2016年02月22日

伝説の島に行ける古宇利大橋

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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沖縄旅行で、宿泊したホテル沖縄特選寿司を食べている時、カウンター中の板前さんに次の日に沖縄美ら海水族館に行くことを話すと、近くに景色のいい橋があると教えてもらいました。水族館と今帰仁城に行ってあとに行ってみました。本島からは沖縄本島→奥武橋→奥武島(おうじま)→屋我地大橋→屋我地島(やがじしま)→古宇利大橋→古宇利島(こうりじま)と渡って行きますが、最も長くてきれいなのが古宇利大橋です。
上は屋我地島から古宇利大橋へ向かう道を正面から撮った写真です。

古宇利大橋 (沖縄県道247号古宇利屋我地線)は2005年2月8日に開通しました。開通当初ですが、一般県道としても通行料金の要らない橋としても日本一の長さ(全長1960m)でした。現在は2015年に開通した伊良部大橋(宮古島~伊良部島)が最長で、古宇利大橋は2番ではありますが、美しい景観には変わりがありません。
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古宇利大橋の側面図を紹介します。判りやすいように大成建設さんの図面に色付けを行い水平方向のみ34%に圧縮しています。橋の断面図は屋我地島方向から見たもので、クリックしてもらうと詳細がわかると思います。
 名前   古宇利大橋 こうりおおはし
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 支間長  80.0m x 23 59.1m x 2
 幅    10.25m(車道7.25m + 歩道3.00m)
 形式   連続桁橋、ラーメン橋
 素材   プレストレスト・コンクリート
 建設開始 1997年
 開通   2005年2月8日
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屋我地島の海岸から見た古宇利大橋です。いろんな角度から紹介いたします。
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これも屋我地島の海岸からの古宇利大橋の写真ですが上の写真とは反対側です。
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この古宇利大橋と古宇利島の写真を撮った屋我地島の海岸でアオサ採りを見かけました。シャコ貝の化石も、このあたりで見つけました。
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橋の片側には歩道があるので屋我地島から古宇利大橋の最も高いクリックすると拡大ところまで歩いてみました。向こうに見えるのは古宇利島です。歩道の幅は3mもありました。最も高いところには展望のためのデッキが張り出していました。ここからの景色もすばらしかったです。次の写真が、その展望デッキからの写真です。写真をクリックすると橋の断面の詳細図を表示します。
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古宇利大橋の展望デッキから見た古宇利島です。
駐車禁止の標識はありませんが、橋の途中で車を駐車すると顰蹙を買う気がしたので、歩いてここまで来ました。
古宇利島は面積3.13km²、周囲約4kmでほぼ円形の形をした小島で、3〜4段の海岸段丘で囲まれています。沖縄県北部屋我地島の北に位置し、今帰仁村に帰属する有人島で、離島ならではの美しい海や「沖縄版アダムとイヴ」と呼ばれる伝説があることで有名です。
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ネットで見つけた、その伝説 を紹介いたします。これは今帰仁村歴史文化センターの資料だそうです。まさに沖縄版のアダムとイブです。
むかしむかし古宇利島に、少年と少女が住んでいました。

二人は裸でいても恥じらうことなく、天真爛漫に毎日天の神様が降ろしてくださる餅を食べて暮らして居ました。

時が経ち、二人は、残り物を蓄える事を覚えました。それで神様は、ついに餅を降らすことを止めてしまいました。少年と少女は驚いて悲しみ、空を見上げては「お月様お月様、どうか私たちにもう一度餅を降らせて下さい。」と何度も頼みましたが、願いは聞き入れられませんでした。それから二人で毎朝浜に出て、魚や貝を捕り、働く事の苦しさを学びました。

さてある時、いつもの様に二人が働いていると、海の中でジュゴンがセックスをしているのを見つけました。少年と少女は初めて子供を作る事を理解したのです。お互いを意識し始めた二人は、裸のままでいる事が恥ずかしくなり、クパの葉で身体を隠す様になりました。古宇利島の人々はこの二人の子孫で、ここから沖縄の島に、人が増えていったとの事です。

古宇利大橋の上を歩いていると短い時間でしたが何組もロードバイク(ロードレーサー)が通り過ぎていきました。最近、自転車が流行っているみたいです。学生時代のことを思い出させてくれました。


古宇利島から見た景色を3枚紹介します。晴れていたらすばらしい景色になることを予感させてくれました。向こうの島は屋我地島です。古宇利大橋の景観が景色に映えています。
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古宇利大橋の上からの景色です。
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古宇利大橋を挟んで反対側からも撮りました。屋我地島がよく判ると思います。
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沖縄の地図で場所を紹介いたします。


