2014年03月07日

バイテレック



これがカザフスタタンの首都アスタナのシンボルである高さ105mのバイテレック(あるいはバイテレク・タワー)です。帰国の前日(12月1日)に来てみました。

バイテレック(Bayterek)は「高いポプラの木」の意味でカザフスタンの民話の「生命の木」と「幸福の魔法の鳥」をイメージしたデザインだそうです。
下の方が木を表現しています。それでは鳥は?


実は球体が伝説の鳥の卵でその下が鳥の巣を表現しているそうです。金色の球体の中が展望台になっています。


正面にある国防省の建物もきれいにライトアップされていました。ここまでが夜のライトアップされた景色でした。


ここからは翌日の12月2日の昼間の景色ですが、残念ながら小雪の降る天候でした。


夜と同じ構図の昼間の写真も紹介します。この場所に絵を描いているアートが置かれていました。雪の中で人が黒っぽく見えます。本物の人間と間違えてしまうのが判ってもらえると思います。これから球体の中の展望台に行くことにしました。


エレベターは少し地上より下がった部屋から出ています。その部屋には水槽があり不思議な魚たちが泳いでいました。


展望台にあがるためのチケットです。


エレベーターの奥側はガラスになっており上っていく途中の景色も楽しむことが出来ました。


金色の球体の中からの景色です。金色の球体のように見えましたがコーティングされたガラスの球体だったのです。国防省の反対側の外務省の方向の景色です。


正面の外務省を拡大いたしました。


大統領官邸の方向の景色です。青い屋根の建物が大統領官邸です。左右対称に建てられた金色の建物は、いずれも内務省です。その金色の内務省のツインタワーから手前の壁のように建っているビルも内務省のビルだそうです。


大統領官邸(Ak Orda)と金色のツインタワーを拡大してみました。大統領官邸の先に「平和のピラミッド」があります。


こちらが世界最大のテントであるカーン・シャティール(Khan Shatyr Entertainment Center)と呼ばれているショッピングモールの方向です。


こちらも拡大してみました。ショッピングモールの手前にあるのが国営石油会社とエネルギー省が入った建物です。カザフスタンは地下天然資源に恵まれており輸出品目も地下資源とその加工品が70%を占めています。とりわけ石油が49.4%を占めているのです。石油の埋蔵量は約300億バレルで世界で11位(2.22%)です。国営石油会社とエネルギー省が大きな地位を占めていることが建物からも判りました。鉱物資源も豊富で産出量で世界の10位以内に入る鉱物は7つもあります。
           世界シェア 世界順位   産出量(年あたり)
  クロム鉱     17.6%    2位     102万トン
  ウラン鉱     9.2%    3位     3300トン
  亜鉛鉱      4.7%    7位     39万トン
  硫黄       3.6%     7位     210万トン
  マンガン鉱    5.4%    8位      44万トン
  銀鉱        4.5%    9位      892トン
  ボーキサイ ト 3.0%     9位     438万トン
  銅鉱       3.6%    10位     49万トン
  石炭       1.5%    10位   11640万トン
  原油       2.0%    17位    8130万トン  
  鉄鉱       1.5%            870万トン
  鉛鉱       1.4%              4万トン
  金鉱       1.1%              27トン
  コバルト鉱                    300トン
  ニッケル鉱                   3000トン
  リン鉱石                    17000トン


これはカーン・シャティールから見たバイテレックです。


球体の中は3階建てになっておりこの部分が一番上の部分です。


一番上の階からの景色です。


上から2階の部分を撮りました。一番下がエレベーターがある階です。


一番上の階には大統領の手形が置かれており、そこに手をあてて記念撮影をしている人を沢山見かけました。

クリックすると拡大
私も手形に手をあてて記念撮影をしてみました。
右の写真が手形です。クリックすると拡大します。
下の写真が自分の手を手形にあててみたところです。
クリックすると拡大

中央がバイテレック(バイテレク)です。右側(東側)に大統領官邸があります。左側(西側)の丸い部分がエネルギー省と石油会社の入ったビルです。この画面には入っていませんがさらに左側(西側)にテントのショッピングモールであるカーン・シャティールがあります。スクロールしてもらうとわかると思います。バイテレックの上側(北側)が外務省で下側(南側)が国防省だと思います。このアスタナの街並みが建築家・黒川紀章がデザインしたものなのです。右下の「大きな地図で見る」をクリックすると、より判りやすいと思います。

