2014年05月14日

通勤ケーブルカーは144歳

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。

       上流側ケーブルカー              下流側ケーブルカー

      Monongahela Inclines           Duquesne Incline

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先日に紹介させていただいたシーフード店からきれいな夜景を見ることが出来たピッツバークの丘には2本のケーブルカーが登っています。2本共に真直線で且つ空中を走っているのが特徴です。どちらがお好みでしょうか。
上の写真の右側のケーブルカーが上流側で、左側が下流側のケーブルカーです。
角度がきついので写真のようなタイプになったようです。それぞれ違うので面白いですね。普通は平行四辺形が多いけれどここのタイプはいずれもあまり見ないタイプです。
ケーブルカーで登った丘の上は住宅街です。「丘の上の住宅地」で紹介した景色は衛星写真で説明すると左上から右下を写したものです。

オリジナルのGoogle航空写真でも2ケ所のケーブルカーの位置を赤色マークで紹介します。緑色マークがすでに紹介した夜景のきれいなシーフード店で、空色マークがサンドイッチ店です。

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下流側にあるケーブルカーです。名前はDuquesne Inclineです。こちらは137年前の1877年に建設されました。
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別の角度からのケーブルカーです。昼食を食べたサンドイッチ店からり景色です。
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下流側のケーブルカーの山頂駅の前には写真のような石碑がありました。中に売店もあり結構人気でお客さんがいっぱいでした。ここからシーフードレストランサンドイッチ店も歩いて1分です。左側の緑ぽい建物が山頂駅です。道路標識にケーブルカーのマークがあります。


下流側のケーブルカー(Duquesne Incline)の麓の駅の写真は撮っていなかったのでWikimediaから写真を転用させていただきました。
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ここから上流側のケーブルカーの記事を掲載いたします。
こんなに急ではないけれどモンマルトルの丘のケーブルカーはこのタイプでした。空中は走っていなかったですね。
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上流側のケーブルカーを拡大いたしました。
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こちらは上流側ケーブルカーの乗り場です。このケーブルカーは144年前の1870年に作られたそうです。朝、散歩している時に丘の上の住宅地からダウンタウへの通勤に使われている人を沢山見かけました。目の前の鉄の橋は133年前の1881年に作られたそうです。
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建設当時の写真をネットから見つけました。ケーブルカーと思われるものが2ケ所に写っています。それぞれのケーブルカーの名前はCastle Shannon と Monongahela Inclinesです。写真の左側のケーブルカー(Castle Shannon )は今はありませんなが、写真の右側のケーブルカー(Monongahela Inclines)は今でも使われています。それが上の写真の上流側のケーブルカーです。この写真には1881年前に作られた橋も写っています。
今は通勤用に使われているケーブルカーも昔は石炭の採掘のためだったようです。写真には「Castle Shannon and Monongahela Inclines ascending Coal Hill (Mt. Washington)」と説明されていました。右側のケーブルカーMonongahela Inclinesをよく見ると2本あります。したがってこの写真には3本のケーブルカーが写っていることになります。つまり下流側のケーブルカーも含めると、この時代には少なくとも4本のケーブルカーが存在したことになります。
      完成  1870年5月28日 蒸気駆動   (1870年 = 明治3年)
      改造  1882年 鋼鉄製化
      改造  1935年 電気駆動  
      改造  1994年 現状の駅完成
      長さ  194m(635ft)
      高低  112.59m(369.39ft)
      角度  35度35分
      速度  10km/h (6マイル/h)

クリックすると拡大こちらもネットから1905年の写真を拝借いたしました。こちらも上流側のケーブルカーと思わります。大型(左)と小型(右)のケーブルカーがあります。丘の上の駅の建物の形が1905年も今も同じであることから右側の小型のケーブルカーが今も使われていると思われます。
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写真を拡大すると大きい方のケーブルカーの巨大さがよくわかります。大型機材などを馬車ごと乗せることも出来たと思います。右のケーブルカーの形には現在のケーブルカーの面影があります。
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昔のケーブルカーも含めた4本のケーブルカーの位置を航空写真に記載しました。
航空写真の中の2本の緑色ラインのケーブルカーは今はありません。
2本の赤色ラインが今も活躍しているケーブルカーです。左上のケーブルカーがサンドイッチ店の近くにあったケーブルカーです。

