2025年06月13日

悲劇の象徴も今は楽しい広場

2025年2月1日にSSブログからSeesaaブログに全記事を移行させました。Seesaaブログに慣れるために、昔の記事に手を加えてブラシュアップして再掲載させことから始めさせていただいています。
パリの記事の掲載が終わったので、次はベルリンの14の記事をブラッシュアップして順番に紹介したいと思います。本記事が/14です。
写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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これがドイツのベルリンで、今は観光場所として有名なブランデンブルク門です。ここに来たときは、夕方近かったので西日のために逆光の写真になってしまいました。きれいな写真を撮りたいときは正面から日が当たる朝をお薦めします。見ていないけれどもライトアップの時間帯もいいかもしれません。
門が建っている、この場所は、第二次世界大戦後は東ベルリンに属し、西ベルリンとの境界線がすぐ近くを通ることとなり、1961年に東ドイツが国民流出を防ぐためベルリンの境界線を封鎖し後に「ベルリンの壁」と呼ばれる壁を建設すると、門の前を壁が通る形となったため、門は東ベルリン西端の行き止まりとなり通行できなくなった場所でした。クリックすると拡大
右の写真はネットから拝借した1961年8月13日のブランデンブルク門です。この日まで門の下には東西ベルリンを行き交う車や人が通っていたが、この日開始されたベルリンの壁建設により門の周辺は無人地帯となりまりました。つまり東西ベルリンに分かれた悲劇の象徴でした。
しかし1989年にベルリンの壁が崩壊し、28年ぶりに再び門の下を通行できるようになりました。門は2000年12月から巨額の資金をかけて清掃と改修工事が行われたそうです。周囲では1990年代から2000年代にかけてホテルや大使館などの再建が進み、門はベルリンを代表する観光地となって現在の雰囲気になったそうです。
ベルリン州(通称ベルリン)はドイツの首都で、ドイツ最大の都市です。

西側(裏側)から撮ったブランデンブルク門です。太陽が正面から当たっているので、きれいに撮れていますが、残念ながら、有名なクアドリガ(四頭馬車)と女神ヴィクトリアは後ろ姿です。
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Googleマップのストリートビュー(SV)でも西側(裏側)から撮ったブランデンブルク門を紹介します。


