2018年10月06日

久々に奈良の鹿を見てきました。

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久々に奈良に行って鹿に会ってきました。可愛い鹿たちの写真を紹介します。台風21号による2018年9月4日の関空の高潮被害のために、まだ鉄道も開通していない9月14日に行ったので外国の観光客は激減とのことでしたが、それでも鹿が沢山いるところでは観光客の大半を外国人が占めている感じでした。

数は少ないけれども発信機(GPS)のついた首輪をした鹿も歩いていました。調べてみると2017年に雌3頭に取り付けて行動を調べて交通事故防止策の検討に使い始めたそうです。沢山の中の3頭の貴重な鹿さんでした。
現在、ニホンジカ(Cervus nippon)は日本だけでなく、中国、ロシア、台湾、ベトナムなどに生息(絶滅あるいは絶滅が疑われる地域あり)していて、沢山の亜種があります。それらの亜種の学名にはnipponの名前が入っています。日本国内にはエゾシカ、ホンシュウジカ、キュウシュウジカ、マゲシカ、ヤクシカ、ケラマジカ、ツシマジカの7つの地域亜種があり、奈良のシカはホンシュウジカになります。英名(Sika deer / Sika)には日本での呼び方のシカ(Sika)の名前が入っています。
  界 動物界     Animalia
  門 脊索動物門   Chordata
 亜門 脊椎動物亜門  Vertebrata
  綱 哺乳綱     Mammalia
  目 偶蹄目/鯨偶蹄目 Artiodactyla/Cetartiodactyla
  科 シカ科     Cervidae
  属 シカ属     Cervus
  種 ニホンジカ   Cervus nippon (英名:Sika deer / Sika)
 亜種 ホンシュウジカ Cervus nippon centralis
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鹿せんべい(150円)を買う人は多かったです。買うと沢山の鹿が寄ってきていました。日本に住むニホンジカは体温保持の観点から北の方ほど体が大きいと言われています。特に南西の島(馬毛島、屋久島、慶良間諸島など)は小さく、エゾジカの140kgに対して、マゲジカとヤクシカが40kgで、ケラマジカは30kgだそうです。日本に生息しているニホンジカの7種の亜種のリストです。体重は個体差があるので、記載している体重の数値は単なる参考です。
 エゾシカ(蝦夷鹿)     Cervus nippon yesoensis  140kg
 ホンシュウジカ(本州鹿)  Cervus nippon centralis    80kg 奈良の鹿
 キュウシュウジカ(九州鹿) Cervus nippon nippon    70kg
 マゲシカ(馬毛鹿)     Cervus nippon mageshimae 40kg
 ヤクシカ(屋久鹿)     Cervus nippon yakushimae  40kg
 ケラマジカ(慶良間鹿)   Cervus nippon keramae   30kg
 ツシマジカ(対馬鹿)    Cervus nippon pulchellus   40kg
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全ての鹿が鹿煎餅をもらいに集まってくるのかと思いきや、のんびりと休んでいる鹿も多かったです。町の中に住んでいますが野生のシカです。
古く(1551年)は行き過ぎた保護で10歳の女の子でも鹿を死なせてしまうと死刑(家族は追放)になるほどの奈良と鹿は長い歴史の関りがあり、1957年9月からは国の天然記念物にもなっているそうです。
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2015年~2018年の奈良公園域内のシカの生息数は次の通りです。2018年は奈良の鹿愛護会の人達が7月15日・16日の2日間かけて調査した数です。
        2015年   2016年   2017年   2018年
   子鹿   199頭   229頭   234頭   238頭
   メス   788頭   715頭   731頭   767頭
   オス   204頭   236頭   261頭   355頭
   総数  1,191頭  1,180頭  1,226頭  1,360頭


