2014年04月16日

9番目の辻切りが小学校に飾られました。

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

2014年4月16日追伸 タイトル:9番目の辻切りが小学校に飾られました。
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下高野の辻切りの記事で紹介している通り2014年2月2日にクリックすると拡大近くの小学校に飾ってもらうために井野地区の隣の下高野地区の方々の協力により作って、お渡しした藁の大蛇(辻切り)が、井野小学校の校庭の木に飾られていることを、4月15日に車で通りかかった時に偶然に見つけました。さっそく写真を撮り、追加掲載させてもらいました。これで9番目の辻切りが、何年かぶりに実現したことになります。2ケ月が経過して蛇の頭が、すでに垂れてしまっているのは、少し残念ですが、うれしいですね。

下高野地区で大辻と呼ばれる藁の大蛇を作った時の写真です。上に6本と手前に1本、置かれているのが判ると思います。6本は下高野地区のための辻切りで手前の1本が井野小学校に飾ってもらうために作ったものです。実は手前の1本は手伝ってもらいながら、私が作った大辻(辻切り)です。
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2,321 140 32

2013年4月14日追加 タイトル:井野の9番目の辻切り
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千葉県の佐倉市井野地区には地区の結界に藁の大蛇を飾り、外からの病気や災いを防ぐ願いをこめた風習が今も続いています。その井野地区では8ケ所に大蛇が飾られているのです。ところがワンコの散歩の時に9番目の辻切りを見つけました。上の写真の木に辻切りである藁の大蛇が少なくとも1976年には飾られていたのです。木の左に辻切りに関する1976年の説明書きがありました。

その場所は1971年に開校した佐倉市立井野小学校の校庭です。
下の地図のの空色のマークが今も大蛇が飾られている8ケ所の場所です。
今回の9番目の辻切りの場所は黒い点のある紫のマークの場所です。住宅地の大規模な造成にともない2011年6月4日に住所が変更されました。
   旧住所 千葉県佐倉市井野834
   新住所 千葉県佐倉市西ユーカリが丘三丁目1番地6


この説明の看板のおかげて見つけました。実は最近、この場所に新しい道が出来たことからワンコの散歩コースの一つになったのです。おかげで偶然ではありますが見つけることが出来ました。説明内容を枠内に記載します。
この看板は昭和51年2月1日(1976年)に建てられてものです。
井野の辻切り(民俗行事)

毎年一月二十五日、井野地区の人々は、わらで大蛇をつくり組境の立木かけて、よそからのわざわいをふせいできました。

こ丶にかけらけた大蛇は井野地区の人々のご協力によるものです。

  昭和五十一年二月一日

井野小学校   佐倉市教育委員会


最近出来た道路の反対側から撮りました。立木のバックにあるのが井野小学校の校舎です。この辻切りは昔からかけられていたものか、近所の人が学校が出来てから紹介するために、かけられるようになったのかはわかりませんが、少なくともある期間は9番目の辻切りだったことには間違いありません。


井野小学校の門の前からも辻切りの大蛇がかけられる立木が見れます。
辻切りは、地区の結界の辻に近い家の人が藁の大蛇を作って、かけのですが、この辺りは新しい造成地が作られて昔からの人が引っ越してしまったことから、この9番目の大蛇(辻切り)が、かけられなくなったものと推察されます。
3年生の人たちは1月26日ごろに近隣の辻切を探索活動を続けておられるようなので、今度は自分たちで作ってかけるのもいいかもしれません。
新しい道路がユーカリが丘駅までつながったのを機会に、是非とも、この9番目の辻切りを復活させてほしいと思います。近隣には昔の方は住まわれていないので、復活出来るとするならば、井野小学校の生徒の方々です。先生と協力して是非とも復活させてほしいです。
辻切りの作り方は1月25日の下の地図の7番目の場所の方に教えてもらうのがよいと思います。あるいは八千代市下高野地区の辻切りが作られるときに見学をお願いするのもいいかもしれません。
    井野地区  →ポチッ
    下高野地区→ポチッ

1,657 51 18

2009年6月7日掲載 タイトル:井野の辻切り 2008年

井野の辻ぎりと言う民族的な習慣を紹介しました。
2008年にも写真を撮っていたので、その時の写真も紹介いたします。
設置された1月25日から1ケ月経過した状態です。

