今日はモンサンミッシェルの記事を6つ連続掲載します。 5/6 クリック→ 1 2 3 4 5 6



今回は対岸とモンサンミッシェルを結ぶ連絡道路からのモンサンミッシェルの景色を紹介したいと思います。モンサンミッシェルの対岸に到着したのは2016年5月9日の12時15分で、到着した場所の近くのレストランで、ふわふわオムレツが前菜のコースランチを食べた後にホテルにチェックインしてすぐにモンサンミッシェルに向かいました。翌日の5月10日の待合わせ時間である16時15分までに連絡道路から次の6回ほど写真を撮る機会がありました。それぞれの写真を紹介したいと思います。
① 5月09日 13時40分~ 小雨 バス 行き
② 5月09日 16時28分~ 曇り バス 帰り
③ 5月09日 19時48分~ 晴れ 徒歩 散策 晴の景観
④ 5月09日 22時34分~ 曇り 徒歩 散策 夜景
⑤ 5月10日 08時34分~ 曇り 徒歩 行き
⑥ 5月10日 14時08分~ 曇り 徒歩 帰り
Googleの航空写真に昔と今の連絡道路を追記しました。今の連絡道路が航空写真に写っている道より大きく離れているのは2014年7月22日に一部橋化するなどの改良が行われたのですが、航空写真はそれ以前の写真ためです。以前の連絡道路(1849年築造)では潮の流れが変わり、泥が島の周囲に堆積してしまって、海に浮かぶモンサンミッシェルの姿が失われたそうです。潮の流れを変えてしまったもう一つの原因の駐車場も元の自然の状態に戻されていました。工事は国家事業として2億3000万ユーロをかけて行われたそうです。


━━ 今の連絡道路
━━ 橋化された部分
━━ 昔の連絡道路
上のGoogle地図への追記は、この写真をもとに行いました。真上からの写真ではないので正確でない可能性がありますが、Google地図の航空写真が最新のものに更新された時に調整したいと思います。黄色のライン(━━)の部分が橋化されたところです。橋の長さは約760mになります。

こちらの、連絡道路が橋化される前の昔の写真と、上の今回の橋化された写真を比べてもらうと、より、昔の姿が判ってもらえると思います。さらに昔の連絡道路は今のように大きく曲がっておらず直線的であったことも分かってもらえると思います。
こちらの写真はWikipediaから転用させていただきました。

この写真は連絡道路が改善される以前の航空写真です。
今の橋化された連絡道路に改造されるまでは道路の脇に長い駐車場までありました。この航空写真をを見ると、盛土タイプの連絡道路と駐車場によって川の水が東側に流れるのが遮断されて海の水の流れが弱まり東側(右側)に泥が堆積するのは当然と言えば当然のことのように感じられました。

水が押し寄せる時間帯を示した案内板が立てられていました。

案内板には La Maree Arrivera Dans Cette Zone A: と書かれていました。Dimancheは日曜日で、Maiは5月を表しています。実はモンサンミッシェルを訪れた日(5月9日)は大潮の翌日でした。右の2枚の写真はネットから転用させていただいた2015年3月21日の18年ぶりの大潮時の写真です。この時の水位は+14mだったそうです。通常の大潮は+9~12mのようです。

今回はこれほどではありませんでしたが下の案内板から水が押し寄せることを実感いたしました。
2016年前半にモンサンミッシェルが大潮で満潮時に島になる日は次の通りでした。偶然ですが特別な日に訪問出来たようです。
2016年2月10日、11日
2016年3月10日、11日
2016年4月08日、09日
2016年5月05日~10日(案内板)

① 5月09日 13時40分~ 小雨 バス 行き
ホテルを13時40分に出ると、ちようど無料の連絡バスがホテル前に停車したので、走って飛び乗りました。したがって連絡道路からのモンサンミッシェルの最初の写真がこちらです。バスの降車場からのモンサンミッシェルです。

反対の対岸方向を撮りました。遠くに連絡バスが停まっている場所が帰りのバスの乗場です。降車場よりかなり遠くに作られていました。かなりの行列が出来ることを想定していることが後で判りました。長いベンチも設置されていました。

