

昨年、27年前に千葉県に引越してきて初めて、千葉県の養老渓谷を歩いたことを報告させていただきました。報告が一つ残っていた本記事を掲載いたします。すでに紹介した中瀬遊歩道の入口近くから真っ赤な趣のある橋が見えたので気になったので調べてみると出世観音である立國寺(りっこくじ)へ行く参道の入口の観音橋でした。
さっそく出世観音・立國寺に行ってみることにいたしました。観音橋の入口です。観音橋は2連の太鼓橋で朱塗りの欄干がシンボル的存在のようです。下を流れているのは養老川です。

観音橋が2連の太鼓橋であることがはっきりとわかってもらえると思います。

観音橋の上から上流方向を見た景色です。このように紅葉した養老渓谷を見ることが出来ました。ここから中瀬遊歩道が養老渓谷沿いに続いています。

最初に航空写真の黄色のライン(━━)の中瀬遊歩道を歩き、不思議な隧道の共榮トンネル / 向山トンネルを見た後、中瀬遊歩道を戻ってきて、青色ライン(━━)の参道を登って行きました。参道を順に紹介したいと思います。




━━ 出世観音・立國寺への参道
━━ 中瀬遊歩道
観音橋を渡ると写真の道を登って行きます。

対岸に渡ってから振向いて観音橋を見た写真です。

このような道を登って行きます。

紅葉の季節だったので木々の中に紅葉したモミジが映えていました。

紅葉したモミジはきれいでした。

アップした紅葉もきれいでした。写真を撮ったのは2015年12月8日でした。養老渓谷は紅葉が遅いことで有名なのです。これから養老渓谷に紅葉を見に行くときの参考にしてください。

黄色の紅葉もきれいでした。

進んでいくとトンネルがありました。

不思議とトンネルはワクワクします。

最後の上り坂です。上に上がると開けていることが分かりました。

正面が出世観音・立國寺です。

出世観音の由来が書かれた説明板が建てられていました。養老山聖天院・立國寺と書かれています。クリックすると説明が読める大きさに拡大いたします。

説明文によれば源頼朝(1147年5月9日~1199年2月9日)が、治承・寿永の乱の初期の戦いである石橋山合戦(1180年9月14日 / 治承4年8月23日)に敗れた後に船で逃れて約8日間ほど過ごした安房国(あわのくに)および上総国(かずさのくに)の地にて観音像に戦勝を祈願して、三浦義澄、上総介広常、千葉介常胤、小山朝政、下河辺行平、安西景益などの助けにより、先ずは下総(しもふさ)に集結して、関東に攻め入り、最後に天下を平定した由来にちなんで出世観音と命名したそうです。安房(あわ)+上総(かずさ)は現在の房総半島になります。



① 08月17日 挙兵・山木館襲撃
② 08月23日 石橋山の戦い
③ 08年26日 衣笠白の戦い
④ 08年28日 真鶴岬出航
⑤ 08月29日 安房国着
⑥ 09月17日 千葉常胤参陣
⑦ 09月19日 上総広常参陣
⑧ 10月06日 鎌倉着
⑨ 10月14日 富士山麓の戦い
⑩ 10月20日 富士川の戦い
以仁王の挙兵令旨(1180年5月4日ごろ) - 石橋山(1180年9月14日) - 波志田山 - 衣笠城 - 鎮西反乱 - 熊野動乱 - 市原 - 結城浜 - 鉢田 - 富士川 - 金砂城 - 美濃源氏挙兵 - 近江攻防 - 伊予蜂起 - 南都焼討 - 墨俣川 - 横田河原 - 北陸出兵 - 野木宮 - 火打城 - 般若野 - 倶利伽羅峠 - 志保山 - 篠原 - 水島 - 福隆寺縄手 - 室山 - 法住寺 - 宇治川 - 粟津 - 下津井 - 沼田城 - 三草山 - 一ノ谷 - 三日平氏 - 藤戸 - 葦屋浦 - 屋島 - 志度 - 壇ノ浦(1185年4月25日)
以仁王 : もちひとおう 1180年9月14日 = 治承4年8月23日 です。
出世観音・立國寺に近づいて撮った写真です。命名の由来は源頼朝の観音像への戦勝祈願であり、沢山の人たちが馳せ参じた形勢逆転の場所はありますが、寺自体はそれほど古いものではないようでした。ただし評判のパワースポットの雰囲気がありました。観音橋を渡り、参道のトンネルを通って出世を祈願する値打ちがありそうでした。

