2014年02月28日

兵庫陶芸美術館 立杭焼の里

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すでに紹介した焼き物の里である兵庫県篠山市今田町の立杭地区と川を挟んだ山の裾野に陶芸美術館があります。室町時代から大正時代に兵庫県内で作られた焼き物の美術館で正式名は兵庫陶芸美術館です。本記事ではその兵庫陶芸美術館を紹介いたします。JR相野駅を9時35分発(始発)に乗ったバスはこの兵庫陶芸美術館行きで、ここに着きました。
兵庫陶芸美術館が建てられた立杭の焼き物は平安時代からの歴史があり、丹波立杭焼、あるいは丹波焼、あるいは立杭焼ともいわれて、瀬戸、常滑、信楽、備前、越前と共に六古窯の一つに数えられています。山のふもとの斜面に建つ白い建物が兵庫陶芸美術館です。

こちらはすでに紹介した記事「丹波立杭焼の里」の中で掲載した兵庫陶芸美術館の写真です。川の名前は四斗谷川(しとだにがわ)で、陶芸の里らしく壺が飾られた橋の名前は「ほとけ橋」です。
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登り坂の入口に作られた兵庫陶芸美術館の看板です。
英語の名称はThe Museum of Ceramie Art, Hyogoです。


看板を過ぎで坂を登っていくと陶芸美術館が見えてきます。


エレベーターで上がった後、この渡廊下で美術館に向かいます。


ガラス張りの渡廊下からは立杭の集落が見えました。私が乗ってきたバスも右端に少し写っています。


正面が美術館の入口です。ここには9時50分に着きました。Openの10時まで周りを散策させてもらいました。小さな陶器のランタンが沢山並べられていました。日が暮れるときれいな景色が見れるのだと思います。
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美術館の入口から上の写真を撮った場所の方向の写真です。沢山の石が景色を作っていました。
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石だと思ったのは陶器でした。
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割れ目を作っていないと陶器とはわからない色合いと地肌でした。これらは杉浦康益さんの一つの作品で作品名は「丹波逍遥・語り合う沈黙2005」です。
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クリックすると拡大こちらが入館券です。この時の観覧料は本来は600円でしたがJAFの会員カードを持っていたことから団体と同じ500円になりました。
名前 兵庫陶芸美術館

    The Museum of Ceramie Art, Hyogo

住所 兵庫県篠山市今田町上立杭4

電話 079-597-3961

営業 11月~3月 10:00~18:00

    4月~10月 10:00~19:00

    特別イベント 10:00~21:00

休館 月曜日 12月31日~1月1日

料金 展覧会ごとに異なるそうです。

    ネットで割引券入手可

HP  http://www.mcart.jp/ 

開館 2005年10月1日

所蔵 1700点

     この時に展示されていたのは152点でした。

構成 展示室5室(1階:2室、2階に2室、地下:1室)

展示 丹波焼(丹波) 出石焼(豊岡) 八鹿焼(養父) 三田焼(三田) 王地山焼(篠山)

    東山焼(姫路) 珉平焼(淡路) 赤穂焼(赤穂) 明石焼(明石) 舞子焼(神戸)

    明浦山焼(明石) 鷺脚焼(姫路) 盈進舎(出石) 永世舎(姫路) 淡陶舎など
  

美術館では新収蔵品展「美の再発見 兵庫のやきもの」が行われていました。会期は2013年12月7日~2014年2月16日でした。
美術館内は写真撮影禁止なので、展示室の雰囲気を感じてもらうためにネットから下記の写真を転用させていただきました。展示は部屋ごとに4章に分かれて132点が展示されていました。
 2F 第1章 丹波                   1 ~ 42 室町前期~江戸後期
 2F 第2章 出石と八鹿              43 ~ 65 江戸~明治~大正
 B1 第3章 三田・王地山そして東山・赤穂  66 ~ 94 江戸~明治~大正
 1F 第4章 明石・珉平そして清風与平     95 ~132 江戸~明治~大正