ブランデンブルク門は昔18箇所あった都城の門のひとつですが、残りの門は城壁の取り壊しとともに姿を消していく中で、唯一残されたのがブランデンブルク門です。ブランデンブルク門はフリードリヒ・ヴィルヘルム2世の命により建築家カール・ゴットハルト・ラングハンスによって古代ギリシャ風で設計され、1788年から3年間の建設工事を経て1791年8月6日に竣工しました。門の上の四頭立ての馬車(クアドリガ)に乗った勝利の女神ヴィクトリアの像は、彫刻家ゴットフリート・シャードウが制作しました。
一番上の写真からクアドリガ(四頭馬車)と女神ヴィクトリアの部分を切り取ったのが右の写真です。下の写真は逆光を避けるために下から見上げるかたちでブランデンブルク門を撮ったものです。クアドリガ(四頭馬車)が見えます。このクアドリガ(四頭馬車)と女神ヴィクトリアはナポレオン・ボナパルトによりベルリンが征服された時にフランスへ戦利品として持ち去られました。その後のナポレオン戦争によりプロイセン軍がパリを占領すると、ヴィクトリア像は再度ベルリンに持ち帰られ、門の上に戻されたそうです。
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ブランデンブルク門は沢山の歴史がありましたが、今は楽しい雰囲気が、漂っています。女の子たちが回転する三輪自転車に乗って歓声を上げていました。
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高校生たちがブランデンブルク門を背景にして記念撮影をしている風景も、明るい雰囲気が伝わってきます。なぜか女の子が多いです。
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門が注目されていますが左右の建物も注目してください。同じ建物が対象形に配置されていました。
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ブランデンブルク門から東側の広場を撮ったものです。沢山の木が見えると思いますが有名な大通りのウンター・デン・リンデン(Unter den Linden)です。
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開放的な二階建てバスも明るさを盛り上げてくれています。
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さらに、すでに紹介した自転車軍団も明るい雰囲気です。
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参考のためにベルリンの壁があった当時の写真をネットから転用させていただきました。クリックすると拡大冒頭の写真はこの写真のブランデンブルク門の左方向から撮ったものです。右の写真は壁が作られた1961年に撮られたブランデンブルク門です。
ベルリンの壁崩壊は、それまで東ドイツ市民の大量出国の事態にさらされていた東ドイツ政府が、その対応策として旅行及び国外移住の大幅な規制緩和の政令を「事実上の旅行自由化」と受け取れる表現で1989年11月9日に発表したことで、その日の夜にベルリンの壁にベルリン市民が殺到し混乱の中で国境検問所が開放され、翌11月10日にベルリンの壁の撤去作業が始まった出来事でした。
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ベルリンの壁崩壊時(1989年11月9日)の写真もネットから転用させていただきました。
真中はWkipediaに掲載されていた写真で、壁崩壊の翌日の11月10日に撮られた写真です。
写真をクリックすると、いずれも拡大いたします。
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ラベル:ベルリン ドイツ
posted by SORI at 08:52| Comment(58) | TrackBack(4) | ベルリン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
niceありがとうございます。
ドイツへいらっしゃったのですね。
Berlinはいい街でしょ。好きですよ。
壁のあった時代にここに住んでいました。
今も時々行きますが、一番住みたい街です。
Posted by orange at 2010年07月24日 08:37
nice!ありがとうございます。ベルリンの門すごいです。馬が好きなのでこれを見て感激しました。実際に行きたくなりました!
Posted by ひろやぎ at 2010年07月24日 08:42
orangeさん おはようございます。
ベルリンに住んでおられたとは羨ましいです。滞在時間は短かったけれども、すばらしい町であることはわかりました。今、ベルリンの記事をいくつか掲載中です。今までの記事はこれです。↓
http://makkurokurosk.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301197807-1
Posted by SORI at 2010年07月24日 08:43
ひろやぎさん こんにちは
さすがナポレオンがパリに持ち帰った彫刻だけのことはあり立派ですね。 彫刻家ゴットフリート・シャードウが制作したそうです。
Posted by SORI at 2010年07月24日 09:05
ご訪問、niceありがとうございました。
ベルリンですか、うらやましいです(笑)。
Posted by ため息の午後 at 2010年07月24日 23:20
ため息の午後さん こんばんは
ベルリンは私も初めてでした。いろいろと発見がありました。
Posted by SORI at 2010年07月24日 23:22
Berlinいい街で、思い出します。
ドイツの都市では一番気に入りました。
Posted by Jetstream777 at 2010年07月25日 01:50
ベルリン行かれたんですか。
私は行った事事ございませんで
記事を読ませて頂いて
楽しませて頂きます~^^。
Posted by しろうさぎ at 2010年07月25日 02:20
Jetstream777さん おはようございます。
今までに訪問したドイツの街(村)は10ケ所になります。泊まったことのあるドイツの町(村)はマンハイム、ハイデルベルグ、ミュンヘン、デュッセルドルフ、小さな村の5ケ所でした。ベルリンが6ケ所目になります。それぞれに特徴があり素敵な場所なのが、驚きました。特にベルリンの壁を経験したドイツの首都は魅力がいっぱいありました。
Posted by SORI at 2010年07月25日 04:56
しろうさぎさん おはようございます。
はい、ここには2010年6月28日の夕方訪れました。夕方といってもまだまだ明るい時間帯でした。
読んでもらえるとうれしいです。ありがとうございます。行ったところの珍しい出来事を紹介出来るのはすばらしいです。
Posted by SORI at 2010年07月25日 05:41
素敵な建物となっている門も、以前は悲しい歴史がある
門なんですね。
Posted by youzi at 2010年07月31日 22:10
youziさん こんばんは
今はこの一つだけになりましたが以前には、このような門がいくつかあったと書かれていました。ベルリンを代表する名所になりました。
Posted by SORI at 2010年07月31日 22:46
人を隔てることを望まない門や壁は失われる運命にあったんですね。
Posted by momiji at 2013年10月01日 23:22
ベルリンも一度行ってみたい候補です。「おやじ」はデュッセルドルフしか行った事がないのです。
Posted by hasseyおやじ at 2013年10月02日 00:04
こんばんは!
ベルリン 大都会ですよね☆
ただ 他の国に比べて
サービス対応が・・・でした^^;
ぶっきらぼうというか サービスに慣れていない感じがしました。
Posted by ちゅんちゅんちゅん at 2013年10月02日 00:32
momijiさん こんばんは
歴史は突然に変わることがあることを知りました。民衆の力はすごいです。
Posted by SORI at 2013年10月02日 02:30
hasseyおやじさん こんばんは
私はデュッセルドルフは一泊だけでした。確かクリスマスの時期で、いい街だった記憶があります。
Posted by SORI at 2013年10月02日 02:33
ちゅんちゅんちゅんさん こんばんは
そうでしたか。ドイツは実質を重んじる国なので、そのためだったかもしれません。
Posted by SORI at 2013年10月02日 02:46
ベルリンの壁の崩壊の報道は、今も覚えていますね。
人は、仲良くしなくてはと思います。
いがみ合っても、何も楽しくないですね。
日本の近隣もそうですが。。
Posted by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 at 2013年10月02日 20:56
なんだかなぁ〜!! 横 濱さん こんばんは
ベルリンの壁崩壊は和手氏も鮮明な印象として残っています。崩壊から24年が経過したとは思えないほどです。
Posted by SORI at 2013年10月02日 22:54
おはようございます nice!(^_^)
Posted by jun-ar at 2025年06月13日 07:02
寝ころんで写っている男性いますね。ハハハハハ。
Posted by 夏炉冬扇 at 2025年06月13日 07:06
おはようございます・・・(^-^)!!
日本にも原爆ドームとかありますね❗
Posted by Take-Zee at 2025年06月13日 07:28
拝見しました。
いってみたいなあ、ブランデンブルク門
NICEです(^^)
Posted by kgoto at 2025年06月13日 08:16
nice!です
Posted by じゅんぺ at 2025年06月13日 08:22
人間て  昔から  争いは してるんですよね・・・欲が  人間の嵯峨  でしょうか
Posted by もーもー at 2025年06月13日 10:08
学生の笑顔が眩しいですね~とてもステキな光景です。
Posted by 溺愛猫的女人 at 2025年06月13日 12:32
SORIさん
ナイスです♪
Posted by cinamonn at 2025年06月13日 16:16
大卒で入社した会社のロビーに当時崩壊して間もないベルリンの壁の一部が飾ってありました。
Posted by 青い森のヨッチン at 2025年06月13日 16:25
こんにちは!
お堅いイメージがありますが、結構皆さん明るいんですね!
見方が変わりました。
Posted by ファルコ84 at 2025年06月13日 16:36
ベルリンの壁の崩壊のニュースは、オーストラリアを一か月くらいかけて回っているときにニュースで観ました。だから私の中では、自然とベルリン=オーストラリアの旅行です。