興福寺の東金堂と五重塔の前にも鹿が集まっていました。今回紹介の鹿の写真は全て興福寺周辺で撮ったものです。沢山の鹿たちがいるのに地面はきれいで、歩いていて鹿の糞を踏むことはありませんでした。偶然ですが、2018年10月3日にYahooニュースに「奈良公園が美しいのは糞虫のおかげ?」というタイトルの記事が書かれていました。奈良公園では鹿たちが毎日1トンの糞していますが、それをきれいにしているのが糞虫だそうです。国内には約160種の糞虫(食糞性コガネムシ)がいますが、奈良公園には同地域で最も多い約60種が確認されていて「糞虫の聖地」と呼ばれているそうです。その糞虫を紹介する「ならまち糞虫館」が2018年7月8日にオープンしたそうです。ユニークな昆虫として有名なフンコロガシは糞虫の中の一派ですが奈良公園には転がすタイプ(フンコロガシ)の糞虫はいないそうです。さらに驚いたことに日本ではコガネムシの種類のうち3分の1は糞虫(食糞性コガネムシ 約160種)だそうです。
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 住所 奈良市南城戸町28-13 Google地図
 開館 13:00~18:00
 定休 月曜~金曜 (土日のみ開館)
 料金 大人:300円 子供:100円
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左の女性が友達と思われる女性と鹿の写真を撮っているところです。この写真は上の写真の一部を切り取ったものです。
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鹿煎餅の販売所の周辺には沢山の鹿が集まっており、外国人の観光客の笑顔で溢れていましクリックすると拡大た。
346年前となる江戸初期の寛文年間に危険防止のために始まった、勢子たちが荒々しいシカをつかまえ、神官によって角を切る古式に乗っ取った鹿の角きりは2018年10月6日~8日に春日大社の鹿苑・角きり場で行われるそうです。
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きっと海外のSNSでも奈良の鹿の写真が溢れているのだと思います。
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これは駅前の観光案内所でもらったウォーキングマップです。左右の上の両端が破れているんが分かってもらえると思います。二つ折りにしたウォーキングマップを見ている時に、鹿が近づいてきて食べてしまったのです。一瞬の出来事でした。でも、いい記念のウォーキングマップになりました。クリックすると読める大きさに拡大いたします。
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マスコットキャラクターは「しかまろくん」です。注意書きには「鹿せんべいは、鹿たちにとって安全なおやつです。お菓子や野菜や紙などを食べるとお腹をこわします。」と書かれていました。紙を食べるとお腹を壊すことがあるようなので、紙は食べさせないようにしましょう。
それから、鹿煎餅を見せて、あげるのをじらすと鹿が怒ることもあるようなので、食べに来たらじらさないであげるようにしてほしいと思います。知らない人は多いようで、意図的ではないけれども、結果的に鹿煎餅をあげるのをじらしている形になっている光景は、結構見かけましたが、じらされても怒ったりして危険なことをする鹿は見かけませんでした。基本的にはみんなおとなしいいい子のようです。
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ラベル:鹿 奈良
posted by SORI at 22:36| Comment(30) | 奈良 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月04日

日本の世界遺産 古都奈良

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この記事は以前に掲載したものですが、今回、龍門石窟の記事を掲載した機会に再投稿いたしました。再投稿の理由は龍門石窟の廬舎那大仏像を参考に奈良の大仏が作られたからです。さらに2018年10月1日に奈良の鹿の記事を書いたので、再々投稿いたしました。
世界遺産の奈良には見所が沢山ありながら実際に行ったのは京都と同様に小学校の遠足くらいです。今回、外国人の案内で京都と奈良を訪れる機会を得ました。そして奈良では東大寺を訪れるました。
行ってみてあらためて日本にこんなにすばらしいところがあることを感じてしまいました。中門の後に金堂(大仏殿)が見える写真です。

