


先日の記事「芦屋川」で阪急・芦屋川駅から旧海岸線の河口までを紹介しましたが、今回は、その旧海岸線から現在の海岸線まで歩いてみました。上の写真は現在の海岸線の辺りから夕陽を撮った写真です。
こちらが旧海岸線の出発地点です。場所は兵庫県芦屋市です。

左の堤防沿いを歩いて現在の南の海岸線を目指しました。

コーナー部分の手摺は2018年9月4日に襲った台風21号の高潮で壊されていました。

こちらの道を進んで南の海岸を目指しました。

歩きながら振り返って芦屋川の河口方向を撮りました。

陸続きで行けるのはここまででした。この先は埋め立てられた人工島になっているのです。

右側が1997年1月(平成9年)に完成した人工島です。この場所は埋立で出来たところではありますが、昔の陸からの陸続きなので、現在の海岸線と言えるのかもしれません。ただし、この海の部分を航空写真で見れば、運河のように細いので、イメージ的には人工島の南側が現在の海岸線と言えるように気がします。したがって最初に決めた目的地は人工島の南側の海岸と言うことになります。人工島側に渡るためには見えている橋を渡る必要があると思われるために、橋まで歩くことにいたしました。

橋が見えてきたので、その橋を渡るために堤防の海側から陸側に行くために堤防を越える必要がありそうでした。

堤防の陸側に移動いたしました。橋まで行くと橋に上がるための階段がありました。


橋の名前は潮風大橋(しおかぜおおはし)です。

南西方向です。高架道路の阪神高速5号湾岸線(1991年開通)は人工島の最も北側を通っていることが判ります。

橋の上からの東方向の写真です。芦屋の陸側から人工島に渡る橋は潮風大橋を含んで3本あります。潮風大橋の一つ東にあるのは、あゆみ橋で元も東側にあるのが浜風大橋です。あゆみ橋は名前から連想できるように歩行者・自転車専用橋です。写真に小さく写っている橋があゆみ橋です。


橋を渡り切って山側(北側)方向を撮った写真です。この道を歩いて水路を渡ってきたのです。

橋から人工島の地上に下りると、その辺りは公園になっていました。

公園には下の案内板で示しているようにスポーツ施設が沢山ありました。

道路を挟んで公園の反対側も何らかの施設のようでした。この施設には南芦屋浜ウォーターパークと書かれていました。

南の海岸に向かう道路沿いは住宅地になっていました。

住宅地の中には水が流れる公園も作られていました。海の中の人工島とは思えない造りでした。

この公園がある場所のバス停の名前は海洋町でした。背景に見えている高層ビルは南芦屋浜団地のビル群です。

住宅地案内板が設置されていました。いろんな業者の住宅の分譲が行われているようでした。住宅地の総称は潮芦屋と呼ぶようです。
いくつかの分譲地の中で特徴的なのが芦屋マリーナに隣接した係留施設付きの住宅用地(レジデンシャルコーヴ/Residential Cove)です。ネットで調べてみると、その中の現時点の最高価格は238,000,000円でした。
この人工島の埋め立て工事は埋め立てが始まってすぐにオイルショックで1977年に中断し、工事が再開したのは10年後の1987年でした。そして埋め立て工事中の1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生して大きな影響が出て、最終的に人工島(南芦屋浜/潮芦屋)完成したのが1997年1月で、入居が始まったのは1998年3月でした。着工した1971年11月から26年4ケ月目でした。

潮芦屋ビーチに出ました。人口のビーチです。2018年の台風21号の高潮では9個のコンテナが浜に打ち上げられたそうです。

潮芦屋ビーチの別の角度からの写真です。見えている山は六甲山です。

やっと、最も南側の海岸線に近づきました。

拡大すると分かるように、防波堤では釣りをしている人が沢山いました。

ここが、今回の目的の現在の南の海岸線です。こちらの手摺も台風で壊されたようです。手摺が壊れる前の写真はこちらです。→Google SV

旧海岸線の芦屋川の河口から現在の南の海岸線まで歩いた道を紹介します。下のGoogle地図で2つの埋め立て地を紹介します。右の細長い地図で芦屋市の範囲を示しています。
━━ 芦屋川
━━ 私の高校生時代の海岸線(打出浜)
━━ 歩いたルート(芦屋川河口→海岸)


