2015年02月17日

飛行機の機内圧の変化



5月22日の羽田空港から上海の虹橋空港への飛行機の中の機内圧を紹介いてしましたが、5月29日の帰国便では定期的に機内圧力を記録して、フライトマップで表示される実際の高度と一緒にグラフにしてみました。赤のラインが実際の飛行機の高度で、青いラインが機内圧に相当する高度です。
この日の飛行機の最高高度は41000feet(12496m)で、その時の機内圧は2300mの高さに相当していました。日本を出発した時の便では最高高度が40000feet(12192m)で機内圧の相当高度が2278mでした。
結構高さを変えていることも、今回、気がつきました。

フライトは5月29日のJL82便(上海・虹橋→羽田)でした。
こんな感じで機内圧の相当高度を記録しました。


計測・記録しながらビールもいただきました。


食事もいたしました。
クリックすると拡大

デザートもいただきました。



そして、もっとも気になっていたフライトの飛行機の機内圧の変化を紹介いたします。今回の旅の目的地の一つが九寨溝ですが、最寄りの空港が四川九寨溝黄龍空港です。この空港は世界で5番目に高い場所にある空港なのです。Wikipediaによるとその高度は3447.65mと記載されていました。成都(500m)から40分間のフライトの機内圧に相当する高度が青いラインで徐々に気圧を変えていくのではなくで着陸寸前に空港の高度に機内圧を合わせることがわかりました。赤のラインは飛行機の高度ですが、巡航高度が7000mと仮定した場合の想定です。
近くに主峰の5588mの雪宝頂のある岷山山脈が連なっていることから40分のフライトではありますが7000mが妥当と考えました。
こちらはのフライトは5月26日のEU2707便(成都→九寨溝黄龍)でした。私の持って行った高度計(気圧計)では空港は3300mでした。気圧から想定なので誤差は多少でるようです。

EU2707便(成都→九寨溝黄龍)の窓からの景色です。



四川九寨黄龍空港からの帰りのフライトでの変化も気になるので紹介いたします。
赤いラインの飛行機の高度は、あくまでも想定です。飛び立った時から飛行機は高く上がっているのに機内の圧力に相当する高度は下がりっぱなしなのは、なんとなく不思議です。右の写真が今回使用した高度計です。車で移動中などにも高度が判ったので結構、重宝しました。
こちらのフライトは5月28日のMU5852便(九寨溝黄龍→成都)です。

四川九寨黄龍空港のレストランからの景色です。ここは3448mの標高です。



成都から上海のフライトの機内圧も記録したので紹介いたします。緑色のラインは機内圧(hPa)です。フラントは5月28日のCA1946便(成都→上海・浦東)でした。中国内の国内線のためフライトマップの表示がなかったので実際の飛行高度の記録を取ることが出来ませんでした。

機内圧力と相当標高の関係をグラフにいたしました。気温5℃で計算しています。

グラフを書いた簡易式は下記の通りです。
クリックすると引用記事を表示
時計と並べて記録いたしました。15時52分なので巡航高度になって20分後くらいです。


成都→上海は国際線なみのサービスでした。
posted by SORI at 14:24| Comment(18) | TrackBack(2) | 九寨溝 黄龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは
面白いデータですね。
この気圧計はデータロガー付きですか?
Posted by mk_papanero at 2012年05月31日 20:39
mk_papaneroさん こんばんは
全て手書きです。飛行機の離着陸は電気のスイッチを切らなければならないので電気を使っていなかったのはよかったです。
Posted by SORI at 2012年05月31日 21:13
データをちゃんと取って、表にしてしまうところがすごいです!
Posted by まほ at 2012年06月01日 01:58
まほさん おはようございます。
突然に変化し始めるので1分ごとに記録しました。機内食もそこそこになってしまうほどに忙しかったです。でも食べました。
Posted by SORI at 2012年06月01日 04:05
飛行中に気圧が上がるの?って思いましたけど、
標高にカウントしているんですね。
面白いですね。
Posted by とんちゃん at 2012年06月01日 05:53
とんちゃんさん おはようございます。
通常地上の7~8割くらいの圧力に下がるようです。 標高に換算するとわかりやすいかと思ってグラフにしてみました。
Posted by SORI at 2012年06月01日 06:02
SORIさん、お帰りなさい。

九寨溝、黄龍智に素晴らしいところだったでしょうね。

気圧の変化も面白いデータが分かりましたね。
徐々に気圧を変化させていると思っていましたが。
「着陸寸前に空港の高度に機内圧を合わせることがわかりました」と言われている様だったのですね。
新発見ですね。
ありがとうございます。
Posted by kazu at 2012年06月01日 11:15
kazuさん こんばんは
短時間で3500mから4000mまで登ったので空気の薄さを実感いたしました。気になっていた気圧の変化も、持ってきた気圧式の高度計で確認できました。
Posted by SORI at 2012年06月01日 23:41
気圧も急激に変化すると、耳が痛くなったりしますが、
私はそれよりも、機内の乾燥が気になってしまいます。
初めてアメリカ本土に行った時、西海岸だったのに
爪がボロボロになってしまい、それからは飛行機に乗る時は
マニキュアを塗って、乗るようにしていました。
Posted by youzi at 2012年06月17日 21:24
youziさん おはようございます。
今回は気になっていたことが確認できました。飛行機の中は、いつもと違う環境だなので気をつけなければならないということですね。長距離は知らないうちに負担になっているのかもしれません。
Posted by SORI at 2012年06月18日 03:43
おはようございます^^
やはり機内の気圧も多少変化(上がる)のですね~
一定かと思っていました。
Posted by mimimomo at 2015年02月17日 08:37
mimimomoさん おはようございます。
地上の気圧を保ち続けると機体の応力が高くなるので寿命を縮めてしまうようなので、少しですが外の気圧に近づけるようです。
Posted by SORI at 2015年02月17日 09:40
飛行機の中で気圧の変化に
耳が付いていけなくなったことが2回ほどあります。
飴をなめるといいとか つばを飲み込めばいいとか言いますが
2回目は寝ていた最中だったので
ちょっと軽くパニックになってしまい
お水をもってきてもらいました。
Posted by サンダーソニア at 2015年02月17日 10:16
サンダーソニアさん おはようございます。
耳が痛くで大変だったと思います。私はいつもアクビ作戦ですが、地上に下りてもなかなか圧が抜けないことがあります。圧が抜けるとすっきりしますね。
Posted by SORI at 2015年02月17日 11:06
すごい!
この測定機器は自前ですか?
わたしはいちばん長いフライトで北米まででしたが、気圧のことより足のむくみが大変でした。
靴を脱いで乗っていたら到着して降りる時に靴が履けなくなるほど足がむくんでしまい…
せまーいエコノミーですとこういうことになるんですね…苦笑
Posted by ミケシマ at 2015年02月17日 13:25
ミケシマさん こんにちは
はい、自前で買いました。これ日本製なんです。数値的に安心できました。確かに標高4007mの雪山梁峠では、ほぼ4000mを表示していました。
http://makkurokurosk.blog.so-net.ne.jp/2012-06-08
Posted by SORI at 2015年02月17日 13:42
グラフになると実感湧きますね。
Posted by きりきりととと at 2015年02月18日 09:14
きりきりとととさん おはようございます。
気になっていることがグラフで表現できました。意外な発見がたくさんありました。
Posted by SORI at 2015年02月18日 09:25
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Tracked: 2015-02-19 05:31

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