大仏が安置された金堂(大仏殿)です。正面から見ました。現存の大仏殿は正面の幅(東西)57.5メートル、奥行50.5メートル、棟までの高さ49.1メートルである。 大仏と共に、この大きな木造の建物は大きさと歴史の深さから近くで見る価値をあらためて認識させられました。
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大仏殿は斜め横から見るのもすばらしいです。大仏および大仏殿は、源平争乱期と、戦国時代の2回、兵火で焼失している。宝永6年(1709年)に落慶した大仏殿が現存のものだそうです。
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有名な「奈良の大仏」です。正式には東大寺盧舎那仏像 (とうだいじるしゃなぶつぞう)です。最初の大仏は聖武天皇が743年(天平15年)に発して9年の歳月を費やして752年(天平勝宝4年)4月9日に完成したそうです。2度の焼失にあい元禄4年(1691年)に再建された大仏が現存のものです。
クリックすると拡大東大寺盧舎那仏像は実は右の写真の中国の龍門石窟の高さ17.14mの廬舎那大仏像(石像)を参考に作られたそうです。当時の遣唐使の人達が模写して帰ったそうです。初代大仏は龍門石窟の大仏と高さは近かったです。
風貌はあまり似ていませんが雲崗石窟の大仏に比べると圧倒的に龍門石窟の大仏に似ています。
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クリックすると拡大右の写真は大仏を正面から撮りました。下の写真も国宝です。名前は八角燈籠で4面に舞う音声菩薩像(おんじょうぼさつぞう)は昔の200円切手のデザインにもなりました。切手は1966年シリーズ と1972年シリーズ の2種類が出ています。この八角燈籠は大寺創建当初の物だそうです。
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広い庭を囲む回廊も必見です。


南大門の前には沢山の鹿がいます。真中に立っている人は"お手上げ"です。もう餌はないとのアピールですね。南大門の左右には金剛力士(仁王)像と石造獅子1対(重文)を安置されていることが有名です。大きさは幅29m、高さ25.46mで、知恩院の三門(幅50m、高さ24m)と並んで日本最大級という言い方をされています。


奈良と言えば鹿ですね。沢山の鹿たちが寄ってきます。


近くの土塀も趣きがあります。
posted by SORI at 03:45| Comment(58) | TrackBack(1) | 奈良 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月02日

熱中症搬送者数 2018年7月と8月と9月

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2018年10月03日追記 タイトル:9月のグラフを更新
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総務省消防局から2018年9月24日~9月30日の1週間の熱中症搬送者数が公表されたのに伴い9月のグラフを完結版にいたしました。今年の7月と8月のは熱中症に関しては最悪の状態でしたがやっと正常な状態に戻った感じです。搬送者数の更新は1週間ごとです。

比較のために6月のグラフを追加いたします。最高気温は東京と豊田市だけではありますが、30℃を下回っても油断できないようです。
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2018年4月30日からのグラフです。すでに下の方で記載していますが、上の2枚のグラフとセットで見ていただきたいのでこちらにも掲載いたしました。
東京において夏に向かう中で最後に最高気温が20℃(25℃)を下回ったのは6月16日(6月23日)で、夏が終わって最初に最高気温が20℃(25℃)を下回ったのは9月21日(9月2日)でした。
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2018年8月10日追記 9月04日更新 タイトル:8月も終わりました。
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総務省消防局から2018年8月27日~9月02日の1週間の熱中症搬送者数が公表されたのに伴いグラフを更新いたしました。これで8月のグラフは完結いたしました。最近は気温も落ち着いていましたが、安心は禁物でクリックすると説明を表示す。これからも多くの場所で危険レベルや厳重警戒レベルがでるものと思われます。
クリックすると説明を表示右のマークをクリックすると詳しい説明(危険、厳重警戒、警戒、注意)を表示します。
クリックすると説明を表示
7月1日~7月31日の搬送者総数は52,819人(4月30日~9月16日の総数はクリックすると説明を表示93,834人)となり、8月は29,795人に達し、死者も18人(4月30日~9月30日の総数は158人)が出てしまいました。
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下は2010年からの6~9月の各月の熱中症搬送者数と死者数のグラフです。本グラフの大きなグラフは記事の最後に掲載しています。総務省消防庁で集計を開始した2008年の以降で2018年は最悪の数値になっています。今までに掲載した下のグラフも更新させていただきました。
クリックすると拡大クリックすると拡大