3.5年の歳月をかけて2010年7月5日に完成したカーン・シャティールが、まだ写っていないGooglの航空写真を紹介します。右下にバイテレックがあります。画面をクリックすると現在の航空写真が表示されます。
クリックするとGooglg
posted by SORI at 01:15| Comment(36) | TrackBack(2) | アスタナ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
登って行くエレベーターもスケルトンなんて、
高所恐怖症の私には無理です!!!(笑)
こうして写真で拝見すると、恐くなく綺麗なところが見えて最高です♪
Posted by まほ at 2011年12月07日 03:02
まほさん おはようございます。
展望台も小さな手すりだけですから、ガラスがないとしたら、本当に恐ろしいと思います。手すりからガラスまでは1m以上離れているので手すりを越えてしまっても落ちることはなさそうですが!
Posted by SORI at 2011年12月07日 06:45
展望台から観る雪景色!美しいですね。
カザフスタン、街並みがすごくきれいですね。
でも寒そう(>_<)
Posted by TAMA at 2011年12月07日 10:32
石油マネーで、町全体が、どや?!!って感じですね。

建築家が競って、斬新な建築をデザインしたって感じですね。
Posted by dolcevita at 2011年12月07日 11:43
TAMAさん こんばんは
この町並みは驚かされます、特に政府関係の建物は計画的に建てられていました。
Posted by SORI at 2011年12月07日 20:18
dolcevitaさん こんばんは
カザフスタンのイメージが変わりました。特に大統領官邸周りはすごいと思います。
Posted by SORI at 2011年12月07日 20:20
とても素敵なお写真がいっぱい。
本当に街並が美しい所ですね。
Posted by olived at 2011年12月08日 07:06
olivedさん こんにちは
本当に計画的に作られた町であることを感じました。斬新な建物が沢山あるのにも驚かされました。
Posted by SORI at 2011年12月08日 12:54
展望台の形も素敵ですが、展望台からの景色も
素敵ですね。
雪景色って言うのは、幻想的な感じになっていいですね。
手形がとても気になったのですが、手形に自分の手を
あててみると、何かいい事があるのですか?
Posted by youzi at 2011年12月23日 21:35
youziさん こんばんは
手形に自分の手をあてる効用は聞きませんでしたが、あてたくなるように中心に設置されていました。この場所に来た証拠しゃしんになるかも。
Posted by SORI at 2011年12月24日 01:13
このタワー、雪景色に合いますね。
違和感なく溶け込んでる感じがします。
Posted by cocoa051 at 2014年03月06日 07:30
素敵な処ですねぇ~~。
夜の景色も目音の色調が大人ですね(=^・^=)
Posted by Rchoose19 at 2014年03月06日 07:51
cocoa051さん おはようございます。
タワーに登って、初めて街並みを実感いたしました。地上ではわからないシンメトリーな町を発見した気分でした。
Posted by SORI at 2014年03月06日 08:07
Rchoose19さん おはようございます。
ほんと雪景色に似合ったライトアップが見事でした。ホテルからレストランに行くときに、わざわざ、車でバイテレックの近くを通ってもらい停まって写真を撮りました。
Posted by SORI at 2014年03月06日 08:12
特徴的な素敵な建物ですね
Posted by kazu-kun2626 at 2014年03月06日 08:19
kazu-kun2626さん おはようございます。
中央アジアのカザフスタンとは思えない未来都市でした。
Posted by SORI at 2014年03月06日 09:09
SORIさん、おはようございます。
すごい建築物ですね。
街並みも整然としています。
Posted by PENGUIN at 2014年03月06日 11:02
PENGUINさん おはようございます。
この町をでサインしたのもすごいけれどもその町を作ってしまうとはカザフスタンもさすがです。
Posted by SORI at 2014年03月06日 11:08
こんにちは^^
カザフスタンがこう言うところであるというのが信じられないような、
モダンと言うか実に日本などより垢抜けていますね^^
ちょっとと言うよりかなり驚きでした。
Posted by mimimomo at 2014年03月06日 11:42
mimimomoさん こんにちは
カザフスタンは1697万人しか住んでいない国ですが、国内に時差があるほど広大な土地を持つ国で、その広さは日本の7.19倍(=2,717,300k㎡/377,914k㎡)です。広大な土地のおかげで豊富な天然資源に恵まれており中央アジアのイメージとは違う豊かな国なのです。私もこの目で見るまでは、荒れた土漠をイメージしていました。
