パリのルーブル美術館を10記事紹介させていただいたので、次はパリに着いてからのパリ市内の観光を中心に連続12記事をブラシュアップして掲載させていただきます。本記事が6/12です。



フランス4日目は最初にルーブル美術館を見た後、地下鉄で移動してノートルダム寺院を見に行きました。この日は19時にからフランスに住んでいて長年お世話になった方とホテルで待ち合わせた後に、その人のお薦めのワインバーで食事をすることになっていました。ノートルダム寺院を見終わったて、少し時間があったので手軽に行ける凱旋門に行ってみることにいたしました。
ただし、この日は傘を持ってこなかったのに、ドシャ降りとなったことから一旦、地下鉄でホテルに帰って、着替えた上で傘を持って、上の写真の凱旋門に行くことにいたしました。
ホテルで着替えた後にオペラ駅から写真の地下鉄に乗って凱旋門の最寄り駅まで行きました。

地下鉄の改札を降りましたが凱旋門の方向が判らないので、とりあえず地上に出ると目の前に凱旋門がありました。ただし、凱旋門の屋上に登る入口が判らないので、周囲を廻って探しました。

少し廻って撮った凱旋門です。

まだ入口が見つからないので廻りました。

凱旋門の正面まで廻りました。正式名はエトワール凱旋門です。


凱旋門の入口に向かう地下通路の入口を見つけました。

これが地下通路入口です。入口であることを示す凱旋門の絵が描かれています。

地下には沢山の人が並んでいました。
沢山の人は団体の人のようで、すでに事前購入のチケットを持っていて凱旋門に上がるために並んでいるようでした。左奥にあるチケット売り場には人が並んでいなかったのですぐにチケットが買えました。ラッキーなことにチケット売り場から直接に登るルートがあったことから待たないで凱旋門の登り階段の入口に行けました。

こちらがチケットです。チケットの値段は12€でした。
今から約20年前(2005年12年1日)は8€だったので1.5倍になったことになります。

凱旋門の屋上には細い螺旋階段を登ります。

螺旋階段をましたから見上げました。

上まで登ると部屋があり、石像の頭部が置かれていました。凱旋門の柱に飾られていた石像の頭の部分だと思われます。シャンゼリゼ大通りから見て右側の石像です。

上の写真の部屋から、さらに階段を登ると凱旋門の屋上に出ました。こちらの写真が凱旋門の屋上です。雨は小降りになりましたが、まだ降り続いていました。娘は日本からレーンコートを持ってきたのは正解でした。私は傘だけだったので、結構不便でした。

着工 1806年8月15日
落成 1836年7月29日
高さ 50m
幅 45m
奥行 22m

今から約20年前の2005年は5方向の通り(Avenue)の写真を紹介していなかったので今回は全ての方向の通り、つまり12方向の通りを紹介したいと思います。最も有名なシャンゼリゼ大通りから反時計廻り(左廻り)に紹介いたします。
① ━━ シャンゼリゼ大通り (Avenue des Champs-Elysees)
② ━━ フリドラン通り (Avenue De Friedland)
③ ━━ オッシュ通り (Avenue Hoche)
④ ━━ ワグラム通り (Avenue de Wagram)
⑤ ━━ マクマオン通り (Avenue Mac Mahon)
⑥ ━━ カルノ通り (Avenue Carnot)
⑦ ━━ グランド・アルメ通り (Avenue de la Grande Armee)
⑧ ━━ フォッシュ通り (Avenue Foch)
⑨ ━━ ヴィクトル・ユーゴー 通り (Avenue Victor Hugo)
⑩ ━━ クレベール通り(Avenue Kléber)
⑪ ━━ イエナ通り (Avenue d' Iéna)
⑫ ━━ マルソー通り (Avenue Marceau)
①シャンゼリゼ大通り(Avenue des Champs-Elysees)
パリ市内で最も美しい通りとされていて、特にフランスでは「世界で最も美しい通り (la plus belle avenue du monde)」と言う表現が使われているそうです。日本でもオー・シャンゼリゼという流行歌のおかげで広く知られるようになったそうです。

②フリドラン通り(Avenue De Friedland)

③オッシュ通り(Avenue Hoche)
中央少し右の遠くにモンマルトルの丘が見えます。

④ワグラム通り(Avenue de Wagram)

⑤マクマオン通り(Avenue Mac Mahon)

⑥カルノ通り(Avenue Carnot)