高齢者の熱中症での搬送者数が約50%を占めていることが連日報道されています。下記のようなグラフだけであれば、子供(7~17歳)の搬送者数は少ないように思われがちですが、クリックすると説明を表示実は子供の人口自体が少ないので、人数あたりで比較すべきだと思います。
 年齢別人口(2013年10月1日)
  高齢者 65歳以上   3190万人 25.1%
  成人  18~64歳  7543万人 59.3%
  子供   7~17歳  1259万人  9.9%
  幼児   6歳以下   738万人  5.8%


判りやすくするために人口当たりの搬送者数のグラフを作りました。このことから7~17歳の子供も高齢者と同じくらい気を付けんければならないように感じます。7月後半から8月は他の年齢層よりは下がっているのが夏休みに関係しているとするならば、就学時の7月の学校での対策が重要なのかもしれません。


上のグラフの6月24日以前は判りにくいので「全年齢の人口当たりの搬送者数」に対する「各年齢の人口当たりの搬送者数」のグラフを作りました。そうすると子供(7~17歳)は前半ほど比率が大きいことが判りました。平均の2.5倍になったこともありました。


熱中症予防において子供(7~17歳)に対する対策が重要なことを視覚的に伝えたいので人口当たりの搬送者数で重みのグラフを作ってみました。高齢者よりも子供の方が人口当たりの搬送者数が大きくなる週も沢山あることが判ってもらえると思います。体力的に弱い6歳以下の数値が小さいのは親を中心に大人がしっかりと守っているためだと思われます。



2018年8月1日更新 タイトル:グラフ更新
総務省消防局から2018年7月23日~29日の1週間の熱中症搬送者数が公表されましたので掲載していたグラフの一部を更新いたしました。7月1日~7月29日の搬送者総数は49,931人(4月30日から9月30日の総数は95,073人)となり、悲しいことですが死者数も119人(4月30日から9月9日の総数は158人)となりました。総務省発表の記事を枠内に紹介します。
熱中症搬送 3カ月で、昨年の5カ月分上回る 総務省発表
毎日新聞 2018年7月31日 18時59分

総務省消防庁は31日、熱中症の症状で4月30日から7月29日に救急搬送された人数が全国で5万7534人になり、昨シーズン(5月1日から9月30日)の5万2984人を既に上回ったと発表した。死者は125人だった。

2008年の集計開始以降、1シーズンの搬送数が最多だったのは13年(6月1日から9月30)の5万8729人で、今シーズンはこれを大きく上回りました。
7月23~29日の1週間に救急搬送されたのは1万3721人、死者は39人。搬送者が最多の2万2647人だった16~22日と合わせて、同月中旬以降の搬送が急増している。・・・・・・・・
【浜中慎哉】

2018年7月25日掲載 タイトル:熱中症搬送者数 2018年7月

連日暑い日が続いています。5年ぶりに国内最高気温を記録した埼玉県熊谷の41.1℃(2018年7月23日)など、テレビでも異常に高い気温や熱中症搬送数が話題になっています。熱中症のために沢山の方が亡くなっており、心よりお悔やみ申し上げます。上は総務省消防局から公表されている1週間ごとの熱中症搬送者数をグラフにしたものです。
総務省消防庁から7月24日午前に「熱中症の症状で7月16~22日の1週間に救急搬送された人数が全国で22,647人にのぼり、1週間分の集計を始めた2008年以降では最多となり、このうち65人が死亡し、1週間の死亡者数も2008年以降で最多となった。」との発表の記事が載っていました。
グラフから2017年に比べると、ここ2週間が異常であることが判ります。そして7月23日にピークに達して歴代最高記録も更新するに至りました。歴代最高気温ランキングは次の通りです。10位までに2018年7月が3つ入っています。各場所の観測史上1位の値を使ってランキングを作成したものです。ちなみに最低気温の1位は北海度旭川で1902年1月25日に記録した-41.0℃です。
 順位  場所       観測日    最高気温
  1 埼玉県熊谷    2018年7月23日 41.1℃
  2 岐阜県美濃    2018年8月08日 41.0℃
  2 岐阜県金山    2018年8月06日 41.0℃
  2 高知県江川崎   2013年8月12日 41.0℃
  5 岐阜県多治見   2007年8月16日 40.9℃
  6 新潟県中条    2018年8月23日 40.8℃
  6 東京都青梅    2018年7月23日 40.8℃
  6 山形県山形    1933年7月25日 40.8℃
  9 山梨県甲府    2013年8月10日 40.7℃
  10 和歌山県かつらぎ 1994年8月08日 40.6℃
  10 静岡県天竜    1994年8月04日 40.6℃
  12 山梨県勝沼    2013年8月10日 40.5℃
  13 新潟県三条    2018年8月23日 40.4℃
  13 埼玉県越谷    2007年8月16日 40.4℃

