2014年04月15日

明代の庭園「豫園」

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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今までに豫園(よえん / ユーユェン)と呼ばれる場所に何度も行きましたが、それは豫園商城あるいは豫園商場あるい豫園商域と呼ばれる本来の豫園ではありませんでした。つまり豫園は塀に囲まれた明代に作られた庭園なのです。その周辺地域は沢山の昔の建物があり老街として人気があり、沢山の人が集まることから一般的通称として豫園と呼ばれているのです。今回、2014年4月6日に、その明代に作られた庭園である豫園の中に初めて入りました。ちなみに明の時代とは1368年~1644年です。

こちらが豫園(豫园)の入口です。
豫園の面積は約2万m²です。もとは四川布政使(四川省長)の役人であった潘允端が、刑部尚書だった父の潘恩のために贈った庭園で、1559年(嘉靖38年)から1577年(万暦5年)の18年の歳月を費やし造営されたそうです。潘氏が衰えると荒廃したそうですが1760年(乾隆25年)に上海の有力者たちにより再建され、豫園は南に隣接する上海城隍廟の廟園となり「西園」と改称されたそうです。当時は現在の2倍の広さがあったそうです。1853年(咸豊3年)園内の点春楼に小刀会の司令部が置かれたそうです。1956年、西園の約半分を庭園として改修整備されて、現在の豫園となる。
残りの部分が豫園商城となったそうです。豫園商城は昔の庭園だったわけですから豫園商城のことを豫園と呼んでも間違いではないわけです。
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入口を正面から撮りました。豫園の文字が印象的です。白い壁で豫園が囲まれていました。最後に掲載のマップで「1 大門」の場所です。つまりこの門は大門という名です。出入口はここ以外に、もう一か所ありました。
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こちらがチケット売り場です。
  名称 豫園 / 豫园
  営業 8:30~17:30 (チケット販売 8:30~17:00)
  料金 40元 大人
      20元 60歳以上 大学生 小中学生
      無料 大人がつき添いの子供(6歳以下 or 1.3m以下 団体は含まず)


こちらがチケットの表と裏です。大人が40元(655円)です。裏面には中国語で説明が書かれていました。庭園の中には沢山の龍の飾りがありました。それを見るだけでも見ごたえがありました。
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豫園の「豫」は愉を示しています。つまり「楽しい園」という意ということになります。
それでは庭園である豫園を写真で紹介いたします。
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庭園には水がつきものです。こちらの庭園では複雑な形をした石も見ごたえがありました。
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白い壁の向こう側は豫園商城で、沢山のお店が並んでいます。
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池の上には回廊が作られており趣を出していました。
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上の写真とは反対側から見た池の上の回廊です。右側の建物はマップの21の聴溝閣 / 展覧庁ではないかと思われます。あるいは20の参君殿の可能性もあります。Wikipediaでは湖心亭と紹介されていますが、マップでは湖心亭は37で有料エリア外です。でも建物は湖心亭にそっくりです。
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屋根も特徴的でした。
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豫園は外滩(Waitan)の近くにあることから、世界2位の超高層ビルである上海中心が見える場所もありました。
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こちらは冒頭の写真です。趣のある雰囲気の場所が沢山ありました。建物はマップの19の流龍亭です。ここの場所は360度が見れるGoogleに登録されていました。→ポチッ
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四方を大きな建物に囲まれてスペースがありました。住居に使われたところではないかと想像されます。正面に大きな舞台もあることから、大きな催しも行なわれた場所と推察されました。ここは入口から見ると一番奥の位置にあたりました。記事に最後に掲載したマップで「36 古い舞台」の場所です。
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同じスペースを反対側から見ました。中国の特徴的な住居である四合院の巨大版というところでしょうか。左端の建物が最後に掲載しているマップの33です。
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豫園内も白塀でいくつにも仕切られており、その塀も見ごたえがありました。各所にある奇岩も見ごたえがありました。
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豫園の中には沢山の池があり、それぞれに違った雰囲気がありました。正面の建物は九獅軒です。マップでは17です。
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こちらも、また違った雰囲気でした。マップの3の迎山堂です。
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特徴的な回廊が沢山ありました。
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部屋の中に置かれている調度品からも昔の雰囲気が伝わってきました。
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いろんな展示や売店もありました。売店でのお薦めはお茶でした。リーズナブルの価格で売られているのが気に入りました。
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豫園のマップ(地図)をネットから転用させていただきました。マップの中の「1 大門」が上で紹介の入口です。37の湖心亭と38の九曲橋は、庭園有料エリアの外です。
マップの中の文字は読みにくいけれども三穂堂、迎山堂、萃秀堂、万花楼、蔵宝楼、点春堂、和煦堂、老公殿、会景楼、玉華楼、得月楼、蔵書楼、快楼、九獅軒、玉華堂、流龍亭、老君殿、古い舞台、聴溝閣 、 展覧庁、参君殿・・・・・・などが読み取れます。
マップには書かれていませんが訪問した時には漸入佳境、玉玲瓏、龍壁、太湖石、二重廊下、魚楽木射なども探してみてください。 建物の数に驚かされました。