昔からの高さ制限によりオスマン期の街並みが保全されてきましたが、1967年の規制緩和により1972年に建設された高さ210m、59階建てのモンパルナスタワーが建設されたことで、高層ビルはパリの伝統的な都市景観が損なうとして、1977年の改正により一転規制強化へと転じていったそうです。
パリ中心部は最大でも37m(再開発区域)に制限され、歴史的な地区ではより厳しい規制がかけられることになったそうです。写真のなかでポツンと建っている高層ビルはモンパルナスタワー同様に1967年から1977年の間の高さ制限の緩和された時期に建てられたHyatt Regency Paris Étoileと思われます。

⑦グランド・アルメ通り(Avenue de la Grande Armee)
シャンゼリゼ大通り(Avenue des Champs-Elysees)の反対側に延びる通りです。パリ中心は高さ制限がありますが、こちらの方向の高さ制限外の地域に高層ビル群がありました。
凱旋門から高層ビル群までの距離は4.4kmで、パリの中心であるノートルダム寺院から高層ビル群までの距離は約2倍の9kmです。

⑧フォッシュ通り(Avenue Foch)

⑨ヴィクトル・ユーゴー通り(Avenue Victor Hugo)
通りの名前になっているヴィクトル・ユーゴーは人の名前で、1959年から1965年に発行され5フラン紙幣の肖像画にもなった有名な人です。フランス・ロマン主義の詩人であり小説家でもあり七月王政時代からフランス第二共和政時代の政治家でもあります。

⑩クレベール通り(Avenue Kléber)

⑪イエナ通り(Avenue d' Iéna)

⑫マルソー通り(Avenue Marceau)
写真のなかでポツンと建っている高層ビルが、高さ制限の強化のきっかけとなったモンパルナスタワーです。モンパルナスタワーはパリの中心(ノートルダム寺院)から2.4kmで、⑥で紹介した、もう一つの高層ビルであるHyatt Regency Paris Étoileはパリの中心から5.7㎞の距離に建っています。

一周して①のシャンゼリゼ大通り(Avenue des Champs-Elysees)の方向に戻ってきました。

シャンゼリゼ大通りを少し拡大いたしました。

さらに拡大いたしました。

そして、さらに拡大いたしました。パリで最も美しい通りはいかがでしようか。凱旋門を降りた後に シャンゼリゼ大通りを歩いてみました。

凱旋門の屋上から見たエッフェル塔です。


こちらは凱旋門の屋上から見えたモンマルトルの丘です。写真の中央の教会はサンレ・クール寺院(Basilique du Sacré-Cœur de Montmartre)です。サクレ・クール寺院 はロマネスク様式・ビザンティン様式のバジリカ大聖堂で、ギベール・パリ大司教が計画を提唱し、アバディが設計を担当したそうです。パリ市内を見晴らせる観光名所で、比較的新しいにも関わらず、今やパリになくてはならない存在になっているようです。


屋上から階段を降りると広いホールがありました。

さらに1階降りると各国の軍服のシルエットを展示したエリアがありました。ここにはCafeもありました。

螺旋階段を下りました。登りとは別の階段です。つまり一方通行なのです。

地上に降りて凱旋門の真下から上を見上げてみました。

凱旋門の下には聖火が焚かれていました。その周りに沢山の花束が飾られていました。2015年11月13日の同時多発テロで犠牲となった130人の人達を悼む花束ではないかと感じました。

今から19年5ケ月前の2005年12年1日にも凱旋門に訪問していました。その時の記事も紹介します。
2005年12年1日訪問時の記事 タイトル:凱旋門の上からの景色
オリジナルの記事 → ポチッ

イタリアではサンピエトロ寺院の屋根の上に登りそこねましたが今回は凱旋門の上に登ってみました。凱旋門に登れることは知りませんでしたがパリに住んでいた人に教えてもらいさっそく行きました。
この螺旋階段を登ると一番上まで登れます。

上はこんな感じです。

柵は遠くからは目立たない形式でした。

料金は8ユーロ

凱旋門の上は360度のパノラマの世界です。航空写真で見ると凱旋門から放射状に道が伸びていることが良く判ります。特に地名の表示のチェックを外すと見やすくなります。
パノラマ写真を紹介します。 これから下の写真はクリックすると大きく表示します。
これが有名な「シャンゼリゼ大通り」です。

シャルル・ドゴール大通り 上の地図ではグランド・アルメ通りと書かれています。シャンゼリゼ大通りの反対側です。

オッシュ大通りとオスマン大通り(Av. de Friediand)