これらの写真はパンフレットとHPから転用させていただいた陶器7点です。
 左側の写真が室町時代後期の丹波焼の壺です。
 右側の写真が江戸時代後期の三田焼の青磁牡丹文角皿です。


 左側の写真が明治時代の出石焼の白磁梅樹文龍耳花瓶です。
 中央の写真が江戸時代後期の王地山焼の赤絵金彩唐人物図花瓶です。
 右がの写真が江戸時代後期の東山焼の染付騎馬人物鹿図耳付花瓶です。


 左側の写真が江戸時代後期の明石焼の色絵亀甲文手桶形水指です。
 右側の写真が明治~大正時代の淡陶社の色絵花鳥図鉢です。


同じ館内の1F(一階)で、田島悦子展も行なわれていました。ガラスと黄色の陶器を組み合わせた作品でした。14点が展示されていました。こちらは2013年9月21日~2014年2月19日までの開催でした。併設して江戸時代前期の丹波焼の壺も6点展示されていました。作品は「灰釉山椒壺」が3点、「灰釉六角朝倉山椒壺」が1点、「灰釉六角面取山椒壺」が2点でした。


陶芸美術館に隣接して「立杭陶の郷」があり、こちらには沢山の観光バスが停まっていました。この中には立杭の窯元が54軒集まった窯元横丁があり、じっくりと見て作品を買うことが出来ます。ただし私は知らなかったのでこちらには来ませんでした。
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こちらがホームページから転用させていただいた窯元横丁の写真です。
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今回は知らないでいかなかったのですが、紹介する値打ちがありそうなのでホームページから転用させてもらった窯元横丁の地図を掲載します。この地図からも雰囲気が判ってもらえると思います。私が今回買った吟兵ヱ窯や以前に壺を買った丹京窯もあります。前記事で紹介した窯元は、すべてそろっています。
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赤色マークが陶芸美術館で、黄色のマークが窯元横丁などがある「立杭陶の郷」です。左側の緑色マーク(窯元案内板)や空色マーク(登り窯)がある集落が、沢山の窯元がある立杭地区です。窯元を訪ね歩くのも懐かしくて楽しかったです。