豫園の航空写真も紹介いたします。黄色の枠内が豫園有料エリアで、枠の左側(西側)が豫園商城(豫園商場 緑色枠内)で、昔は、ここも庭園でした。つまり画面全体が昔は庭園だったのです。
航空写真ではなく地図が表示されている場合は地図内のアイコン「写真」をクリックしてください。中国は航空写真と地図が数百mずれているのです。

より大きな地図で 豫園 を表示
ラベル:豫園 上海 庭園
posted by SORI at 23:57| Comment(16) | TrackBack(2) | 豫園 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
年齢だけじゃなく身長によって
料金に差があるって面白いですね。
アトラクションで身長制限ってあるけど^^;
Posted by 昆野誠吾 at 2014年04月15日 17:11
こんにちは‼
素敵な建物ですネ・・・調度品や彫刻も素晴らしいでしょうネ。
回廊を歩いてみたいです(∩_∩)
Posted by ちゃーちゃん at 2014年04月15日 17:27
昆野誠吾さん こんばんは
普通は年齢は無くて身長だけなので、身長の大きな子供さんは、いつも大人料金なのです。これは中国では公共の乗物など、すべての料金に採用されていることなのです。年齢が書かれているのは本当に珍しいです。
Posted by SORI at 2014年04月15日 19:24
ちゃーちゃんさん こんばんは
外国人の観光客としては欧米の人と韓国の人が多かったです。庭園の中は昔の中国でした。
Posted by SORI at 2014年04月15日 20:00
日本庭園とは違った中国の庭園、
不思議な魅力を感じますね。
Posted by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 at 2014年04月15日 21:06
こんばんは。
ここ、以前行きました。 これこそ中国という雰囲気が味わえる場所でした・
Posted by hasseyおやじ at 2014年04月15日 23:03
なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん おはようございます。
ほんと中華という感じです。水と奇岩と木々と建物が特徴的でした。
Posted by SORI at 2014年04月16日 05:15
hasseyおやじさん おはようございます。
やはり有名な場所ですね。私は豫園地区には5~6度目になりますが庭園に入ったのは初めてでした。確かに趣がありますね。
Posted by SORI at 2014年04月16日 05:18
SORIさん、おはようございます。
とても広大な庭園なのですね~
日本庭園とは違った趣がありますね~
Posted by ゲンママ at 2014年04月16日 06:22
ゲンママさん おはようございます。
こちらに行くときはマップが必要ですね。マップが無いと、すべて回れたかどうか確信が持てません。今日やっとネットで豫園のマップを探せたので追加掲載させていただきました。事前に手に入っていればよかったと思います。
Posted by SORI at 2014年04月16日 06:30
SORIさん おはようございます
素敵な庭園ですね
規模の大きさにびっくりですよ
Posted by kazu-kun2626 at 2014年04月16日 07:56
kazu-kun2626さん おはようございます。
昔は、これの2倍の広さがあったようです。上海にこれだけの庭園を個人で作るとはすごいです。
Posted by SORI at 2014年04月16日 08:00
私も何年か前にいきました。*
素敵な場所です。
写真を見ながらここ歩いた!暑かったなかとか思い出せて、
楽しかったです*
Posted by SaraTriennale at 2014年04月17日 02:22
SaraTriennaleさん おはようございます。
同じ場所に行かれた方からのコメントは嬉しいです。海外の場合は特別ですね。やっっと今回、庭園に入ることが実現できました。
Posted by SORI at 2014年04月17日 03:21
豫园行ってみた居場所になっています。公園になっているのですね。 行きたい理由が美味しい小笼包を食べれると聞いたからの私です。
Posted by youzi_x at 2014年04月17日 08:09
youzi_xさん おはようございます。
豫園商城に有名な南翔饅頭店があります。前回来た時に食べることが出来ました。確かに美味しかったです。
http://makkurokurosk.blog.so-net.ne.jp/2013-02-24
Posted by SORI at 2014年04月17日 09:04
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