今日はモンサンミッシェルの記事を6つ連続掲載します。 6/6 クリック→ 1 2 3 4 5 6



今まではモンサンミッシェルを遠くから見た景色を紹介させていただいていましたが、いよいよ島内の記事を掲載させていただきます。今回は対岸のホテルに泊まったことからモンサンミッシャル島内には2度入りました。そして有料区域である修道院内にも2度入りました。
滞在時刻 | 滞在時間 | |||||
島内 | 修道院内 | 島内合計 | 修道院内 | 修道院外 | ||
1日目 | 13:50~16:20 | 14:12~15:25 | 2時間30分 | 1時間13分 | 1時間17分 | |
2日目 | 09:04~16:20 | 09:21~10:22 | 7時間16分 | 1時間01分 | 6時間15分 | |
合計 | 9時間46分 | 2時間14分 | 7時間32分 |
モンサンミッシェル島内に合計で9時間46分滞在して、5種類の着色された道を全て歩いてみた結果として、連絡道路エリアから修道院に行くためのルートは次の①②③の3種類があることが分かりました。2日目の2016年5月10日には修道院外に6時間15分も滞在したことから全ての道を歩くことを目的に黄色の道に関しては同じところを2、3度以上歩きました。1日目は②の海沿いのルートで修道院の入口まで行き、2日目は③のルートで修道院の入口まで行きました。①のルートに比べると②と③のルートは圧倒的に人が少ない道です。本記事では②の海沿いの外周城壁の上の道を入口から歩いた順に修道院入口までを紹介したいと思います。
━━ ①大通り(グランド・リュー / Grande Rue ) 沢山の人が通る参道 1日目と2日目に歩く
━━ ②海沿いの外周城壁の上の道 1日目のルート

━━ ③ファニルス城壁の門からの道 2日目のルート
━━ 島内散策路 1日目と2日目に歩く
━━ 修道院内見学ルート(有料エリア) 1日目と2日目に歩く




経路



塔の部分は日本の城で言えば石垣の上の櫓に相当するもので戦闘時に兵士が中から外に向かって攻撃する場所です。フランス国旗が建てられた塔を上の航空写真では「塔-1」と記載しています。本写真はクリックするとオリジナル写真の50%の大きさで表示するように設定いたしましたので、是非とも見ていただいて、歩いた道の風景を確認していただきたいと思っております。

こちらが観光客のほとんどの人が入る最初の門となるラヴァンセ門(前哨門 Porte de L'Avancée)です。②のルートで修道院の入口まで歩いた1日目は雨だったので、首にかけた一眼レフの方のカメラはレジ袋にで包んで屋外では傘をさしながらG7Xで撮りました。

上の門をくぐると中にも門がありました。名前は大通り門です。

大通り門をくぐるとさらに跳ね橋のある門がありました。名前は王の門(ロア門)で、警備を強化するため、15世紀に造られたそうです。 手前には堀があり、跳ね橋と落とし格子が取り付けられています。ただし、現在の跳ね橋は1992年に復元されたものだそうです。

王の門(ロア門)をくぐるった景観です。右の階段を登ると先ほど紹介したフランス国旗が立てられていた城壁の「塔-1」に出ます。左側には郵便局があります。つまり郵便局の前の階段が目標となります。オレンジ色のホークリフトのような車は狭い参道で荷物を運ぶために使われていました。ただし狭いのでUターン出来ないので前進とバックだけで運んでいました。

別の時間帯に、反対方向から王の門の方向を撮りました。左の階段が城壁に登る同じ階段です。同じ階段とは思えないほど沢山の人が行列していました。高校生か中学生が団体で来ていてガイドさんが城壁の道を案内したためにこれほど混んだようです。ほとんどの時間帯で城壁の道は空いていました。

城壁の塔の上に出ました。こちらが塔-1です。

塔の上からは我々が連絡バスで渡ってきた連絡道路が見えました。

塔からは岩山の方に上がっていく細い道も延びていました。上の航空写真で黄色ラインで示しています。こちらの奥は後日紹介したいと思います。

城壁の進行方向に屋根付きの塔がありました。きっと名前があるとは思いますが、こちらは塔-1の次にあったので塔-2と呼ばせていただきます。まさに日本の城の櫓に相当します。

その塔-2の内部です。驚いたことに日本の城の櫓と同じように屋根は木で出来ていました。この櫓のことをフランス語では Hourd と呼び、英語では Hoarding(ホーディング、ホールディング)と呼びます。

