


八ヶ岳の別荘地を散歩しているとオレンジ色(朱色)のツツジが林の中にひっそりと咲いていました。ツツジの種類は多いので名前の特定は難しいけれども、標高が1600mの八ヶ岳の高原なのでレンゲツツジの可能性が高いと思います。写真はクリックすると拡大します。
レンゲツツジ(蓮華躑躅)はツツジ科ツツジ属の落葉低木です。この植物は有毒であることも有名です。牛や馬にとっても有毒なため他の植物は食べてもレンゲツツジは食べ残すので、レンゲツツジの群生地になっている牧場が多いことから別名ウマツツジやベコツツジと呼ばれています。
まだ群生する理由がわからない昔の話だそうですが、広島県の放牧地でレンゲツツジの群生地があったことから天然記念物として周辺に柵をめぐらせたことがあったそうです。その結果、牛が柵の中に入れずレンゲツツジの間に隠れていた高木性の樹木が食害を免れ、次第に大きく育ってレンゲツツジは衰退の一途をたどってしまったこともあったほどだそうです。日当たりの違いだと思いますが、右下のネットでのレンゲツツジに比べると少しかよわい感じでした。

門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
目 : ツツジ目 Ericales
科 : ツツジ科 Ericaceae
属 : ツツジ属 Rhododendron
種 : トウレンゲツツジ Rhododendron molle 群生写真(ネット)

名前 : レンゲツツジsubsp. japonicum
学名 : Rhododendron molle subsp. japonicum
英名 : Japanese azalea
別名 : ウマツツジ ベコツツジ
このツツジが咲いていたのは、このような自然林の中でした。多くの草木が育っていることから、レンゲツツジはかよわい感じで、群落になっていないのだと思います。写真はクリックすると別画面で拡大します。

ツツジ 近づいて匂いカイでしまいます。
6月だと、もっと沢山花が咲いていたのだと思います。少し日当たりのいいところに生えていました。
植物も身をまもるために工夫をしているのだと思います。動物に食べられないことで群生を作るとはすごい自然の摂理です。
レンゲツツジの赤色は映えますね。
可憐に咲いているところが印象的でした。太陽を好むためか、道路わきの明るいところに生えていました。