


フランスは2007から始まった無人でいつでも自由に借りれて返せるレンタルサイクル(Vélib)が普及しています。この日の天気は雨模様だっで自転車が駐輪場に沢山並んでいましたが、普段は残っている自転車が少なく町の中をこの自転車が沢山走っています。この写真はパリのシャンゼリゼ通りに交差する道路で撮ったものです。登録をするといつでも好きな時間に好きな場所で借りれて、好きな場所に返すことが出来るのです。実はこれと似たシステムのレンタカーがあることを知りました。つまり無人で、好きな時間だけ借りれて好きな場所に返すことが出来るシステムです。好きな時間だけと言うところは最近流行りのシェアカーと同じですが、それがさらに進歩したシステムでした。しかも使われている自動車は電気自動車(EV車)でした。
そのことを知るきっかけになったのがフランス旅行5日目にヴェルサイユ宮殿に行った時でした。RER(パリ高速鉄道)に乗ってヴェルサイユ宮殿の最寄駅であるVersailles Chateau Rive Gauche駅に着いて、外に出た時に最初に目に入ってきたのがこちらの写真です。見た瞬間に無人のレンタカーであることかはわかりましたが、それ以上のシステムに関しては判りませんでした。記事を書くにあたり手掛かりになったのが、車の後ろの左側のロゴマークでした。


ロゴマークの中にautolib'の文字が組み込まれていて、そのAutolib'でネット検索することで実態が判りました。
ネット検索 → Wikimedia 詳しい説明
下は前から撮った写真です。このシステムが最初に行われているのパリで、今は3つの町で行われています。5年前から行われていたのにも驚かされましたが、高額なはずの電気自動車が使われていることにも驚かされました。
2011年12月 Paris
2013年10月 Lyon
2014年01月 Bordeaux

車の車種は同じようでしたが先頭は真っ赤な車でした。車でデザインからも後ろの6台と明らかに違うことからモデルチェンジした新型要でした。料金を調べてみると以下の通りで、かなりお得のような気がしました。
基本料金 年間144€
利用料金 ~30分 5€ 30分~60分 4€ 以後30分毎 6€
また、車の場合は事故がつきものですが、万が一の場合の各自の事故負担額も次のように決められていました。
1回目事故 200€
2回目事故 475€
3回目事故 750€


車を前から見てフロントガラスの左側にレンタカーの識別番号らしきものがあります。こちらの車の番号はUN05693でした。
普通のAutolib'は4人乗りですが、この赤いAutolib'は2人のutilibは2人乗りで後ろ半分は荷物が沢山載せられるようになっているそうです。

ここでは7台が設置されていました。識別番号らしきものを読み取るとバラバラでした。この番号のバラバラの状況から、いろんな場所の車がいろんな場所に返されていることが想像されました。
1台目 UN05693
2台目 300
3台目 V1009
4台目 C1059
5台目 C0537
6台目 BV01683
7台目 BV05825

こちらが充電と管理を行うケーブルだと思います。これが1番の赤い車のケーブルです。パリ周辺で250ケ所(2012年時点)にステーションが設置されているそうです。採用されている電気自動車の航続可能距離は150km~250kmだそうです。利用者登録は有人のステーションEspace Autolib’(エスパ
ス・オートリブ)に設置されているTV電話を用いて、オペレーターからの指示に従って行います

こちらが2番の車のケーブルです。実は、これらの写真を撮っていたために駅舎の中の石像に気がつかなかったのです。
鉄道や普通のレンタカー(シェアカー)と比較したデーターがありました。家族4で30km離れた場所を往復し、滞在時間を含めて3時間を要した想定の料金です。年会費144€を払ってさえいれば、いずれの場合においても普通のレンタカーより得です。車を返す場所の無い目的地で、滞在時間が長い場合は鉄道が得です。
Autolib' 33.0€
鉄道 50.4€
普通のレンタカー 75.0€ + ガソリン代

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これを借りれば、自由にパリを観光できますね。
150kmも走れるので便利でしようね。電気自動車なので、環境にもCO2削減にも貢献していると思います。
赤い車のデザインなかなかいいですね。パリだと個人に所有させるよりも公共インフラ的なものとして使うほうが渋滞対策とか駐車場対策とかでメリットとが大きいでしょうかね。
私の住んでる近くの市では小さな電気自動車でカーシェアしてますけどパッとしません。まあ大手自動車の支配下で車持ってるのが普通ですから無理があるんですけどね。
とても深く観察されているので、地下鉄のお話し、レンタル電気自動車のこと諸々とても興味深く読ませていただいております。
続きもまた楽しみにしております。
さすが環境問題にお詳しいですね。
このシステムは数年前からあったのに気がつきませんでした。2012年でパリ近郊だけで250ステーションもあるのにも驚きました。今はもっと数が増えているでしようね。
旅行は、新しい発見がありますね。今回のレンタル電気自動車のには驚かされました。きっと自転車のレンタルサイクルシステムがあったからこそ実現したのではないかと感じました。
車にもレンタルがあったんですね、外国人も乗れるのかな?免許は?。
必要なのは運転免許書とパスポートとクレジットカードなので外国人でも利用できるようです。
免許書は国際免許書を取得しておく必要がありそうです。
案内はフランス語と英語だそうです。
電気自動車のレンタカー!
すごいですね!
さすが観光都市パリです。
発想だけでなく
実際に実現されているのが素晴らしい。
もう、無人化されたレンタカーになっているんですね。
電気自動車(EV車)ですか〜 進んでいますね !!
ほんとすごいですね。電気自動車の普及にも貢献しているのかもしれません。
近くに住んでいる人は便利だと思います。車を買わなくて済むとすごいメリットです。
ほんと進歩している気がします。5年前に導入されたのには特に驚きです。
日本では、あまり知られていなかったでしょうね。紹介出来て良かったです。
その国の首都で最初に採用されたのが一番の驚きです。東京都に出来るでしょうか。
ハイブリッドは普及してきましたね。公道を走るEV車は一度は運転してみたいものです。
手入れが大変そう。
車も整然と並んでいて、さすがフランスと思いました。
車や自転車の盗難とか無いんでしょうかね。
心配しちゃいます。
日本ではこのようなシステムは無理そうです。
自転車は固定されています。会員登録した人が持っているカードでしか自転車を固定している棒から外すことが出来ないのです。
車や自転車のデザインはレンタル専用なので、売ることは難しいので盗難抑止になっているのかもしれません。
確かに東京での導入は感覚的に難しそうな気がします。
レンタサイクルに加え、こんな形でのレンタカーは観光客にとってもありがたいシステムですね!
しかもおしゃれ!!!
結構、使われているのではないでしょうか。
ほんとお洒落でいいシステムでした。