ワンちゃんも来ていました。右の前足と右の後ろ足が浮いています。ちょっと珍しい歩き方かも。

モンサンミッシェルに近づいてきました。

連絡道路の西側です。14時のこの時刻は最も水位が下がる時期です。大潮だからなおさらです。

こちらは東側です。水が遠くまで引いていました。

モンサンミッシェル前の広場です。

上の方をアップいたしました。

こちらが入口です。皆が入っていく場所なのに意外と小さいのに驚きました。

上の門をくぐると中にも門がありました。これをくぐるとさらに跳ね橋のある門がありました。修道院とは言われていますがモンサンミッシェルのもう一つの顔である要塞としてのモンサンミッシェルの姿が現れてきました。この奥に関しては後日報告させていただきます。

② 5月09日 16時28分~ 曇り バス 帰り
この日は長く雨が降り続いていましたが帰るころには雨が降りやみました。連絡道路を歩いて写真を撮ることも考えましたが、翌日はたっぷりと時間があるので連絡バスで帰ることにいたしました。

連絡道路は無料の連絡バス以外に馬車や許可された車が走ることが出来ます。普通の乗用車は走ることが出来ませんが、こちらの乗用車は許可された車なのだと思います。

馬車が横を通ったので写真を撮りました。これはもちろん有料です。

こちらが連絡バスの車内です。

連絡バス内から撮ったモンサンミッシェルです。このままお土産を買いにスーパーの近くまで行ったので連絡道路からの写真はこれが最後です。

③ 5月09日 19時48分~20時00分 晴れ 徒歩 散策 晴の景観
ホテルのレストランは20時に予約していましたが、急に晴れてきたので10分間だけですが連絡道路まで行き写真を撮りました。この日初めて晴れました。

広い板張り歩道が車道の横にありました。

晴れた下でのモンサンミッシェルです。翌日の予報も小雨時々雷雨だったので貴重な写真となりました。

レストランの予約は20時で10分しか時間がなかったので走って、出来る限り近づいて撮った写真が、冒頭にも掲載したこちらの写真です。持ってきたレンズは100~400mmなので焦点距離180mmで撮った写真です。
レンズ名はEF100-400mm F4.5-5.6L IS USMです。

せっかく100~400mmのレンズなので400mmで撮った写真も紹介します。こちらは海面近くの右側です。

こちらは海面近くの左側です。

こちらも400mmで撮った写真です。10分しか時間がなかったので近づけなかったので400mmを持ってきた甲斐がありました。初めて役に立ったと実感いたしました。

建物の上の方を撮った写真です。

塔の先端部分も入った写真です。修道院の教会の尖塔の高さは、海面から約150mだそうです。


本来は先端には右の写真の黄金のミカエル像が乗っているはずなのですが、ありませんでした。マイバスのガイドの方が工事中なので黄金のミカエル像を見ることが出来ないと説明されていたのは覚えていたのですが、それが取り外されていいる意味であることを Poohさんのコメントで理解できました。その大天使ミカエル像をネットから転用させていただき追記させていただきました。

ヘリコプター で吊り上げられている大天使ミカエル像の写真もネットから転用させていただきました。クリックするとネットに掲載されている写真群を表示します。

④ 5月09日 22時34分~23時15分 曇り 徒歩 散策 夜景
ホテルのレストランでの夕食(ディナー)は20時から初めて22時21分に終わり部屋に戻ってすぐにライトアップされたモンサンミッシェルの写真を撮るために連絡道路に出かけました。