下の地図が井野の辻切りが設置される場所です。
①〜⑧までを、すべてを確認してきました。
   

①の辻切り
ここの蛇の目だけは赤い目でした。取り付ける地域ごとに作っているのでしょう。ここは、すぐ側を車が通る場所で取り付ける場所に苦労しているようです。
IMG_3133①-480.jpg

②の辻切り
こちらも新しい家が沢山建っている場所でした。この木が一本しかないです。
IMG_3128②-480.jpg

③の辻切り
昔ながらの場所でした。大きな木の高いところに取り付けられていました。
IMG_3126③-480.jpg

④の辻切り
この④だけは古い辻切りのままになっており、新しい蛇が置かれていませんでした。その代りに新しいお札と木の枝が置かれていました。
IMG_3116④-480.jpg

2005年の④の写真がネットに掲載されていました。
まさにこの藁の蛇さんのようです。比べてみてください。 
    ⇒ t38-④.jpg

⑤の辻切り
田んぼの中の辻でした。
IMG_3113⑤-480.jpg

⑥の辻切り
こちらも田んぼの中の辻でした。雑木林の木に取り付けられていました。
IMG_3115⑥-480.jpg

⑦の辻切り
畑の中の辻の木に取り付けられていました。
IMG_3136⑦480.jpg

⑧の辻切り
京成電鉄のユーカリが丘駅のすぐ側です。今までに何度も通りましたが、意外と気がつかないのに驚きました。尻尾の部分は公園のフェンスに括られていました。
IMG_3135⑧-480.jpg

井野にも下高野と同様に各個人の家にも辻切りと同じような習慣がありました。ただし藁の蛇ではなくて注連縄でした。いくつか紹介いたします。
こちらの家では草鞋の形の注連縄でした。
IMG_3124-480.jpg

藁縄を束ねた注連縄もありました。
IMG_3119-480.jpg

こちらは輪にした注連縄でした。家によってそれぞれなのがこの地域の特徴のようです。
IMG_3121-480.jpg
posted by SORI at 22:15| Comment(48) | TrackBack(4) | 風習・歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素晴らしい風習ですね!まさに日本の文化です!
若い方々が理屈を通り越して受け継いでいただきたい!
Posted by teddy0905 at 2010年01月25日 22:49
teddy0905さん こんばんは
この年に初めて辻切りという民族的な風習を知りました。 ほんと素晴らしいですね。紹介出来て幸せです。
Posted by SORI at 2010年01月25日 23:19
こんばんは。ご訪問ありがとうございました。
おもしろい風習ですね。蛇の顔がユーモラスです。
Posted by チヨロギ at 2010年01月25日 23:38
チヨロギさん こんばんは
楽しい風習ですね。大蛇の顔もいろいろでした。
Posted by SORI at 2010年01月25日 23:50
ご訪問いただきましてありがとうございます。
佐倉にこのような風習があるとは知りませんでした。大切に残しておきたいですね。
Posted by Yoshiki at 2010年01月26日 00:04
Yoshikiさん こんばんは
私も驚かされました。長く住んでいましたが、これまで知りませんでした。素晴らしい習慣ですね。
Posted by SORI at 2010年01月26日 00:13
おもしろい~♪
Posted by tamanossimo at 2010年01月26日 01:56
tamanossimoさん おはようございます。
興味深く楽しく面白い風習でした。また見に行ってみます。
Posted by SORI at 2010年01月26日 06:45
「あ、蛇だ」と、これを見た時、叫びたく
なりました。それぞれの大蛇が、それぞれ
趣向をこらして作られていますね。その家々
でこういう風に作るのだと言い伝えられて
きたのでしょうね。
日本でも小学校3年で地域学習、4年で
県レベルの地域学習をするのですが、こう
いうものを各校が調べて知らせ合うのも
いいですね。感謝。
Posted by kjisland at 2010年01月26日 07:46
蛇なんですねー。
ちょっとリアルで怖いかも!!
Posted by momotty at 2010年01月26日 14:14
うちの近所にも似た風習があります。
大蛇の霊をしずめるものですが、こうした風習は大切にしたいものですね。
Posted by かずのこ at 2010年01月26日 14:44
kjislandさん こんばんは
確かに子供達で地域の風習を調べることは大きな意義があると思います。大変に興味を持ってくれるのではないかと思います。図書館に行ったりネットで調べたり、地域の人たちに聞くことで可能性のアップがはかれると思います。私も、初めて見た時は「あっ 蛇だ!」でした。
Posted by SORI at 2010年01月26日 19:26
momottyさん こんばんは
この風習は昔からのものなのでしょうね。歴史を知りたいです。
少なくとも数百年以上続いているようです。
Posted by SORI at 2010年01月26日 19:37
かずのこさん こんばんは
大蛇は神聖なものなのですね。神の化身とも言われますね。すばらしい風習が残っているものだと思います。
Posted by SORI at 2010年01月26日 19:38
こういう話は大好きです!

