


2014年2月2日に千葉県八千代市下高野地区の辻切り作りに参加いたしました。本来は1月25日に近い日曜日に行われるので例年であれば1月26日でしたが、1月26日に八千代市の郷土博物館で講演会があり、辻切り作りの方が講演されたこともあり2月2日になったとのことでした。私は下高野に住んでいるわけではないので異例のことだと思うのですが、以前に掲載したブログの記事「下高野の辻ぎり」がきっかけでした。
私の記事を下高野の辻切りの指導的立場の方が見ていただいてコメントを何度もやり取りをしたことで実現いたしました。
大蛇をつくるハウスの中を動画で紹介します。雰囲気が判ってもらえると思います。作り始めてすぐの状態です。
先ずは頭作りから始まります。前回の記事で大蛇の頭作りは詳しく紹介したので今回は省略させていただきます。

大蛇作りで難しいのは頭ではなく胴体なのです。私も2012年に教えてもらい頭だけは作れるようになりました。胴体の方はベテランの人は1人で作れるのですが、慣れてない人はベテランに教えてもらいながら2人がかりになります。

胴体の作り方を、言葉で説明するのは難しいので動画を2本撮りましたので動画で説明いたします。
胴体は注連縄のように3束の藁で出来ています。先ずは頭の後ろから出ている藁を3つに分けます。次にその3つの束の内、2本をよっていくのですが、それぞれを、ねじりながら2本を巻きつけていきます。それぞれをねじる方向と2本を巻きつけていく方向が重要でどちらかが反対だと縄にはならずにばらけてしまうので動画でよくねじる方向と巻く方向を見てください。藁が短くなると藁を足していきます。(大蛇の胴作り 1/2)
2本の束の巻きつけが完成したところで3本目をねじりながら2本の束に巻きつけていきます。これも動画からコツを学んでください。(大蛇の胴作り 2/2)
半分くらいできたところでお茶タイムです。

お茶に甘酒に漬物を出してもらいました。さらにビールまでいただきました。漬物は大根の味噌漬けです。味噌も大根も自家製だそうです。味噌を作るための麹も自家製だそうです。その麹で甘酒を作られたそうです。

恒例の揚げたオカキも出されました。これも美味しいのです。

休憩の後に作業を開始して6本の大辻と呼ばれる藁の大蛇が出来上がりました。
この後にきれいに整えてお札を付けたり柊や杉の小枝を付けて完成です。この写真の中には奥の6本と手前に1本と7本の大蛇がいることが判ってもらえると思います。実は手前の1本は手伝ってもらいながら私が作った大辻です。この大辻は近くの小学校に飾ってもらうために作ったものです。

大辻が完成したところで昼食です。

おにぎりです。

白菜の漬物とタクワンです。

自家製味噌のお味噌汁です。

昼食を食べて13時になったところで大蛇の最後の仕上げの開始です。先ずは大蛇の胴体は出ている藁をはさみできれいに切った後に下の動画のように「なめし」ます。
大蛇の目と舌作りです。
このため専用に作った唐辛子に取り付けるための針金を通します。

目と舌を取り付けているところです。

目と舌が付け終わるといよいよ仕上げです。頭の方からヒイラギの小枝、お札(大)、杉の小枝、ヒイラキの小枝、お札(小)、杉の小枝の順に取り付けます。


さっそく大辻の取り付けです。最初の場所は大蛇を作った場所の近くなので、そのまま歩いて行き取り付けます。先ずは昨年の大辻を取り外します。

新しい大辻を取り付けているところです。

これで完成です。大辻がよく見えるように回りま枝を切りました。

6体の大辻はこの地図の赤いマークのところに設置します。①~⑥の順番にみんなで取り付けにいきます。上の取り付け光景は①のところです。

軽トラに乗せて残りの5ケ所に取り付けに行きました。

前回の記事で全ての場所の取り付け光景を紹介しているので最後の⑥の場所の取り付けを動画で紹介いたします。
⑥の場所の取り付けが完成したところで全て終了です。

今回も家用の小辻を作ったので家に帰ってすぐに飾りました。今回は2体です。右側の小辻はベテランの方に作ってもらったものをいただきました。左側が手伝ってもらいながら作った小辻です。上の複数の動画を1本にまとめました。→ポチッ


追伸
今日2月5日の15時20分から関西に行きます。帰ってくるのは2月9日の夕刻なので、それまで皆さんのブログに訪問できない失礼をお許しください。
2014年4月16日追伸 タイトル:9番目の辻切りが小学校に飾られました。

上で記載している通り2014年2月2日に近くの井野小学校に飾ってもらうために作り、お渡しした藁の大蛇が飾られていることを車で通りかかった時に偶然に見つけました。さっそく写真を撮り追加掲載させてもらいました。
下記の写真の説明の看板が、今回の辻切り(藁の大蛇)が飾られた木の脇にあります。この看板は昭和51年2月1日(1976年)に建てられてものです。