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posted by SORI at 20:38| Comment(42) | TrackBack(7) | ピッツバーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月13日

丘の上のサンドイッチ店

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ピッツバーグはサンドイッチが有名です。
ということで昼食は、丘の斜面に屋外の張り出したテラスで、名物のサンドイッチが食べられる人気のレストランにしました。このテラスに出たときは絶句でした。この景色が最高の贅沢です。少し早かったので我々以外は1組だけでしたが、このあとすぐに満席になりました。早めに来てよかった! です。

先日、ピッツバーグの夜景で紹介のダウンタウンです。でも角度が違います。クリックしてみてください。レストランとはすこし違う雰囲気が味わえます。
アレゲニー川(左)とモノガンヒラ川(右)が合流しオハイオ川になります。まさに合流するところにダウンタウンがあります。ゴールデン・トライアングルと言われているみたいです。
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これが名物のサンドイッチ 名前はチーズステーキ(cheese steak) メニューにはお店の名前を取って Saloon Cheese Steakと書いていました。
中身は薄い焼いた肉にとろけるチーズです。いかにもアメリカ的ですが見かけと違い美味です。
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野菜をタコスで包んだようなタイプもありました。
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こんな景色だと昼食ですが、ビールが飲みたくなりました。さっそく生のギネスビールを飲みながらサンドイッチをほうばりました。

この写真は生ビールを注ぐためのレバーです。沢山のレバーがあります。いろんな生ビールが飲めます。上の生ビールは一番右側のギネスです。


このお店はケーブルカーの横にあります。この写真でテラスが張り出している感じと斜面の角度が判ってもらえると思います。ここはすでにオハイオ川ですが水の色を見てください。アレゲニー川とモノガンヒラ川の水の色は違うのです。合流後もはっきりと分かれているのが判ってもらえると思います。
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川下の方向の景色です。ケーブルカーもだいぶ上がってきました。ケーブルカーの料金は往復で2ドルほどです。安いです。
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ダウンタウンの景色も息を飲みますがフットボールのハインツフィールドもすばらしい。
クルージングの船が川に浮かんだ光景も絵になります。
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なぜか昔の潜水艦が係留してありました。展示物だそうです。潜水艦の後の建物にはCarnegie(カーネギー)の文字があります。
鉄鋼王のアンドリュー・カーネギー(Andrew Carnegie)にちなんだ建物のようです。カーネギーは最初からの資産家ではなく、学校も行けずに長い努力と苦労と才能によって鉄鋼王になったことは有名です。


カーネギーに関してネットで調べた内容を記載いたします。
カーネギーは1835年11月25日にスコットランドで手織り職人の長男として生まれ、12歳のとき両親と共にアメリカへの移住しました。そして学校へも行かずに紡績工場で働きました。

何度か転職しピッツバーグ電信局の電報配達の仕事に就きました。その後16歳でモールス信号を耳で聞き分ける特技を身につけて、電信技士に昇格し、秘書兼電信士としてペンシルバニア鉄道に引き抜かれました。責任者が副社長になり、彼は18歳でペンシルバニア鉄道のピッツバーグの責任者になりました。

25歳の1861年に南北戦争が始まると北軍の輸送を支援して、南北戦争終結後にペンシルバニア鉄道を退職し鉄の橋を作るキーストン鉄橋会社を設立し成功しました。その後、時代の流れを読み製鉄事業の規模拡大に力を注ぎ鋼鉄王と呼ばれるようになりました。

