


2018年7月14日の佐原の大祭で18時半から10台の山車(だし)が順番に行こなう「のの字廻し」の1番目の「のの字廻し」はすでに紹介した上仲町の山車で、2番目が今回紹介する荒久(あらく)地区の山車でした。上の写真は10台の山車が並べられていた寺宿通りから、荒久(あらく)の山車が入ってくるところです。
荒久の山車に乗せられている人形は日本神話に登場する経津主命(ふつぬしのみこと)です。日本書紀などでは経津主神の呼名で出てきて、香取さまとも呼ばれ、近くの香取神宮で祀られています。

のの字廻しが行われる交差点の中心近くに進んできました。

10台の全ての動画を撮りたかったのですが、1台6分づつ撮るとデジカメがすぐに電池切れになることから荒久の山車の動画は撮りませんでした。
その代り、連写で撮った写真をアニメーションGIFにいたしました。掲載できる写真の制限は2MBなので4~5秒程度の動きしか紹介出来ないのが残念です。このアニメーションは実際のスピードに近いものにしております。のの字廻しで最も回転が速かったのが、この荒久の山車だったと思います。名前の通り10台の山車の中で最も荒いとも言われているそうです。以前のことですが回転が速すぎてお囃子の人が落ちたこともあったそうです。

1画面を静止画でも紹介します。
地方により山車、曳山、山鉾、山笠、地車、祭車、御車、笠鉾、お笠、屋台、台楽などいろんな呼び方があるのに驚かされます。私が子供の頃に住んでいた神戸の東灘区岡本の祭で曳いていたのは地車(だんじり)でした。

荒久区の山車は2018年5月に更新されたばかりです。その前の山車は90年走り、佐原の大祭最終日の翌日の2017年7月17日(月曜 海の日)に勝徳寺において地元住民の前で最後の「のの字廻し」を披露したのち、八坂神社で解体安全祈願が行われたそうです。飾りの彫刻の飾りなどは昔からのものが使われているようです。人形は1920年に更新されたそうです。三代目・安本亀八の作だそうです。

若連の人達です。この人たちが山車を回転させているのです。佐原囃子(さわらばやし)を演奏している下座連(げざれん)は野田芸座連だそうてす。

さらに加勢して押している人たちも沢山おられました。

若連の人達の連写も紹介いたします。477x318ピクセルの画面では20枚までなので紹介出来る画面は僅かです。






佐原の町の中を曳き廻し中は「のの字廻り」の時よりもさらに人形は低くなっていました。

佐原駅で配られていた佐原の大祭の山車と人形などの飾りの説明部分です。青枠の部分が今回の山車に関する部分です。クリックすると文字の読める大きさに拡大いたします。
① 山車の制作年 :平成30年5月(2018年5月)更新
② 飾り物の制作年/作者:大正09年(1920年)/三代目・安本亀八
③ 額の文字 :威徳(いとく)
④ 一口メモ :飾り物は香取神宮の祭神。彫り物も立派で、
特に方立(柱隠し)は優れている。
⑤ 担当の下座連 :野田芸座連
⑥ 地区 :荒久(あらく)
⑦ 飾り物 :経津主命(ふつぬしのみこと)
