
北海道積丹の赤ばふんうにツアーで初日に泊まった宿を紹介します。
上の動画は積丹の宿の部屋から2017年7月22日4時30分ごろに撮ったものです。前日の7月21日の夕刻から雨が降り始め、夜にはかなりの雨でしたが、7月22日の早朝には雨は止み、昼には快晴となりました。早朝に動画を撮った時点は、まだ厚い雲に覆われていました。

泊まった宿は小さな入江に経っていて右に黄金岬があり左にビヤノ岬があり、沖には宝島がありました。入江の中にはゴメ島と名付けられた小さな岩礁があるような環境でした。動画は鄙びた(ひなびた)漁村から始まり黄金岬を見て、次に宝島が出てきます。小さな岩礁がゴメ島で、最後はビヤノ岬方向の景色です。鄙びた漁村とは「いかにも田舎という感じがする漁村」のことです。
この写真は早朝に黄金岬に登って宿の前の入江を撮ったものです。実はこの写真に写っているエリアは美国港から出港する水中展望船・ニューしゃこたん号の航路になっています。
左端に宝島が写っています。岬がいくつか写っていますが一番手前がビヤノ岬で一番遠くに見えるのはマッカ岬と思われます。左端の岩礁がゴメ島です。この写真は朝の散歩で黄金岬に登って撮ったものです。本写真はクリックすると横長画面で特別に大きく拡大します。

我々が泊まった「汐さいの宿 海浜館」の周辺の航空写真です。目の前の海は水中展望船のルート(━━)がありました。宝島は空から見るとハート形です。そんなことから開運の島と言われています。2回ほど



━━ 水中展望船 ニューしゃこたん号の航路
━━ 茶津トンネル
━━ 黄金岬の方向 と ビヤン岬の方向
こちらが泊まった宿「汐さいの宿 海浜館」です。道路を挟んだ駐車場から撮りました。宿の裏がすぐ海です。右の写真が泊まった部屋です。こちらの部屋の窓からの景色を主体に紹介していきたいと思います。冒頭の動画もこちらの部屋から撮りました。

住所 北海道積丹郡積丹町大字美国町字船澗366-4
電話 0135-44-2131
営業 5月~10月
HP http://www.big-hokkaido.com/kaihinkan/

近くからでは全体が分かりにくいので翌日の早朝に登った黄金岬から撮った宿の写真を紹介します。

こちらは海辺に出て撮った宿の写真です。

宿専用のプライベートビーチです。

さっそく長男家族も海辺に出ました。この日泊まっていたのは3組でした。

私も海辺に下りると丁度、水中展望船・ニューしゃこたん号が、小さな岩礁のゴメ島の近くまで来ていました。

防波堤のテトラポットで見にくいけれども拡大するとニューしゃこたん号であることが分かります。宿の2階から写真を撮るとよく見えると思い、急いで部屋に戻りました。

こちらが部屋に戻った写真ですが、すでにゴメ島から離れて宝島の方に行っていました。

拡大した写真を掲載します。クリックすると同じ縮尺で広範囲を表示するのでウミネコやカモメたちを確認できると思います。

こちらはホームページから転用させていただいたニューしゃこたん号と宝島の写真です。
運行期間 4月下旬〜10月下旬の毎日 荒天時運行
コース 美国港→宝島→ゴメ島→宝島→ビヤノ岬→キト浜→宝島→美国港
営業時間 8:30〜16:30
出航時間 50~60分間隔で随時出航
所要時間 約40分
定員 10名〜78名 予約は15名以上
料金 大人1,400円 小人700円
問合せ先 積丹観光振興公社 0135-44-2455 HP

7月22日の4時3分の部屋の窓からの写真です。東は右の方向になります。厚い雲に覆われていたのでまだ暗かったです。右が黄金岬で左が宝島です。黄金岬は積丹三大岬の一つです。ちなみに積丹三大岬は神威岬、積丹岬、黄金岬です。積丹の黄金岬の名前の由来はまだ調べ切れていません。北海道には黄金岬と名のついた岬が、積丹(しゃこたん)と留萌(るもい)にあります。留萌の方の黄金岬はニシンの見張り台だったそうです。そこから夕陽に照らされたニシンの群れが黄金色に輝きながら押し寄せたことから留萌の岬は黄金岬と呼ばれるようになったそうです。積丹の黄金岬の由来も似ているのかもしれません。 明治から大正にかけて北海道西海岸のニシン漁は全盛を極めており海の色も変わるほどだったようです。

宝島とゴメ島の写真です。このあたりに鰊(にしん)の大群が押し寄せて大きな富をもたらしたことから宝島の名前が付けられたと言われています。ゴメ島の名前は、ゴメとも呼ばれるカモメが羽を休めている姿に似ていることから名付けられたそうです。つまりカモメ島と言う意味のようです。

