

朝7時ごろモノガンヒラ川にかかるこの橋を歩いて通勤する人を沢山見かけました。
先日、
144年前に作られたケーブルカーが通勤に使われていることを紹介いたしましたが、そのケーブルカーに乗って通勤する人が必ず歩いて渡るのがこちらの橋なのです。橋の名前はスミスフィールド通り橋(
Smithfield Street Bridge) 川幅は315mで橋の長さは361mです。
上の写真はケーブルカーのある丘側からダウンタウンの方を撮った写真ですが、下の写真はダウンタウン側の橋の上から丘側を撮った写真です。なかなか変った造りの橋でした。

設計者のMr. Gustav Lindenthal は、33年後に右の写真のニューヨークにあるHell Gate Bridge(ヘルゲート橋 1916年9月30日完成)を設計したことでも有名な建築家です。Hell Gate Bridgeの写真はWikimediaから拝借いたしました。
名前 Smithfield Street Bridge スミスフィールド通り橋
川名 Monongahela River マノンガヒラ川
構造 Lenticular truss bridge レンズ状のトラス橋
設計 Mr. Gustav Lindenthal (1850年5月21日~1935年7月31日)
全長 361m(1184feet)
橋桁 110m x 2 (スパン 360feet x 2)
高さ 13 m(水面からのクリアランス 42.5feet)
開通 1883年3月19日


オレンジのラインがSmithfield Street Bridge(スミスフィールド通り橋) の通勤で使われる歩道の部分です。赤色ラインが現存する144年前に作られたケーブルカーで緑色のラインはその時代に存在した巨大な貨物用のケーブルカーです。巨大な貨物用のケーブルカーは今はありません。
1846年に最初のつり橋が出来て現在の形式に造りかえられたのが131年前の1883年だそうです。 ピッツバーグの繁栄の時代ですね。古い写真は
ネットから写真を拝借します。この写真は1881年の建設中の写真です。

ネット拝借
そう言えばこの橋の真正面が掲載した
路面電車のトンネルでした。改めて時代を感じます。渡っているのも馬車です。

ネット拝借
例の
ケーブルカーも写っています。ダウンタウンから丘を見た写真ですね。

ネット拝借
すでにここでは現在の橋飾と同じですね。そして一般の車とはすでに分離されていました。半分は道路 半分は路面電車ですね。

ネット拝借
あの高級住宅地からケーブルカーで下りて来てこの橋を渡るとすぐにダウンタウンです。歩いてこんなルートを通勤できるなんて本当に羨ましい。
この車社会のアメリカでもめずらしい存在かも。若い女性も沢山歩いているのを見かけます。安全な場所でもある証拠ですね。私も安心して歩きました。

この写真をクリックしてみてください。芸実的な骨組みが見れます。

この写真の左端のビルはピッツバークで有名なPPG本社ビルです。
ネットで調べると「PPG社は、1883年に設立されたアメリカで最初のガラス製造会社で、社名のPPGは、ピッツバーグで誕生したガラス会社という意味を込め Pittsburgh Plate Glassの頭文字を取ったものです。」と説明されていました。

Mtワシントンの丘の上からの写真です。
一番手前の橋がスミスフィールド通り橋(Smithfield Street Bridge)です。
橋からはケーブルカーもよく見えます。写真をクリックして表示される広範囲が写った写真では2番目にスミスフィールド通り橋が写っています。

昔と同じ構図の写真があったので掲載します。ネットの写真は1908年です。

SORI撮影

ネット拝借
1985年と現在を比較したものです。1985年には現在の高層ビルが出来ていたことがわかります。現在の路面電車は路面電車専用の橋が上流側出来ています。

SORI撮影

ネット拝借