しかし、従業員の労働環境は劣悪であったことから65歳の1901年に鉄鋼会社をモルガンへ4億8000万ドルで売却し、翌年に1億ドル以上を投じてカーネギー財団を設立しカーネギー・ホールやカーネギーメロン大学を作るなど慈善活動に専念したそうです。

お店の名前はGrandview Saloon まさに名前の通りのレストランです。同じようなレストランは何軒かあるそうですが「ここがもっともテラスが張り出していると思う」と案内してくれた人が説明してくれました。ネットで検索すると沢山出てきました。やはり有名みたいです。→ポチッ
   名前 The Coal Hill Steakhouse st The Grandview Saloon
   住所 1212 Grandview Ave Pittsburgh, PA 15211
   電話 (412)- 431-1400


場所の紹介のために衛星写真を拝借しました。シーフードレストランとケーブルカーの場所も掲載しました。写真をクリックすると拡大したレストランのテラスがわかるはずです。Googleのストリートビューを見ると、いつの間にか文字の増えた新しい看板になっていました。


追伸
 私の写真が3枚使われているサイトを見つけました。     → ポチッ
 使われていたのは次の3枚です。サイトはtripadvisorです。
 SORI'sから転用していることが、ちゃんと記載されていました。
クリックすると拡大 クリックすると拡大 クリックすると拡大
将来、サイト画面が変わってしまうかもしれないので画面のハードコピーを記録しておきます。
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posted by SORI at 20:02| Comment(42) | TrackBack(6) | ピッツバーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月12日

ちょっと小洒落た北京の四川料理

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先日は四川省政府直営の北京の四川料理店を紹介いたしましたが、今回はちょっと洒落て北京の四川料理店を紹介いたします。
この時の移動は南京⇒済南⇒北京でした。
北京ではチョット辛い料理が食べたくなったので四川料理にいたしました。偶然ですがこの日が私の誕生日だったのです。写真の中の唐辛子は味付けのみ、この唐辛子の中に埋まった海老と野菜だけ食べます。ビールが合いますね。

次は定番の麻婆豆腐 さすが四川料理専門店の麻婆豆腐!
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チャーハンの上に麻婆豆腐と思って頼んだ福建チャーハン
麻婆豆腐を上に乗せる必要もなく美味しくて辛いあんが乗っていました。麻婆チャーハンを食べるもくろみは失敗 でも、この料理は結構いけてました。これが福建炒飯だったのです。
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きのこスープ さすが北京で繁盛しているお店のスープて感じ


今日のメインデッシュ 値段もこの日の勘定の半分を占めます。 もちろん活きた海の魚を料理 これもおいしい! 
頼むと右のように生きたハタ系の魚を持ってきて「これでいいですか?」と確認されます。刺身で食べたくなる魚でした。
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これはホイコーロ(豚肉と野菜の炒め物) 


この日は日本人ばかり4人の食事でした。北京の知り合いの人に薦められて、こちらにしました。
これがレストランのなかの風景 中華とは思えないでしょう!
皆さんワインを飲まれていました。もちろん我々もワインを注文 !
さすが北京! 都会です。  アベックも多い!
この後すぐに満席になりました。お店を紹介します。
ここは2000年に開店した一号店でその後、北京だけでなく全国各地に広がったようです。
 店名 俏江南 SOUTH BEAUTY
 場所 朝陽区建国門外大街1号 国際貿易中心大厦西楼2階
 電話 010-6505-0809
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レストランの場所を地図でも紹介します。
空色マークが今回紹介の四川料理のレストラン「俏江南」で、緑色マークが前回に紹介した四川省政府が直営している四川料理店「貢院蜀楼」です。

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帰りにお茶のお店によって試茶!!