神秘的ですよね~^^。
Posted by Macha at 2010年01月29日 13:09
Machaさん こんばんは
気に入っていただけてうれしいです。みんなに知ってもらいたい近所の風習でした。
Posted by SORI at 2010年01月29日 19:48
初めて見ました。
蛇は見るのが好きなので、家の近くにあったら、
1つずつ見て回りたくなりますね。
でも、きっと目の悪い私は本当の蛇と間違えて
何度もビックリしてしまいそうです。
見るのは好きでも、口を開けていると
ちょっと怖いですよね。
Posted by youzi at 2010年01月30日 22:11
youzi さん おはようございます。
この風習はいいですね。全て回ってみました。
一昨年ぐらいまでは春のツバメを狙って本物の蛇が家を訪れていました。昨年は見かけなかったような気がします。今年はどうでしょうか。来たら是非とも写真を撮りたいと思っています。
Posted by SORI at 2010年01月31日 06:57
面白い風習ですね。
分布には何か意味があるのかしら?
Posted by monkey at 2013年04月15日 00:11
monkeyさん おはようございます。
このような風習が、住んでいる地域にあることは2008年に初めて知りました。昔の井野地区の別の地域に向いた辻に大蛇がかけられます。
Posted by SORI at 2013年04月15日 04:26
志津地区にもこのような風習があるのかな
なんて
しかし、口を開けた蛇がなんとも可愛いですね
Posted by moto_mach at 2013年04月15日 06:07
moto_machさん おはようございます。
近所を散策すると新しい発見があります。志津地区にも辻切りも含めて、きっと珍しいものが沢山あると思います。
Posted by SORI at 2013年04月15日 06:25
昔からの習わしを大切にして欲しいですね。
あとは、開発の名の下に、
根こそぎ取らないようにして欲しいものです。
Posted by なんだかなぁ〜。横 濱男です。 at 2013年04月15日 07:09
可愛い大蛇ですね~
地域の伝統が守られてるのは
素晴らしいですね~
Posted by kazu-kun2626 at 2013年04月15日 07:33
こんにちは。佐倉のそのあたりは、結界で守られた町なのですね。保存されるべきものや、まだ知られないものが、たくさん眠っている町なのでしょうね。名前に「井」という結界マークもありますし…
Posted by ikamasa at 2013年04月15日 10:17
先日、所沢でも見ました。
辻切りとはいわないのかも。
Posted by ナツパパ at 2013年04月15日 15:07
なんだかなぁ〜。横 濱男です。さん こんばんは
昔からの風習が受け継がれるのはすばらしいです。一度失われたら、そこで終わりですから!
Posted by SORI at 2013年04月15日 19:41
kazu-kun2626さん こんばんは
井野の大蛇は、それぞれの家で作られるために、いろんな表情があります。ほんと可愛らしいですね。でも数mと大きいです。
Posted by SORI at 2013年04月15日 19:44
ikamasaさん こんばんは
ここの辻切りは本格的でした。「井」の結界のマークは知りませんでした。さすがです。
Posted by SORI at 2013年04月15日 19:47
ナツパパさん こんばんは
所沢にもあるのですね。関東は多いのでしょうか。
関西では見た記憶がありませんでした。
Posted by SORI at 2013年04月15日 19:51
私も「辻切り」という習慣を初めて知りました。
タイトルを見て、時代劇の通り魔「辻斬り」と勘違いしちゃいました。(汗)
Posted by Onias・P at 2013年04月15日 21:24
Onias・Pさん おはようございます。
知ってもらえてよかったです。私も最初は文字は辻斬りだと思っていました。調べると面白いです。
Posted by SORI at 2013年04月16日 05:13
蛇さんのお顔もいろいろですね。
地元は沼に蛇がいて・・・という言い伝えはあります。
Posted by サンダーソニア at 2014年04月16日 15:06
サンダーソニアさん こんにちは
蛇は土地によっていろんな伝説があるようですね。手も足もない不思議な生き物だからで使用か。
Posted by SORI at 2014年04月16日 15:27
面白いイベントですね、ず~っと続いて欲しいですね(^^)ニコ
Posted by johncomeback at 2014年04月16日 20:00
johncomebackさん こんばんは
伝統行事は一度途絶えると復活は難しいので、小学校の課外授業として教えておられるのはすばらしいと思います。
Posted by SORI at 2014年04月16日 20:31
SORIさん、こんばんは。