航空写真で位置関係がわかってもらえると思います。古宇利大橋で古宇利島に渡って島を一周いたしました。ここから下で屋我地大橋奥武橋の写真も紹介します。



屋我地島と奥武島を結ぶ屋我地大橋(長さ300m)も紹介いたします。奥武島からの写真です。
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沖縄本島から屋我地大橋を撮りました。橋の右側が奥武島で左側が屋我地島です。全長約300mの沖縄県道110号線の橋です。
初代の屋我地大橋は1953年に完成したが、1960年のチリ地震の津波により橋の上部が流失。それから3年後の1963年に2代目が完成し、30年にもわたって沖縄本島と結ぶ重要な交通手段でしたが、本土復帰後進む道路整備で幅員が5.5mと極端に狭くかつ歩道がなく交通安全上危険なため1990年代に入り現在の3代目を建設、1993年3月に完成しました。


奥武橋と奥武島 も紹介しておきます。真中の橋が奥武橋(長さ170m)です。橋の左側が奥武島で右側が沖縄本島になります。写真をクリックすると周辺の景色を表示します。この奥武橋は1953年(昭和28年)に架橋されました。沖縄および周辺の島には島と島をつなぐ橋が沢山あります。
沖縄県には4っの奥武島(おうじま)があり、その中の一ですが、いずれも、かつて死者を弔った場所であったと云われており、いずれも崇められています。今回の島は沖縄本島北部にある島で名護市に属し、すでに紹介の通りに本島と屋我地島の間にありいずれも橋で結ばれている無人島です。残りの3っは下記にあります。
 沖縄本島南部の南城市玉城(旧玉城村)
 久米島の東にある島で久米島町
 慶良間諸島の座間味村
ラベル: 沖縄
posted by SORI at 22:37| Comment(30) | TrackBack(2) | 沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
きれいな海ですね。
伝説も、なるほど^^って感じです!おもしろいですね。
Posted by リンさん at 2010年05月04日 07:18
リンさんさん おはようございます。
きれいな景色にこの長い橋が映えていました。カラッと晴れのト素晴らしい青い海が広がったと思います。写真は撮りませんでしたが、古宇利島の高い位置からの景色もすばらしかったです。
Posted by SORI at 2010年05月04日 09:23
2005年開通だと最近なのですね。
それまでは船で渡っていたのですね。
伝説は本当にアダムとイブの話にそっくりでビックリです。
Posted by nyankome at 2010年05月04日 09:35
nyankomeさん おはようございます。
緩やかな丘を持っている円形の島は不思議な雰囲気がありました。確かに伝説が出来る島かもしれません。
私も朝、ちょうど一年前の2009年5月4日に買った自転車に近所を走り、帰ってきたところです。自転車で走ると気持ちよさそうな場所でした。
Posted by SORI at 2010年05月04日 09:45
素晴らしい景色ですね~(^^)
まっすぐーーい道。自転車のみなさんもさぞかし気持ちよく走れるでしょうね。
Posted by ちゃと。 at 2010年05月04日 11:08
ああいうところを自転車で走れたら・・・気持ちいいでしょうね~。
Posted by opas10 at 2010年05月04日 12:14
ちゃと。さん こんにちは
古宇利島には周回道路もあるので自転車の人気コースのような気がします。島の高台からの景色もすばらしいです。
Posted by SORI at 2010年05月04日 12:48
opas10さん こんにちは
沖縄も自転車が流行っていました。気持ちのいい場所が多いけれど、走るには少し暑いかもしれません。
Posted by SORI at 2010年05月04日 12:50
曇りのお天気なのに素晴らしく青い海ですね。
気持ちがよさそうです。
韓国記事も楽しく読ませていただきました。読み逃げしていてごめんなさい。
色々本当においしそうです。
SORIさんの記事をずっと読んでいてうちからは本当に遠いですが、本当に韓国に行ってみたくなりました。
Posted by まぐろ at 2010年05月05日 07:37
まぐろさん おはようございます。
ホテルの板前さんが推薦された理由がわかりました。沖縄の自慢の海なのでしょうね。素晴らしくきれいでした。
韓国の食の文化も触れてみる価値がありました。タン(スープ)に関しては奥が深いです。日本でラーメンのスープに、しのぎを削っているのに似ている気がします。それぞれのタン(スープ)に対して沢山の専門のお店があるのにも驚きました。
Posted by SORI at 2010年05月05日 08:02
昨年渡りました!!また行きたいです。
Posted by 38410415 at 2010年05月05日 10:05
38410415さん こんにちは