1日ごとのグラフも掲載いたします。東京の最高気温と愛知県豊田市の最高気温もプロットいたしました。7月14日頃から異常な状態が始まりました。小学校の判断ミスで愛知県豊田市の小学1年生(6歳)が亡くなったのが7月17日でした。豊田市の最高気温は7月14日から37℃を越える状態が続いていました。子供の安全を最も考えなければならない大人の判断ミスで朝元気に出て行った子供が亡くなるのは悲惨で残念なことです。両グラフ(週ごと、日ごと)ともに救急車で搬送された人数なので実際にはもっと多いと思われます。全国各地で最悪の気温を記録した2018年7月23日以降は、幸いにも気温が下がってきています。
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上と同じ内容で2018年4月30日からのグラフも紹介します。クリックすると横長の大きなグラフを表示します。気温が上がると搬送者数が急激に上がっているようです。気象庁ホームページ(HP)には7日間平均気温と熱中症搬送者数の関係をまとめたページがありましクリックすると拡大た。
その中の愛知県が右のグラフです。気温が上がると加速度的に搬送者数も増えています。そのことが2018年の7月中旬に記録的な数値になったものと推測されます。平均気温に+6℃たすと平均的な最高気温になります。最高気温が35℃前後では+2℃ごとに倍々になるイメージです。気象庁HPに掲載されているのは北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県の11のグラフです。横軸には、それぞれの代表都市の平均気温が使われています。
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このグラフだけ総務省消防庁のホームページに掲載されているグラフです。こちらのグラフは7月16日~22日(1週間)の都道府県別の熱中症搬送者数です。下記のリストは1000人以上の搬送者の都道府県をピックアップしたものです。5つの中では豊田市立梅坪小学校がある愛知県が人口当たりの熱中症搬送者数が突出して高かったことが判ると思います。
     熱中症搬送  人口  1万人あたり
 東京都  1979人  1374万人  1.44人
 愛知県  1954人  753万人  2.60人
 大阪府  1779人  883万人  2.01人
 埼玉県  1617人  731万人  2.21人
 兵庫県  1188人  550万人  2.16人
 千葉県  1030人  626万人  1.65人
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最も熱中症搬送者数が多かった2018年7月16日~22日の1週間の搬送者数を多い順に並べ替えたグラフを紹介します。ここから下の4枚のグラフは都道府県名が読みにくいと思うのでクリックすると拡大するように設定いたしました。
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人口当たりの熱中症搬送者数の多い順に並べ替えたグラフも紹介します。
すべての都道県の中で人口当たりの搬送者が一番多かったのは、岐阜県の3.67人(=737人÷201万人)でした。
人口当たり最も熱中症での搬送者が少ないのは沖縄県で、2番目に少ないのは北海道でした。北海道よりも沖縄の方が少ないのは意外でした。そして沖縄県のみ2017年より2018年が少なかったのです。逆の言い方をすれば沖縄県以外は全て2017年より2018年が多かったのです。疑わしい場合は、命を最優先する対応を!
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こちらは人口の多い順に並べたグラフです。首都圏で人口の多い神奈川県の人口当たりの搬送者数が少ないです。
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こちらは総務省消防庁のホームページ(HP)と同じ順番に並べたグラフです。概ね、日本の北からの順番になっているので自分の地域を探すのに便利です。
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1週間後の2018年7月23日~7月29日のグラフも紹介します。総務省消防庁のHPと同じ順番に並べています。異常だった前週(7月16日~7月22日)より下がりましたが、まだまた高いレベルです。人口当たりの搬送者数から見ても前週は地域差が大きかったことが判ります。
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2週間の熱中症発生場所の割合です。2018年7月23日~29日では熱中症で搬送された人の約50%(49.4%)が住居の中で熱中症になっています。集計の住居には屋外の庭も入ってはいますが、屋内の家の中での熱中症も相当の数だと想像されます。家の中に退避してもエアコンをつけていなければ、かえって高温になることもあることから、エアコンなどを使うことが非常に大切になってきているのだと思います。仕事場②は農業・畜産・水産関係で、それ以外は仕事場①(道路工事、建設現場、工場、作業場など)に集計されているようです。
            搬送者総数   住居      教育機関
 2018年7月16日~22日 22647人 41.8%(9462人) 8.88%(2011人)
 2018年7月23日~29日 13721人 49.4%(6783人) 4.85%( 665人)


