2025年03月12日

前後に運転席を持つ無料連絡バス モンサンミッシェル

2025年2月1日にSSブログからSeesaaブログに全記事を移行させました。Seesaaブログに慣れるために、昔の記事に手を加えてブラシュアップして再掲載させことから始めさせていただきます。
今日はモンサンミッシェルの最後の7つの記事を連続掲載します。
これでモンサンミッシェルの21の全ての記事が出そろいます。
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写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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モンサンミッシェルを背景にして撮った連絡バス(シャトルバス)です。今回は、この連絡バスの報告をさせていただきます。以前はこのあたりには大きな駐車場が作られており観光バスや自家用車でモンサンミッシェルの近くまで来ることが出来ました。もっと昔には、右下の絵はがきのように線路も敷設されて蒸気機関車で来れる時代もありました。クリックすると拡大しかしながら道路や駐車場によって潮の流れが変わり、泥が島の周囲に堆積して陸地化が進んだことで、昔のような海に浮かぶモンサンミッシェルの姿が失われたそうです。そのために駐車場を撤去して干潟に戻し連絡道路も橋化が行われました。一般の車を近づけなくした代わりに、対岸のLa Caserne(ラ・カゼルヌ)とモンサンミッシェルを結ぶ無料の連絡バスの運行が行われるようになったものと推察いたします。

上の写真の連絡バスを拡大いたしました。バス降場に停車している連絡バスの写真です。クリックして拡大するとナンバープレートのCN-706-KOを読み取ることが出来ます。この場所は降り場専用で、帰る人を乗せるために、すぐに連絡バスは反対車線のバス乗場に移動いたします。
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モンサンミッシェルを背景にした連絡バスの写真をさらに3枚紹介いたします。連絡道路を走っている連絡バスです。ホテルのレストランから夕食を食べながら撮った写真です。モンサンミッシェルまでは直線で2kmの距離です。写っている連絡バスはモンサンミッシェルに向かっているのでしょうか? 戻ってきているのでしょうか? 判りますか。
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上の写真と同じ構図ですが連絡バスの位置と大きさが違います。
こちらの写真は6秒後の写真です。つまりこの連絡バスはモンサンミッシェルに向かっているのです。
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上の写真から切り取って連絡バスを拡大いたしました。モンサンシェルに向かっているのに手前に運転席があるように見えませんか。
つまり今回の記事の本題は連絡バスの運転席に関係したことだったのです。
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連絡道路を歩いている時に連絡バスが横を通ったので写真を撮りました。さて、この車はどちらの方向に進んでいるのでしよう。ヨーロッパでは、車は右側通行です。つまり連絡バスは右奥の方向に進んでいるのです。でもどう見ても後ろに運転席があるように見えるし、バスの正面の顔でもあります。連絡バスはバックで走っているのでしょうか。でも運転席の中に運転手が見当たりません。本題とは関係ありませんが、こちらの連絡バスのナンバープレートはCN-706-KOなので、冒頭の写真に写っていた連絡バスでした。
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上の写真では運転手が運転席にいるかどうかが判りにくいので拡大いたしました。運転手がいないことが判ってもらえたでしようか。この写真で前後で差があることに気が付きました。モンサンミッシェル側の客席の窓が下側に広いのです。他の写真と比べてみてください。走りながらモンサンミッシェルがよく見えるようにしている配慮なのでしょうね。実はこの写真と後で紹介する室内の写真からエンジンルームの場所が想像出来るのです。
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これが正真正銘の手前に走って来る連絡バスです。運転席に運転手が乗っています。ライトの色は違いますが、バスの正面は前も後ろも同じ顔(同じデザイン)をしています。つまりモンサンミッシェルの連絡バスは前にも、後ろにも運転席があるのです。線路の上を走る電車と同じなのです。サイドミラーは進行方向側にしか見えないことから、自動で出し入れされるようです。運転席が前後にあるだけではありません。横の2枚のドアも左右に同じようにあるのも、電車と同じです。ナンバープレートはDH-050-RMでした。
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同じバスが我々を追い越して後ろ側を見せてくれました。やはり前側と同じ顔をしています。ナンバープレートが同じDH-050-RMです。駆動輪は判りませんが、方向舵輪は進行方向側に切り替わるのでしようね。排気のマフラーは前後にも左右にも見当たらないので電気自動車かもしれません。ただし未確認です。脚の不自由な方や車イスOKのシールも張られています。
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こちらはモンサンミッシェルから撮った連絡道路です。バス降場とバス乗場の位置で判るように連絡バスは島内には入らずに運行されていました。おそらく環境に配慮した結果なのだと思います。
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バス降場とバス乗場のあたりを拡大いたしました。この写真でも判るように、運転席が前と後ろにあるのは、連絡道路でUターンせずにスムーズに運行するために考えられたシステムだと思います。バス降場からそのままバス乗場に向かうだけなのです。運転手は運転席を変わるだけで進行方向が変わります。