追伸
四川料理の翌日の晩は広東料理で旧正月の忘年会(新年会)をいたしました。広東料理は日本人の口に最も合う中華料理のカテゴリーと言われています。
一つのテーブルで大人数で楽しみます。
この日はアルコール濃度が52%の白酒で始まりましたが、やっぱりきついので途中から38%の白酒に代えてもらいました。


中華料理のカテゴリー
山東料理 四川料理 揚州料理 広東料理 福建料理 浙江料理 湖南料理 安徽料理 北京料理 上海料理 江蘇料理 雲南料理 台湾料理 . . . . . . . . . . . . 

インターネット引用(中国国家観光局)
山東料理四川料理揚州料理広東料理四大料理であるが、それにさっばりした福建料理、味が純粋な浙江料理、辛い湖南料理と味が濃い安徽料理を加えれば八大料理になる。それにまた北京料理上海料理を加えると十大料理になる。
posted by SORI at 21:20| Comment(24) | TrackBack(4) | 北京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月11日

熊本の叔父さんからクインシーメロンが届きました。

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熊本の叔父さんからスイカに引き続き2014年5月3日にメロンが届きました。今回いただいたメロンはクインシーという品種でした。立派なくクインシーが6個も入っていました。叔父さんありがとうございます。

箱に「ましき」と書かれていることから、先日に頂いたスイカと同じく熊本県上益城郡益城町で生産されたメロンのようです。
箱に書かれている「よかよか うまか かみましき」が印象的でした。
これはJAかみましきのキャッチフレーズで、よかよか=とてもいい、うまか=おいしい、という熊本の方言を使い、上益城の農産物は良い品物でおいしいというイメージを表現しているそうです。箱に書かれている階級のLAはメロンの果径を表しています。またメロンの等級は、一番上から秀・優・良と分類されており、今回のメロンは一番上の秀であることが書かれていました。
スイカの生産量は熊本県が全国一位です。実は熊本県はメロンの生産量も多くて全国で3位(集計によっては2位)なのです。


クインシーは見事なネット系メロンでした。ネット系メロンは、成長過程で果肉が果皮よりも大きくなろうとして、その時に果皮がひび割れてしまい、このひび割れをふさごうとしてできたコルク層がネット模様になるそうです。クインシーメロンは1988年(昭和63年)にヨーロッパ系赤肉メロン「ボレロ」とアールス夏系7号」を交配して生まれたものに「スーパタチブ゙」を交雑して優秀な赤肉を育成し、さらに「新宝玉の固定系×ふかみどりの固定系」との交配後を経て育成された品種とされています。


さっそく食べるために切ってみました。オレンジ色の見事な果肉でした。
クインシーメロンはカロテンを非常に多く含む赤肉系ネットメロンで、果肉は厚く緻密で、肉色は見ての通りオレンジ色で、甘みが強くジューシーなメロンと書かれていました。食べた時の甘さの質が、アンデスメロンやアールスメロンなどと微妙に違い特徴のある風味が感じられるそうです。
クインシーメロンの名前の由来は、赤肉なので女性的ということで『クイーン』、カロテンたっぷりで健康的なので『ヘルシー』、この二語からの造語だそうです。
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食べるために切り分けました。切るとさらに果肉の赤肉が際立って見えました。
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メロンのスイカの分類比較とメロンの種類は次の通りです。メロンは沢山の種類があります。農林水産省の品種登録情報ページによれば2011年時点で78種類の品種が登録されています。ここでは、その一部を紹介いたします。クインシーメロン以外の写真はネットから転用させていただきました。
        メロン        スイカ(科まではメロンと同じ)
  門 : 被子植物門  Magnoliophyta  被子植物門  Magnoliophyta
  綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida  双子葉植物綱 Magnoliopsida
  目 : スミレ目   Violales     スミレ目   Violales
  科 : ウリ科    Cucurbitaceae  ウリ科    Cucurbitaceae
  属 : キュウリ属  Cucumis     スイカ属   Citrullus
  種 : メロン    Cucumis melo  スイカ     Citrullus lanatus  
名前皮表面皮色果肉
マスクメロン(アールス)ネット
夕張メロンネットオレンジ
アンデスメロンネット
クインシーメロンネットオレンジ
アムスメロンネット濃緑
タカミメロン(貴味メロン)ネット
オトメメロンネット
ルピアレッドネットオレンジ
プリンスメロン滑らか淡緑緑+オレンジ
ホームランメロン滑らか
ハニーデューメロン滑らか淡緑淡緑
キンショウメロン滑らか
レノンネットオレンジ
キスミーネット
 マスクメロン   夕張メロン  アンデスメロン  クインシーメロン

