


2018年10月29日(月)~2018年11月4日(日)に行われた卓球のITTFワールドツアーのスウェーデンオープンの女子シングルスにて伊藤美誠選手が準々決勝から3人の中国選手を連続破って優勝する快挙を達成いたしました。劉詩雯は日本では劉詩ブンと表示されています。
対戦した中国3選手 試合時間
準々決勝 劉詩雯 世界ランキング6位 LIU Shiwen 49分51秒
準決勝 丁寧 世界ランキング2位 DING Ning 38分53秒
決勝 朱雨玲 世界ランキング1位 ZHU Yuling 26分02秒
ちなみに伊藤美誠選手の世界ランキングは7位です。最近では石川佳純選手が2018年8月26日にチェコオープンの決勝戦で中国選手に勝って優勝(今季2勝目)したのを思い出します。中国選手に3連続勝利して優勝した快挙を達成したのは、2017年4月15日に決勝が行われたアジヤ大会で平野美宇選手が、丁寧(1位)、朱雨玲(2位)、陈梦(5位)を撃破して優勝して以来です。→ポチッ
2017年4月15日 2018年11月4日
優勝:平野美宇(11 日本) 伊藤美誠( 7 日本)
2位:陳夢 ( 5 中国) 朱雨玲 ( 1 中国)
3位:朱雨玲 ( 2 中国) 丁寧 ( 2 中国)
3位:劉詩雯 ( _ 中国) 陳夢 ( 4 中国)
このような快挙を記録しておく意味で準々決勝、準決勝、決勝の動画を紹介したいと思います。いずれの動画も試合の試合開始時点から始まるように設定しています。
11月2日 準々決勝 スウェーデンOP 女子シングルス 伊藤美誠 VS 劉詩雯
劉詩雯 3 10 11 11 11 11 08 04
伊藤美誠 4 12 07 07 05 13 11 11
準々決勝は3試合の中で最も厳しい試合となりました。ゲームカウント1-3で第5ゲームの得点も10-11で相手にマッチポイント獲られてピンチに陥りましたが、そこから3得点を連続獲って逆転して13-11でゲームを獲ってから連続ゲームを獲る大逆転で勝ちました。最大のピンチは動画で38分10秒時点でした。見ごたえのある試合でした。
最大のピンチの状態
劉詩雯 3 10 11 11 11 11(Match Point)
伊藤美誠 1 12 07 07 05 10
驚いたことに最大のピンチ時にTV画面で重大な表示ミスがありました。下記の赤字の部分が表示ミスです。劉がこの時点で勝っているとしたら状況表示はMatch Point表示になるはずでしたが、Game Pointでした。この表示ミスは動画の37分23秒からの試合から発生しました。
TV表示 伊藤-劉 09-09 → 09-10 → 10-10 → 10-11 → 11-11
→ 12-11 → 13-11
実際 伊藤-劉 09-09 → 10-09 → 10-10 → 10-11 → 11-11
→ 12-11 → 13-11
11月3日 準決勝 スウェーデンOP 女子シングルス 伊藤美誠 VS 丁寧
丁寧 2 11 11 10 06 09 08
伊藤美誠 4 03 07 12 11 11 11
準決勝も厳しい試合でした。2連続ケームを落とし第3ゲーム目も10-6で相手のゲームポイントになりましたが、それから伊藤選手が6連続得点を獲って10-12で第3ゲームを 獲った後は第4、第5、第6ゲームを連取して勝ちを手にしました。最大のピンチは動画で19分15秒時点でした。準々決勝と準決勝の試合を見て、ピンチを乗り越えた後の強さに驚かされました。
最大のピンチの状態
丁寧 2 11 11 10(Game Point)
伊藤美誠 0 03 07 06
11月4日 決勝 スウェーデンOP 女子シングルス 伊藤美誠 VS 朱雨玲
朱雨玲 0 03 03 05 08
伊藤美誠 4 11 11 11 11
準々決勝、準決勝では伊藤美誠選手の持ち味である強打が決まらず苦戦の連続でしたが、決勝では強打を入れる確率を最後まで高く保つことが出来たおかげで世界ランキング1位の朱雨玲を相手に快勝することが出来ました。優勝が決まった最後のプレーは動画の31分05秒からです。
優勝が決まって小さくガッツポーズをした瞬間です。朱雨玲の打った球がネットの中央に当り、高く跳ね上がって外に出た瞬間の連続写真です。伊藤選手の左足元に卓球の球が跳ね上がっていくのが分かってもらえると思います。

そして観衆の声援にこたえているところです。今回のプレーを見て、強打が安定すると、強敵であっても、これほどの強さを発揮することを実感いたしました。


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表彰式 → ポチッ

2018年スウェーデンオープンの準々決勝の8名は日本人3名(加藤美優、石川佳純、伊藤美誠)と中国選手5名でした。日本選手に立ちはだかった中国選手5名は世界ランキング(WR)が1位、2位、4位、5位、6位、つまり中国TOP5(朱雨玲、丁寧、陳夢、王曼昱、劉詩雯)の全員でした。その中で勝ち残ったのが伊藤美誠選手だったのです。それにしても準々決勝(ベスト8)の段階でWR1位から7位が全て残っているのにも驚かされました。WR8位の台湾の鄭怡静選手はベスト32の試合で伊藤美誠選手がストレート(4-0)で破りました。

2018年11月時点の世界ランキングを紹介します。クリックすると最新の世界ランキングを表示します。赤字はTIBHARプレイヤーです。
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ラベル:卓球