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バス降場に停まっている連絡バスの写真です。
2016年5月10日14時10分36秒撮影
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上の写真の1分後の写真です。同じバスがバス乗場に移動した写真です。ナンバープレートはDH-050-RMです。2016年5月10日14時10分46秒撮影
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バス乗場に停まった連絡バスを見ると、連絡道路でのUターンは難しいことが判りました。2016年5月10日14時10分49秒撮影
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バスの車内の写真も紹介します。モンサンミッシェルからホテルに帰るときの写真です。前方向が対岸です。車内も前後で対象になっている思っていましたが、対岸側の運転席の後ろには進行方向を見る座席がありませんでした。
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どうやら対岸側の運転席の後ろがエンジンルームになっているようです。
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バスから降りて、乗って来た連絡バスを撮りました。バスの車体の下半分は木で出来ていました。やはり木は柔らから感じが致します。 ナンバープレートはCN-693-NOでした。
今回、撮った写真から確認できたナンバープレートはCN-706-KOと、DH-050-RMと、CN-693-NOの3種類でした。
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バス停は マークの4ケ所です。モンサンミッシェル島側に1ケ所と対岸の駐車場&ホテル地区であるLa Caserne(ラ・カゼルヌ)に3ケ所です。まさに対岸のラ・カゼルヌとモンサンミッシェルを結ぶ便利な連絡バスなのです。我々も初日は泊まっていたホテル前から乗って、帰りはお土産を売っているお店の近くで降りました。
  モンサンミッシェル 緑色の線(━━)で囲った部分
  宿泊ホテル Le Relais Saint-Michel
  レストラン La Rôtisserie
  撮影ポイント → ポチッ
  無料連絡バスのりば
 ━━ 無料連絡バス
 ━━ 徒歩
 ━━ パリからの  到着場所(2016年5月09日 12時15分) パリ ⇒ モンサンミッシェル
 ━━ ホテルからの出発場所(2016年5月10日 16時20分)       モンサンミッシェル ⇒ パリ
posted by SORI at 06:43| Comment(30) | TrackBack(2) | Mont Saint-Michel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こういうバスが使われているんですね。
一般車両は近づけないのですね。
観光地も変化しますね。
Posted by toshi at 2016年06月29日 05:41
toshiさん おはようございます。
以前にイタリアでバス旅行した時も、遠くに駐車場が設けられていて無料の連絡バスを利用したことは多かったけれども、今回のように運転席が前と後ろについたのは初めてでした。
Posted by SORI at 2016年06月29日 06:10
おはようございます
海に浮かぶモンサンミッシェルの景観
を保持するためにいろんな対応をしてる
んですね。 バスの前後が同じで電車の
発想、面白いですね。
Posted by kazu-kun2626 at 2016年06月29日 06:51
kazu-kun2626さん おはようございます。
全てが特注ですね。それだけの値打ちがあると思います。
無料で、ホテル前から乗れて、ほんとに便利でした。
乗っている時は前後に運転席があることに気が付きませんでした。気が付いたのはバス降場からバス乗場に移動すところを目撃した時でした。あまりにも一瞬だったので移動中の写真を撮ることは出来ませんでした。
Posted by SORI at 2016年06月29日 07:01
いろいろ工夫されているんですね~。
それにしても、バスのデザインがすごくおしゃれです❤
Posted by Rinko at 2016年06月29日 07:54
Rinkoさん おはようございます。
お洒落なところが、フランスと言う感じです。このように長い連絡道路がある場所は少ないので、もしかしたら運転席が前後に2つあるバスは世界でここだけなのかもしれません。
Posted by SORI at 2016年06月29日 08:04
爺も行きましたがホテルは写真と同じ所でした。
当時はバスは無く歩いて行きました。道路はこんなに良くなかったです。
昔は高潮の時はおぼれ死ぬ人も居たほどだったそうですが、浅くなりましたね。
Posted by 旅爺さん at 2016年06月29日 08:34
行ったことが無い場所ですが、とても魅力を感じます。
以前は満ち潮と引き潮の差が15メートルもあったとか
生きているうちに行きたいです。
Posted by YOUR-MOM at 2016年06月29日 09:08
おはようございます。成る程便利にすればそのツケが回って来るのですね。歩いては行けないのですかね?
Posted by みぃにゃん at 2016年06月29日 11:44
前後に運転席があって、地方の単線1両列車みたいになっているのですね。
環境にもデザインにも配慮した、おしゃれな発想だと思います。
Posted by 健功 at 2016年06月29日 11:45
変わった形のバスが走っているんですね。
初めて見ました(^^♪
Posted by tarou at 2016年06月29日 12:43
SORIさん、こんにちは。
モンサンミッシェルに蒸気機関車で行く事が出来てたなんて
初めて知って驚きました。
前後どちらにも運転席がありUターンせずに往復できるよう考えられた車両は
本当に電車みたいですね!