ベルリンはよく映画の題材になり東側から西側へ逃げる人たちを描いているので、ベルリンという名を聞くと、結構気分が重たくなります。

旅行中、元東ドイツの旅人と会ったことがありますが、「西に統合されて誰もかれもが忙しくなり昔の人情みたいなものが失われた」と統合後何年かして聞いたことがありました。またもともと西ドイツの人たちは「西ドイツにとっては統合は全く益になっていない。元東ドイツの人たちが重荷だ」と嘆いていたのも思い出します。
Posted by naonao at 2025年06月13日 17:18
有名な門も、厳しい時代を乗り越えたんですね
歴史を振り返ることは大切、ベルリンには行っていなので
いい勉強になりました、今は明るい門ですね
Posted by koh925 at 2025年06月13日 17:28
nice!です。訪問させて頂きました。
Posted by ヨッシーパパ at 2025年06月13日 19:11
ブランデンブルグ門ですね。
あれは、92年だったかな。
Posted by 八犬伝 at 2025年06月13日 21:33
(# ̄  ̄)σ・・・Nice‼です♪
Posted by てんてん at 2025年06月13日 22:14
nice!です。
Posted by kuwachan at 2025年06月14日 00:50
jun-aさん おはようございます。
nice ! ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:27
夏炉冬扇さん おはようございます。
日本でもクラスの中に一人は、こんな感じの人がいたように思います。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:29
Take-Zeeさん おはようございます。
いつまでも残しておくことは大切ですね。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:30
kgotoさん おはようございます。
ベルリンに行って、最初に向かったところでした。
NICE ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:32
じゅんぺさん おはようございます。
nice! ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:33
もーもーさん おはようございます。
今でも各地で続いていることが、残念です。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:34
溺愛猫的女人さん おはようございます。
ほんと、沢山の笑顔であふれていました。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:36
cinamonnさん おはようございます。
ナィス ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:36
青い森のヨッチンさん おはようございます。
ドイツからベルリンの壁の一部が寄贈されたとはすごいです。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:42
ファルコ84さん おはようございます。
若者は、どこの国でも明るいですね。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:43
naonaoさん おはようございます。
沢山の仕事のやり方が違う人が一緒になると起こることですね。
私も聞いたことがあることを思い出しました。
仕事のやり方は全く違う人たちが統合すると起こりうることですね。確かに聞いたことがある話ですが、今はかなり解消されたように感じました。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:51
koh925さん おはようございます。
私も忘れかけていましたが、記事のブラシュアップで思い出すことが出来ました。
偶に思い出すことは大切だと感じました。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:54
ヨッシーパパさん おはようございます。
nice! ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:54
八犬伝さん おはようございます。
1992年と言うことは壁の崩壊から3年後ですね。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:57
てんてんさん おはようございます。
Nice‼ ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:58
kuwachanさん おはようございます。
nice! ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年06月14日 04:58
NICEです👍
Posted by なかせ at 2025年06月14日 19:19
拝読しました。
Posted by 侘び助 at 2025年06月15日 21:27
なかせさん おはようございます。
NICE ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年06月16日 05:59
侘び助さん おはようございます。
訪問 ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年06月16日 06:01
おはようございます!
nice!です。
Posted by shiho at 2025年06月19日 05:36
shihoさん おはようございます。
nice! ありがとうございます。
Posted by SORI at 2025年06月20日 02:08
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