Seesaaブログに慣れるために、昔の記事に手を加えてブラシュアップして再掲載させことから始めさせていただきます。前記事と同じくエジプトの記事をブラシュアップさせてもらいます。




こちらがムハンマド・アリ・モスク(Muhammad Ali Mosque/مسجد محمد علي)です。
このモスクはイスラーム地区の南東にあるモッカムの丘に建つシタデル(Citadel=砦)と言う名の城砦(城塞)の中に建てられたモスクです。シタデルは十字軍を阻止するために1176年(アイユーブ朝)に建設されました。立地条件の良さと堅固さからアイユーブ朝~マムルーク朝~ムハンマド・アリ朝~イギリス統治時代に城砦兼住居として使われたことからモスクもいくつか作られました。
ネットから航空写真を拝借いたしました。広い大理石の庭があるのが判ってもらえると思います。その庭は下で紹介いたします。
反対側から見たモスクです。ムハンマド・アリ・モスクはムハンマド・アリ朝時代に建設されたビザンチン(オスマントルコ)様式のモスクです。ムハンマド・アリにより1824年に起工し息子のサイード・パシャにより1857年完成したそうです。
高い塔が特徴ですね。これはミナレットと言われていろんな形式があります。ここのは鉛筆を思わせる尖ったトルコ式です。このモスク自体がトルコの有名なモスクを参考にデザインされたものだそうです。


砦の塀の外から見たムハンマド・アリ・モスクです。モスクの名前となったムハンマド・アリー・パシャはムハンマド・アリー朝の初代ワーリーで、在位は1805年5月17日~1848年3月2日でした。
建築 着工 1830年 完成 1848年
様式 オスマン建築
建築家 ユースフ・ボシュナ
創設者 ムハンマド・アリー・パシャ オスマン帝国の属州エジプトの支配者

町の道路から見たムハンマド・アリ・モスクです。エジプトのカイロの主要道路の雰囲気が出ています。


最近は肌を出した女性が多いためか中庭の入口で女性は緑のマントを渡されていました。見ていると強制ではないようです。でもほとんどの女性が受け取っていました。肌が出すぎている女性だけかな?
靴もここで脱いで裸足で中に入ります。入れる袋があると便利です。


中庭の真中には水が出るような大理石の構造物があるのが特徴です。この構造物は泉亭といわれるもので信者が身を清める場所です。右の時計塔は1846年にフランス国王から送られたものですが、これは1830年にムハンマド・アリがルクソール神殿ラメセス二世のオベリスクを贈った返礼だそうです。


中庭からモスクの中に入ります。これがモスクの内部です。教会との違いは内部に柱がないことでした。朝一番に来たのでまだ人が多くありませんでした。天井から吊り下げられたランプがきれいです。
皆さん輪になって座っておられます。実は皆さん体験ツアーの人達なのです。


観光ツアーの人たちは輪になって絨毯(じゅうたん)の上に座ってガイドさんの説明を聞いています。例の緑のガウンをはおった女性も見受けられます。もちろん我々もプライベトで雇ったガイドさんを合わせて3人だけですが、写真と同じように絨毯に座って説明してもらう体験をさせてもらいました。


窓の飾りです。


モスクが建つ丘の上からのカイロの町の景色です。霞んでいるのはおそらく車の排気ガスが原因だと思います。写真をクリックすると広い範囲の拡大写真を表示します。

実はムハンマド・アリ・モスクは丘の上に建つシタデル(Citadel=砦)と呼ばれている城砦(城塞)の中にあったのです。これがシタデルの地図です。その城内にはモスクが4っもあり、その4つのモスクの中の最も大きいモスクがムハンマド・アリ・モスクだったのです。城塞の名前のシタデル(Citadel)は砦という意味を持ちます。
①ムハンマド・アリ・モスク
②軍事博物館
③警察博物館
④イギリス統治時代の刑務所
⑤アサブ門
⑥アフマド・エル・ケトホダー・イル・アサブ・モスク
⑦エン・ナーシル・ムハマド・モスク
⑧ヨセフの井戸
⑨宮殿
⑩ムカッタの塔
⑪トゥルファの塔
⑫ソリマン・パシャ・モスク
⑬新門

衛星写真でみたシタデルです。

城塞(城砦)シタデルを紹介します。イスラーム地区の南東にあるモッカムの丘に建つシタデル(Citadel=砦)と言う名の城砦(城塞)の中の門です。その城砦の門の両側に巨大な大砲が飾られていました。シタデルは十字軍を阻止するために1176年(アイユーブ朝)に建設されました。立地条件の良さと堅固さからアイユーブ朝~マムルーク朝~ムハンマド・アリ朝~イギリス統治時代に城砦として使われました。


巨大な大砲ですがかなり旧式です。いつの時代の大砲でしょう?