井野小学校の木に、大辻が飾られて良かったですね。
SORIさんがお渡しした甲斐がありましたね。

1976年に、井野小学校のこの看板の場所に掛かっていたのであれば、是非とも復活して頂きたいですね。
Posted by kazu at 2014年04月16日 20:59
kazuさん こんばんは
下高野の皆様のおかげです。
大きな大辻なので注目されると思います。ほんと、是非とも復活させてほしいものです。
Posted by SORI at 2014年04月16日 21:50
学校の子供たちが、地区の文化を守っていくのはいいことですね。
実現することを願ってます。
Posted by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 at 2014年04月16日 21:52
なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん こんばんは
藁の大蛇を作るのは結構、コツがいることを知りました。大げさになるかもしれませんが、作り方を覚えることは人生の勉強になると思います。注連縄など藁で作るものはまだまた沢山ありますね。
Posted by SORI at 2014年04月16日 22:03
不思議な習慣ですね
わらでとても器用に作られているので、伝統の重みを感じます
Posted by よいこ at 2014年04月17日 00:09
よいこさん こんばんは
作るのは今回(2014年)が2回目になります。初めて作ったのが2012年でした。2回目でも難しかったです。
Posted by SORI at 2014年04月17日 02:59
うちにも1つ欲しくなりますね。でも、どこに置いてもいいと言う訳ではないのですよね。
Posted by youzi_x at 2014年04月17日 08:05
youzi_xさん おはようございます。
門のところがいいみたいで我が家でも小辻を置きました。周りの人は辻切りのことを知らないと思うので驚かれていると思います。
Posted by SORI at 2014年04月17日 09:00
おはようございます!
その土地を守るように
辻で囲むんですね☆
とても興味深い風習です(^^)
Posted by ちゅんちゅんちゅん at 2014年04月18日 05:10
ちゅんちゅんちゅんさん おはようございます。
私も数年前に初めて知りました。それまでは身近なところにありながら見過ごしていました。伝統の行事が伝承され続けているのはすばらしいことです。
Posted by SORI at 2014年04月18日 06:04
こんにちは‼
なかなか面白い昔からの慣習ですネ・・・知らなかったら、ヘビが居ると
思ってビックリしますよ(∩_∩)
本物の様に出来ている物もありますね...
だんだんこういう昔からの行事が無くなって行くのが残念ですね。
Posted by ちゃーちゃん at 2014年04月18日 18:28
ちゃーちゃんさん こんばんは
数mもある蛇なので驚かれると思います。このような伝統行事が見られるのはいいですね。いつまでも残ってほしいと思います。
Posted by SORI at 2014年04月18日 20:21
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1月25日は「井野の辻ぎり」の日
Excerpt: 本日(2011年1月25日)は佐倉市井野地区の辻ぎりの日です。本記事は昨年掲載したものですが、広く紹介したい風習なので再掲載いたします。 2010月1月25日掲載 タイトル: 井野の辻切り 2009..
Weblog: まっくろクロスケ
Tracked: 2011-01-25 23:03

辻切り
Excerpt: 私の住んでいる家の近くでは昔からの伝統伝統行事である「辻切り」を下高野、上高野、井野の3つの地区で見ることが出来ます。その中の一つである下高野の辻切りの行事に昨年の1月29日に参加させていただきました..
Weblog: まっくろクロスケ
Tracked: 2013-01-23 14:19

小竹の辻切り
Excerpt: 千葉県の佐倉市井野地区と八千代市下高野地区と八千代市下高野地区では藁の大蛇を飾る辻切りという昔からの風習があることを紹介しました。辻切りは村の外部からの災いや疫病を防ぐ目的で村の境に藁の大蛇などを飾る..
Weblog: まっくろクロスケ
Tracked: 2013-04-27 04:32

下高野の辻切り 2014年
Excerpt: 写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。 2014年2月2日に千葉県八千代市下高野地区の辻切り作りに参加いたしました。本来は1月25日に近い日曜日に行われるので例年であれば1月26日でし..
Weblog: まっくろクロスケ
Tracked: 2014-04-16 15:28
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