hameau)を散策した景観を紹介したいと思います。王妃の村里(Hameau)内に関しては、特別にとりあげる値打ちがあると思いましたので、別途掲載したいと思います。
下記のGoogle地図で、散策したルート(━━)を紹介したいと思います。建物の部分はマークと同じ色で着色をいたしました。





━━━ 徒歩で歩いた散策ルート
大トリアノン宮殿を出発してすぐの景色です。広い道が真っすぐに北西方向に延びでいました。

歩いている女の子たちがダンスしたくなるような雰囲気でした。道の突き当りに見えるのはBuffet d'eauと呼ばれている噴水です。ただし、時間の関係で途中で引き返したので噴水までは行きませんでした。


途中にはこのような噴水もありました。

この道は橋なのです。

その橋の下には石畳の小道が通っていました。

庭園の中に小さな建物が見えました。これが小トリアノン宮殿ではないかと思いましたが、庭園の中のフランス式あずま屋でした。

そのフランス式あずま屋を拡大いたしました。このあずま屋は、当時流行し始めていたイギリス式庭園に対して、フランス式と呼ばれ始めた左右対称の庭園の中に位置しているために「フランス式あずま屋」と呼ばれています。1750年にガブリエルによって築かれたもので、トリアノンにおけるルイ15世の最初の建造物の一つだそうです。ルイ15世は幼少の頃からこの地所に強く惹かれていたそうです。ポンパドゥール侯爵夫人を連れたルイ15世は、植物庭園を散歩したり、あるいは隣の「涼みの間」で軽食を取った後にここで休息を取ったり音楽を鑑賞したりしたそうです。

航空写真で上から見るとこのような四方向・点対称の建物でした。円形の大きな広間が中心にあり、周囲に私室、料理保温室、厨房、衣装部屋の4つの小さな部屋を配した構造です。

あずま屋の西側の庭園です。

あずま屋の南側にも趣のある建物がありました。この建物は「涼みの館(Ppavillon Frais)
」です。これはフランス式あずま屋の第2の別館として建てられて、酪農小屋と菜園の産物を味わうための食堂として使われたそうです。
この建物を修復した時の動画があったので紹介します。→ポチッ

小トリアノン宮殿から東側には広いイギリス式の庭園が広がっていました。遠くに見える丸い建物は「愛の殿堂(Temple del Amour)」と呼ばれています。マリー・アントワネットの自室(2階)から見えた景色でもあります。ただし写真は1階から撮った景色です。

こちらが近くで撮った「愛の殿堂(Temple del Amour)」です。
この愛の殿堂は1778年にリシャール・ ミックにより建設されました。この建物には新古典主義様式が採用されています。全体が大理石で出来ていて、コリント式柱頭、 浮彫装飾、そして内部にデシャンの彫刻が彫られた円屋根を特徴としています。中央にはフランスの彫刻の傑作として知られるブーシャルドンの作品「ヘラクレスの棍棒で弓を作るキューピッド」が飾られています。ただし現在はレプリカで、オリジナルの彫像はルーブル美術館にあります。レプリカと言えども18世紀のもう一人の偉大な彫刻家、ムシーによって作られたレプリカです。

広い庭園には細い道が沢山あり、迷ってしまうほどでした。

鳥さえも庭園の一部の景色になっていました。

庭園の散策をした小トリアノン宮殿に戻ってきました。

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自然な形を残している森の木々もどことなくおしゃれな感じがします^^
数百年の歴史があるだけに、大きな木も多かったです。フランス式の幾何学的な庭園もきれいでしたが、自然を生かした庭園もすばらしかったです。
選定に目が行ったのですね。確かに特徴がありますね。特に日本庭園の選定と比べてしまいます。
きれいなシンメトリーのあずま屋。
庭を散策した後にこちらで休憩したのかなー
優雅で憧れます…♡
あずま屋はどこの国の大きな庭園にはあるのでしょうね。厨房まであるということは、ちゃんとした食事をすることも出来たのでしょうね。
夜見たら怖いかも・・・(^▽^)
緑がきれいなとても広い庭園のお散歩は気持ちよさそうですね。
確かに太い枝が手のようです。動きそうです。
ヴェルサイユ宮殿の建物の中を歩き、 大トリアノン宮殿の中を歩いた上の散策だったので、いい運動になり、気持ちよかったです。
ヴェルサイユ宮殿内の庭園の散歩は素晴らしかったですね。
何度も感じますが、やはりツアーでは見られないところが沢山あって
個人旅行はいいですね。
8年前の2008年に、帰国の日にヴェルサイユ宮殿に行ったことがありますが、フライトの関係で時間がなかったために2時間しか見ることが出来ませんでした。帰国してから、今回の場所に行ってみたいと思っていたことが実現出来ました。
追伸
柿とカボスありがとうございました。さっそく柿をいただきました。美味しかったです。
ナイスです。
何を感じ、どれだけの人が、ここに携わったのか
と、思うと、膨大な想像に駆り立てられます!!
とにかく広いですね。
意外と鬱蒼としているようですね。
ナイス ありがとうございます。
緑におおわれた休まる空間でした。マリー・アントワネットも散歩したのでしょうね。
nice ! ありがとうございます。
自然だけは昔のままなのだと思います。
沢山の人が歩いた同じ空間だと思ってしまいます。
整備されたフランス式庭園もあれば、ここのように自然のままの(イギリス風の)庭園もあったようです。
nice ! ありがとうございます。
ほんと、すごく広い東屋でした。外気が遮断できるので冬の散策でも寒さを防ぐことが出来たことでしょう。
心の強い人だったようですが、心が休まる場所だったのでしょうね。
訪問 ありがとうございます。