小型の大砲もありました。シタデルの中には軍事博物館(National Military Museum)もあるんです。広い敷地です。


さすが大昔と言えども元、軍の施設です。門の向こう側には沢山の大砲が並んでいるのが見えます。手前の緑の釣鐘状のものは警備兵が中に入るのだと思います。


さすが城砦です。立派な門が沢山あります。


城砦を下から見上げたところです。


道路から撮りました。一番外側の城壁です。


かなり堅固な城砦だったと書かれていました。


シタデル城砦内には「ムハンマド・アリ・モスク」も含めて4っのモスクがあります。これは「エン・ナーシル・モスク」です。あとの2っのモスクは「アフマド・エル・ケトホダー・イル・アサブ・モスク」と「ソリマン・パシャ・モスク」です。


現在は分かりませんが、私が行った当時のエジプトではホテルは金属探知機が必ず設置され、各観光地のエリアの入口にも必ず金属探知機が備えられていて、ここでも写真のように設置されていました。これはルクソール近くのハトシェプスト女王葬祭殿遺跡で1997年にスイス人43人、日本人10名、イギリス人4名、他3名に警官や犯人6名も含めて69名(報道により若干差あり)が亡くなった悲惨な事件があり、二度と繰り返さないための処置だと思いますがおどろきました。


緑色()のマーク(







【関連する記事】
ものすごく歴史というか重みが感じられる建物ですね。
配列も変わってるのですね。やっぱり柱が見えないので一層広く見えるのですね。
内部にも自由に入れましたし、こちらのモスクは開放的でした。イスラムの歴史はエジプトの5000年の歴史から見ると短いけれど、それでも長い歴史があるのに驚かされました。
内部のランプが高い天井からぶら下がっている光景は素晴らしかったです。すごく広い空間ででした。
ありがとうございます。30万niceまで、あと870まで来ました。週末から休みにかけて30万niceに到達できるかもしれません。皆さんのおかげです。うれしいです。現在までに2944名の方々からnice!をいただきました。こちらも大感謝です。
私もマレーシアでモスクの見学に行きましたが、中には祈る場所以外は何もないのですね。
モスクは国によって形が違いました。マレーシアのモスクはどのような形なのか気になります。まさに、お祈りの場所ですね。
http://pavane.blog.so-net.ne.jp/2007-09-30
国立モスクが掲載された記事ありがとうございます。
懐かしいです、KLタワーに登ったことがあります。その時、眼下で木造建物で火事が発生したことを思い出しました。まだ、ブログをやっていない頃なので写真を撮りませんでした。スズのジョッキもお土産で買いました。
http://makkurokurosk.blog.so-net.ne.jp/2009-05-10-22
エジプトのモスクは最もオーソドックスな形でした。トルコのモスクと似ていました。
こんなにキレイだったかなぁ〜。本当にランプきれいですね。
やっぱり写真に残しておくといいですね。すごく広い印象でしたがランプのきれいさにも驚きました。
モスクの中は別世界ですね~!
幻想的な綺麗さです(^^)
おごそか雰囲気であふれていました。チャーターした車で来たのが、こちらの場所でした。この後、ツタンカーメンが展示されたエジプト考古学博物館に行った後にキザのピラミッドに行きました。
すごい技術ですね!
幻想的な雰囲気に魅力を感じます^^
どのような知識によって、このような高度な建築技術を持っていたのか不思議です。長い歴史の中で培われたのでしょうね。
nice!です。
nice! ありがとうございます。
異国情緒 たっぷりと堪能させて頂きました!
信仰があるからこそ見事なモスクが作られるのでしょうね。
中国4000年の歴史に対してエジプト5000年の歴史とよく言っていました。
訪問いただきありがとうございます。
ランプが神秘的な雰囲気を出していますね。
エジプトは我々にとっては異国度の高い国ですね。
コメント失敗したとのメッセイジが良く出るようになりました。再入力して見たら2つも入っていることもありました。
ほんとエキゾチックな世界ですね。
Seesaaブログへのご訪問・コメント、ありがとうございます。
こちらこそありがとうございます。
コメントできなくて、苦労してました。
何が原因だったのでしょう。
これで安心です。
写真もどこから撮られたのか、素晴らしい物ばかりです。
もしかしたらSSブログからの移転中の人が沢山重なってSeesaaブログに負荷がかかっていたためかもしれません。自分の記事にコメントするときに1度拒否されました。でも、結果的に受け付けられていてコメントが2つになるので1つ消しました。
ありがとうございます。大きなモスクでした。
少しでも知ってもらいたくて、盛りだくさんの内容になってしまいました。
評価していただいてありがとうございます。