


万里の長城の2つの景観を紹介いたしました。一つが大渋滞の長城の姿で、もう一つが人の少ない長城の姿でした。その万里の長城の写真の中に石造り雨樋(あまどい)が沢山あることに気がつかれた方もおられると思います。その壁から突き出しす形で雨樋がついて紹介いたします。
万里の長城の上にも雨が降ります。当然長い長城は雨の排水機能がなければ川のように水が流れることになると思いますが、それを防いでいるのが紹介の雨樋です。長城の上を横断するように溝が作られています。

その溝で集められた水を排出するのが冒頭の写真の壁から突き出した石の雨樋なのです。階段の部分にも溝が作られていました。

望楼(見張台)である北五楼と北六楼の間は混雑緩和のために登る人は長城の上を歩き、下山する人は長城の脇の下山道を歩きますが、その下山道の写真です。当然ですが雨樋は自陣側に取り付けられています。敵側だとそれを使って登ってこられる恐れがあると考えられたのでしょうね。

水の落ちる地面には石の大きな皿が置かれていました。雨で地面が侵食されないにする工夫だと思います。上の写真を拡大した写真であることわかりますか。昔から雨樋は建築構造物にとって大切なものなのだと実感させられました。

追伸
2014年4月6日から4月11日まで中国に行ってきます。今回の中国訪問が90回目になります。そして国際線ならびに海外の飛行機に乗るのが693回目となります。上海に3泊と地方都市に2泊です。この間は移動などに時間がかかるので皆様への訪問が難しくなることを、御容赦願います。
また、中国の特殊なネット環境のためにホテルについてもniceのアイコンが表示されないので、niceが出来ないことも御容赦願います。
不思議なことに、たま~に、niceのアイコンが出来ることもあります。

さらに追伸
下の写真は2014年4月6日12時45分(日本時間13時45分)の上海の景色です。
先ほど上海のホテル(花園飯店)にチェックインいたしました。下の写真は空港からホテルに向かう車の中から撮った上海の景色です。コンパクトカメラで4.16倍のズームで撮りましたが、今日は快晴で空気も澄んでおり、遠くまで見渡せました。これだけ澄んでいれば、今話題のPM2.5も、まったく問題ないと思います。
中央の工事中の高層ビルは今年に完成予定の、高さ632mの上海中心(Shanghai Tower)です。完成するとアジアで一番高いビルで、構造物としてはスカイツリーに次いで2番目となります。

さらにさらに追加
街に出て豫園からビルの写真を撮りました。このビルは128階で延床面積は地上部分380,000㎡、地下部分170,000㎡とかなり巨大です。超高層ビルの高さのランキングでは下記のように2位になります。ちなみに「あべのハルカス 300m」は98位で「横浜ランドマークタワー 296.3m」は102位です。
1 828m 162階 2010年 ブルジュ・ハリファ ドバイ UAE
2 632m 128階 2014年 上海中心 上海 中国
3 601m 95階 2011年 アブラージュ・アル・ベイト メッカ
サウジアラビア
4 541m 104階 2013年 WTC ニューヨーク USA5 527m 108階 1974年 ウィリス・タワー シカゴ USA
6 509m 101階 2004年 台北101 台北 台湾
7 492m 101階 2008年 上海環球金融中心 上海 中国
8 484m 118階 2010年 環球貿易広場(ICC) 香港 中国
9 457m 100階 1969年 JHCー シカゴ USA

