パリからのバスツアーのロアールの城めぐりを紹介しましたが、その前日にヴェルサイユ宮殿に行ったので、そのヴェルサイユ宮殿を紹介したいと思います。ヴェルサイユ宮殿は見どころがあったので連続20の記事をブラシュアップして掲載いたします。本記事が20/20です。ちなみにヴェルサイユ宮殿へは泊まったホテルの最寄駅から電車で往復いたしました。



この写真は「王子の階段」から小さな入口を入って、最初に目に入って来る「戦闘の回廊」です。
つまり私の背中の後ろに小さな入口があります。
今回紹介する「戦闘の回廊」はヴェルサイユ宮殿の中で最も大きな部屋です。この回廊は、下の航空写真でも判るように、南翼の2階全体を占めていて、1837年にルイ=フィリップ王によって作られました。ちなみにルイ=フィリップ王の在位は1830年8月9日から1848年2月24日です。ヴェルサイユ宮殿自体は1624年にルイ13世の狩猟の館として建てられたのが始まりで、その後に増築が行われて1682年にルーブル宮殿から、政府と宮廷が移されて宮殿となり、その後も増改築が行われました。
ヴェルサイユ宮殿 1682年建設 Château de Versailles 本館
鏡の回廊 長さ 73m 1687年完成 Galerie des Glaces
戦闘の回廊 長さ120m 1837年完成 Galerie des Batailles 王政復古後
ヴェルサイユ宮殿で最も大きな部屋「戦闘の回廊」の大きさは
長さ 120 m
幅 13 m です。

壁に掛けられた35点の絵画は、トルビアックの戦い(496年)からワグラムの戦い(1809年)まで、フランス軍の歴史における最も重要な出来事を描いたもので、ウジェーヌ・ドラクロワ作の「タイユブールの戦いの聖王ルイ」、フランソワ・ジェラール作の「アンリ4世のパリ入城」、オラス・ヴェルネ作の「フォントノワの戦い」などがあります。

上の写真と似ていますが見ている方向が違います。こちらの写真は窓が左にあり、上の写真は右にあります。つまりこの写真は南から北方向を撮った写真なのです。この部屋では600人から800人までのディナーパーティーを開催することができます。

こちらの写真も窓が左にあるので南から北方向を撮った写真です。「戦闘の回廊」では北端と中央と南端にそれぞれ8本(北端)、32本(中央)、8本(南端)の柱が建てられており、それが回廊のアクセントになっていました。写真に写っているのは中央と北端の柱群です。

中央の32本の柱群からの「戦闘の回廊」の景観です。ここが回廊の中心部になります。片側が60mで総長さが120mになります。

天井は天窓になっていました。

天窓と梁の間の天井の装飾です。

中央の32本の柱群と天井の飾りです。

その柱群の部分の天井の装飾を拡大いたしました。

35点の絵画はいずれも大きかったです。

絵画をいくつか紹介したいと思います。こちらは1807年6月14日の戦闘を描いたもののようです。額の下の説明板の拡大写真を追加いたしました。
BATAILLE DE FRIEDLAND
GAGNÉE PAR L'EMPEREUR NAPOLEON.
14 Juin 1807.


絵画と絵画の間には沢山の石像が飾られていました。

こちらの絵画は1242年7月21日の戦闘を1837年に描いた作品のようです。こちらも額の下の説明板の拡大写真を追加いたしました。タイユブールの戦いで1242年7月21日にセントルイスで勝利した瞬間のようです。コメント頂いたじみさんによれば、ウジェーヌ・ドラクロワ(Fedinand Victor Eugene Delacroix 1798年~1863年)の作品だそうです。クリックするときれいな飾りも含めた拡大写真を表示します。
BATAILLE DE TAILLEBOURG
GAGNÉE PAR SAINT LOUIS
21 Juillet 1242.
GAGNÉE PAR SAINT LOUIS
21 Juillet 1242.


こちらの絵も大作です。こちらは1214年7月27日の戦いのようです。こちらも額縁の下の説明板の拡大写真を追加いたしました。
BATAILLE DE BOUVLNES
GAGNÉE PAR PHILIPPE AUGUSTE
27 Juillet 1214.
GAGNÉE PAR PHILIPPE AUGUSTE
27 Juillet 1214.