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アムスメロン タカミメロン オトメメロン  ルピアレッド プリンスメロン

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ホームランメロン ハニーデューメロン キンショウメロン レノン キスミー

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全国の2012年の収穫量は次の通りです。片方にだけ入っている千葉県以外の数値は類似していることからメロンとして集計する品種の違いかもしれません。
ちなみに人口当たりのメロン生産量では熊本県が一位です。
 3位と表示されているサイト
   1 茨城県 41900 22.8%    6 静岡県  9460  5.4%
   2 北海道 29700 16.9%    7 愛知県  8730  5.0%
   3 熊本県 26500 15.0%   8 長崎県  3020  1.7%
   4 山形県 12400  7.0%    9 宮崎県  2540  1.4%
   5 青森県 11100  6.3%   10 鳥取道  1260  0.7%
                       合計 176300 トン/年
 2位と表示されているサイト
   1 茨城県 43200 23.9%    6 静岡県 10300  5.7%
   2 熊本県 28200 15.6%   7 愛知県  8940 5.0%
   3 北海道 27900 15.5%    8 千葉県  8580  4.8%
   4 山形県 13000  7.4%    9 長崎県  2890  1.6%
   5 青森県 11000  6.1%   10 宮崎県  2800  1.6%
                        合計 180400 トン/年
最後に拡大写真を掲載させていただきます。クリックすると特別に大きく拡大するので、クインシーメロンの瑞々しさと独特の甘さを感じてもらえるかもしれません。
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クリックが面倒な方のために拡大写真を掲載いたしました。
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参考に茨城県のメロンの出荷時期をネットから転用させていただきました。
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熊本県の特産品を紹介いたします。全国一位の農産物が「いぐさ」、「デコポン」、「カスミソウ」、「なつみかん」、「トマト」、「すいか」と沢山あります。この表にはありませんが柿の王様である太秋柿(たいしゅうがき)も熊本県が日本一でした。「くり」、「なす」、「メロン」、「いちご」、「しょうが」など2位、3位の物も沢山ありました。
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posted by SORI at 23:54| Comment(30) | TrackBack(1) | 九州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月10日

清の時代の宮廷料理店 白家大院

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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クリックすると拡大します。一昨日に右の写真の花びらのサラダを紹介した清の時代の宮廷料理を再現したしたレストランですが、このお店は清の時代の皇帝の兄弟だった人が住んでいた家だそうです。本宅ではなくて別荘のような使われ方だったそうです。この中には築300年の建物もあるそうです。こちらの黄色い服の女性が最初から最後まで面倒を見てくれました。
クリックすると拡大します。「白家大院」の中も案内してくれたし、最後はこの道路の門まで見送ってくれました。木の靴(下駄)を履いているのが印象的でした。クリックすると木の下駄が判ってもらえると思います。
実は2000年(14年前)ごろにレンストランとして利用するようになり、その時に名前を「白家大院」にしたそうです。 それまでは「楽家花園」と呼ばれていました。建設当初は作った人の名前から「禮親王楽園」と呼ばれいました。約14年前までの使い方は?と案内してくれた女性に尋ねると中学校として使っていたそうです。清の時代の皇族の食卓を再現したものだそうです。中国文では「再現清朝宮廷飲食文化」と記載されていました。

レストランの入口です。ここが道路に面した最初の門です。白家大院の看板が判ってもらえると思います。
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ここから奥に進んでいきます。車が沢山停まっています。最初の門から二番目の門までの間の道です。