オスマン大通り(Av. de Friediand)とシャンゼリゼ大通り

イエナ通りとエッフェル塔

下から見上げた彫刻もきれいです。

この縮尺の航空写真だと、凱旋門の上がよく判ると思います。
少し縮尺を小さくすると同心円状の道がわかってきます。
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凱旋門に入り口があるのかと思ってましたが違うんですね。
あの高さと狭い螺旋階段を登っていくのは大変そうだし
目が回っちゃいそうだけど大丈夫でしたか?
雨降りですが凱旋門の上から見る景色はすばらしいですね!
50mの高さは結構ありました。なかなか上に着かなかったです。11年の歳月の中で2℃も登れるとは思ってもいませんでした。
知りませんでした。
素晴らしい景色ですね。
行った気分になりました。
遅くなりましたが、2000記事、おめでとうございます。
素晴らしいですね。
凱旋門に登られましたね。
あのらせん階段は長くて私には大変でした。
入場料は12€になっていましたか。
私が行った2010年には、9€でしたよ。
放射状にのびる道路は11ヶ所あったのでしたか?
シャンぜりぜ通りは、見事ですよね。
私もエッフェル塔に登った後、地下鉄で行きました。
螺旋階段と上からの景色 素晴らしいですね。
9€の時代に行かれたのですね。値上がりに驚きました。
次はシャンぜりぜ通りを報告させていただきます。
パリの街並みはすばらしいと思います。楽しい思いでいっぱいです。
街が広く感じます。
遠くの街外れに何があるのだろう・・・と想像力をかき立てるけど、
高層群があると、その思いはそこで止まっちゃいます。
ほんと、高さ制限はすばらしいです。
古い建物を大切にするヨーロッパだから出来たことなのかもしれません。
完成して180年が経つのですね。
体の不自由な人は登れないと思っていましたが、体の不自由な人のためのエレベーターがあるそうです。
それに、螺旋階段の美しいこと!さすがです、フランス!!
全ての道がシャルルドゴール広場に繋がってるんですね
素敵待街並み 凱旋門等 古きよきものを大切にする
事は素晴らしい事ですね~~~~~
私も11年前にパリに住んでいる人に教えてもらって初めて知りました。
50mの高さの螺旋階段を登るのは、意外ときつかったです。おかげで見事な景色に出会えました。
古い建物を使い続ける文化があることは羨ましいです。おかげで見事な街並みが残されているのですね。
コロナがなくなれば、行けるかな~
パリに旅行に行かれたことがあるとはすばらしいです。楽しい旅だったことでしょう。ヴェルサイユ宮殿 にも行かれたのでしょうね。
nice!です。
3枚目の写真にトヨタのプリウスが写ってましたね。タクシーの様でしたね。
螺旋階段がアンモナイトのように見えるのは、パリ文化のせいなのでしょう。
街は高い建物が少なくて、歴史的な綺麗さを感じましたね。
お早うございます♪コメント有難う♪
凱旋門入り口判りにくく探しました(;^_^A
螺旋階段234段有目が回りそう。だいぶん前までエレベーターで昇れたそうで
私達行った時はエレベーターは中止でVIP賓客ノミだそうでした。
上からの景色は素晴らしいでしたね♪
パリの象徴の一つと言えば、凱旋門ですね!
日本にも「山田の凱旋門」や「凱旋紀念門」があります。
螺旋状の道路や街並みの真ん中で、素晴らしい
当然ですが、必見です。
凱旋門 次男は行ったみたいですが やはり 行きたい候補に 上がりますね
いやー、これだけ詳しい凱旋門の全景、初めて見ました。
中も立派ですね~
そしてそれを囲む市街・・・
ちゃんと日本語で表示されていて分かりやすかったです♪
でも実際に歩くのは私には難しそう・・・・
螺旋階段で上に登れるとは知りませんでした。そして、屋上、素晴らしいですね。
車の小さいこと!
何度もこの広場を通ったことがあるので懐かしいです。
高いところから映した写真で見ると、そのまっすぐな放射線が際立ち美しいです。
やっと自由が、伴う経済力に欠けて、東南アジアが精一杯の旅
最後の外国はハワイで・・・END(パスポートも切れました)
時計の文字盤みたいに12の放射状にのびる路が作る町並みは
ステンドグラスみたいに感じます。^^☆彡
内部の写真はあまり見かけないので興味深かったです。
凱旋門の屋上からの写真も詳しく説明されていて堪能しました。
やはりパリは美しいですね。
