2013年10月14日

ラマ教の聖地「五當召(五当召)」


2010年8月17日掲載 タイトル:ラマ教の聖地「五當召(五当召)」
写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

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ラマ教の五當召(五当召)に行ってみました。ラマ教には黄帽派と紅帽派があるそうです。チベットで有名なお寺は黄帽派で、今回のお寺は紅帽派だそうです。そして紅帽派の中では2番目に大きなお寺だそうです。建てられたのは1756年なので254年前になります。

正規の道が土砂崩れなどで工事中のため写真のような水のない川底を走っていきました。すると突然羊の群れが行く手を阻むのです。羊が横断仕切ってしまうまでは進めません。羊優先の世界でした。
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町から70kmと距離はそんなに遠くはないけれど、秘境でした。出発した町自体の海抜が1060mでそこから登り続けるのでそこそこの海抜の場所だと思います。
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五當召は山の裾野に建っていました。
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これが、沢山の建物の中で一番上の建物です。
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お寺群の中の通路です。
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  偶には記念撮影→クリックすると景色を拡大 クリックすると拡大
向こうの方から登ってきました。
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入口の飾りです。雰囲気があります。


室内です。お寺の壁の絵は独特です。


大広間です。この部屋に入ったときは目が慣れるまで暗闇でした。照明があったので何とか撮れました。距離が遠いのでフラッシュも効きません。


いくつも建物がありますが内装を新しくしているところもありました。ここは学校のような感じです。


回転経のようです。


博物館もあり掛け軸も沢山展示されていました。その中の2枚の掛け軸を紹介します。クリックするとそれぞれ拡大します。
クリックすると拡大クリックすると拡大

仏像に銀のの器にホルンのような笛も展示されていました。


場所がよく判らなかったので衛星写真を拝借いたしました。内モンゴル最大の都市の包頭から北東70kmを目標に探してみました。
クリックすると拡大.jpg

上の写真の黄色い枠を拡大したのが下記の地図です。
この写真の中央に五當召があります。
写真をクリックすると五當召が出てきます。衛星写真の威力はすごい! 場所がわかりました。
写真をクリックすると五當召が出てきます。 


2013年10月13日追伸 タイトル:包頭から五當召への道

より大きな地図で 五當召 を表示
以前に行ったカザフスタンで首都アスタナからカラガンダまでの道の通貨時間を写真で特定したことを報告させていただきました。その作業をしていて、昔、内モンゴルのラマ教の聖地に行ったときに、その場所をGoogle地図で苦労して探し出したことを思い出しました。現在は道のルートを表示する機能があるので道のルートを試しに表示させてみました。その結果が上の航空写真の赤色のラインです。あの時は道が崩れて川底を走ってラマ教の聖地に着いたことを思い出しました。黄色のマークが目的地の五當召(五当召)の場所です。緑のラインが川底を走った思われる部分です。
さすがに山奥なので地図の道路と航空写真の道が、ずれているところがありますが、おおよそのルートが表示できました。

包頭(パオトウ)を出て最初のころは舗装道路でしたが、やはり辺境の地に向かう雰囲気がありました。途中からは無舗装の道になり河原も走りました。


生活の匂いもありました。それも最初だけでした。


人家も少なくなってきて奥地に来た雰囲気が出てきました。この辺りから道が崩れてなくなったために川底を車で走りました。したがって上の地図で表示されている道とは少し違います。川底は大きな石が多いので四輪駆動の車の力を実感できました。


ときどき見かけた家も石造りの独特なものになってきました。下で紹介しているラマ教のお寺と形が似ていることを写真を見て気が付きました。


木の少ない地域に入ってきました。


このような石造りの住居もありました。移動式テント住居であるパオの形に似た住居です。ヨーロッパにはこれと似た建物で町が形成されて世界遺産になったところがありました。こちらではすべてがこの建物ではなく上の四角い石造りの建物の中に点在している感じでした。
ここからは25分くらいで目的地のラマ教の聖地である五當召(五当召)に着くことが出来ました。


