今回は初めてカザフスタンに行った時のフライトの記事をブラシュアップさせてもらいました。




7月7日にソウル経由でカザフスタンに入りました。日本からはカザフスタンへの直行便がないため普通はヨーロッパ経由だと思っていましたが実はソウル経由がありました。
ソウルからは今回利用したエア・アスタナ(カザフスタン)とアシアナ航空(韓国)が共同運航しており曜日によってアシアナ航空の機体の場合とエア・アスタナの機体の場合があり、この日、7月7日、木曜日はエア・アスタナの機体(期待)の日でした。エア・アスタナはカザフスタンの航空会社です。カザフスタンの首都アスタナの名前を使っている航空会社で、株式の51%をカザフスタン政府が所有し、残りの49%をイギリスの防衛航空宇宙企業BAEシステムズが所有している会社でヨーロッパの自転車ロードレースのアスタナ・チームのメインスポンサーでもあります。旧ソ連の航空会社の中で最も質の高い航空会社ではないかとウクライナも廻って帰国後に感じました。
ほんとうは日系か韓国系かヨーロッパ系の飛行機会社にしたいところでした。旧ソ連の航空会社は頻繁に墜落事故を起こしており本能的に遠慮したいところでした。カザフスタンは中央アジアのためヨーロッパ経由はあまりにも遠いので、このフライト以外は選択肢はありませんでした。ちなみに経由としての候補の代表的な都市はフランクフルト、イスタンブール、ヘルシンキ、ソウル、北京です。
ソウルからのフライトルートが下記の地図です。マイナスのアイコンをクリックしてもらうとヨーロッパ経由だと相当に遠回りになることがわかってもらえると思います。

気になる保有する機体は下記の通りで心配の旧ソ連の飛行機は使われていませんでした。
ちなみにエンブラエル190ははブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社が製造・販売している104人乗りの小型ジェット旅客機です。
今回、ソウルからアルマトイへのフライト使われたのはボーイング757-200でした。下記の数値は2011年当時です。 小さな写真は天山山脈


エアバスA320-232 8機
エアバスA321-231 5機
ボーイング757-200 5機
ボーイング767-300 3機
ボーイング787-8 3機発注中
エンブラエル190 9機
ソウル(インチョン空港)を13時45分発でアルマトイ(Almaty)に17時55分着のKC910でした。ソウル(





より大きな地図で ソウル→アルマティー を表示
自転車のロードレースに興味のある方はアスタナの名前をご存じだと思います。自転車ロードレースのプロツアーチームの有名な名前でもあるのです。カザフスタン政府はスイスを 本拠地とするプロチーム「アスタナ」を設立し、一部を出資したエア・アスタナがスポンサーもしている関係なのです。それではエア・アスタナを紹介いたします。今回乗ったボーイング757-200は通路が真中一本の比較的小さな機体です。どんな飛行機なのか気になっていたので乗って安心したのが正直な感想でした。 

映画に関しては機体に備え付けられているのではなく、このような装置を渡されました。最新のものなので備え付けのものと違い画像がきれいなので日本語はなかったけれども中世時代を題材にした映画を見てしまいました。





食事の前にドリンクサービスが来ました。雰囲気からシャンペン(シャンパーニュ)を頼むことにしました。下の写真は、そのシャンパーニュを取り出しているところです。


シャンパーニュのつまみはアーモンドナッツでした。


先ずは前菜とサラダとパンがこのような感じで出てきました。前菜は「Chicken Roulade」と「Crayfish」に「Dill Smoked Salmon」でした。サラダのドレッシングはシンプルナBalsamic Dressingでした。


生のエノキがこちらでも入っていました。
以前に生エノキのサラダを紹介したことがありました。→ポチッ


暖かいパンも美味しかったです。パンはワインのつまみになるので追加でいただきました。


スープが出てきました。Cream of Asparagusです。名前の通りクリーミーな美味しいスープでした。


やっぱりワインが飲みたくなりますね。赤ワインをいただきました。


メインのFillet of Cod(タラのフリッタ)です。野菜炒めにガーリックライスが乗っておりソースはオイスターソースペースの濃厚なものでした。


タラ(鱈)であることを実感してもらうために拡大いたしました。


デザートはケーキ、フルーツ、プリン、チーズが選択できました。私はフルーツにしました。ところで末尾にタンが付くカザフスタンの近隣の国はキルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、トモクメニスタン、アフガニスタン、パキスタンでした。


頼んだ紅茶は可愛らしい器で出てきました。食事がが完全に終わったのは7時間10分のフライトの内3時間を経過していました。工程の半ばで眼下にはゴビ砂漠が広がっていました。圧巻のゴビ砂漠の風景は別途掲載させてもらいます。