塔-2からまっすぐに城壁の上に道が延びていました。

左に目を向けると修道院を見ることが出来ました。つまり道を歩きながら修道院の塔が見えるルートでもありました。

少し進んで撮った写真です。

左の下を見ると眼下にメイン道路がありました。こちらが一番沢山の人が通る道です。通りの左側の建物から城壁に建物がつながっていました。これらは木造で出来ていました。

修道院を背景に、いろんな景観を楽しむことが出来ました。

驚いたことに建物の屋根の瓦に相当する部分が木で作られていました。

拡大いたしました。ヨーロッパの建物の屋根は天然石のスレートだと思っていましたが木が使われているのに驚かされました。

メイン通りであるグランド・リュー通りが直線で見える場所がありました。細い道ですが「大通り」と言う意味のグランド・リュー( Grande Rue )と言う名前がつけられていました。このメイン道路からは高い建物に挟まれているために修道院を見ることが出来ません。この写真からも石造りと木組み造り建物が混在していることが分かってもらえると思います。

これらの建物の屋根の景観をを見れるだけでも城壁の上の道を選択した値打ちがありました。

また違った景観の建物の上にも修道院が見えました。

城壁の上の道を進むと上の航空写真で塔-3と記載していた巨大な櫓がありました。分厚い石の壁が半円状になっており沢山の狭間窓(銃眼 / 銃口)がありました。

塔-3の櫓の内部の下を覗き込んでみました。分厚い石垣でできていることが分かりました。

その塔-3から修道院の方向に目をやると木組みの家であることが分かりました。

さらに進むと道が細くなってきました。左側にはレストランや土産物屋などが並んでいました。

一番、水平で長い道が続きました。

所々にスペースがありレストランの屋外空間ととして使われていました。そこからも建物の合間に修道院が見えました。ここは塔-4の正面の場所です。

同じ場所から進行方向を撮った写真です。海側に丸く突き出している部分が塔-5です。つまり最初の塔(櫓)から5番目の塔です。

その5番目の塔-5から振り返った景色です。塔-4が見えます。塔-4は城壁より少し低いのが特徴です。

塔-5から進行方向を見ると四角い建物が建てられた6番目の塔(櫓)が見えました。こちらの塔は有名で名前がつけられています。

その名前はブークル塔(Tour Boucle / ブクル塔)です。そのブークル塔の少し手前にカモメがとまっていました。

気分転換にカモメをアップしました。

ブークル塔のところまで来ると急な登りが見えてきました。

その急な階段をアップします。この後、ブークル塔の櫓の海側を廻って、この階段を登りますが、その前にブークル塔をもう少し紹介します。

ブークル塔のコーナー部分です。城壁通路には見張り役がいて狭間窓(銃眼 / 銃口)から敵を撃退したそうです。

これが狭間窓(銃眼 / 銃口)です。

かがむと入れる大きさでした。娘にモデル役を頼みました。

ブークル塔の海側の通路から進行方向を見た景色です。円筒形の塔が北塔です。


塔-1 Tour du Roi
塔-2 Tour du l'Arcade
塔-3 Tour du la Liberté
塔-4 Tour Bassei
塔-5 Tour Cholet
ブークル塔 Tour Boucle
北塔 Tour du Nord

階段の上から、登ってきた方向を撮りました。

丸い部分が北塔です。細い道が続きます。小さな島が見えます。島の名前はトンブレーヌ(Tombelaine)です。北塔からトンブレーヌまでの直線距離は2.7kmです。遠浅のために大型の軍艦は近づけないことが分かります。昔の大砲だと砲弾もとどかなかったと思います。トンブレーヌのネットでの説明を枠内に転記いたしました。
この地は、巨人にさらわれたホエル王の娘エレーヌにまつわるケルト伝説に由来します。小さない岩島に閉じ込められ、後にこの地に埋葬され、「トンブレーヌ(墓を意味するトンブとエレーヌを合わせたもの)」と呼ばれるようになりました。
干潮時には徒歩で行ける花崗岩のこの小島は、中世では、隠修士の休息地となりました。百年戦争の間には、小島に駐在していたイングランド王国軍の駐屯部隊により、モン・サン=ミッシェルのフランス王国軍騎士団から保護するために城壁が築かれています。現在では、多種の海鳥やゼニガタアザラシの生息する地となっています。

登った来た方向の景色です。ブークル塔(櫓)の形がよくわかります。ここの浅瀬は水が引いた時には歩いてくることが出来ますが、満ち始めると激流になることから沢山の巡礼の人が亡くなったほど危険な場所でした。それだけな難攻不落な砦として使われたのだと思います。

目標とした修道院へ続いていると実感できる階段までたどり着けることが出来ました。左の階段を登って行きます。この景色を見ても攻めるのが難しいと判ってもらえると思います。

修道院にかなり近づいてきました。右側の高い方の道を進みました。

もうすぐ修道院の入口です。

階段を登り切りました。この先で右の広い階段の道と合流いたしました。

ここが修道院の入口です。階段を登って右に曲がります。

入口の上は見事な2つの塔が建っていました。

塔の中の階段を登ると小さな入口がありました。この奥がチケット売り場です。1日目はマイバスの人に渡されたチケットで入りました。2日目は自分たちでチケットを買って入りました。つまり有料の修道院に2回ほど入りました。