Posted by SORI at 2014年03月06日 11:57
チケットがステキなデザインですね。
Posted by サンダーソニア at 2014年03月06日 12:29
サンダーソニアさん こんにちは
チケットを掲載させていただいた甲斐がありました。
Posted by SORI at 2014年03月06日 12:55
凄く綺麗な町ですね。
Posted by koni at 2014年03月06日 17:32
バイテレックがSF的に見えます。
高層ビルも少なく、広々しているから、
不思議な感じがしますね。
日本が、混みすぎなんですけどね。。
両手の手のひらの中に球体があるイメージを受けます。
Posted by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 at 2014年03月06日 17:34
雪の中でエメラルドグリーンのライトアップが
とても幻想的で素敵ですね~
ごちゃごちゃ余計な装飾をしないほうが綺麗ですね♪
Posted by 昆野誠吾 at 2014年03月06日 18:34
koniさん こんばんは
アスタナの町には驚かされました。すごいの一言でした。
Posted by SORI at 2014年03月06日 19:48
なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん こんばんは
まさに近未来の都市です。ゆったりとつくられているのが羨ましいです。国土の広さを感じました。
Posted by SORI at 2014年03月06日 19:53
昆野誠吾さん こんばんは
球体の中から見得る景色もすばらしかったです。近未来の都市を実感いたしました。
Posted by SORI at 2014年03月06日 19:54
幻想的でアートな街並みですね。
私も行ってみたいです。*
Posted by SaraTriennale at 2014年03月06日 20:44
SaraTriennaleさん こんばんは
この町をデザインしたのが日本人というのが自慢です。
Posted by SORI at 2014年03月06日 21:11
わわ。
日本人の方がデザインしたのですね!*
すごく誇らしいです。
Posted by SaraTriennale at 2014年03月06日 22:05
こんばんは。
「生命の木」と「幸福の魔法の鳥」をイメージしているんですね。そんなふうにはみえませんでした。手形は、沢山の人達がさわっているんですね、黒ずんでいるのがわかりました。
Posted by hasseyおやじ at 2014年03月06日 23:01
SaraTriennaleさん こんばんは
1998年のカザフスタン政府主催の国際 コンペで1位に選ばれた黒川紀章氏が30年計画で、敷地71000haの都市計画を担当したそうです。ほんとすごいですね。
Posted by SORI at 2014年03月06日 23:07
hasseyおやじさん こんばんは
手形は何万に人が触ったのでしょうね。経済発展をしたことから人気があるようでした。
Posted by SORI at 2014年03月06日 23:21
おはようございます!
高い塔は天上に近づきたいという信仰心から
建てられるんでしょうか。
高いところは冷や汗が出てダメな自分、
SORIさんのお写真で堪能させていただきます(^^)
Posted by ちゅんちゅんちゅん at 2014年03月08日 07:28
ちゅんちゅんちゅんさん おはようございます。
丸い球体の中に球体から離れて3階建ての展望台があることから空中に浮いているような感じでした。ガラスが目の前にある普通の展望台よりは迫力がありました。
Posted by SORI at 2014年03月08日 07:41
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック

カザフスタンのクリスマスツリー
Excerpt: 今日はクリスマスイブです。そこでカザフスタンのクリスマスツリーを紹介いたします。カザフスタンには2011年11月29日から12月2日まで滞在いたしました。町のあらゆるところにクリスマスツリーが飾られて..
Weblog: まっくろクロスケ
Tracked: 2011-12-24 01:48

寒そう! こんな中で絵を描いている人が!
Excerpt: カザフスタンの首都アスタナからはアルマトイとソウルを経由して帰国いたしましたがアスタナのフライトは15時40分発だったために午前中にアスタナ市内を回ってみました。その帰国の日は2011年12月2日でし..
Weblog: まっくろクロスケ
Tracked: 2011-12-30 06:18
Seesaaブログのコメント設定について・・・
1 コメント入力に関する設定 →ポチッ
2 コメントリスト         ポチッ
3
昨日の記事ランキング
    先週(月~日)の記事ランキング