道を進むと「白家大院」にたどり着きました。ここの門の前には星条旗の付いた車が停まっていました。ナンバープレートに赤の「使」の文字があったので、たぶん2台ともアメリカ大使館の車です。時間は13時50分で皆さんが帰る時間帯でした。我々はこれから昼食にしたので「白家大院」全体を独占することになりました。


沢山の店員さんが迎えてくれました。いらっしゃいませ! と言う感じです。


この人が門から部屋まで案内してくれました。時々振り向きながら静かに案内をしてくれました。この緑の服の方も最後まで面倒を見てくれました。
食事をする場所は庭園の中に点在している昔の住居を利用しています。こちらの写真もクリックすると木の靴を履いていることが判ってもらえると思います。
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「白家大院」の中は池のある大きな庭と言う感じで建物がところどころにありました。我々は一組だけは入れる建物の中で食事をしました。ちょっと贅沢ですね。大きな部屋では踊りなども行われるそうです。
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食事をした個室の前から見た池の景色です。
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航空写真を紹介します。この緑の部分が白家大院で、この緑の中に個室やホールなどの建物が点在しているのです。広い敷地の中の贅沢な空間でした。緑の木々の中に沢山の建物があるのが判ってもらえると思いますが、その中の一軒(個室)で食事をさせてもらいました。


クリックすると拡大黄色を基調としたテーブルです。右の写真のように食器も黄色で統一されていました。ここでは料理も美味しいけれど食べる雰囲気が最高のご馳走かも知れません。
通常は、一際高いナプキンが飾られてある席がホスト席ですが、こちらではテーブルのセットはすべて同じでした。でも、ちゃんとホスト席の目印があります。
一つだけ椅子が違うのがわかりますか。ここがホスト席です。勘定を支払う人が、この席に座ります。左端の布がかかっていない大きな木の椅子です。
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クリックすると拡大上の写真ではホスト席の木の椅子が判りにくいかと思い、別の写真を掲載させていただきました。中央の席より少し左側に木の椅子があることが判ってもらえると思います。その他の椅子にはすべて布がかかった椅子で、龍の絵との文字が印象的でした。秘儀の写真のように料理の器にも龍が描かれる徹底ぶりなのには驚かされました。
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各自のセッテングはこのようになっています。


沢山の女性の人たちが料理やビールを持ってきてくれました。
他のお客さんが帰ったあとのためかもしれません。でも必ず責任者が一部屋に一人付いてくれるのが中国なので安心です。黄色い服の女性に緑の服の女性に加えて赤い服の女性の3人の女性の方が我々の個室(建物)に付いてくれました。右の写真で、木の椅子に私が座らされたことが判ってもらえると思います。
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庭を背景に撮らしてもらいました。女性の衣装は少数民族の一つ満族のものです。頭の飾りが独特です。満族はこのレストランの歴史の舞台である清朝の支配民族でした。こちらの女性の薄化粧が新鮮で印象的でした。
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料理を運ぶ人もすべて民族衣装を着ています。


屋外にもテーブルを設けていました。このときは5月で気候がよかったので夜は屋内も屋外も満席になるそうです。
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食事の後は黄色の服の女性にお願いして庭を少し散策させてもらいました。
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飾り付けも見事でした。緑の多い広い庭であることが判っていただけたと思います。
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昔に高貴な人たちが使った牛車も庭に展示されていました。
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クリックすると拡大します。我々が帰ったのは15時36分だったので我々が帰る時間には車は1台も残っていませんでした。来た時には右の写真のように沢山の車が停まっていました。結局13時50分から15時36分までの1時間46分の昼食を楽しんだことになります。