おぉ 渡られたんですか。曇りでもこの色ですから、天気がよかったら素晴らしかったでしょうね。私も沖縄はまた行きたいところです。
Posted by SORI at 2010年05月05日 11:39
伝説の島に行けるって話を聞いただけで、
ワクワクしますね~。
Posted by youzi at 2010年05月06日 19:00
youziさん おはようございます。
長い橋なのでわたっている間に伝説の話もじっくりと感じられると思います。
Posted by SORI at 2010年05月07日 04:51
この橋って、スキーのジャンプ台みたいに見えますね。
それにしても、沖縄の海は綺麗ですねェ。
Posted by bamboosora at 2010年05月08日 03:27
bamboosoraさん おはようございます。
下を船が通れるように高くしているので橋の正面から見ると、確かにジャンプ台のように見えます。なかなかの迫力を出してくれていました。
Posted by SORI at 2010年05月08日 05:25
こんにちは。アリビラのお寿司を握っています。森山と言います。
たまたま、パソコンで色んな検索をしていたらこちらさんのページにたどり
着きました。
先日は、寿司カウンターをご利用いただき、ありがとうございます。
写真を見る限り、多分私がお相手したお客様だと思いますが、すいません。
お客様のお顔をはっきり覚えていません。
でも、古宇利島の話を聞いて現地に行かれたことが書かれているのを
見ると本当にうれしいです。ありがとうございます。
宜しければ、私もホームページを自作しているんで宜しければご覧ください
http://www.yakoukai.com/
Posted by 磨き屋HIRO at 2010年08月26日 19:28
磨き屋HIROさん こんばんは
お寿司を握っていただいた方に見ていただけるなんてうれしいです。この時は、美味しいお寿司をありがとうございました。今でも覚えています。
アドバイスしていただいた、この島もすばらしかったです。ありがとうございました。
HPの貝細工すばらしいですね。
Posted by SORI at 2010年08月26日 21:32
沖縄は立派な橋が多いですね
サイクリング 気持ち良さそうです
Posted by kazu-kun2626 at 2016年02月22日 06:37
kazu-kun2626さん おはようございます。
自転車で海の上を走る気分になれる橋なのかもしれません。沢山、走っていました。
Posted by SORI at 2016年02月22日 06:42
曇り空でなかったら、もっと海が青いんですよ~!
沖縄に住む者が見ても驚くほどです^^
冬に沖縄で開催される自転車競技ツール・ド・オキナワがあるせいか、こうして走っている方々多く見かけます。
Posted by Rinko at 2016年02月22日 07:32
Rinkoさん おはようございます。
沖縄の板前さんが推薦されることだけのことはありました。夏だったらすばらしい景色だったと想像いたしました。写真は2月の景色です。
Posted by SORI at 2016年02月22日 08:52
1年前のお正月明けに駆け足沖縄ツアーに出かけた記憶が
甦ってきます・・・2泊3日忙しい中この橋も渡った記憶が^^(海中の白砂)
Posted by 侘び助 at 2016年02月22日 10:06
侘び助さん こんにちは
2泊3日とはいいですね。私は1泊でした。でもレンタカーのおかげで結構回ることが出来ました。
Posted by SORI at 2016年02月22日 12:17
ながーい橋の先には伝承のロマン。
いいですね。オキナワ。
今年は伝承とロマンを地域で集めてます。
Posted by 夏炉冬扇 at 2016年02月22日 17:17
綺麗な橋ですね、素晴らしい。
これだけ長く直線が続いておりますので、集団走行の練習にはいいと思います。 横風時の走りなどは、実際に体感しないと分からないですよね。
本当に、いい所だ~。
Posted by MINERVA at 2016年02月22日 17:42
沖縄に行ったのに 観光しなかったので
再訪したいです。
こういう地元の方のおすすめのところを
見たいです。
Posted by サンダーソニア at 2016年02月22日 21:37
夏炉冬扇さん こんばんは
夢のある島でした。その島に行ける橋は特別な感じがします。
Posted by SORI at 2016年02月22日 22:35
MINERVAさん こんばんは
陸上部分も入れると2.7㎞の直線です。なかなか値打ちのあるところでした。
Posted by SORI at 2016年02月22日 22:41
サンダーソニアさん こんばんは
確かに教えたくなる場所です。島を一周するも気持がいいですよ。
Posted by SORI at 2016年02月22日 22:43
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