人工島(南芦屋浜)の埋め立て当時の航空写真を紹介します。
埋め立て開始当初 1993年5月


1995年5月 2014年1月


海の景色を紹介します。

南西方向です。神戸側の人工島は芦屋川よりさらに南に延びていて、コンテナ専用の港(コンテナターミナル)が見えました。
見えている場所は六甲アイランドです。

精一杯のズームで撮った西方向の景色です。見えている橋は橋長217.6mの六甲アイランド大橋で、形式はダブルデッキローゼ橋です。
写真をクリックして拡大すると判ると思いますが、六甲アイランド大橋の奥に重なって見えるのが、世界初のダブルデッキ連続トラス式斜張橋の六甲大橋(全長:400m 支間長:220m)です。

釣り人が並んでいた防波堤です。上の写真の景色がこの写真の中にあります。太陽の方向です。

東方向を見ると沢山の人が釣りをしていました。上の写真の防波堤も入れた直線距離は940mです。これだけの人が釣りをしているということは、何かが沢山釣れるのだと思いしばらく見ていました。

釣り上げた写真です。細長い魚を釣り上げました。ここにあった上の写真のような手摺は台風で流されたようです。応急対策として支柱穴に鉄筋を立ててトラロープ(Tiger Ropes)が張られていました。

拡大してみるとタチウオ(太刀魚)であることが判りました。

こちらでもタチウオを釣り上げでいました。

15分くらい見ている間に5人の人がタチウオを釣り上げました。美味しい魚が沢山釣れるので、沢山の人が釣りに来るわけです。

帰り始めたころに太陽がきれいな夕陽を見せてくれました。

冒頭の写真です。雲に太陽が隠れ始めたところです。


雲が多かったので雲に沈む夕日となりましたが、晴れていたらきれいな夕陽を見ることが出来たと思います。

住宅地の水が流れる公園まで戻ってきました。来るときは逆光のためによく見えませんでしたが、この写真で川のようになっていることが判ってもらえると思います。見えている橋は全長885m(支間長485m)の東神戸大橋です。橋のタイプは斜張橋でです。

来るときに渡った潮風大橋(しおかぜおおはし)を山側方向に歩いて夜の飲み会の待ち合わせ場所であるJR芦屋駅を目指しました。

埋め立て地の住宅街を通りました。

旧海岸線を越えると国道43号線に出ました。この国道の歩道橋には驚いたことにエレベーターが設けられていました。

片側3車線の計6車線で、中央の阪神高速の橋脚の部分を入れると実質は8車線の幅があるために年配者や足の弱い人は信号では時間が短すぎるために歩道橋で道路を渡る必要があるのです。そんなことからエレベーターが設置されたのだと思います。

国道43号線の写真を紹介します。中央の高架道路が阪神高速道路3号神戸線です。

せっかくなので、私が通った高校にもよってみました。校庭ではクラブ活動が行われていました。

懐かしいので何枚も写真を撮りました。




高校からJR芦屋駅に向かう道です。

途中で国道2号線を越えました。

やっとJR芦屋駅に着きました。

JR芦屋駅に集合した後は下の写真の大地(居酒屋)で、7名での飲み会となりました。お店の料理も、近いうちに紹介したいと思います。
この日、芦屋で歩いたルートは行きが阪急芦屋川駅→芦屋川側道→芦屋川河口→芦屋浜(埋立地)→潮風大橋→南芦屋浜(人工島)→潮芦屋ビーチ(海岸)で、帰りが潮芦屋ビーチ(海岸)→南芦屋浜(人工島)→潮風大橋→芦屋浜(埋立地)→高校→JR芦屋駅→居酒屋・大地→居酒屋・まさや→阪急芦屋川駅です。その後、阪急電車で逆瀬川駅まで帰りました。逆瀬川駅からは別の日に列車を乗り継いで自宅に帰りました。