寺の敷地内には小さな社(やしろ)や祠(ほこら)が沢山ありました。右は「堅牢大地神」で左は「荒熊大僧天王」です。勧請(かんじょう)は分霊を他の神社に移すことをいうそうです。

こちらは「倶梨伽羅龍王」です。こちらにも頭に勧請の文字が書かれていました。

こちらの社はわかりませんが南無出世観世音菩薩と書かれた幟が印象的でした。

左は金白龍王を祀った社で、左は大黒龍王、大白竜王、大青龍王、大黄竜王を祀った社のようです。

今までの養老渓谷で紹介した場所を改めて紹介します。
・養老八景
A 金神の滝 B 粟又の滝 C 水月寺 D 筒森もみじ谷 E 懸崖境
F 弘文洞跡 G 観音橋・出世観音 H 梅ケ瀬渓谷
・ハイキングコース→ポチッ
①中瀬遊歩道を含む養老渓谷一周コース F G
②滝めぐりコース A B C
③大福山・梅ケ瀬コース H
青色ライン ━━ 養老渓谷周辺の養老川の本流
緑色ライン ━━ 夕木川(別名:蕪来川) 弘文洞から養老川に流れ込む川
紫色ライン ━━ 養老川の支流 上流は梅ケ瀬渓谷
青色ライン━━の養老川の本流は驚くほど蛇行していますが、全般的には南南東から北北西に流れています。川の蛇行が多いので本地図の川の流れを入力するのは時間を要しました。養老川は五井のあたりで東京湾に流れ込みます。
上の地図で灰色の枠で囲った部分を拡大した地図です。





━━ 0.4km 駐車場→金神の滝
━━ 1.4km 金神の滝→粟又の滝への降口
━━ 0.3km 降口→粟又の滝
━━ 2.7km 滝めぐり遊歩道・往復
━━ 0.2km 粟又の滝→降口
━━ 1.1km 粟又の滝への降口→ごりやくの湯→駐車場
こちらが上の地図の粟又の滝自然遊歩道の写真です。

そしてこちらが金神の滝(こんじんのたき)です。クリックすると滝が分かると思います。

こちらは粟又の滝(あわまたのたき)です。

こちらが中瀬遊歩道にある弘文洞 (こうぶんどう)です。

紅葉の時期美しいです♪新緑の季節もいいでしょうね~
ただひとつ問題があります。観音橋は渡れません
短い歩道橋もムリ、吊り橋はとんでもない、観音橋のようにしっかりした造りの橋もムリ。出世観音には行けませんね^^;
息子にはいかせようかしら^ⅿ^
確かに観音橋を渡らなければ出世観音にはいけないけれども、養老渓谷の目玉は何といっても、遊歩道の散策と温泉なのです。
もう一つの呼び名が「再起の守護神」です。なにかのパワーがもらえそうです。
分かりやすいと言っていただけてうれしいです。
Google地図のおかげでいろんな地図が作れました。
トンネルもですが橋を渡るときワクワクします
紅葉がとても綺麗な場所なので来年は遅い紅葉を楽しみに見える方が増えそうですね^^
出世観音の参道は270m程度ではありますが、橋ありトンネルあり、雰囲気を楽しむことが出来ました。12月8日は紅葉にとっては一番良かったようです。
わが県にもこんなに綺麗な渓谷があったんですね~~~
観音橋も素敵ですね、暖かくなったら新緑を眺めながら
渓谷を楽しみたいですね・・・
今年は是非行って見たいです、年寄りの足でどのくらい回れるか
分かりませんが・・・次もあるので無理しないように回って来たいです。 (^^♪
千葉県はなだらかな丘しかないと思っていたので、これほどの渓谷があるのが不思議でした。紅葉もきれいで見どころも多かったです。私も、昨年行けなかった別の紅葉の名所に、今年は挑戦するつもりです。
機会が有ったら行って見たいですが、
手遅れですね\(^o^)/
入口が中瀬遊歩道の入口の横なので、名前にひかれて行かれる人も多いと思います。真っ赤な観音橋も存在感がありました。
人気スポットなのではと思いますね。
養老渓谷は広い範囲に広がっていることが今回分かりました。
今年の紅葉の季節には、また別の場所に行ってみたいと思います。