【関連する記事】
雨どいから水が落ちて下の地面が侵食しないように石のお皿が置いてあるのは!
なんかちょっと感激~
下山道を歩いたおかげで、石の皿が置かれていることを知りました。これも新しい発見でした。こんなに巨大な建造物なのに、きめ細かな設計がされているのに驚きました。長い間の経験が、次の時代に反映されていったのかもしれません。
やっぱり、SORIさんすごいです。
このブログは、中国の文化人類学の文献のようです。
一流の研究者も、このブログ見てたりして。(笑
でも、万里の長城の雨樋、興味深いですね。
三国志ファンにもたまりません。
中国の肌で感じたことを書かせていただきました。すごいと思って、後でネツトで調べると、本当にすごかったことが何度も経験しました。
雨樋も、なかなかの知恵物ですね。
雨樋だけでも、すごい数でした。取り付けるのは大変なので、重要なものだということが想像できました。
ところどころに階段がついていて自軍側に下りれるようになっていました。今は下りると自軍側に簡易トイレが並べられていました。昔もトイレに行くのに使われていたのかもしれません。
何も知らないで行くと、歩くだけって感じで疲れてしまいますが、
雨樋があるとか知っていると、それを探すだけでも
急な坂道も上っていく力が出てきますね。
じっくりと観察してみると、雨樋と言えども奥が深いです。昔の人は結構、複雑な構造を考えたものです。
高い技術力と工夫、想像を絶する
労力で長い時間を掛けて作られた
んですね ロマンですね
この形の雨樋は別の地域の万里の長城でも採用されていました。ピラミッドもすごいけれど、長城は、いろんな意味において世界最大の建造物ではないでしょうか。
とくにpm2.5はくれぐれもお気をつけてください。
ありがとうございます。今、成田空港のラウンジに着きました。
さっそくビールを飲んでしまいました。
雨が降ってくれるとpm2.5は下がるのでいいのですが、天気はどうでしょう。
人の少ない万里の長城なら行ってみたいです。
お気をつけて〜ʕ•̫͡•ʔ♬✧
ありがとうございます。今、成田空港のラウンジに居ます。
人の少ない長城を見るためには場所と時期と時間の工夫が必要ですね。
中国に行かれるのですね。お気を付けていってらっしゃいませ。
万里の長城も色々考えられているのですね。
長城は八達嶺しか行ったことがありませんが
雨どいまでは気が付きませんでした。
万里の長城、
見れば見るほどスゴイ石のブロックの数が使われたことでしょうね。
誰か数えてくれないかな??(笑)
中国旅行、楽しんで下さいね。
お気を付けて。。。
先ほど上海のホテル(花園飯店)にチェックインいたしました。上海は快晴で空気も澄んでおり遠くまで見渡せます。
知ってもらえてよかったです。掲載した甲斐がありました。
ありがとうございます。
ほんと石の数を知りたくなります。天文学的な数値なのでしょうね。
お皿が置いてあるのには驚きました。
お皿があるのとないのでは
浸食の度合いがちがいますものね。
もう現地に着かれたんですね。
お気をつけてお過ごしください。
明日から ちょっと留守にします。
戻りましたら またよろしくお願いいたします。
万里の長城に雨どいがある事を初めて知って驚いたんですけど
それよりもっと驚いたのが
SORIさんの中国訪問が今回で90回目という事と
国際線と海外の飛行機に乗るのが693回目という事です。
この数の多さにはビックリです。
工事中の高層ビルが写った写真、都心の風景と変わりなさそうに見えます。
滞在中に体調を崩したりしないように気をつけてくださいね。
新旧建築物の対比しちゃいました^^
くれぐれもお気をつけてどうぞ。
あの高さから水が落ちてくると、すごい浸食力でしょうね。先人の知恵は大したものです。
初めて中国を訪れたのは1994年9月19日~9月24日で「成田→北京→南京→広州→香港→成田」と旅をいたしました。
いつの間にか、90回になりました。訪れた国は30ケ国でそれらの国への入国回数は256回となります。
今日は、曇り空です。今にも雨が降りそうな天気です。昨日は豫園に行ってみました。そこからの写真を1枚、追加しました。
確かに新旧の建造物の対比となりました。確かに雨どいは大切なものだと実感いたしました。
ありがとうございます。こんなにも中国に来ることになるとはさいょのころには想像もできませんでした。
どこに惹かれるかは一概に言えませんが、日本人よりもいい面は受けた恩義はどれだけ経っても覚えていることかもしれません。
日本人は恩を受けてもすぐに忘れてしまうのとは反対ということなのでしょうか。