


中国の秦皇島(秦皇岛)に行ったとき北京から秦皇島まで新幹線に乗る機会があったので紹介いたします。これが車体です。北京~瀋陽北の列車で秦皇島は中間くらいの距離で北京~秦皇島は280kmくらいです。China Railway High-speed (CRH)「和諧号」と呼ばれています。日本型のCRH2型ではなくCRH5型のようでした。
偶然ですが駅員さんの影で我々の乗る列車は見えませんが秦皇島の駅で新幹線がすれ違いました。冒頭の写真は11時13分24秒で、これは11時13分7秒ですので、非常に微妙なタイミングであることがわかってもらえると思います。

こちらは11時13分18秒の写真で2台の新幹線が撮れました。丁度、すれ違っているところです。左の列車は「瀋陽北」行きで右が我々が乗る「北京」行きです。

これが行きと帰りのキップです。2009年11月2日に成田から北京に飛んで夕方(18:29発)の新幹線に乗りました。帰りは11月4日午前(11:14発)の列車に乗りました。行きは唐山と言う場所で停車しましたが、帰りは北京までノンストップでした。
日本のようにホームには自由に入れず20分前に入れてもらえます。それまでは待合室で待つことになります。10時39分58秒の待合室の風景です。すでに並んでいます。待合室にいる人のほとんどが我々と同じ新幹線に乗る人たちです。

列車は時刻通りに来ました。ドアの横には乗客が開閉できるようにボタンがついているのはヨーロッパ仕様ですが、扉自体は自動で開閉するところは日本的でした。ホームと車体の間の隙間が約30cmと大きいところがあるので、車体から黄色の踏み板が停車すると延びてきます。これは中国の特別仕様でしょうね。

車内の風景です。これは一般の座席である二等座(硬座)で日本の新幹線と同じく 2+3 の座席です。日本の新幹線と一番違うのは荷物棚が大きくて深いことだと感じました。一等席(軟座)は日本のグリーン車と同様に 2+2 でした。
北京~秦皇島は行きも帰りも満席状態でした。秦皇島では大部分の人が乗り降りするので秦皇島~瀋陽北はすいていると思います。

電光掲示板では現在のスピードと室内温度と外気温度が表示されます。この日の秦皇島→北京での最高スピードは201km/hでした。ただし200km/hを出したのはほんの一部で通常は157km/hで走っていたため北京~秦皇島280kmの所要時間は2時間でした。線路が真っ直ぐになってくるためか秦皇島~瀋陽北は早いスピードで走り続けると聞きました。今度出来る日本の技術の北京⇔上海は350km/hだそうです。