熱中症の発生場所の割合が変化するのかが気になったので4月30日からの割合の推移のグラフを作成してみました。厳しい状況になると個人宅(住居)での発生絶対値が増えるだけでなく発生割合も増加しているのが判りました。


2010年からの6~9月の各月の熱中症搬送者数の推移も紹介します。このグラフから分かることは、年によって差はありますが、2018年7月の熱中症搬送者数は5万人を超えて52819人に達しました。そして7月も8月も2018年が最も多い搬送者数になりました。来年からも7月と8月は注意が必要だと思います。そして6月も9月も油断は禁物であるとも言えます。2018年9月の数値は9月16日の時点です。
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つらい数値ですが搬送されたけれども残念ながら死亡された方の推移も掲載いたします。2018年7月は124人に達して、当時史上最悪と言われた2010年の時の値を越えてしまいました。年により傾向が違うことも念頭に置いて予防に心がけることが大切のようにも感じました。2018年の8月も厳しい日が続き多くの搬送者数があったにも関わらず死亡者数が抑えられたのは、皆さんの努力や連日のテレビでの注意喚起も大きな影響を与えているように感じました。幸い9月に入って亡くなった方はおりません。このまま0のままであってほしいです。
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ラベル:グラフ
posted by SORI at 23:59| Comment(38) | 話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月01日

朝の公園の景色 カピオラニ公園(kapiolani Regional Park)

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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前記事でハワイ旅行3日目はホテルから出てレストラン(LuLu's Waikiki)で朝食を食べたことを紹介しましたが、レストランには歩いて行きました。その時の景色を紹介したいと思います。進行方向に向かって左側がビーチ(海岸)で、右側が公園でした。その公園の景色を紹介したいと思います。公園の名前はカピオラニ公園(kapiolani Regional Park)です。

カピオラニ公園のエリアと宿泊ホテルと朝食を食べたレストランの場所を紹介します。緑色ライン(━━)で囲った部分がカピオラニ公園です。
赤色ライン(━━)で囲った部分はホノルル動物園です。
 LuLu's Waikiki   3日目の朝食を食べたレストラン
 The New Otani Kaimana Beach Hotel 宿泊ホテル