特に、モンパルナスタワーが街の景観に与えた影響のお話は興味深かったです。
次回のブラッシュアップ記事も楽しみにしています!
それにしても、あの螺旋階段凄いですね。
モンマルトルをバックになんて、なんて素晴らしい事か。
おーシャンゼリゼ。
nice! ありがとうございます。
内部を紹介出来てよかったです。
ほんとチケットは思い出になります。
nice ! ありがとうございます。
トヨタのブリウスに気が付かれるとはさすがです。
確かに螺旋階段がアンモナイトのように見えます。気が付きませんでした。
パの人達が街を大切に思う気持ちでビルの高さ制限が実現したのだと思います。
10年間(1967年~1977年)の間の高さ制限の緩和を後悔して、すぐに規制強化が行われたのはさすがです。
やっぱり入口を探されたのですね。我々だけではありませんでした。不思議とうれしくなります。螺旋階段が234段もあったのですね。確かに50mの高さなので納得です。
建物が全て同じなのも素晴らしい景色になっていました。周囲の建物は37m以下に規制されているからこその景色でした。
日本の凱旋門は日露戦争に山田村から従軍した人たちの無事帰還を記念して造られたのですね。無事の帰還を喜んだのですね。
パリの凱旋門からの景色はほんと素晴らしいです。登ってみて初めて素晴らしさを知りました。
登って景色を見ることで、パリの街のすごさが判りました。
街が計画的に作られたことが感じられました。
カザフスタンの現代のアスタナの街づくりのようです。
私も凱旋門の上に昇って初めて知りました。2005年に1度上がった時に5方向しか写真を撮らなかったことを後悔したので。今回は12方向全ての写真を撮って報告させていただいたのです。
ほんと見事な景観でした。
螺旋階段で登れることが紹介出来てよかったです。私も1回目の時はパリに住んでいる人から上に昇ることを進められて感激した経験があったからこそ、今回も登りました。
ピサの斜塔やバチカンの美術館や鎌倉大仏も、登りと降りがスムーズにできるようになっているのですね。確かに沢山の人が訪れるので必要ですね。
ほんと放射状の景観には感激しました。紹介出来てよかったです。
私も最新の海外旅行がハワイです。その後の新型コロナのブランクは大きかったです。
ハワイもフランスもいい思い出になりました。
確かにパリを代表する建物です。有名な映画に必ず出てきました。
NICE ありがとうございます。
特に日本人はランドアバウト(環状交差点)への合流は慣れていないので難しいですね。でも世界的には沢山の国で採用されているのに驚きました。ヨーロッパ支配の影響なのかもしれません。
まさに時計の文字盤ですね。町を計画した人に確認してみたいです。
12本の通りが放射状が星(étoile/エトワール)のようなので、エトワール凱旋門なのかもしれません。
nice! ありがとうございます。
内部や屋上からの写真を紹介出来てよかったです。これも約20年前(2005年12月)にパリに住んでいた知人に「だまされたと思って凱旋門の上に登ってみてくださいと。」と言われたことで実現出来たと思っていました。それまでは、ただの建物だと思っていたからです。知人は私と同じ会社の先輩でしたが、パリジェンヌと結婚してパリに住むことになったのです。
Nice‼ ありがとうございます。
nice! ありがとうございます。
私も気楽に海外旅行に行くようになったのは、最近のことで多くはありません。でも、このフランスは良かったです。いい思い出になりました。
周辺の建物の高さが同じなのにも驚かされます。たぶん高さ規制の37mなのだと思います。これほど同じ高さで統一された景色は世界的にも珍しいのかもしれません。
世界中で高層ビルが建つ中で、高さ規制を戻したことは素晴らしい決断だったのだと思います。パリは世界遺産以上に値打ちのある町だと思います。
パリに行くまでは、他のヨーロッパの国の町に行っていて、そこが素晴らしかったので、パリに行きたいとは思っていませんでしたが、1度パリを知ってからは考えが変わってしまいました。そのこともあってパリ旅行を選択したのでした。
放射上に町をご存じだったのですね。私は恥ずかしながら凱旋門に登って初めて認識しました。ほんと素晴らしかったです。登ることを推薦してくれたパリに住んでいる先輩に感謝です。
フランスいったことないです。
写真見て直接見に行ったみたいにすごいです。
ほんと、直接に見ることが出来てよかったです。いろんな体験が出来ました。