着陸寸前にも簡単なスナックが出てきました。パンの上に乗っているのはスモーク・サーモンにスモーク・ビーフです。
エア・アスタナが気に入ったもう一つの理由がありました。それはカザフスタン人は顔が日本人に近いアジア系の人が多いことでした。飛行機のスタッフの人たちも、ほとんどが我々と同じ顔をしているのです。もちろん、まったく日本語は通じません。(笑)
元ソ連なのでロシア人をイメージしていたので、特に驚いたことでした。


ここからは窓の外の景色を紹介します。
韓国のソウル(インチョン空港)からカゾフスタンのアルマトイへのコースは、ほぼ直線で飛ぶことからゴビ砂漠と天山山脈の景色が見れることを期待していました。機体通りゴビ砂漠と天山山脈の景色に圧倒されました。

機内食を食べ終わって、ふと窓の外を見るとこの景色でした。場所的にはタクラマカン砂漠かゴビ砂漠ではないかと思いました。帰国後にネットで調べてゴビ砂漠であることを確認しました。この写真の辺りから連続した砂丘が始りました。この写真も含めて何枚かの写真はクリックすると拡大するので是非とも見てください。


10000mを超える高度からの写真です。小さく波のように見えますが近くで見ると一つ一つが山のような大きな砂丘だと思います。その砂丘の間に湖が点々ありました。


その湖が沢山あるあたりを拡大してみました。湖があるのに植物が生えている気配はまったくない不思議な世界でした。この景色は永遠と続きました。


ズバリ上の写真の湖をGoogleの衛星写真(航空写真)で見つけました。湖の中に白いものは塩だと思われます。つまりこの辺りの沢山の湖は塩水湖の可能性が高いと思われます。湖に一つ一つ名前が付けられていることから一時的なものではなく湖として安定したものだと思われます。
こちらは広範囲の衛星写真で砂漠の中の不思議な湖が確認できます。大きな地図で見るをクリックして地図を拡大していくと湖の寸法がわかります。湖の大きさは平均的に直径が1km程度です。小さい湖で500mで大きいものでも2km程度です。上の航空写真の2つの湖は、こちらの航空写真の中の右下部分にに写っています。
飛行航路の航空写真を上と同じ位置(画面の中心が北緯39.87,東経102.24)で表示させたものです。大きな湖の写真の角度から見て実際の飛行航路はもう少し南側です。飛行航路としている橙色ラインはソウルとアルマトイの空港を直線で結んだ線です。
砂丘の部分も拡大いたしました。


波の形はいろんなパターンがありました。別のパターも撮りました。
ゴビ砂漠は中国の内モンゴル自治区からモンゴルにかけて広がる砂漠で東西約1600km、南北約970km、総面積は約130万km2の世界で4番目の大きさです。古くから匈奴を始め、柔然、突厥、回鶻、モンゴル帝国などの活躍の場であり、シルクロードの重要な拠点都市が幾つか存在しました。また黄砂(こうさ)とはこの地などから巻き上げられ気流に乗り運ばれる砂の事であり、春先には日本にも多く飛来します。ちなみにゴビ砂漠の西にある世界弟2位のタクラマカン砂漠は約270万0km²の広さです。世界1位のサハラ砂漠は約1000万km2です。


砂漠の中に岩の高原が広がっています。こちらにも植物の気配が見当たりませんが、きっと岩と岩の隙間に小さな植物が過酷な環境の中で生きているのだと思います。


徐々に山の雰囲気になってきました。


そして、ついに見えてきました。天山山脈です。


天山山脈の山を拡大してみました。険しい山と雪がきれいです。天山山脈(てんざんさんみゃく)は中央アジア、タクラマカン砂漠の北及び西のカザフスタン、キルギスタン(キルギス)、中国の国境地帯にある山脈です。最高峰はポベーダ山(7,439 m キルギスの最高峰)で、2番目に高いのはカザフスタンの最高峰であるハン・テングリ(7,010 m) )です。有名なトルガルト峠(3,752 m)がキルギスと新疆ウイグル自治区の境界にあり天山山脈を源流とする主な河川はシルダリヤ川とタリム川です。


天山山脈の衛星写真です。青色マーク(



より大きな地図で 天山山脈 を表示
カザフスタンの最大の都市であるアルマトイ(アルマティー)の上空に着きました。アルマトイは天山山脈の北側にあるきれいな町でした。町から夏でも雪をいただいた天山山脈の山々が見える景色はすばらしかったです。町の向こうに見えるのが天山山脈の支山脈です。

アルマトイ国際空港(Almaty International Airport/Халықаралық Алматы Әуежайы)に到着しました。

青色マーク(



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