モンサンミッシェルの空からの動画をネットから転用させていただきました。連絡道路は古い形のままなので、確認すると4年前の2012年1月16日にアップロードされたものでした。
島内の地図はPlan Mont Saint-Michelで検索すると沢山出てきます。
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迷路のようになってるんですね
石造りの重厚な建物の屋根が
木でできてるのには驚きですね
滞在時間が長いので隅々まで見られ
ましたね~
修道院にも入られたのですね。
われわれも行ってみました。
回廊のようなものがあって、中庭もありました。
帰りは裏の城壁から帰ってきました。
裏から右に回りながら降りてきたんですよね。
沢山の画像を撮られて、その様子が手に取るように分かりますね。
城壁の塔の上は、ちょっとした広場になっていてバスで来た道が見えますね。
連絡橋がよくわかりますね。
私が行った時はこの部分がみんな道路になっていました。
素晴らしい画像の数々、細かいところまで撮られていて良くわかります。
ここは二度ばかり行きました^^
朝、昼、そしてお泊りと…それぞれの姿を見ることができました。
もう行くことはないだろうなぁ~
見落としがあるかもしれませんが、すべてを歩くつもりで、細い路地から隈なくすべて廻ったのでないかと思っています。
沢山の発見がありました。墓地や住宅地だった場所など静かなエリアもありました。
思い出されたのではないでしょうか。写真の場所が判るように城壁の塔の位置で説明させていただきました。
この日は雨だったので屋外での撮影は苦労いたしました。翌日があると思い早めに切り上げてホテルに戻りました。
二度も行かれたとはすばらしいです。モンサンミッシェルは遠くからの景観もすばらしいし、島内も趣があり、新しい発見ばかりでした。
雨天でもまたそれが雰囲気をかもし出していますね~!
地図に色づけされた道を全て歩いて回られたんですね。
2日間で結構な距離を歩いたのではないかと想像しています^^
爺も行って楽しんで来ました。帰りには名物の玉子焼きも食べて来ましたよ。
距離もありますが、上り下りもあるので2日間だけではありますが鍛えられた気がしました。
確かに雨のモンサンミッシェルもいいものですね。2日目は昼前後だけの雨だったので屋外でも一眼レフカメラが使えました。
ワンコの世話があったので家内は行けませんでした。その代り11月には私が留守番で、家内と娘がベトナム旅行に行く予定です。
コメントを有難うございました。
潮来は花菖蒲も有名ですね、
残念ながら、まだ花が咲いている時には
行ったことがありません。
機会があれば行って見たい所です。
濡れた石畳が、また綺麗ですね(^_^)v
モデルさん・・・可愛い~~
確かに濡れた石畳みは趣があります。濡れていたも滑らなかったのが印象に残りました。
雨が降っていたので雨具姿でした。確かに傘よりは活動的で便利のようでした。
イタリアに3人で行ったとき以来です。やっぱりいいものですね。
修道女が数名おられるとと言われていました。私も一人だけですが、歩いておられる修道女を見かけました。
迷子になりそう。。(^^)
木が使われた建物は不思議と古さを感じさせてくれます。長くここに建っていたのでしょうね。
ほんと大通りでさえ路地のように細い道です。すべてが山に登る道なので馬車などは使うことが出来ないので細い道になったのでしょうね。
歴史のある建造物は素晴らしいです。
あこがれます。
ほんと美しい景観に圧倒されました。
とても美しい場所ですね。
拝見しました。
石造りの町並みは重厚な感じですね~!!
モンサンミッシェルをテーマにしたダンスは気になります。全国で準優勝なので素晴らしいダンスだったことでしよう。
石造りの街並みはすごいですね。島全体が1つの建造物のように感じます。
モンサンミッシェルには行った事がないのです。
nice! ありがとうございます。
ドイツには何度かいっている時は、さほどフランスには魅力を感じていませんでしたが、1度フランスに行ってしまうと、フランスのことを気に入ってしまいました。
ほんとワクワクする場所でした。探検している気分にもなりました。
2日間は大正解でした。全て自分たちで手配したのスケジュールも自由に出来ました。
名物の、ふわふわオムレツ、しっかり食べました。下記のURLが食べた時の記事です。
https://makkurokurosk.seesaa.net/article/2016-06-07.html
訪問 ありがとうございます。
今日も来ましたよ♪
訪問ありがとうございます。
泊まってライトアップされた姿も見てみたいです。
モンサンミシェルは手で見る学習絵本「テルミ」に描きましたっけ。
パリからは遠いので泊まらないとライトアップが見れないことを、来てみて気が付きました。もともとはじっくりすごしたいので泊まりにしたのですが、それがよかったです。
学習絵本にもモンサンミシェルのことを書かれたのですね。
城壁のコースは今回の旅を手配してくれたパリの旅行会社の方に教えてもらったので、迷わず通りました。たっぷりの時間があったおかげで、全ての道を歩く目標が、歩いている途中で思いつきました。おかげで、いろんなことを発見いたしました。
nice! ありがとうございます。