正面の大きな絵の左側の小さな入口から撮ったのが冒頭の写真です。
右の小さな写真が冒頭の写真です。
大きな絵を正面に配置するために大きな扉は付けなかったのかもしれません。

その北側の壁の絵がこちらです。

そして、こちらが南の端です。

南の端の壁の絵を拡大いたしました。

回廊の南端に近い場所から見た外の庭園の景色です。

回廊の南端からは元の場所に戻る細い廊下がありました。その廊下の写真を紹介したいと思います。
戦闘の回廊
廊下
戦闘の回廊の南端の出口を出てすぐの通路(廊下 )です。突き当りを左に曲がるとまっすぐな廊下を見ることが出来ます。

こちらが、その長い廊下です。回廊と呼んでもいいかもしれません。石像が沢山並んでいました。

途中で窓がなく暗くなる所かせありました。

暗いところを過ぎるとまた明るくなりました。

外には煙突が沢山見えました。

出発地点である「王子の階段」に戻ってきました。

下から見上げた「王子の階段」です。ここから1階に下りました。

ラベル:ヴェルサイユ宮殿
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絵画の大きさと数、彫刻の
多さ、凄すぎですね~
さすがベルサイユ宮殿です
ヴェルサイユ宮殿の中では新しい方の部屋になります。それでも179年前に造られた部屋ですね。
天井の装飾や床の板の張り方にも目が行ってしまいます。すごく素敵ですね~。
見事な回廊でした。32本の柱がある部分は、あらゆる意味で圧巻でした。
今日、関西に行くつもりでしたが、予定の飛行機が台風16号のために欠航になったことから、関西行きは、明日に延期いたしました。
120mもの長さに人が側にいるとわかる大きな絵
天井の装飾も本当に豪華で素敵で天窓で明るいのもいいですね。
長い廊下も120mあるんですよね。
落ち着いた雰囲気になっててこちらも素敵です。
空港まで行かれたのに欠航とは。お疲れさまでした。
天井の装飾・・細かい絵柄、どうやって描いたんだろう。。
台風の影響でフライトが一日遅れたんですね。お疲れでしょう。。。お気を付けて帰られてくださいね。
戦闘の間は、いろんな新しい技術が使われている気がします。巨大なガラスを沢山使う天窓はその一つだと思います。そして柱群が使われた回廊も斬新です。
9時20分に出発して14時20分に戻ってきました。でも家に戻ったおかげで美味しいケーキを食べることが出来ました。そのケーキに関しては9月28日以降に紹介したいと思います。
天井を飾るのは大変なことだと思います。それだけに天井の装飾は値打ちがあるのだと思います。
天候によるフライトの欠航は、生まれて初めての経験となりました。いい体験をさせてもらいました。欠航を決断するのは安全のためなので、待ちながら利益よりも安全を優先しているのだと実感いたしました。
ナスカの地上絵はすごいですね。ほんと宇宙人が書いたのでは思ってしまいます。
ヴェルサイユ宮殿美術館にある最も有名な絵なので、
http://www.salvastyle.com/menu_romantic/delacroix.html
にドラクロワの作品が見れますので、ご確認を!
写真とてもきれいに撮れていますね。
僕はiPhoneで撮ったので、イマイチです。
間違いをご指摘いただきありがとうございました。額の下に書かれている文字の転記ミスでした。書いていたのは次の絵の額に書かれていたものでした。
確かにフランスではナポレオンはいろんなところで登場しますね。
申し込まず行きそこなってしまったので
悔恨が残ります。美術館もいいですね。
パリ周辺は見るところがたくさんありますね。申し込むところが沢山あって迷われたのでしょうね。
素晴らしいです♪♪
この戦闘の間の広さには驚かされました。大きな絵が並んでいるのも圧巻でした。
壁の絵画がずらりと並び、天井の装飾も豪華絢爛。
これが今でも残されているのが凄いところですね。
訪問 ありがとうございます。
nice! ありがとうございます。
ほんと、すごい回廊でした。幅も高さもあり、これだけの空間を体験でき打だけで満足ですが、沢山の絵画や美術品に驚かされました。
Nice‼ ありがとうございます。
SORIさんの記事、色々あってどれからお読みすれば良いのかと迷います(汗)
この記事すぐに気に入りました。
建物もすごいけど壁画がすばらしい~
どんな美術館にも負けない・・・・
時間があれば、もとい、お金があれば行って観て来たいですね~
でも写真だけでも堪能しましたよ~