バス乗場、遠いな~って思ったけど
位置が違うのもちゃんと考えられててすごいな~。
Posted by poko at 2016年06月29日 13:03
SORIさん こんにちは。
拙ブログへのコメントありがとうございます。
今年は「あやめ」の開花が早く、既に朽ちてしまった
花もみられました。

モンサンミシェルのバス、面白いですね。
もし行けたら乗ってみたいです。っていうか、
乗らないと行けないのかな?
Posted by johncomeback at 2016年06月29日 13:37
電車みたいで面白いバスですね~
Posted by らる at 2016年06月29日 14:51
きちんと角形のバスですね。
色は軍隊風。
Posted by 夏炉冬扇 at 2016年06月29日 17:54
ちょろが行ったときには、こんなお洒落なバス見かけなかったよぉ~~~
乗ってみたぁ~~~い♪
Posted by ちょろっとぶぅ at 2016年06月29日 20:45
環境維持のためでしょうね。
スクエアなスタイルが少し自衛隊の車に似た感じです。
Posted by サンダーソニア at 2016年06月29日 21:10
旅爺さんさん こんばんは
1日目は往復ともに連絡バスに乗り、2日目は往復ともに歩きました。同じホテルにともられたのですね。
Posted by SORI at 2016年06月29日 21:42
みぃにゃんさん こんばんは
1657年に描かれた絵にはモンサンミッシェルの周りに船が描かれていました。ついに決断して橋化されましたね。陸地化は食い止められましたが、簡単には昔の姿には戻るには長い年月が必要だと思います。
http://www.wikimanche.fr/images/b/b9/Mont_Saint-Michel%2C_M._Merian%2C_1657.jpg
Posted by SORI at 2016年06月29日 21:55
YOUR-MOMさん こんばんは
我々が到着した日は大潮の翌日で22時4分に12.65mの潮位になりました。夕食の後にライトアップされたモンサンミッシェルを撮った時が、この時間帯でした。
 2016年5月08日 09:04(12.95m) 21:22(13.00m) 大潮
 2016年5月09日 09:48(12.70m) 22:04(12.65m) 1日目
 2016年5月10日 10:31(12.15m) 22:45(12.00m) 2日目
Posted by SORI at 2016年06月29日 21:56
健功さん こんばんは
すばらしい発想です。
棚毒の記事で紹介したくなりました。
Posted by SORI at 2016年06月29日 21:58
tarouさん こんばんは
世界的にも珍しいと思います。考えた人は偉いです。
Posted by SORI at 2016年06月29日 22:00
pokoさん こんばんは
私も蒸気機関車が走っていたことは初めて知りました。
沢山の反対の中で、対岸と道がつながったのは137年前の1879年だそうです。そのあとすぐに鉄道が出来たそうです。135年間に溜まった泥なので元に戻るのは大変な時間が必要だと思います。
Posted by SORI at 2016年06月29日 22:18
johncomebackさん こんばんは
対岸からモンサンミッシェルに行く方法は無料の連絡バスと、徒歩(片道30分)があります。それ以外に有料の馬車があります。
少なくとも片道は無料の連絡バスに乗る方がほとんどだと思います。少し高い位置からの景色もいいものです。
Posted by SORI at 2016年06月29日 22:43
らるさん おはようございます。
まさに電車の発想です。橋も細い橋脚にして水の流れに影響しないようにしている努力が感じられました。
Posted by SORI at 2016年06月29日 22:47
夏炉冬扇さん こんばんは
まさに点対象のバスです。エンジン(またはモーター)の配置はどこになっているのでしょうね。
Posted by SORI at 2016年06月29日 22:50
ちょろっとぶぅさん こんばんは
対岸のホテル地区の道路も同時に整備されたようです。環境に配慮しながら発展してほしいものです。
Posted by SORI at 2016年06月29日 22:52
サンダーソニアさん こんばんは
確かに正面が真平らです。
ある時期のロンドンの二階建バスにも似た雰囲気があります。
Posted by SORI at 2016年06月29日 22:56
連絡道路も橋化・・・環境に配慮、いいことですね。
景観を保つのには努力がいりますからね。
日本の上高地も、昔はシーズン中でも車で乗り入れできましたが、
環境保護のため、今は途中に車を置いてバスでしか行けません。
Posted by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 at 2016年06月29日 23:04
なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん こんばんは
日本でも車が乗り入れられないところが多くなりました。これだけ沢山の車が増えると、環境への配慮が大切になりますね。
九寨溝も天然ガスの専用連絡バスが走っていました。
Posted by SORI at 2016年06月29日 23:16
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