こちらがビヤノ岬です。晴れていると太陽があたって輝いているはずです。実は宿を出発する時間帯には晴れたので後半で紹介いたします。

小さな漁村も趣がありました。ここの漁港は茶津港(茶津漁港)だそうです。地名にはありませんが、ここの集落は茶津地区と言われているようです。

朝から宝島でウミネコ(またはカモメ)が泣いていたので、動画を撮りました。是非ともプレーボタン( ► )をクリックして鳴き声を聞いてほしいです。
こちらの写真は宝島などの周辺を廻っている水中展望船ニューしゃこたん号から撮られたもので、ネットから転用させていただきました。
上でウミネコ(またはカモメ)と書きましたが、下の写真からこの場所ではカモメとウミネコの両方がいることが分かりました。ただしカモメは渡り鳥(冬鳥)で、ウミネコは留鳥(移動しない)なので、夏の今の時期はほとんどがウミネコだと思った方が

くちばしの先の下側が赤いのがカモメで、くちばしの先端が上も下も黒い(少し赤が混じっています。)のがウミネコです。足の色でも違いが分かります。クリックすると拡大するのでさらに分かりやすいと思います。

今回の宿は小さな集落の海辺にありました。実はこの集落の奥は行き止まりになっているのです。この集落は1本のトンネルで美国港のある美国町の中心部とつながっていてそのトンネルが唯一の外部へのルートなのです。

集落の一番奥まで行って、行き止まりの部分を確認してきました。確かに車で行けるのはここまででした。

集落の方に散策に行った時にソーラン節の碑を見つけました。積丹がソーラン節の故郷だったのです。
ヤーレンソーランソーラン ヤレン ソーランソーラン ハイハイ
鰊来たかと鴎に訊けば わたしゃ発つ鳥 波に聞け チョイ
ヤサエンエンヤーーーァサーァノ ドッコイショ ハードッコイショドッコイショ
(以下、緑色の囃し言葉省略)
漁場の姉コは白粉いらぬ 銀の鱗で肌光る
今宵一夜は緞子の枕 明日は出船の波枕
沖で鴎の鳴く声聞けば 漁師稼業はやめられね

さらに驚いたことにソーラン節は鰊場音頭(にしんば・おんど)の四つの作業歌の一つだったのです。四つの作業歌は下記の枠内の通りです。鰊場音頭は鰊場作業唄とも言われています。鰊場音頭は江戸時代後期から昭和時代中期まで隆盛を極めたニシン漁に従事する出稼ぎの漁師たちが、仲間の結束を固め作業の憂さを晴らすなかで自然に生まれた民謡だそうです。北前船の乗組員や、東北地方からの出稼ぎ漁師が持ち込んだ東北民謡を基にした作業唄で、漁の流れに沿って四部構成になったそうです。
鰊場音頭とは、ソーラン節を含めた代表的な四つの作業歌からなっております。
一.船漕ぎ音頭
二.網起し音頭
三.沖揚げ音頭(ソーラン節)
四.子たたき音頭(イヤサカ節)
この作業歌を伝授している積丹町鰊場音頭保存会は、昭和五十六年度北海道文化財保護協会から表彰されております。

朝食が終わると晴れてきました。こちらがビヤノ岬です。

こちらは左からゴメ島、宝島、黄金岬です。晴れていますが太陽は右からさしているので島や岬は黒く写っています。

ゴメ島を拡大いたしました。うに獲り船と思われる船が写っています。きっと沢山のウニが獲れるのだと思います。ゴメ島は小さく見えますが岩に留まっているカモメやウミネコの大きさから意外と大きいことが分かりました。

それだけに密漁には悩まされているようです。

宿の前からの写真ですが、このトンネルの向こう側が美国港で、このあたりで一番大きな町です。その美国港から水中展望船ニューしゃこたん号が出発します。この茶津トンネルは1977年11月竣工です。写真でも分かるように大きなトンネルの左側の奥に小さなトンネルがありました。

これがその小さなトンネルです。隧道の文字が読み取れます。文字は右から書かれていることから随分と古いトンネルだと思われました。調べてみると1928年10月8日着手し1929年2月1日竣工したそうです。この隧道は御大典記念事業だそうで、昭和天皇が即位したのを記念して掘られた隧道のようでした。大きなトンネルが出来るまではこの隧道が使われていて、その前は歩いての山越えするか船を利用したのだと思います。まさに陸の孤島的存在の集落だったのだと思います。

こちらが美国港側から見たトンネルです。トンネルを抜けると宿のある集落です。トンネルの中に宿の建物の一部を見ることが出来ます。トンネルの名前は茶津トンネルです。左の階段を登ると黄金岬に行くことが出来ます。上の小さな隧道は写っていませんが右側にあります。小さな隧道には茶津隧道と言う名が付いていたのかもしれません。

黄金岬から見た美国港の写真も紹介します。

こちらが美国港(びくにこう)です。

遠くに見える中央の船がニューしゃこたん号です。

広い範囲の地図で「汐さいの宿・海浜館」の位置を紹介します。宿の候補は今回の海浜館も入れて5ケ所でした。その中で宿から海が見えるのは「海浜館」と「みはらし荘」の2ケ所でしたが、「みはらし荘」は小さい子供が泊まれないとのことだったので、今回の「海浜館」に決めた経緯があります。
鱗晃荘はウニ丼のお店「みさき」まで1.67kmの距離で、且つウニ料理も美味しそうだったので候補でしたが、海が見える方を優先いたしました。





