

佐原の道には江戸時代から大正にかけての古い建物の街並みがあるとのことなので水郷佐原水生植物園と加藤洲十二橋に行った後に小江戸と言われている佐原(さわら)の街並みを見に行きました。
こちらの建物は安政2年(1855年)に建てられた中村屋商店で千葉県有形文化財にも指定されています。明治7年頃より代々荒物・雑貨・畳を商ってきたお店で、和物の土産なども扱っている有名な建物です。
佐原の古い建物の街並みは南北に走る小野川沿いと東西に走る香取街道沿いに集中してあります。佐原には重要伝統的建造物群保存地区になっており沢山の古い建物が軒をつられております。その中には伊能忠敬旧宅(寛政5年(1793)建築・国指定史跡)のほか県指定文化財も8件(13棟)があります。今回は香取街道沿いの街並みを紹介いたします。クリックすると大きな地図を表示します。

油茂製油店で、こちらも歴史があります創業は江戸初期で建物は明治25年(1892年)築です。こちらの胡麻油は有名です。

こちらは植田屋荒物店創業宝暦九年(1760年)竹細工他、手作り用品を販売しているお店です。



こちらが小堀屋本店の別館です。元は千葉銀行の建物ですが昭和4年(1929年)築の趣のある建物です。偶然に本館の先隣にあったので利用できたのでしょうね。小堀屋本店は地震の影響か修理中で左先隣の別館で営業をしていました。こちらの名物は江戸時代より伝わる日高昆布を使った「黒切りそば」ですが、残念ながら我々が初めて佐原に来た水曜日(2012年6月27日)は定休日で食べることが出来ませんでした。本館の木造の建物は明治25年(1892年)に建てられました。創業は天明2年(1782年)だそうです。でも今年(2013年6月21日)には本館で食べることが出来ました。

こちらも有名な建物です。大正3年(1914年)建築の三菱館(旧三菱銀行佐原支店)です。イギリスより輸入したレンガを使った2階建ての洋館で、内部は吹き抜けになっており、現在は市に寄贈されて観光案内を行っているそうです。こちらも千葉県指定文化財です。

遠くに見えるのが上で紹介の三菱館です。一番手前の建物もよくネットで掲載されている中村屋乾物店です。中村屋乾物店は、明治25年(1892年)に佐原を襲った大火直後の明治26年に建築されたものです。当時最高の防火構造で、壁の厚さが1尺5寸(約45cm)にもなる建物です。1階と2階は明治18年(1885年)の建「築で3階は店舗とともに明治26年(1893年)に再建されたそうです。
震災被害の修復中の建物も見受けられます。2012年5月25日の読売新聞(ネット)には佐原の町並み修復に、米財団World Monuments Fundが助成するとの記事も出ていました。一年以上たっていますが忘れられていないのがうれしいです。今は完全に修理が終わった街並みを見せてくれます。

左のお店は向後酒店です。どちらも古い建物でした。

右は中寅商店です。左も名のあるお店と感じさせてくれます。中村屋乾物店と同様に耐火構造の建物です。調べてみると「ふじ蔵」という鳥料理のお店のようで、昔は澤田商店という薬屋だったそうです。
他にもこのような耐火構造の建物を沢山見ることができました。佐原は北総の小江戸と呼ばれていますが、同じように小江戸と呼ばれているのが川越です。こちらも耐火構造の建物が多く、それは明治26年の大火がきっかけだとのことですが、佐原でも明治25年の大火がきっかけになったそうで、一年違いの偶然に驚きました。

蜷川家具店と書かれています。こちらも歴史がありそうな建物でした。大正時代か昭和の初期に道路に面した部分を改築した感じでした。ネットで調べて昭和8年(1933年)築との記載を見つけました。

雑貨を売っている素顔屋さんの建物も古いです。

路地も古さを感じました。

うれしいことに無料の駐車場がいろんな場所にありました。ここは私が車をとめた駐車場です。きれいなトイレも完備されていました。ただし16時半になると扉が閉められてしまうので注意が必要です。写真をクリックすると駐車場を表示します。町の中の駐車場が満車の場合は利根川の河川敷の駐車場が使えるかもしれません。(河川敷の駐車場は見ていないので想像です。)
我々が来たのは平日だったので佐原の町並みの中心にある忠敬橋に近い無料駐車場に、とめることが出来ました。