世界地図で場所を紹介いたします。


中国なのでGoogle地図のストリートビューはありませんが、個人の人がポイントでGoogleに登録した写真がありました。360度回転はします。この写真は2016年8月に登録されたようです。SV1 SV2 SV3 SV4
posted by SORI at 03:07| Comment(42) | TrackBack(5) | 内蒙古 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
モンゴルは本当に秘境という感じがしますね。
モンゴルの方はお寺にどういう方法で行かれるのでしょう?
やはり馬でしょうか?
Posted by nyankome at 2010年08月17日 09:27
羊が優先っていうのがおもしろいですね~
Posted by terrybear at 2010年08月17日 11:20
nyankomeさん こんばんは
やっぱり、モンゴルの人も車がもっとも多いと思います。バイクも活躍していました。もちろん馬も沢山使われていました。
Posted by SORI at 2010年08月17日 19:57
terrybearさん こんばんは
多勢に無勢という感じでした。まったく止る雰囲気はなかったです。
Posted by SORI at 2010年08月17日 20:00
内蒙古だから中国ですね、当局は宗教にうるさそうですが?
Posted by 茶の間おじさん at 2010年08月17日 22:08
茶の間おじさんさん こんにちは
山の中の辺境の地でした。なかなか、こんなチャンスはないですね。
Posted by SORI at 2010年08月17日 22:28
ラマ教の建物は独特な感じがしますね。
留学していた時にスイスからの留学生とクラスメート(庞文)
がいたんです。
彼女はスイスに戻って、大学で内モンゴルからの留学生と知り合って
結婚したんです。
結婚式の写真を送ってもらいましたが、ご主人は普通のスーツを
着ていましたが、庞文は内モンゴルの衣装を着ていました。
数枚の写真だけでしたが、結婚式の様子は内モンゴル式で
やったようで、ちょっと西洋の結婚式とも違っていました。
ご主人の方はラマ教だったのかなって思います。
Posted by youzi at 2010年08月25日 21:42
youziさん こんばんは
スイスの人が内モンゴルの人と結婚して結婚式は内モンゴル形式とはすばらしいことですね。スイスの家の中で結婚式をされたのですか。
Posted by SORI at 2010年08月26日 19:58
結婚式ですが、内モンゴルに行って、式をしたそうです。
ですから、写真に写っている方々は庞文以外はすべて
内モンゴルの方でした。
Posted by youzi at 2010年08月26日 21:33
youziさん 返信ありがとうございます。
コメント読んでいただけたのですね。大感激です。
内モンゴルでの結婚式、思い出に残ったでしょうね。内モンゴルでの話題はまだ残っているのでまた掲載させていただきます。
Posted by SORI at 2010年08月26日 21:41
おはようございます。

途中にある回転経はマニ車ですね。チベット仏教に見られる
一度回転させれば一度お経をよんだのと同じ効果があるという
ものです。

モンゴルの仏教もシルクロードの影響を色濃く受けたんだろうなー
ということが見て取れて大変勉強になりました。
Posted by アニ at 2012年01月09日 09:57
アニさん おはようございます。
チベット仏教に詳しいですね。私もマニ車を回転してみました。 ご利益があるといいですね。ここは写真を撮っていいところと撮ってはいけないところがありました。おおむねOKですが重要な仏さんだけはダメでした。それぞれ仏閣ごとにOK、ダメときめ細かく表示がされていました。
Posted by SORI at 2012年01月09日 10:30
すごい場所ですね。
羊の群れと衛星写真にびっくりです。
回せば読んだことになるお経いいですよね。
誰にでも開かれた宗教という感じがします(^^)
Posted by さとう at 2012年01月09日 13:56
中国広いから、民族に寄って寺院も様々ですね。
こういう彫刻や彩色が細か〜いの大好きです♪
Posted by さくらこ at 2012年01月09日 16:22
私も一度この辺りを旅してみたいものです。平山郁夫氏の絵のような仏教の原点やラマ教の世界に身をおいてみたいです。
Posted by gillman at 2012年01月09日 17:14
さとうさん こんばんは
町から遠く離れると一変いたします。ラマ教に接したのはこの時が初めてでした。初めての経験は新鮮です。
Posted by SORI at 2012年01月09日 17:36
さくらこさん こんばんは
中国はイスラムの地域もあるし少数民族も多いので多彩です。内モンゴルだけのことはありました。ジンギスカンの世界でもありました。
Posted by SORI at 2012年01月09日 17:40
gillmanさん こんばんは
別の世界のようで魅力的な場所でした。辺境の地というのもいいですね。その中にも生活があることを知りました。
Posted by SORI at 2012年01月09日 17:42
中国も今ではこんなところまで行ける様になったのですね。
今年もよろしくお願いいたします。
Posted by U3 at 2012年01月09日 18:55
U3さん こんばんは
道が出来たおかげて車で行くことが出来ました。昔は大変だったような気がしました。
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
Posted by SORI at 2012年01月09日 19:14
いつもniceありがとうございます(^.^)
ロシアといい中国内モンゴルといい
すごいですねぇ~、世界をまたにかけてぇ~
うらやましいです(^.^)
しかし、チベット仏教って
かなり広範囲に布教が広まっているのですねぇ~
チベット山周辺だけかと思っていました^^;
これからもよろしくお願いいたします