秦皇島駅に止まっていた一般列車も紹介しておきます。中国にも2階建の客車があることを知りました。

ホームに上がった時にはまだ一般車両が停まっていました。左側は寝台車です。2台の列車が出た後に新幹線が入ってきました。

こちらは貨物列車を引いている電気機関車です。

北京と秦皇島の位置がわかる地図を掲載いたします。
CRH2の関するネットでの説明
CRH2型電車とは、中華人民共和国鉄道部が第6次在来線スピードアップのために日本の川崎重工業から購入した高速鉄道車両である。愛称は子弾頭(子弾=弾丸の意)。なお、全てのCRH車両は「和諧号」(和諧=調和の意)と呼ばれている。
CRH2型電車は日本のE2系1000番台新幹線電車がベースになっている。新幹線車両の日本国外への輸出は台湾高速鉄道の700T型に次ぐものである。CRH2A型のモーターはE2系1000番台と同一であるが、電動車 (M) と付随車 (T) の構成(MT比)は4M4Tであることから、営業運転での最高速度はE2系1000番台 (8M2T) の最高速度275km/h(設計最高速度315km/h)より低い250km/hとなっていた。その後北京・天津高速鉄道の開通に合わせて投入されたCRH2C型は、6M2TにMT比を変更し、シーメンスICE3ベースのCRH3型電車とともに2008年8月1日より世界最速の350km/h営業運転を開始した。
CRH1 - Bombardier's Regina C2008がベース
CRH2 - 川崎重工業 新幹線E2系電車がベース
CRH3 - シーメンスVelaro (ICE3)がベース
CRH5 - アルストムペンドリーノがベース
北京-上海の記述
日本の「新幹線」技術を使った高速列車が2011年にも北京―上海間で走行する。川崎重工業が技術供与する南車青島四方機車車両が、中国鉄道省から高速鉄道の車両140編成を受注した。受注額は450億元(約6000億円)。鉄道省は今後4年間、毎年10兆円規模を投じて高速鉄道などのインフラ整備を進める方針で、日本の鉄道関連部品メーカーなどにも商機が広がりそうだ。
鉄道省が高速鉄道車両の入札を実施し、南車青島四方などが受注した。関係者によれば北京―上海、北京―広州間の車両が対象という。川重が供与した東北新幹線「はやて」の技術をベースに車両を生産、10年から納入する。時速350キロの走行が可能だという。
勉強になります。
新幹線に乗ったきっかけで調べてみて、いろいろと判ってきました。
そんな気持ちを満たしてもらえる写真を、ありがとうございます。
秦皇島は初めての訪問地だったので、新鮮な気持ちで見ることが出来ました。海鮮の美味しい場所でもありました。
私が北京から西安に汽車で行った時は
13時間もかかって、席も始めは中国人の乗る
硬座のチケットを買ったのですが、座席がない場所の
席までチケットを売っていて、座席の件でもめたので
空きがあった硬卧に移ったんですよね。
それも3階ので、考えられない感じでした。
その上、翌朝、水も出なくて、トイレに行っても
手も洗えなかったんですよ~。
大変な思いをされたんですね。
初めて中国に行ったのは15年前の1994年のことですが、トイレが一番困りましたね。
http://makkurokurosk.blog.so-net.ne.jp/2009-05-27-4
中国は何でも早いですね。15年前にはなかった高速道路ですが、あっという間に世界一の高速道路網になりました。この調子だと、あっという間に世界一の新幹線網になるでしょうね。
ヨーロッパ勢との、いろんな競争がありましたが、今回の北京⇔上海、北京⇔広州が日本ベースとなったことで日本の技術が、中国で一番活躍することになりそうです。
オール2階建ての車両が走っているのには驚きました。昔懐かしい寝台車も停まっていました。写真を追加アップしました。
大変お勉強になりました。
新幹線に二階建てとカッコいいですね。
行って乗ってみたくなります。
私も中国の新幹線事情はなんとなくイメージはありましたが、今回ネットで調べて詳しく知りました。すごい勢いで普及していっていることにも驚きました。
意外に 綺麗で 早いのでびっくりしました!!
新幹線は・・・・安全ですか?((笑
二階建てとかもすごいですし 勉強になります~
あの お菓子は ほぼ かりん糖なんですね^_^
運行システムは日本が教えていると思いますので、安全性に関しては心配はないと思います。リニアモーターカーも上海の町と空港を結んで数年前から運転しています。今は最新な物が好きな国ですね。
2階建ての電車が在来線で走っているのには驚きました。これは新しい発見でして。
韓国や台湾の新幹線も同じです・・・理由は解りませんけど・・・(*^^)v
台湾の新幹線は見たことがあります。韓国ではいつも車かバスを利用していたので新幹線があるとは知りませんでした。
何だか昔の事を思い出してしまいました。
でも、新幹線はとても近代的な感じでカッコいいですね♪
日本の昔と近代が入りまじっているのが、今の中国ですね。でも、そこで生活してい人にとっては全てが現在ですね。
いろいろ近代化していて(ノ゚⊿゚)ノびっくり!!です。
しかも新幹線93元って・・・安い・・・
書いちゃってるのがちょっと笑えます(^^;
中国の飛行機は日本とあまりかわらないのに対して鉄道は、ほんと安いですね。一般の列車だとさらに安いので驚きます。
確かに、あの大きな漢字の文字にビックリしました。これで中国の列車であることがすぐにわかりますね。