より大きな地図で 立杭集落 を表示
ace:
posted by SORI at 18:17| Comment(28) | TrackBack(0) | 兵庫県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
SORIさん、こんにちは。
石が陶器なんてびっくりです。
いろいろあって楽しめそうですね。
Posted by PENGUIN at 2014年02月27日 14:01
SORIさん~こんにちは。
兵庫陶芸美術館 素晴らしいですね。敷地も広そうですね。
そして魅力的な窯元横丁・・・・行ってみたいです。
なんだかたくさん買っちゃいそうです。
Posted by さゆり at 2014年02月27日 14:10
むかしから丹波篠山はよく聞くのに、行ったことがないんです。
交通もあまり便利そうじゃないし、とくに用事もなくて・・・。でもこんな陶芸美術館があるんですね。機会があったら訪れてみたいです。
Posted by cocoa051 at 2014年02月27日 14:15
こんにちは!
陶器と言われても
にわかには信じがたい質感ですね☆
・・・石にしか見えません(゜o゜)
横丁 楽しそうです。
1日かけて見てまわりたくなりますね♪
Posted by ちゅんちゅんちゅん at 2014年02月27日 15:24
PENGUINさん こんにちは
陶芸の里だけに陶器で作られているのでしょうね。私も近くで見るまで気が付きませんでした。
Posted by SORI at 2014年02月27日 16:01
さゆりさん こんにちは
私も窯元横丁に行くと目移りしてしまいそうです。54個も買うわけにいかないし迷いますね。
Posted by SORI at 2014年02月27日 16:03
cocoa051さん こんにちは
兵庫陶芸美術館は2005年に出来たそうです。関東に引っ越したのはその前なのでしらなかったわけです。まだ9年しか経っていないのですね。
Posted by SORI at 2014年02月27日 16:06
ちゅんちゅんちゅんさん こんにちは
窯元を54軒も回るのは大変なので窯元横丁はいいですね。今回久しぶりに立杭に来てみて、陶工さん達も世代交代が進んでいることを実感いたしました。
Posted by SORI at 2014年02月27日 16:09
窯元横丁は見ているだけでも楽しそうですね♪
Posted by 美美 at 2014年02月27日 17:25
美美さん こんばんは
窯元横丁はすばらしいアイデアです。このことを知ると、行きたくなる方が多いと思います。
Posted by SORI at 2014年02月27日 17:42
箱根の美術館もそうですが広大な敷地の
屋外に沢山の美術品、オブジェがあって
らしい雰囲気がありますね^^
Posted by 昆野誠吾 at 2014年02月27日 18:49
○○横丁って 聞くと 魅力を感じますね。
たくさんの窯元を一度に見られる施設なんですね。
Posted by サンダーソニア at 2014年02月27日 19:14
実際に作っているところが見てみたいです。
楽しそう♪
Posted by さくらこ at 2014年02月28日 00:38
昆野誠吾さん こんばんは
屋内にゆったりと置かれています。数か月ごとに展示内容がン割るようなので何度行っても飽きない気がします。
Posted by SORI at 2014年02月28日 02:58
サンダーソニアさん こんばんは
窯元ごとに区画されているのがいいですね。ここで気に入ったのがあれば、実際に窯元に行ってみるのもいいかもしれません。
Posted by SORI at 2014年02月28日 03:00
さくらこさん こんばんは
昔は作っているところも訪れました。気に入ったところがあれば、すぐ近くなので窯元に行ってみるのもいいかもしれませんね。
立杭は窯元が、狭い範囲に、まとまっていると思います。
Posted by SORI at 2014年02月28日 03:04
SORIさん おはようございます
素敵な美術館ですね~
Posted by kazu-kun2626 at 2014年02月28日 08:04
庭の置物は、どう見ても石に見えます。
立派な陶芸美術館もさることながら、
この辺りの風景はいいですね。。
不便だけど、この様な環境が好きです。
ノンビリします。。
Posted by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 at 2014年02月28日 08:47
kazu-kun2626さん おはようございます。
2005年に出来たそうです。新しくて美術館としてもきれいでした。収蔵品は財団法人兵庫県 陶芸館から寄贈を受けた835点のコレクションを母胎として現在1700点だそうです。
Posted by SORI at 2014年02月28日 09:11
なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん おはようございます。
ほんと、のんびりとした環境でした。歩いていても気持ちが良かったです。
Posted by SORI at 2014年02月28日 09:13
実に素晴らしい所ですね。
これだけいろいろ見られると堪能できますね。
Posted by 旅爺さん at 2014年02月28日 10:18
旅爺さんさん おはようございます。
立杭地区は美術館、窯元横丁、焼物づくり体験、窯元探索、登り窯見学といろいろと経験出来る場所でした。
Posted by SORI at 2014年02月28日 10:26
色んな焼物がありますね。
見物の時間をしっかりとって行った方が良いですね。
Posted by koni at 2014年02月28日 16:00
koniさん こんばんは
これだけの窯元の方の作品があると、一人の方だけでもいろんな作品があるので、ほんとうに沢山の作品だと思います。見ごたえがありそうです。
Posted by SORI at 2014年02月28日 18:49
山陰の焼き物が好きで、うちの食器はほとんどがそうです。
似てますね。
デカンショ街道を走ってるとここの看板をよく見かけます。
興味はあったんですがまだ行ったことがありません。
いい場所の紹介をありがとうございました。
Posted by barbie at 2014年03月01日 20:13
barbieさん こんばんは
山陰の焼き物と言えば出石焼きがいくつかあります。、最近はよく使っています。徳利とお猪口です。
Posted by SORI at 2014年03月01日 21:03
陶磁器と言うと、お宝鑑定を思い出してしまいます。本物は色も形も素晴らしいのでしょうね。
Posted by youzi at 2014年03月03日 08:26
youziさん こんばんは
江戸時代の物でも、現在でも十分通用する出材のものがあるのに驚きました。焼き物はいいものですね。
Posted by SORI at 2014年03月03日 20:17
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