お店を紹介いたします。青色マークが今回紹介の白家大院で、黄色マークが先日に紹介した北京ダックのお店の羲和雅苑です。
クリックすると拡大します。マイナスのアイコンを数度クリックすると北京の中のおおよその場所がわかると思います。右の方を含めて3名の女性の方が我々の部屋の世話をしていただけました。
  店名 白家大院       クリックすると拡大
  住所 北京市海淀区蘇州街15号
  電話 010-6265-8851
  時間 10:30~22:30(L.O.22:00)
  営業 年中無休

より大きな地図で北京のレストランを表示
この冒頭の写真が、食事が終わって帰る時に黄色い服の女性が道路のところまで見送りに出てきてもらった写真だったのです。それが「こちらの黄色い服の女性が最初から最後まで面倒を見てくれました。」説明させていただいた意味だったのです。
料理の記事はこちらです。→ポチッ
クリックすると拡大します。
posted by SORI at 23:53| Comment(36) | TrackBack(1) | 北京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月09日

キンランの森

写真の上のカーソルがの場合はクリックすると拡大します。
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先日、野生のクマガイソウ(熊谷草)の咲いている山を紹介しましたが、その山には今までに見たことのないほどの数のキンラン(金蘭)が咲いている森だったのです。

目立たない小さなラン(蘭)なので写真で、その数の多さを実感してもらうのは難しいけれども出来る限り紹介したいと思います。この写真のように広い範囲に点々とキンランが咲いていました。写真をクリックしてもらうと拡大するので沢山のキンランの花が確認できると思います。ここだけでなく山全体、森全体にキンランが咲いていました。
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残念なことですがキンランも盗掘されている形跡かありました。ただしクマガイソウほどの被害ではない上に目印や柵などの保護が行われ始めたようなので、是非とも、この群生した景観を後世に引き継いでもらいたいと思います。
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大きな株が密集して咲いているところもありました。
キンランは人工栽培はきわめて難しい植物です。
多くのラン科植物の共生している菌根菌はリゾクトニアなどの、落ち葉や倒木などを栄養源にして独立生活している腐生菌です。 ところがキンランが依存している菌は腐生菌ではなく、樹木の根に外菌根を形成する樹木共生菌です。そのような外菌根の菌は炭素源を共生相手の樹木から供給されているため、その生存には特定種の樹木が必要不可欠で、その菌から栄養分を吸収しているキンランは、樹木の作った栄養を、菌を通じて間接的に摂取しながら生きているために、蘭のなかでも、きわめて人工栽培が難しい植物であることから、キンランを見つけても採取せずに自生している場所で鑑賞してほしいのです。
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さらに大きな株が密集して咲いているところもありました。私の家の近所の雑木林にもキンランが咲きますが、これほど立派なキンランは見たことがありませんでした。
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沢山の花を付けたキンランを見つけました。これほどの数の花を付けた株を見たのは初めてでした。それも3株が密集して咲いているのは圧巻でした。周囲が明るくなると、このようにキンランは花を広げます。暗くなると花を窄めて半開き状態になります。
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見事に群生したキンランも見つけました。これほどの大きな群生を見たのは初めてでした。キンランはクマガイソウと同じラン科の植物です。元々、日本では、ありふれた和ランの一種でしたが、1990年代ころから急激に数を減らし、1997年に環境省レッドリストの絶滅危惧II類(VU)にしていされました。
  門 : 被子植物門  Magnoliophyta
  綱 : 単子葉植物綱 Liliopsida
  目 : ラン目    Orchidales
  科 : ラン科    Orchidaceae
  属 : キンラン属  Cephalanthera
  種 : キンラン   Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume
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同じ森の中に咲いていた花たちをいくつか紹介いたします。
ラン科のエビネ(海老根)も、このように咲いていました。野生のエビネを見たのは久しぶりでした。エビネは園芸種として沢山栽培されていますが野生のエビネは少なくなっています。そのため環境省のレッドリストの準絶滅危惧(NT)に指定されています。総個体数は全国で約20,000、平均減少率は約60%だそうです。減少の主要因は、園芸用の採集、森林の伐採、土地造成であると推定されています。また多くの都道府県のレッドリストでは絶滅寸前(CR)・絶滅危惧種(EN)・危急種(VU)・準絶滅危惧(NT)の種に指定されています。このことからも、このエビネが非常に貴重であることが判ってもらえると思います。最近は園芸種が広まっていることから相対的に原種エビネの園芸需要が減って盗掘も少なくなっているそうです。減少率60%の定義は10年間で60%減少することです。つまり10年前の40%の数になるほどの減少率なのです。
  門 : 被子植物門  Magnoliophyta
  綱 : 単子葉植物綱 Liliopsida
  目 : ラン目    Orchidales
  科 : ラン科    Orchidaceae
  属 : エビネ属   Calanthe
  種 : エビネ    Calanthe discolor
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こちらもラン科です。すでに紹介したたクマガイソウ(熊谷草)です。ここは貴重な野生植物の咲いている貴重な森でした。
  門 : 被子植物門   Magnoliophyta
  綱 : 単子葉植物綱  Liliopsida
  目 : ラン目     Orchidales
  科 : ラン科     Orchidaceae
  属 : アツモリソウ属 Cypripedium
  種 : クマガイソウ  Cypripedium japonicum
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小さなギンラン(銀蘭)も見つけました。キンランが沢山咲いている割にはギンランは少なかったです。以前にもギンランの記事を書きました。
  門 : 被子植物門  Magnoliophyta
  綱 : 単子葉植物綱 Liliopsida
  目 : ラン目    Orchidales
  科 : ラン科    Orchidaceae
  属 : キンラン属  Cephalanthera
  種 : ギンラン   Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume
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マムシグサやウラシマソウも沢山咲いていました。
こちらはマムシグサまたはアオマムシグサです。ここで紹介した以外にイカリソウやヤマユリもありました。その他にも沢山の貴重な野草が生育しているようでした。
  門 : 被子植物門    Magnoliophyta
  綱 : 単子葉植物綱   Liliopsida
  目 : サトイモ目    Arales
  科 : サトイモ科    Araceae
  属 : テンナンショウ属 Arisaema
  種 : マムシグサ    Arisaema serratum
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レッドデータブックカテゴリー
1997年に発表された環境省レッドデータブックで採用されているカテゴリーと定義を枠内に記載します。
 キンラン   VU
 エビネ    NT
 クマガイソウ VU