ラベル:佐原
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古い町並みを歩いているとなんだか落ち着きますね。
その時代へタイムスリップしているみたいですね。
昔のままの商売を続けておられたり内装をきれいにしてCafeなどとして利用して町並みを大切にしていることが感じられました。震災でかなり被害を受けたようですが立ち直りつつあるのがうれしかったです。
ナイス((ヾ(。・ω・)ノ☆゚+.ァリガトゥ♪
古い建物いいです(´ω`*)ネー♪
なんか温かい気持ちになれます♪
お店も繁盛しているようでした。この町並みでいろんなお土産を買ったり昼食をとったり、コーヒーにケーキも食べてのんびりといたしました。
拝見したところ、こちらの方が赴きある建物が多そうな感じですが、如何ですか?
無料駐車場が多いというのもポイント高いですね。
地図を片手に、散策してみたいです^^
川越と似ていると聞いたことがあります。川越を見たことは無いので比較は出来ませんが、川越の方が道路がまっすぐで沢山の古い建物が並んだ景観がすばらしいのではないかと思います。
一方で佐原は小野川沿い沢山の建物があるので川と町並み景観にすばらしさがあると思います。特に町並み舟めぐりは情緒があるのではないでしょうか。
後日、小野川沿いの景観を掲載したいと思います。
昭和の初期ごろに反映があり洋風の建物も出来たような気がします。小さな町ではありますが、立派な建物の銀行があったのはそれなりの商売があった証拠なのかもしれません。
上手に保存しながら今も続けて営んでいらっしゃるのが嬉しいですね。
日本には古い建物をどんどん取り壊してしまう時代がありましたから、とても貴重だと感じます。
評判のフランス料理店も建物は和風の昔のままの建物を使われていました。残念ながら昼食を食べた後に見つけたので入ることはなかったけれども、いつか入ってみたいと思いました。アフタヌーンカフェ手で入ったお店も純和風でした。逆に斬新で新鮮な感じがよかったです。
紹介した胡麻油店でも、なかなか手に入らない油を買うことが出来ました。
何だか
写真を見ていてホッとした気分になりました。
街並みを維持して行くのは、大変ですね。
初めての佐原の街並みに堪能いたしました。記事を掲載するためにネットで調べているとねまだ行っていないところも沢山発見いたしました。7月20日ごろに植物園のハス祭りを見に行くのと兼ねて、また来てみるつもりです。その時の昼食は夢時庵(MOUGINS)のフランス料理にするか小堀屋本店の「黒切りそば」にするか、悩ましいところです。
よくぞ残して下さいました〜って感じです。
地震で随分と壊れたのですか?
地震の被害は大きかったみたいです。近くの霞ヶ浦にゴルフに行ったときほとんどの民家瓦に被害があったことを考えると佐原でも大変だったと思います。佐原の街並み地区では300軒の内、100軒の瓦が落ちたと記載されていました。確かに修理中の家が多かったです。
古い街並みは、素晴らしいです。
保存する人はご苦労でしょうが、残して欲しいですよね。
保存する人を、少しでも助けることになるのは、この町に沢山人が訪れることではないでしょうか。お店の収入や町の収入によっていつまでも町並みが保存され整備されるような気がします。
無料駐車場は沢山ありました。有料駐車場も1日500円と負担は少ないと思います。
ワクワクしますね。
単に古い建物があるだけでなくて江戸時代から昭和初期までの建物があったのが魅力的でした。
去年のお正月に、佐原の水陸両用バスに乗りました。
植田荒物店、すごくいい感じだったの覚えてます。
何かいろいろ買いました。
ここの駐車場で醤油ソフトクリーム食べた記憶があります。
まだやってるのかな。また近いうち行きたいです。
佐原に水陸両用バスがあるとは知りませんでした。さっそく調べてみたコースです。楽しそうですね。
水の郷さわら(乗車)→迫力のスプラッシュイン→たぬき島2周→水の郷さわら(下車)
我々も沢山お土産を買ってしまいました。いつも水郷佐原水生植物園と両方に行っています。
4~5回と近隣では一番よく行った場所です。 花菖蒲(あやめ祭)とハスの季節が特にお勧めです。
確かに周辺の雰囲気から見ると西洋風の建物は不思議です。
この場所が繁栄したことに起因しているのでしょうね。