2km先から撮ったモンサンミッシェルです。連絡道路の歩道と車道の境にLEDが埋め込まれているのが判ってもらえると思います。

近づくほど水面が大きく見えてくるので前に進ました。

天気が変わりやすくて心配していましたが、幸いにも月が見えるほどの天気になってくれました。

水面にライトアップされたモンサンミッシェルが写っている場所まで来ました。

塔の先端の部分まで水面に写り込んでいる景色が撮れたところで引き返すことにいたしました。大潮の翌日で満潮に近い時間帯のおかげで、見事な写真を撮ることが出来ました。

⑤ 5月10日 08時34分~09時10分 曇り 徒歩 行き
翌日はホテルをチェックアウトして荷物をホテルに預けてモンサンミッシェルに出かけました。



天気も良くなくて解像度の高い写真は撮れませんでしたが、朝の写真の目玉はこちらの写真です。モンサンミッシェルをバックに有名なヒツジの写真です。塩分を含んだ草を食べることで、こちらのヒツジは格別に美味しいことで有名になったのです。写真は105mmで撮りました。

貴重な写真なので拡大いたしました。

少し前に進んで35mmで撮ると、こんな感じになります。ひつじたちはモンサンミッシェルの左側にいます。

同じ場所からヒツジたちをアップいたしました。帰るときにはこの場所にはヒツジたちは居なかったのでいろんな場所に移動しているようです。朝の限られた時間帯にここでヒツジを見ることが出来るようです。

さらに進んで24mmで広範囲を撮るとこのような風景になります。

同じ場所から60mmで撮りました。

連絡道路の橋化された部分の少し手前まで来ました。連絡道路が端になっているのが判ってもらえると思います。

同じ場所から84mmにしてみました。

連絡道路の直線部分まで来ました。

かなりモンサンミッシェルが迫ってきました。

全体が写るように右側の歩道から撮りました。

もっとも活発に生活が行われている部分です。レストランや土産物屋さんが沢山ある場所です。

24mmの広角でとっても全体が入らない位置まで近づきました。

上の方を拡大いたしました。

すでに紹介しているように、右の方にほとんどの人が利用している小さな門が写っているのが判ってもらえると思います。実はモンサンミッシェルにはもう一つ別の門があります。それは左の方に停まっている白い車の奥にあります。

こちらが、その門です。この日はこちらの門から入ることにいたしました。この先の報告は後日行いたいと思います。

⑥ 5月10日 14時08分~14時42分 曇り 徒歩 帰り
ホテルに戻るときに近くで撮ったモンサンミッシェルです。塔の先端部分は雲で霞んでいます。

直線部分では一番離れて撮りました。

カーブのところまで来て撮りました。モンサンミッシェルの塔の先端は、相変わらず雲で霞んでいますが、雲は勢いよく流れていました。連絡バスが停まっているところが帰りのバスの乗場です。そこから永遠とモンサンミッシェルから離れる方向にベンチが歩道の端に並べられていました。イカに沢山の人が訪れるのかが分かる気がしました。

今回は同じ場所から24mm~105mmのレンズで、広角24~35mm、標準60~67mm、望遠99~105mmの3種類の写真を撮りながらモンサンミッシェルからホテルに向かいました。その中から次の3ケ所(A,B,C)からの計9枚の写真を紹介します。出発が14時08分(0.25km)で到着が14時42分(2km)なので位置を想像してみてください。0.25kmや2kmの距離は道なりではなくモンサンミッシェルの塔からの直線距離です。
A地点(14時20分 0.96km) 24mm 60mm 99mm
B地点(14時31分 1.33km) 32mm 60mm 105mm
C地点(14時38分 1.78km) 25mm 67mm 105mm
こちらはA地点(14時20分 0.96km)から広角24mmで撮った写真です。

こちらはA地点から標準60mmで撮った写真です。

こちらはA地点から望遠99mmで撮った写真です。

こちらはB地点(14時31分 1.33km)から広角32mmで撮った写真です。

こちらはB地点から標準60mmで撮った写真です。

こちらはB地点から望遠105mmで撮った写真です。

こちらはC地点(14時38分 1.78km)から広角35mmで撮った写真です。

こちらはC地点から標準67mmで撮った写真です。

こちらはC地点から望遠105mmで撮った写真です。

連絡道路わきに咲いていたのが、こちらの白い花びらの花です。葉の形からハーブとして使われているカモミールだと思います。

ホテル近くまで戻ってきて撮った最後の連絡道路からの写真です。この後に晴れてきたのでホテルに預けていた荷物から100~400mmのズームレンズを出して撮影ポイントと言われている橋の上に移動して写真を撮りました。そちらの写真も後日紹介します。

