


すでに報告の彫刻の森美術館を見学の後の昼食は椿山荘(ちんざんそう)に手打ち蕎麦を食べにいきました。久しぶりに家族全員での旅行なので、思い出に残る場所として箱根旅行を計画した時点で「文豪の宿に泊まる」と「椿山荘で手打ち蕎麦」は娘が決めてくれていました。幸いにも彫刻の森美術館から椿山荘までは1.5km程度の距離なのです。ただしバスに乗ってしまったために渋滞で時間がかかりました。
椿山荘は箱根ホテル小涌園が管理している建物で、今から95年前の大正7年(1918年)に藤田平太郎男爵の別荘として建てられた「国登録有形文化財建造物」です。その歴史ある建物で手打ち蕎麦が食べれることから計画したわけです。下の写真はホームページから拝借した昔の別荘時代の写真です。上の写真と同じ場所であることが判ってもらえると思います。


この椿山荘は藤田観光グループの発祥の地でもあり、創始者藤田伝三郎の子息藤田平太郎男爵の別荘として建築されたものですが、その後旅館として開放、現在の小涌園の基となったそうです。設計監督は、京都「明治宮殿」の建設でも知られる名工・今井平七です。日本庭園は京都から庭師を呼んで造られたと云われています。

我々が蕎麦を食べた席です。3方向に縁側があり庭園に囲まれた部屋でした。椿山荘ではこのように蕎麦が食べれる部屋がいくつもあり、ゆったりとした空間で食事が出来ました。

このように大きなテーブルが置かれた部屋もありました。椿山荘は、すべて畳の和室ですが、椅子で食べれるのが特徴でした。

こちらが我々が、お蕎麦を食べた席の近くの縁側からの景色です。この日は2013年8月25日と夏でしたが標高は640mで緑に囲まれているためか涼しかったです。扇風機が置かれていましたが必要はありませんでした。

こちらが縁側から見る日本庭園です。この庭園を見ながら、美味しいお蕎麦を食べました。家族6人で注文したのは下記の5種類のお蕎麦です。温かい蕎麦は一人だけであとは冷たい蕎麦を頼みました。天城産軍鶏蕎麦は2名が頼みました。

冷 車海老の天ざる 2200円
冷 季節野菜の天ざる 2200円
冷 箱根山天ざる 2200円
温 淡雪豆腐蕎麦 2000円

それでは蕎麦を紹介いたします。先ずは冬瓜の先付です。

天城産軍鶏蕎麦には、生わさびが付いてきました。本格的に鮫皮のおろし金が使われていました。

こちらが天城産軍鶏と蕎麦です。軍鶏(シャモ)肉の照り焼きが蕎麦についていました。

こちらが軍鶏(シャモ)肉の照り焼きです。
ネギがたっぷりと乗った美味しい一品でした。

こちらが箱根山天ざるでヨモギが練りこまれた「よもぎ蕎麦」が使われた天ざるでした。すこし味見をさせてもらいましたが、よもぎの香りが、ほのかにするお蕎麦でした。

こちらが、私が頼んだ季節野菜の天ざるです。

お蕎麦を拡大いたしました。

こちらが野菜天婦羅です。これが車海老の天婦羅に代わったのが車海老の天ざるです。

こちらが温かい淡雪豆腐蕎麦です。

最後にデザートが出されました。温かいお茶と一緒にいただきました。左の器には蕎麦湯が入っています。
ゆっくりと出来る雰囲気が良かったです。家族の話も弾みました。

こちらを検討されている方のためにメニューを紹介いたします。クリックすると拡大するので、読みやすくなると思います。これ以外に単品料理もありました。→ポチッ
単品料理としては、出し巻き玉子(500円)~近江牛と旬野菜のせいろ蒸し(4000円)まで、10品が書かれていました。お蕎麦を食べる場合は管理しているホテルに行く必要はなく、直接冒頭の写真の椿山荘に行けば案内してもらえます。我々も予約はしないで直接に行きました。

ここまで「文化財の建物」、「広い日本庭園」、「美味しい手打ち蕎麦」、「ゆっくり出来る雰囲気」を紹介しましたが、もう一つ紹介したいものがあります。
玄関との間の廊下脇には蔵があり、その中には絵画が納められていました。その蔵の中の絵画は自由に見ることが出来ました。その蔵の中には常時16点ほどが展示されているそうです。

蔵は2階建になっており、こちらが1階の部屋です。
右の大きな絵が山本丘人(1900~1986年)の「晩雪」です。

こちらが2階の部屋です。蔵とは思えない広さで、天井の大きな木が印象的でした。

見覚えのある絵があると思ったら、東郷青児(1897~1978年)の「婦人像」でした。

右の蔵の入口は分厚い扉でした。
正面に見える入口の奥にも蕎麦が食べれる部屋がありました。
有名な東京の椿山荘との関係が気になりますが、同じ藤田観光の経営です。東京の椿山荘も藤田平太郎男爵の別宅だったそうです。