では、また。
Posted by at 2012年01月09日 19:17
銀さん こんばんは
中国に行く機会が一番多いのですが、昨年はロシアとウクライナとカザフスタンに行く機会がありました。やっぱり珍しい国です。それだけに新鮮に過ごすことが出来ました。
Posted by SORI at 2012年01月09日 19:27
素晴らしさに只々驚きです。
Posted by 旅爺さん at 2012年01月09日 19:38
仏様の町なんですね、でも広い中国にはいろんな人種がいるんですね。
Posted by 馬爺 at 2012年01月09日 20:09
旅爺さんさん こんばんは
このような場所に行けて幸運でした。滅多に行けないところだと思います。
Posted by SORI at 2012年01月09日 20:18
馬爺さん こんばんは
中国は食の文化と宗教の文化と民族の文化と気候の違いが入り混じった世界です。それぞれの組み合わせによった多様な世界を作り出している気がします。
Posted by SORI at 2012年01月09日 20:21
川底を走るって…すごいですね。
そんな経験している日本人ってそうそういないと思います。
それにしても中国は広いっ!いろんな顔がありますね。
私、来月成都に行くことになりそうですっ!!
Posted by みんこ at 2012年01月09日 23:41
こんばんは。
ラマ教の聖地……資料集で見たことがある風景も、
別角度から見ると趣がありますね。
一度行ってみたい場所です。
Posted by アマカワ at 2012年01月10日 00:09
みんこさん こんばんは
えっ成都に行かれるのとはいいですね。お友達がおられるとのことなので楽しくいろんなことが体験できると思います。私の記事も参考になるでしょうか?
道が崩れたおかげで川底を走る経験が出来ました。 赤いラインで北に上がっていく部分だと思います。その部分を緑色にしました距離は6.5km程度でした。
Posted by SORI at 2012年01月10日 00:23
アマカワさん こんばんは
馴染みのないことに出会うと不思議な世界に入ったような気になります。簡単に行けないからいいのかもしれません。
Posted by SORI at 2012年01月10日 00:24
朱色が目に鮮やかですね。
道無き道を行かれた、羊や山の写真とはまた違う雰囲気なのが良いです。
Posted by まほ at 2012年01月10日 01:30
まほさん おはようございます。
建物の外観は鮮やかな白を基調とされており中に入ると沢山の朱色を基調とした鮮やかな絵が描かけていました。対象的なところが独特な雰囲気を盛り上げてくれました。
Posted by SORI at 2012年01月10日 06:40
おはようございます!
周りの景色とお寺が交わっていないですね。
それだけお寺は聖なる場所ということでしょうか。
Posted by ちゅんちゅんちゅん at 2013年10月13日 05:29
ちゅんちゅんちゅん さん おはようございます。
すごい場所にありました。ラマ教を初めて知ったお寺です。印象深かったです。
Posted by SORI at 2013年10月13日 05:33
SORIさん、おはようございます。
牧歌的な感じが素敵な風景ですね。
内モンゴルは行きたい場所の一つです。
Posted by PENGUIN at 2013年10月13日 08:10
衛星写真の威力は、スゴイですね。
自分も知らない場所に行くと、
家に帰ってから、地図と衛星写真で確かめますね。
そうすることで、楽しさが倍増します。
Posted by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 at 2013年10月13日 11:03
こんにちは♪ いつもありがとうございます。
改めて拝見すると、建物の色も原色で
特徴があるのだなと思いました。
色々な場所に行き、色々なものを見る事ができるのは
幸せな事ですね。
Posted by youzi at 2013年10月13日 14:31
衛星写真で見るとよくわかりますが、
地球上あらゆる場所に人が住んでいますね。
海や極地は勿論覗きますが^^;
南シベリアからモンゴル、タクラマカン砂漠辺りまで
徒歩か馬などで旅してみたいです。
Posted by 昆野誠吾 at 2013年10月13日 17:12
PENGUINさん おはようございます。
内モンゴルは大草原もすばらしかったけれども、独特の雰囲気があるラマ教の聖地・五當召も魅力的でした。
Posted by SORI at 2013年10月14日 01:24
なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん おはようございます。
GPS付のカメラだとこれからは、場所を探す手間もなくなします。場所を探す楽しみが減ってしまいそうです。
Posted by SORI at 2013年10月14日 01:27
youziさん おはようございます。
沢山の建物が並んだ独特の雰囲気が異国に来たことを感じさせてくれました。途中の悪路も辺境の地に来たことを実感させてくれるものでした。
Posted by SORI at 2013年10月14日 01:37
昆野誠吾さん おはようございます。
タクラマカン砂漠辺りを飛行機の上から見ましたが驚きの光景でした。確かに行ってみたい誘惑が湧いてきましたが、おそらく、あの中に行くと生きては帰れないほどの過酷な場所であることが飛行機の上からでもわかる光景でした。
Posted by SORI at 2013年10月14日 01:41
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