写真の左端に写っている歩道を歩きました。日曜日には歩道の右側に沢山のフリーマーケットが並びます。この日(3日目)は月曜日でした。背の高い椰子の木の上の方は写真には納まりませんでした。
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歩道のさらに左側は駐車スペースになっていて、その左側に一方通行の車道があり、その車道の左側がワイキキビーチの中のカピオラニビーチとカイマナ ビーチです。日曜日には早朝から沢山の車が停まっていました。
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ハワイらしい木が沢山並んでいます。
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広い公園の雰囲気を感じてもらえると思います。
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椰子の木以外によく見かける木が2種類あります。これが、その一つのモンキーポッドです。「この木なんの木」の歌詞で始まる日立のCMに使われた大樹と同じ種類と言えば思い出される方も多いと思います。CMに使われたのは別の場所の公園の木で、6日目に見に行きました。近いうちに紹介したいと思います。
  目 マメ目      Fabales
  科 マメ科      Fabaceae
 亜科 ネムノキ亜科   Mimosoideae
  属 ネムノキ属    Albizia
  種 アメリカネムノキ Albizia saman
 別名 モンキーポッド
 英名 Monkey Pod
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椰子の木が上まで写った写真も紹介します。
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上の方で紹介した一方通行の道路とは反対方向の道路です。沢山の車が走っていますが郊外からの通勤のための車だと思います。
観光用のトロリーバスも走っていました。
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公園内にいた小鳥です。
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その小鳥を拡大いたしました。
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ハワイで多く見かけた2つの中のもう一つの木です。根が枝から垂れ下がるタイプです。ガジュマルと呼ばれる沖縄などにある木に近い種類です。この木の名前は通称バニアンツリー(Banyan Tree)のようです。
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バニアンツリー(Banyan Tree)の垂れ下がった根の部分を拡大いたしました。
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別のバニアンツリー(Banyan Tree)の近くに銅像がありました。ハワイではいろんな場所に銅像が建てられていました。
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この銅像の人に見覚えがある方は多いと思います。
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この銅像はやはりガンジーでした。ハワイの人たちとガンジーの関係は判りませんが、尊敬される人の銅像が建てられるようです。
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こちらはハワイで最も尊敬されている女性の一人だと思います。
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ハワイ王朝7代目の王であるカラカウアの妻であるカピオラニ女王です。英語(ハワイ語)ではQueen Kapiolani(Queen Kapiʻolani 1834年12月31日~1899年6月24日)です。カピオラニ公園(kapiolani Regional Park)の名前もこちらの人かつけられたものです。
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クリックすると拡大サーファーボーイ像あるいはサーファーオンザウエーブ像と呼ばれているサーフィンをしている銅像もありました。銘板を撮っていなかったことから名前は判りませんが、右の写真の有名なデューク・カハナモク(Duke Paoa Kahinu Mokoe Hulikohola Kahanamoku 1890年8月24日~1968年1月22日)かもしれません。ただし、別途右下のデューク・カハナモク像(Duke Kahanamoku Statue)があります。その小さな写真をクリックすると両方の顔を比べられる拡大写真を表示するので比較してみてください。クリックすると拡大デューク・カハナモはオリンピックで金メダルを3個を獲得したハワイ出身の伝説的な水泳選手で、サーファーとしても活躍して、サーフィンをスポーツとしての普及させたことに多くの貢献をした人でもあります。ワイキキビーチの中との一つのビーチとしてデューク・カハナモ・ビーチの名前が残っています。オリンピックでのメダルは下記です。1916年のベルリンオリッピックは第一次世界大戦により中止になり行われませんでしたが、行われていたらさらにメダルをとっていたのだと思います。クリックすると拡大アントワープオリンピックで29歳 or 30歳と書いたのはオリンピック期間中に誕生日があったからです。
 1912年 金 100m自由形    ストックホルム 22歳
 1912年 銀 800mフリーリレー ストックホルム 22歳
 1920年 金 100m自由形    アントワープ  29歳 or 30歳
 1920年 金 800mフリーリレー アントワープ  29歳 or 30歳
 1924年 銀 100m自由形    パリ      34歳
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花が咲いている木も沢山ありました。これは白い花ですが、いろんな色がありました。
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花を拡大いたしました。花の種類はプルメリア(Plumeria)で、ハワイの女性の髪飾りに使われます。未婚女性は頭の右側に、既婚女性は左側に飾るそうです。プルメリアはキョウチクトウ科インドソケイ属の一般的な総称で、インドソケイ属の学名であるPlumeriaから来ています。ハワイ語ではPua Meliaあるいは単にMeliaと書かれるそうでクリックすると拡大す。
  門 被子植物門     Angiosperms
  目 リンドウ目     Gentianales
  科 キョウチクトウ科  Apocynaceae
 亜科 インドジャボク亜科 Rauvolfioideae
  連           Plumerieae
  属 インドソケイ属   Plumeria
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posted by SORI at 05:07| Comment(22) | ハワイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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