下記の地図で左下のマークが椿山荘で右上のマークが彫刻の森美術館です。椿山荘の詳細を紹介いたします。
名前 箱根茶寮 椿山荘
住所 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297
電話 0460-82-8050
営業 11:00~18:00(L.O.17:30)
定休 無休
席数 48席
建物 大正7年(1918年)築 95年前
地図 http://goo.gl/maps/4DooL
より大きな地図で 箱根 椿山荘 を表示
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お蕎麦も美味しそうですが、椿山荘の佇まいも素敵ですね。
絵画も楽しめるとは、なかなか良い所です。
お蕎麦大好きです。特に、夏のざる蕎麦はいいですよね!
このお店で食べると尚更美味しそうです!
私も、野菜天蕎麦派です(^-^)
「淡雪豆腐蕎麦」は初めて見ました
なんか良い空間ですね
食べる蕎麦はたまらんですね~
淡雪蕎麦も気になります。
会社の男子が『つばきさんそう』って読むんですよぉ・・・><
都内の現場に行くときに言ってました・・・^^;
しばし大正時代のロマンに浸りながら、美味しい蕎麦をいただきました。天麩羅もカラッと揚がって美味しかったです。
野菜天と車海老天が同じ値段なのは気になりましたが、野菜天にいたしました。美味しさには味も大切ですが、やっぱり見た目や香りや雰囲気も大切なことがよくわかりました。
淡雪蕎麦は見た目が美しいお蕎麦でした。ゆったりと食べれたのは最高でした。
よもぎ入りの蕎麦は初めてお目にかかりました。味見で食べさせてもらいましたが、なかなか良かったです。食べた後に香りがする感じでした。味はヨモギの感じはなく蕎麦そのものでした。
すばらしい雰囲気の場所で手打ち蕎麦が食べれるとは知りませんでした。さすが立派な建物でした。
東京の椿山荘にはフォーシーズンの時代に食事したことがありました。今は椿山荘の名前に戻って、正直、ほっとした気持ちです。
アドバイスをいただきさっそく最初に出てくる椿山荘に「ちんざんそう」のふりがなを追加しました。
建物も素晴らしいですね。
お蕎麦も好きになりました。
おいしそうです。
椿山荘・・・雰囲気も素晴らしいです。
東郷青児・・・いいですね。
特別な日用の思い出用に^^;
やはり100年近いれきしのある建物での食事は格別なものがあります。旅館としても使われたことがあるほど大きな建物でした。
昔に比べると最近は美味しいお蕎麦屋さんが増えた気がします。手打ちそばの技術が広まったのではないでしょうか。こだわりの蕎麦は大好きです。
東京の椿山荘と同じ藤田観光だから椿山荘の名前が付けられたのですね。東京の椿山荘も藤田平太郎男爵の別宅だったというのも面白いです。
ご指摘のように値段は、ゆったりと食事するための代償なのでしょうね。蕎麦の単品が1800円なので天ざるとの値段差400円は、安いくらいなので場代がオンされているような価格設定なのだと思います。これだけのお店で、出し巻き玉子が500円という安さもその辺から来ているのかもしれません。
ビニール袋をくれて「残りはご自宅でどうぞ」と持たされましたが
私は男の一人暮らしなのでどうしよう?と思いました(笑)
椿山荘も歴史の佇まいが漂ってきます。
シンプルなざるが好きです。
よもぎ蕎麦を食べて見たいですね。。
蕎麦おいしそう~。涎が出ます。でもお値段が、、、、。
うちの奥さんは椿山荘ファンですが、私は行ったことがありせん。
まず京都へ行って、飛び降りなければなりません。
ヨモギの入ったお蕎麦、ちょっと興味がありますね。
新潟だと海藻入りのへぎそばがありますが・・・まだ食べてないです。
すごくいい雰囲気ですね。お蕎麦の味も倍増だったことでしょう。
でも、さすがにいいお値段ですね。
確かに、経験があります。小さなおろし金は嬉しいものです。生わさびをもらったら翌日の夕食は刺身にいたしました。
おかげで、ゆったりと食事をさせてもらいました。行列が出来ない程度の値段設定なのでしょうね。
よもぎ蕎麦が経験出来てよかったです。初めて食べました。よもぎのほのかな香りが素敵でした。
椿山荘は別格の格式がありますね。それだけにみんなの食事は楽しく出来ました。奥様が椿山荘ファンというのもわかる気がします。
確かに建物も器の一つの役割をはたしていました。古い歴史のある建物と手打ち蕎麦との相性はいいですね。
新潟の、へぎそば、懐かしいです。新潟に行ったときに食べました。確か長方形の板に乗っていた蕎麦ですね。
場所が場所だけに値段は適正なのでしょうね。いい雰囲気を味わうことが出来ました。
椿山荘って名前だけは知っていましたが
じっくり見るのは初めてです☆
風格がありますね~
縁側から撮られたお写真がステキです☆
素敵な景観だなと思ってはいましたが、食事を始めた時には席に座られていたので、その方たちが食事を終られてから撮らせてもらいました。
あの雰囲気で食事が出来るのです。