EX 絶滅  (Extinct)

     日本では既に絶滅したと考えられる種

EW 野生絶滅  (Extinct in the Wild)

     飼育・栽培下でのみ存続している種

CR 絶滅危惧IA類  (Critically Endangered)

      ごく近い将来に野生での絶滅の危険性が極めて高いもの

EN 絶滅危惧IB類  (Endangered)

   IA類ほどではないが、近い将来に野生での絶滅の危険性が高いもの

VU 絶滅危惧II類  (Vulnerable)

     絶滅の危険が増大している種

NT 準絶滅危惧  (Near Threatened)

     存続基盤が脆弱な種

DD 情報不足  (Data Deficient)

     評価するだけの情報が不足している種

LP 絶滅のおそれのある地域個体群 (Threatened Local Population)

     地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの

下記の区分は環境省のレッドブックが参考にしているIUCN(国際自然保護連合 International Union for Conservation of Nature and Natural Resources)の基準(2001,ver.3.1)の減少数と個体数の関係を示したものです。あくまでも参考です。定性的な正確な調査をしている間に絶滅してしまう笑えない話になってはいけないので、確実な情報がある場合や情報が少ない場合などで柔軟に決めているようです。特に情報が少ないものは安全サイドの判断がなされているようです。本IUCNの基準の区分は福島県内の絶滅危惧種のモニタリング報告会調査結果に参考に添付されていたものを引用させていただきました。
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posted by SORI at 20:51| Comment(24) | TrackBack(3) | 植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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