上の写真は連絡道路の橋の部分が判りやすく写っていたので橋の部分を切り取りました。クリックすると広範囲を拡大して表示いたします。連絡バスが2台写っていますが、左側が降車する場所で、右側が帰宅するときのバスの乗場です。連絡バスは面白い仕組みになっているので、こちらも後日に紹介したいと思います。

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マイバスのガイドの方からは工事中で黄金の像は見れないとだけ聞いていたので、取り外されているとは思っていませんでした。写真を見て像がないので聞き違いかと思っていましたが、取り外されていたのですね。そっそくネットを検索して追記させていただきました。
モンサンミッシェルを色々な角度から沢山撮られましたね。
400mmの望遠が威力を発揮されています。
連絡道路は一部橋になっていたのですね。
我々が言った時、その話をしていました。
カモミールが咲いていてフランスだなあと思いました。
ハーブはフランででは沢山使っていますよね、わが家のカモもミールも、
沢山花を付けています。
レモングラスやバジル、レモンバームなどもあって、ハーブティを
毎日飲んでいますよ。
その場では橋のことは気が付きませんでしたが、kazuさんの話を聞いてし野心で確認いたしました。写真で判断した橋の長さは749mで、ネットに書かれていた長さが約760mだったので、本記事での記載は約760mとさせていただきました。
毎日ハーブティーが飲めるほど庭にいろんなハーブが植わっているとは羨ましいです。先日、お家に行かせてもらった時にカモミールの花を見かけました。
モンサンミッシェル、初めてしりました。
どうやって建築したのだろう~と驚きました。
ライトアップされたモンサンミッシェルを見ながらのディナーはさぞかしロマンチックだったでしょうね。。
モンサンミシェルは絵になりますね
流石 世界遺産ですねロマンを感じます
パリを中心に北フランス旅行をされる方の多くが訪れるのがモンサンミッシェルだと思います。長い歴史の中で作られ続けて今の姿になったのだと思います。いろんな歴史があります。
ディナーの時の景色はすばらしかったです。もちろん100~400mmのレンズ付けたカメラを横に置いて食事をいたしました。
2005年に初めてフランスに来てから、行ってみたい場所がモンサンミッシェルでした。今回が8回目のフランスですが、初めてモンサンミッシェル訪問が実現いたしました。
ヨーロッパはワンちやんが特に優遇されているように感じました。列車も大型犬でなければケージがなくても乗ることができます。ただしケージ無しは人間の子供料金を取られるのでケージを持ち歩いている方は多かったです。
この建物以外何もないなんて。ちょっと感動です。
ライトアップもびっくりです。
すごくきれい。
ほんとすごい場所に、すごいものを建てたものだと思います。
コメントを有難うございました。
道が出来る前は、神秘的だったでしょうね。
道が見えない角度の写真が良いですね(^_^)v
遠い昔は干潮時だけ渡れたそうですが、潮が満ちて来ておぼれた人も多かったそうです。
天気予報がが雨でも晴れるほど変化がある地域です。夜の景色が見れたのはラッキーだったと思います。
数ある世界遺産の中でも「モンサンミッシェル」別格ですね。
行ってみたいけど僕のプライオリティでは、JR全線走破、
次に日本で認定された世界遺産なので、いつ行けるやら?
自転車で走ってみたい景色です。。
日本を制覇とはすばらしいです。日本の世界遺産も行っていないところが沢山あります。確かに全て見てみたいです。
自転車大国のフランスなのに不思議と自転車を見なかったです。天候のせいでしょうか。満ちてくる時の水の流れはすごかったです。
おかげで短い時間ですが3回程度は太陽が出てくれました。写真で撮るとやっぱり違いますね。
最近は大きなカメラはあまり持ち歩かなくなってきましたが、ここでは活躍してくれました。
読んでいただいてうれしいです。